悪役令嬢転生かと思ったらゾンビパニックかい! 作:レッドアリーマー
第二区。通称、貴族街。
最後に訪れたのは数か月前……まぁ形だけなら夢の中で。
大通りを並び囲う家々と、突き当りにでんとそびえ立つ公爵家。
……左側の並びに見覚えのない家が増えている。あれがヘンリースミス侯爵家、か?
正面から家々を訪問してまわる、なんて愚は犯さない。路地を通ったり庭外から内部を眺めたり、区画を取り戻して復興を行っている最中な貴族を見て回る。
一般貴族に準聖騎士と聖騎士の違いなんてわからないだろうからまわり放題だ。こそこそせずに堂々としていれば見回りをしているのだろうな、で終わる。
問題があるとすれば──まぁ、このあたりから、か。
「……流石に属性五家は警備が厳しいな」
「ああ。第九区を取り返すのもまだだというのに、自らの家の警護を聖騎士にやらせるなど……誰が方針を執っているのか知らんが、くだらんな」
「オイ、そういう言葉をあんまり吐いてくれんなよ。誰が聞いてるかわかったもんじゃ──」
「──ヒルベルト。どうした、こんな真昼間から」
声……は、背後から。
「げ、お袋……」
「げとはなんだげとは。あたしが居ちゃ悪いのか、ん?」
……似ている。とても。
でも、彼女の姓はミルグドリヒのはず。それとも何ら関係ない遺伝の出現があるとでも言いたいのか。
「ヒルベルト、この方は?」
「ぇぁ!? ぁ、あー、いや、ははは、いや……えっと……オレのお袋だよ。ヘンリースミス侯爵夫人って言った方がまだ伝わるか?」
「おかしな紹介をするもんだ。いつも通りオレの母ちゃんとでも呼べばいいものを」
「い、一応オレにも貴族としてのツキアイってやつがあんだよ!」
お袋でも母ちゃんでも変わらない気がするけど。
ヘンリースミス侯爵夫人。……顔立ちはティナにそっくりだ。
「もしかしてあんたがミヒャエルくん? 息子がいつもお世話になってるって聞いているよ」
「いや、人違いだ。私はヴァラー。どちらかといえばミルグドリヒにもヒルベルトにも世話になっている側の人間だよ」
「本当に? そりゃ……母親冥利に尽きるけどさ。ヒルベルトが……誰かの世話を? 自分の世話もできないのに?」
「だぁぁっ、うっせーよ母ちゃん!!」
首筋に件のマークは無い。これで父親の方にあったら作為を疑うけれど……。
「さっきから何を騒いで……ああヒルベルト。帰っていたのか」
……今度は、フラウィス? 彼を少し老けさせた感じの……。
そっちはそっちで……作為を疑う食べ合わせというか。
夫人にしたのと同じようなやり取りをするヒルベルトを横目に侯爵を観察する。
マークは……まぁ、ないか。ヒルベルトが気付いていなかった時点で察してはいたし、本当に特徴的なものであれば隠す努力をしているはず。
もー、全員殴って気絶させて確認、じゃダメなんですの? 面倒ですわ~。
「ひとつ、いいかな。えっと、ヴァラーくん」
「なんだ、ヘンリースミス侯爵」
「──君、どこの子なのかな。それほど滑らかな魔力の持ち主、貴族以外にいるはずがないと思うんだけど……」
こいつ……会話の最中に一瞬だけ目を強化して魔力を見たと?
いや、違うな。会話に入ってくる前から見ていたんだ。だから……。
「姓は無い。私は平民だからな」
「それは無理があるよ。君のそれは貴族の魔力だ」
「貴族しか魔力を持っていないという自らの思考の狭さを恥じ入るといいさ。侯爵家でありながら属性大家に数えられていない所以が詰まっているとな」
「ちょ、おいヴァラー!!」
「なんだ気に障ったかヒルベルト。だが事実──」
「残念だが、それくらいの挑発では大人は怒らないよ。そして私達ヘンリースミス侯爵家は別名見る目の侯爵家。ノルブカクルトの表面。属性五家に入っていないだけの理由があるのさ」
……『永世盤久の宝珠』のメンテナンス要員とかいうアレか。
こっちの世界……というかゲームの世界ではノルブカクルトにそんな要素は無いからあっちの世界の事情として気にしていなかったけど、なるほどこういう形で関わってくるか。
ああ……面倒な。ほとんどの貴族は調査済みの判が押せるほどにまで調べてある。だからこんな探り合いをする必要がない。
けど、この家は……全く知らない。それは本当に面倒臭い。
「口を挟むようだけどよ、ヒルベルト……もしかしないでも、ヴァラーくんの名前を聞いて仲良くなろうと決めたりしてないよな? あたし達の最愛の息子はそんな適当に生きていないよな?」
「へっ……あ! いや、実は……へへ、六割くらいあったりして……」
それ、口を挟むことか、とは思ったけど……ヒルベルトの反応を見るに、空気が悪くなりかけていることを嫌っての助け舟だな、これは。
……まぁ、いい。別に仲良しこよしをしようというわけじゃないんだ。調査が終わったらこの国ともまた別れる。「強きだけどリスペクトは忘れていない」がラファ・ダルクエルデの人となり。それに結び付けず、乖離させるために礼を欠いた発言をするのがヴァラーにしていたけれど、やりすぎは却って良くない。
ノルブカクルトの
情報の収集はこれくらいで充分。二人とも首筋にマークはないようだし、光属性ならゴルズィオの計画に加担するとかできないだろうし。
「何か焦っているね。それもせっつかれての焦りじゃない。一つか、二つか、目前に目的のものを控えているからこその焦り。あと少しで手を伸ばせば届くモノ……それの前に障害物を置かれて苛立っている。そんな感じかな」
「そういう手品遊びには興味が無いよ。礼を欠いたことは謝るが、あまり容易に踏み込んでくれるな。今の私はいつもよる鋭い得物を持っているから、その首を狙いたくなる」
「本当に伝説の凶手のようなことを言うんだね」
「なんとでも言えば良いさ」
見た目は確かにフラウィスに似ている。けど性格は全然だな。
彼ほどあっさりしていない。夫人の方もティナに似ているだけだ。彼女なら仲裁じゃなくて無理矢理の仲直りをさせにきていた。
……いや、勝手に重ねたのは私か。ああ、余計な知識だった。
「行こう、ヒルベルト」
「いやオマエな、ちょっと色々言いたいことが──」
「いいや。ヒルベルトもヴァラーくんも、僕の家でお茶をしていきなさい。──侯爵家当主の命令だ。君が平民なら、従うだろう?」
「この困窮した世で爵位にどれほどの意味があると? それほど貴族の権威にこだわるのならば、とっとと第九区を取り返せ。これは平民の総意だと思うぞ」
「ああ、流石は平民だね。わざと残されているものを見抜けないか」
「なに?」
わざと? ……一番外側の第十区は取り返しておいて、第九区を取り返さない理由が……わざと?
アンデッドなんて百害あって一利なしだろう。隣り合う第八や第七に住む平民にとってはどんな理由があってもどうでもいいほど危険なものだし。
仮に……たとえば私の用に実験用を飼うとして……でも、それでも都外に作る。わざわざ王都内にそういうものを作る必要はない。
「……同じ言葉を返そう、貴族。平民の求めているものが見抜けないようでは、この国の腐敗は止まらないぞ」
「正しく子供の言うわかっている風な言葉、だね。この国の腐敗というのは」
「……」
「あー……いや、親父……その……」
「──成程。僕たちはお互いがお互いにしか知らないもので張り合っているようだ。ヒルベルトの反応だけで君が本当に隠していること……何を持っているのかだいたい掴めたよ」
「良い息子だな。自慢だろう?」
「何の裏もなく、そうだね」
先入観を取り払い、一個の人間に話をしよう。
ヘンリースミス侯爵。ノルブカクルトの表面。
「ヘンリースミス侯爵──問いをかける」
「受けよう」
「アンデッドの暴走。飽和、襲撃、蔓延。その全てがこの国の貴族によって故意に引き起こされたものであると知った時、あなたはどう行動する?」
「悪を是正し、民には頭を下げよう。貴族すべての処刑も免れないとは思うけれどね」
「そうなる未来が怖いから公表できない──そうは思わないのか?」
「思わない。貴族が貴族としての特別扱いを受けていることには理由がある。有事の際、真っ先に国民を守る盾となり矛となるためだ。外側に向いて害を害するべきと作られた制度が国内に害を向けたのなら、"すべてを見直して新調する"ことは必要だと考えるから。無論、牙を失っては事だから、そうだな、今の子供達の世代に席を明け渡すか」
踏み込み、突き出し、止める。
槍の穂先は彼の喉元へ。ミリとして動かさず、フルフェイス越しにまっすぐ見つめる。
まだ……何が起きたのかを理解できずにいる二人。ヒルベルトとヘンリースミス侯爵夫人。
反対に柔和な笑みを浮かべた侯爵。
遅れて。
「ちょ……何やってんだヴァラー! いくらオレが息子だからって、それは庇えないぞ!? っつかお前、こんな往来で!」
「『死を纏う凶手ヴァラー』……成程、伝説は本当だったのか。夜闇と共には出てこなかったことが残念だけど……いや、昨夜現れたのかな。だから今日こうして調査をしている」
「息子と同じで夢見がちなんだな」
「ああ、こればかりは歳を食っても治せなくてね。──さて、どうかな、ヴァラー。僕は君のお眼鏡に適っただろうか」
槍の柄を搾るようにして持って、殺す気で薙ぐ。
真一文字の斬線。踏み込みの際には飛び立たなかった鳥たちが、今度は一目散に飛び去っていった。
静寂。
「……凄いね。流石に死んだかと思ったよ。その殺気は……ハッタリで出せるものじゃあない」
「命令だったな。ヒルベルト、お前の家で少し茶でもしていこうと思う。異論は?」
「え……あ、れ。……親父、生きてる……?」
「なんつー……どんだけの死線を潜ればこうなるんだ。あたしですら今本当に殺されたんじゃないかって思ったってのに」
元の持ち方から搾るように持ち直したんだ。当然リーチは少しだけ短くなる。その状態で、腕を伸ばした姿勢を変えずに真一文字に振れば、当然喉に届いていない斬撃を繰り出すに終わる。
まぁそんなことはどうでもいいんだ。
とっとと始めよう。折角あっちから持ち掛けてくれたのだから。
音もたてずにカップをソーサーへ置いて。
「……成程、それほどの話を有しているのなら、王国貴族というものを見限るのも納得がいく。……謝っても仕方のないことだとは思うし、僕が代表というわけでもないけれど……平民を名乗る君に謝罪をしておくよ」
「お前達がノルブカクルトの表面であるように、私の一族もそれなりの業を背負っている。王国がこうなるまで気付くことができなかったのはこちらの落ち度だ。謝られるというのなら、私も謝ろう」
「……わっかんねー。親父もヴァラーも、なんでそんな涼しい顔で紅茶なんか飲んでられんだよ。さっきの庭でのあれそれはなんだったんだ……」
「あれは腹の探り合い兼覚悟の試し合いという……まぁ、今のお前が覚えなくともいいものだよ」
「そうだね。ヒルベルトにはまっすぐに生きてもらいたいから、こうなられては困るね」
「安心しろヒルベルト。あたしもこういう探り合い苦手だからさ」
「母ちゃん……」
ついさっき槍を向けていた相手と酒を飲みかわすこともあれば、昨晩酒の席で意気投合した相手と殺し合うことだってある。
貴族……というか「腹に何かを抱える相手」とのコミュニケーションはすべてこれだ。ヒルベルト、お前はまっすぐに生きていくがいいさ。
「こちらの開示内容はこれくらいだ。協力のするしないは後で決めろ。それより、第九区に関する話を聞きたい」
「ああ……。……その話を聞いて僕も疑い出した、ということを念頭に置いて聞いてほしい。第九区は世界をアンデッドから奪還するための縮図に使うという合議があったんだ。あそこは広いし、川の流れている位置がいいから、この大陸の縮図に使えるとね」
……言われてみれば。
第九区の形は、この大陸を縮小したものに……似ている、ような。
そこでシミュレーションをやろうというわけか。どこから奪還していくべきか、どこをどうすると破綻するのか、とか。
「くだらんな」
「そうかもしれない。君に……既に世界が夜明けを迎えようとしていることを知らされなければ、僕もこれを世界のためとして運営していただろう。それが酷く滑稽に映るのも仕方がないことだと思うよ」
「それを行えば民が脅かされると知っていて、その上で世界を救う救世主になろうとしているのがくだらんと言っている。王国貴族ならばまず自国の民に目を向けろ。世界を救うのは二の次だろうに」
「……ああ、そうだね。本当に……その通りだ」
「その上で……世界救済に舵を切ろうとした貴族が怪しく見えてくる」
「ああ、僕も同意見だよ」
侯爵は、しかし、と前置きをする。
「君はなんというか……語弊を恐れずに言うと、古い貴族のようだね。規律を重んじ、貴族の在り方を重んじ。僕らよりずっと貴族らしい」
それはまぁ公爵家ですからね。
とは言えないけれど。
「気を悪くしたなら、」
「いや、構わない。……あなたが私に魔力があることを……その魔力が洗練されていることを見抜いた通り、私の一族は過去、王国貴族と同じような立ち位置にあった……そういう話だ。遠い昔のことだが……だから私はそういう目線が持てる」
「なんと、そうだったのか。……しかし、だとしたら……僕らの家に伝わる『死を纏う凶手ヴァラー』のおとぎ話は、いつか戻ってくる君達のことを忘れさせないようにするための訓戒書だった可能性もあるな」
「だとしたらあの本は本懐を果たしてんな。オレがこーやって裏表なく生きようって思ったのは、あの本のヴァラーが怖くて仕方がなかったからだし」
「なんだ、ヒルベルト。お前、私のことを想像して眠れない夜でもあったのか?」
「恥ずかしいけど、あったよ。それで……母ちゃんの部屋に行ったことも何度かあった」
「ああ、子供の頃は甘えん坊さんだと思ってたけど、ありゃそういうことだったのか」
"再起源"によって再定義され、新たに適用された家、ヘンリースミス侯爵家。
その姿形が私の知るものとよく似ていたから異物感を覚えてしまうけれど、彼らは彼らで生きてきたのだ。
そう思わせる一角を目の当たりにした気分だ。
「……話を戻そう。ヴァラー。タイミングは、けれど良いのかもしれないよ」
「なんの話だ」
「首筋に木立のマークがある貴族を探したいんだろう? 丁度いいのさ。明後日、当主会がある。全貴族と王族が一堂に会し、今後の方針を決める会合がね。ああ、子供達は参加しないから知らなかったと思うけれど」
私がヒルベルトに向けた「そんなものがあるのなら」という視線に対するアンサー。
……当主会か。お父様も前に何度か出ていたな。
「忍び込ませてもらうとするか」
「いやいや、正式に準聖騎士として来るといい。僕が申請を出しておいてあげるよ」
「……万が一があれば、私は派手に動く。私を引き入れたのがあなただとわかれば、あなたに咎が向くぞ」
「貴族の腐敗。貴族の膿。これを自分たちで出し切れなかったことこそ咎に問われるべき事柄だね」
「ああ……成程。あなたは口八丁手八丁が上手くなっただけの光属性持ちか」
「不思議だ。言葉に褒める要素は欠片も入っていないのにそういう感情が伝わってくるよ」
良し悪しは勿論あるけれど、光属性はやっぱりそうでなくちゃ。
ひたむきに明るく、ひたむきに前を見据え続ける。
光に手を伸ばすためなら、自身が損なわれることは気にしない。
リベルタも、アーダルプレヒトも、彼らも。
「それと……彼だけはどうあってもその目を誤魔化せそうにないから、事前に連絡しておこうね」
「彼?」
「ダルクエルデ公爵だよ。君の闇属性の魔力は……随分と上手く隠しているけれど、それでも漏れ出でてしまう。その滑らかさを彼が見たのなら、君が単なる準聖騎士ではないことを一瞬で見抜いてしまうだろうから」
あー、いや、どころか……。
「──委細を理解した。ヘンリースミス侯爵、
「……? ああ、構わないけれど……クリソゴヌス、その言い回しはまるで」
「返礼を家名にしたことを察してくれ、ヘンリースミス侯爵」
「ああ……わかったよ、ダルクエルデ公爵」
瞬バレしましたわねコレ。無理ですわお父様相手に魔力を偽るとか。
「ヴァラーと言ったか」
「……ああ」
「闇属性魔力の隠し方を指導する。ヘンリースミス侯爵、彼を借りるが、構わないか?」
「勿論だ。ただ……僕に隠れて彼をどうこう、というのはやめてくれよ?」
「……幼き頃からだが、セイブルといい君といい闇属性に偏見を持ち過ぎだ」
「冗談だよ。色々任せた。僕は君を信頼しているからね」
「必ず応えるとも」
侯爵家。……ともすれば私の幼馴染であってもおかしくない距離ですわね。そういう関係性じゃなくてよかったですわ。パーヒャクボロが出ますので。
ってああ、意識を変えるために心情吐露も含めてヴァラーっぽい喋りにしていましたのに、お父様の前だからかラファになってしまっていますわ~。
そして……連れられてやってくるはダルクエルデ公爵家。
入って、扉が閉められて。
「──おかえり、ラファ」
「まー……無理ですわよね。ただいまですの、お父様」
「ああ。……幼い頃から、お前はずっと何かを背負っていた。お前と四騎士、勇者が王城を開きに来た時、少しだけ肩の荷が下りたような顔をしていた。……そして今、また、新たな荷物を背負っている」
「……」
「止めることはしない。休めとも言わない。お前はお前自身の覚悟で重荷を背負い、お前自身の選択で苦境を選び抜いてきた。私達にお前を止める権利はない」
だが、と。
お父様は。彼は。
「ここは家だ、ラファ。……投げ出す必要はない。当主会は明後日にならなければ開かれない。……だから、ひとたびでも、忘れることはできないか?」
「……できませんわ、お父様」
「そうか。……ならば私も背負おう。ヘンリースミス侯爵に話した全てを私にも話してほしい。お前が公爵家令嬢としての務めを王に準えるのなら、私は公爵家当主としての務めで王を謳おう。私の知っていることをすべてお前に与える。お前も、いなくなってから……いや、生まれてきてから今に至るまでに抱え込んだすべてを私に共有してほしい。投げ出せとは言わないから、私にも背負わせてくれ」
正直意外だった。お父様は基本短い言葉しか吐かない人だったから。
……けど、同時に、あちらの世界の過去に出会った同名の彼をも重ねる。
……。
秘密主義が行き着く先は、孤独な死のみ、か。
「わかりましたわ。……お話します。ですからどうか、助けてくださいまし。それと……闇属性魔法についてのお話も、少しばかり」
「ああ、存分に」
丁度いい機会か。
結局『
お父様ならあるいは、破壊の魔力にも至れるやもしれない。
──そうして一日が、過ぎていった。