真祖は気軽に接したい!!   作:ulo-uno

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もうそろそろ一区切りがつきそう。



吸血鬼探し……解答探し……

あぁ……やってしまった。

Dの孫の使い魔とヒナイチクンの驚愕の声でふと我に返る。

()()()()()()とは言え流石に殺してしまうのはまずかったな。

DにもDの孫にも申し訳が立たない。

既に砂塵から蘇り赤い外套を羽織る男と言い合いをしている彼だが内心私に対して怒っていることは確かであるはずだ。

此処は謝罪するべきだろう。

 

すまなかったなDの孫。成り行きとは言えお前を殺めてしまった。

 

「え、どういう成り行きで殺されたの私?」

 

まぁ、そりゃそうだよな。

だってあの場面は俺がそれとなく助けて終わりでよかったのに余計に事をややこしくしちゃったもんなぁ……。

しかし、俺に今できる事は謝ることぐらいなもんなんだけど。

 

え、いや、それは、……成り行きで

 

「本当にどういう成り行きだこれ!!?」

 

全くのド正論。

仰る通りです。

 

「あーもうそんな罪悪感で気を落とすなら最初からやらなきゃよかったのに……。どーしてくれるんだロナルド君、元はと言えば君が私を絞めるから第一席が変な気を使ってこんなことになってしまったじゃないか。ハンターは善良な市民を助けるのが仕事ではなかったのかね?」

 

「テメェみたいな吸血鬼をぶっ飛ばすのが仕事ですが何かぁ!?……しかも、その第一席とやらに関しちゃ俺には全く関係ねぇだろうが!!このアホ砂」

 

「君ねぇ些か第一席に対して失礼じゃないかね!?君が思う以上にこの方は今現在の吸血鬼にとってだけでなく人間にとってもかなりの恩がある御方なのだぞ!!」

 

え、そうなの?

思い当たるような記憶が微塵もないんだが……。

何か過去に思いたたるようなことしたっけなぁ?

 

「この方はねぇロナルド君、()()協定書をまとめた張本人なのだぞ!!」

 

「協定書?なんだそりゃ」

 

「え、まさか知らないことなんてある!?君、仮にもハンターだよね?」

 

「ああ゛?知らねぇもんは知らねぇよ。なんだその協定書ってのは?」

 

「私は知っているぞ、ドラルク。人と吸血鬼の間で結ばれた互いの利益に基づかない最初の協定書の事だろう?」

 

「お、流石は吸対所属なだけあって学が深いな、ヒナイチ君」

 

あぁ……あの協定書の事か。

確かに人の法である程度以上の例えば最悪の話殺人とか誘拐とかそう言ったものを裁くことができるといったものか。

当時この内容をまとめた自分が言うのもなんだがよく今までこの協定書が破られなかったなと思う。

だって吸血鬼の剛力や術を使えば人間の法や拘束力などあって無いようなものだ。

それが今まで一度も破られていないのは自分でも不思議に思ったりするのだが。

 

「そう、それの事なのだよヒナイチ君。……その学のほんの少しでもロナルド君にあればよかったのだが」

 

「喧嘩売ってんのかテメェ!?」

 

「おっと失礼。ついつい、ね?……まぁ、煽るのはこの程度だ本題に戻ろう。そもそも協定書がどのような内容か君たちは知っているかね?此処はヒナイチ君」

 

「ああ、知っているぞ。ざっくりとした内容だと吸血鬼は己が課す法ではなく人の法によって裁くと言うものだろう?」

 

「その通り。ではそのおかげでどのようなことが可能になったかな?」

 

「えっと……確か……」

 

「人と吸血鬼がたがいに殺し合わずともある一種の線引きができたことで互いに共存することが可能になった。……まぁ、実際に共存できるのは理性の高い一部の吸血鬼だけですが」

 

この店の店主(マスター)が答える。

……このBarの雰囲気によくあってるなぁこの店主。

 

「お、意外なとこから正解が。……その通り、互いに殺し合い滅ぼし合う必要がなくなったのだ。だがね?」

 

Dの孫が不意に席を立ち店の中に居たハンターたちの方に向き直る。

そして妙に様になっている仰々しいお辞儀を一礼し再び顔だけ上げる。

 

我々がたかが人間ごときの法を守る必要が何処にある?

 

ギルド内に緊張が走る。

 

「それは、協定書があるからで……」

 

「ノンノンノン……違うぞヒナイチ君。言い方が悪かったのなら言いなおそう。人間との約束を書いた紙切れになぜ我々が拘束される必要がある?」

 

「なッ!!?」

 

え、そんな風に思われてたの?

結構悩んで考えたのにそんな風に思われていたとは。

……いや、待てよ。

 

「それではなぜ今までその協定書が破られていないのですか?」

 

「それはいい質問だ店主(マスター)。その答えはこちらにおられるこの第一席によるところが大きいというほかない」

 

「それはなぜだ?」

 

「それはなぜか……ヒナイチ君、考えてもみたまえ。この方が我々吸血鬼にとってどのような存在か」

 

どの様な存在?

只の古くからいるだけの年寄りだろう。

まぁ、見た目はそこらの若者と大差ないと自負しているが。

……もしかして自分がそう思ってるだけ?

そうだとしたらかなり老害じゃないか?

そうではないと信じたいところだ。

 

「この方はね、ヒナイチ君。真祖序列第一席にして始祖の吸血鬼。つまりは最も古く最も高貴なお方……言わば吸血鬼にとっての皇帝に当たる御方なのだよ」

 

「そして、この協定書はそんな皇帝から発せられた勅令のようなもの。そこいらの吸血鬼がそう簡単に破れるようなものじゃない」

 

ん?

皇帝?

誰が?

俺が?

……冗談だろ、やめてくれ。

そんなに凄いもんじゃないぞ俺は。

何処にでもいるちょっとばかし……いや、ちょっとじゃないかもしれないが長生きした程度の存在だ。

例えかつては国王だったとしてもそんなものは遥か彼方の話。

今とはなんも関係がない話だ。

 

「これが一体どういうことか分かるかね?」

 

「?……!!なるほど、つまりはこの第一席殿の抑制力により我々は吸血鬼を我々の法律で裁けるのか!!」

 

「そう言う事だ。ヒナイチ君」

 

「凄い方だったのだな第一席殿!あ、いや、皇帝なら言葉使いも直さないといけないのか」

 

いやいやいや、そんな畏まろうとしなくてもいいよ。

と言うかしないでくださいお願いします。

 

「そ、そうか。なら言葉使いはそのままにさせて戴く……いただきます。あ、いや、する」

 

「キャラが崩壊してきているぞヒナイチ君」

 

「いや、だってしょうがないだろ!?皇帝だぞ皇帝!本当に普段使いの言葉で良いのか悩んでしまうと言うかなんというか……」

 

普段使いの言葉で良いよ。

そんなに畏まられたくもないし。

 

「ほらこういっていることだしヒナイチ君も普段使いの言葉で全然いいじゃないか」

 

「う、む。努力する」

 

いや、努力しなくていいから。

普段使いでほんとにいいから。

 

「ハッハッハッ、ヒナイチ君は早くも第一席のカリスマにやられたな!まぁ、無理もない事だ。ロナルド君もくれぐれも気を付けたまえよ!!」

 

もう、やめてくれぇぇ。

 

 

 




もうすぐ一区切りがつきそう。
次はだれと絡ませようかなと思う日々。
所で関係ないけどアラネアって良くない?
特に━━━(以下Y談おじさんにやられました)

次は誰と絡ますべきか?

  • みんなのY談おじさん
  • 何処でもいつでもマイクロビキニ
  • スケベでも仁義を通す野球拳
  • 命は無価値マッドでMADなVRC
  • サッサと掛け(作者の自由で良いよ)
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