真祖は気軽に接したい!!   作:ulo-uno

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吸血鬼探し……間違い探し……

こんにちは皆さん。

吸血鬼対策課のヒナイチです。

本日は急な出動要請があってハンターズギルドに来たのですが

 

「なるほど、では貴方はそのDの孫と言う人物……人物?吸血鬼?……同胞を探しにこの新横浜まで来たと言う訳か。これはとんだ無礼を働いてしまった。すまない」

 

「イエイエ、オキニナサラズニ」

 

その容姿から危険な吸血鬼であると勝手に判断してしまった私は物陰を使った死角からの不意打ちを仕掛けてしまった。

まぁ、その不意打ちも見向きもせずに防がれ更にはその後の攻防も此方が全力で挑んでいるにもかかわらず一貫して余裕のある態度を見せていた。

 

聞けばかなり昔にとある王国の騎士を務めていたとかなんとか。

道理でその風貌にも納得がいく。

 

全身を隅なく覆うその鎧は着ている者の顔を隠し、喋らなくともその重厚感あふれる威圧感が周囲に漂っている。

そして、色あせてなお高貴さを纏う蒼い外套(サーコート)は当時ついていたであろう役職の地位を示している。

 

何時頃吸血鬼になったのかは知らないがきっとまだ人間であったときはその王国に仕える騎士の一人であったのだろう。

騎士と言う事は精々中世頃の存在。

もしかすれば調べたらそれなりの文献だったり伝承だったりが出て来るかもしれない。

生憎とそう言う事には私は詳しくないのだが。

 

しかし、どうやらそれは相手も同じようで自分の事が後世にどう伝わっているのかと言う事は知らないのだとか。

 

そう言いながらも彼はお酒をちびりちびりとストローで吸っていた。

 

……飲食の際でも外さないんだな(それ)は。

まぁ、不意打ちをした私が言うのもなんだがと言う話ではあるが

そう思いながらも口には出さず代わりに主人(マスター)に出されたスナックを食べる。

 

うむ、美味しい。

 

改めて周りを見てみる。

店の中のテーブルには先程の戦闘に参加したハンターたちが疲れ果て突っ伏している。

……まぁ、仕方のない事ではある。

これほどの強大な力を持った吸血鬼などこの新横浜でも中々お目にかかれない。

かく言う私もこれほど力の底を測れない吸血鬼など吸対の資料で読んだ私が吸対に入る前に行われたと言う序列持ちの討伐作戦における真祖序列第12席以来ではないかと思う。

 

確かその時は自衛隊と協力したうえで行われた作戦だったにもかかわらず、逃げられたと言うのだから本当に底が測れないものだと思う。

私はそれを実際には経験してはいないのだが当時を知る人に聞いた時は計り知れないものだと感じたのだ。

 

そして、今回感じたのは正にそれだ。

正直なところこの吸血鬼が敵対心を持ってないことが奇跡だ。

何せあれだけハンターから攻撃を浴びせられてもまるで気づいていないかのように見向きもせずに冷静に状況を見て危険度の高い対象から対処しようとしたのだから。

 

いや、もしかして本当に気付いてなかったとか?

……いや、ないかそれは。

 

疲れているのだろうか?

いや、疲れているのは私か……。

 

新しく出されたスナックに手を伸ばす。

 

あ、これ美味しい。

 

何やら横から視線を感じるが無視する。

美味しいは正義なのだ。

 

ふと、先程の会話を思い出す。

確か彼がこの新横浜に来たのはDの孫を探すためであったはずだ。

Dの孫と言うのは聞いたことがないがDと言う存在は聞いたことがある。

確か、真祖序列第四席の名前が彼の言う名前と同じはずだ。

 

なるほど、第四席の関係者ならばここまで強いのも納得がいく。

 

それにしてもDの孫か……孫……Dの……。

あれ、そんなのがこの街に居るのか?

それってかなり大変なことなんじゃ?

 

確かにDと言う存在は我々人間に対する穏健派の二大筆頭だがその孫がこの新横浜に居るとなればそれだけでDに対して恨みを持つ吸血鬼が集まるのではないだろうか?

それに孫とは言えあの真祖序列第四席の孫だかなりの力を持っているに違いない。

それ程に血統の力と言うのは大きいモノなのだ。

最悪の場合この新横浜が戦場になる可能性だって存在する。

 

そしてそれを吸対が把握していないことも大きな問題だ。

 

確かに、この日本は主に第四席の勢力圏の為それほど大きな事件は起きにくい。

だからこそ吸血鬼研究の最前線たるVRCの本拠地があるのだ。

 

吸対に帰ったら隊長にこのことを伝えなければ。

 

スナックの皿が空になったので新しいものを頼む。

 

━━━チリン、チリン……。

 

Barの扉が開き取り付けられた鈴が涼しげな音を奏でた。

 

店主(マスター)ホットミルクを。ロナルド君のつけで」

 

「ああ゛?ドラ公!勝手に俺の付けにすんじゃねぇッ!!」

 

ああ、ドラルクか。

享楽主義なこいつが現れるとよく騒がしくなるが今はその喧騒が心地よい。

他のハンターもモソモソと顔を上げ各々の飲み物を片手に何処か憎めないアイツの騒ぎを見物している。

さて、私もここらでお暇させてもらうとしよう。

Dの孫の事を隊長に報告しなければならないからな。

 

席を立とうとテーブルに手を掛ける。

 

「あ、見つけた。Dの孫」

 

「え?何で第一席?」

 

あ、このスナック美味しい。

 

 




ハハハ!!!見ろ!ハンターズギルドの面々が影のようだ!!!……どうしてこうなった。
文才が欲しい……切実に……。

次は誰と絡ますべきか?

  • みんなのY談おじさん
  • 何処でもいつでもマイクロビキニ
  • スケベでも仁義を通す野球拳
  • 命は無価値マッドでMADなVRC
  • サッサと掛け(作者の自由で良いよ)
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