全く、どうやらこの混沌とした現状を生み出した犯人はいい度胸をしている。
詳しくは調べないと分からないがこの催眠術はよくて姫レベルの使い手だろう。
しかし、相手がいかに人間とは言えハンターだ。
それを相手によくもまぁここまで打って出られたものだ。
しかし、これだけの数の人間を催眠術に掛けあまつさえそれを維持できるとなるとかなりの使い手であることには間違いない。
「
いや、うん、……言いたいことは分かるのに聞こえてくる言葉が本当にカオスなんだが。
しかし、欲望か……。
そういや姫のこういった性に関する欲望なんて早々聞いたことが無いような気がする。
う~む、考えたところで碌な答えが出てきそうにはないが。
どうせ姫は
まぁ、取り敢えず貴様は姫に近づかないでもらおうか。
いまこの催眠の効果が何処まであるか分からない以上このガンマンと姫を近づけるのは危険だ。
色んな意味で。
いや、待てよ?
私がこの際催眠を解いてやったら良くないかこれ?
取り敢えずはかかっていた催眠を上書きする形でやってみよう。
旗槍を取り出し地面に向かって石突で突く。
カァーンという乾いた音共にドーム状に衝撃が走るとハンター含めその場に居た者たちは少し立ち眩む。
「な、何すんだ、いき、な……り……。あれ?戻った?」
一応不完全ではあるが元に戻ってはいる筈だ。
「おお……すげぇ。流石は吸血鬼の親玉名だけあるな……」
「いやいやいや、そんなことよりも君何したのさ。第一席が物凄い圧でこっちを睨んでる気がするんだが……。ヒェッ、こっちに来た」
「いや、なんもやってねぇよ!!ってマジでこっちに来てんじゃねえぇか!?ほかの皆もなんか、って遠!?」
「大丈夫だぜロナルド!骨はしっかり拾ってやるから」
「それは俺が大丈夫じゃなかったってことだろーが!!」
ロナルドクン
「は、……はい」
私の妻には近づかないように。
「ち、近づいちゃったりすると……?」
……。
「アッハイ。近づきません!!」
よろしい
よし、これでお願いも聞いてくれたことだしこの騒ぎの現況を探すことができる。
まぁ、別に姫の方から近づくとかは仕方ないしそもそもこの街でハンターとして生計を立てているのだからいずれかは出会ってしまう可能性がある。
祖女時も一々とやかく言うのはできないしやりたくもないので念のため自分からは会いに行かないようにと約束してもらった。
だってそうだろう?
自分の妻をいやらしい目つきで見られるとか
「あ、ロナルドさん。先程第一席殿が申しあげられていた件私も対応します。娘をいやらしい目で見たらぐちゃぐちゃにしますからね?」
まさかの
これはひどい。
と言うか店長さんもハンターなのかな?
一応はギルドを取り仕切ってるし。
まぁ、それはさておきそろそろ真面目にこの騒動を終わらすとしますか。
もう一度石突で地面を突く。
こうすることで音による索敵を行えるのだ。
きっとこれがこれがコウモリの超音波かなんかみたいだってことで吸血鬼とコウモリの関係性を疑われる理由なんだろうな。
今でこそコウモリに変身する奴は多いが昔は何だってありだったのに。
近頃の若いもんは。
あ、今の年寄りくさかったか。
お、こいつじゃね?
杖を持った吸血鬼。
ちょっと流行りが古い気がするが紳士的な服装だ。
いや、もっと近くにもかなり強い吸血鬼の気配……が……。
ん?この感じ……俺が良く知ってる反応と……あ。
「Myダーリン♪」
終わったな、これ
視線を向ける先、そこには正に絵画の中から出てきたかのような絶世の美女が妖し気に佇んでいるのだった。
そう言えばY談おじさんの本名は知らないけど一応偽名はYから始まってるじゃん。
なら野球拳も偽名はYからなのだろうか?
いや、でもマイクロビキニは名刺でもそのままだったし……どうなんでしょうかね?