悪役令嬢転生かと思ったらゾンビパニックかい! 作:レッドアリーマー
第九区の奪還は非常に混迷を極めている。
第一に広い。第二に入り組んでいる。第三に建造物が脆く、第四に耐魔素材がない。
以上の理由から、探索が難しい。
「耐魔素材って、なんだー?」
「ああ、あなた方は気にしたことないのかもしれませんね」
これはゲームでは語られなかった部分だけど、第一から第十区に至るまでの街並みの変遷で、どんどんみすぼらしくなっていくな、とは感じていた。
プレイ当時は貴族街にはお金がかかっているからなのだろうと勝手に思い込んでいたけれど、どうやら素材の問題らしい。魔法が頻繁に使われる貴族街含む番号の若い区の建物には耐魔素材という素材が使われている。対魔ではなく耐魔。意味合いはそのまま耐震と同じ概念でいい。
吹き荒れる魔力、形作られる魔法に負けないようにするための素材。霊山に住まう樹木魔物、底なし沼で活動するゴーレムの岩、鉄よりも堅い毛並みの羊。平民の街にこれらが使われていないのは魔法使いがいないから。そしてそういう素材は遠くから見るとみすぼらしく見える……という具合。
まぁお金がかかっている云々は間違いではないけれど、結構理にかなっていたんだなぁって。
と、そういうわけで、いくら破壊を気にせずともみだりに魔法を使えない第九区では、探索の進捗率が思ったほど伸びないのである。
どれだけ破壊してもいいって言ったって倒壊は私達の敵になりますので。人間、がれきに埋まった程度で簡単に死にますわ~。
「なるほどなー。俺は大魔法ほとんど使わないから気にしたことなかったけど、確かにエステもイジスもパリスもでけー魔法使ってねーなー」
「あなたの場合は使えないわけではないけれど後隙が大きいから使わないのでしょう?」
「おーよ。ま、必要になったら惜しみはしないけどなー」
そんな、ブリーフィングルームでの雑談。
を経て。
「ああいうのフラグっていうんですのよね……」
「おー?」
ショベルの刃をアンデッドの首へ刺し、柄を膝で蹴り上げると同時に持ち手を押し込む。それだけで千切れ飛ぶアンデッドの首。
大分、脆くなってきましたわね。
「パリス様からの風、まだ届きませんの!?」
「まだだなー。この感じ気絶してるかもなー」
とびかかってきたアンデッドを垂直ジャンプで避け、晒された首筋へショベルを突き刺し、さらに足かけ部分へ全体重をかけるようにして着地することで断首とする。
続くアンデッドには横薙ぎ。頭蓋を叩き潰すつもりで放ったショベルの一撃は──しかし
「ッ、騎士のゾンビ!」
「代わるぜぃ」
互いに背中を預けるようにくるりと回転し、代わる。
今までパリスが相手にしていたらしい野犬のゾンビ。その頭蓋をショベルの背で殴り、近づいてきていた三体のゾンビをショベルを支柱とした開脚回し蹴りで熨す。
とはいえこれにダメージは期待できない。すぐさまグラヴィティハンドで瓦礫を手繰り寄せ、それぞれのゾンビにとどめを刺していく。
「未婚の淑女がやっていい技じゃねーなー」
「うっせぇ、ですわ!」
「言葉遣いもと来た。……ラファ、あそこの建物使った跳躍で、四秒間跳んでいられるかー?」
「クエイク系を使う気ですの? 周囲に甚大な被害が及びますわよ」
「疑われたくないんだったらそうひけらかすのやめた方が良いと思うんだけどなー」
確かに。それで先日痛い目を見たばかりなのに。
「四秒ですわね! タイミングはそっちが合わせてくださいまし!」
「おーよ。まぁ四秒後も揺れてたらごめんなー」
「相変わらず、適当なお方!!」
足をかけるは看板、窓、バルコニー、そして屋根の順番。
跳躍するまでの間一切の減速をすることなく行われた一連の動作。それは私の身体を宙へと射出し。
「クエイクビヨンド!!」
スピードタイプにはあるまじき全体攻撃の地属性魔法が超広範囲のアンデッドへ効果を与える場面を眼下に収めさせますの。
二……一……っと。
「ぴったり四秒。余震もなし。完璧ですわね」
「ちょいと余裕を作れると思ったんだけどなー。ごめんなー?」
「はい?」
周りを見渡して肩を竦めるモーモン。
どういう意味かと周囲を見渡すも、予想通りの結果しかない。少し離れたところのアンデッドまで倒れていて、同じ範囲の建造物が瓦礫の山になっている、という結果。
「……まさかとは思いますけれど、高台を残したかった、とか?」
「この程度の揺れで壊れるとはなー」
「耐魔素材の話、あなたが聞いてきましたのに、聞いていませんでしたの?」
言葉に、「やべ」という感じで目を逸らして舌を出すモーモン。その舌ペンチでねじ切ってあげましょうか?
「とはいえ良い合図になったでしょう。これでエスタ様たちが気付いてくれることを願いますわ」
「どーだろうなー。第二区は高い建物に囲まれているから……案外気付かなそーだけど」
「なら、この程度の濁流はなんなく乗り越えて帰還するほかないですわね」
体力、魔力ともに残り五割ほど。
十二分、ですわ~!
結果として。
「……第九区、第二区の奪還はならず。加えて準聖騎士の被害が十二……か」
「面目ありませんわ」
「いや……こちらも似たような結果だったからこそのこれだ。お前が気に病むことはない」
調子に乗っていた……のかもしれない。
今までの五区をほぼ一日ペースで取り返してきたせいで、その後もそれくらいのペースでいけるだろうと。
結果がこれだ。第二、第九へ向かった双方が壊滅的なダメージを受けて敗走した。恐ろしいことは、準聖騎士の補充という概念が存在しないことだろうか。
私達の後ろはいないのだ。準聖騎士は今がフルメンバーで、それは数字ではない。消耗し続ける人間。
「悲報続きにはなるが、第五区でもアンデッドの復活が確認された。これによる被害は無いが、準聖騎士の一人が"復活したアンデッドたち"の中に知り合いの顔を見つけたらしくてな。そのせいで士気が下がりに下がっている」
「お知り合いの肉体が永遠に地へと囚われることになったのですから、その痛みは計り知れないでしょうね」
「そういう人情はわかるのか……」
「感情を切り離して考えるからああいう非道な実験も行おうと思えますのよ」
無いわけじゃない。無視しているだけだ。だけですわ。
「ただ……そうですわね。一つ思い出したことを言ってもよろしくて?」
「なんだ?」
「記憶は定かではないのですが、この王国の建国誌を昔読んだ気がしますの。建国の父ライアン・アドルリヒト。彼は初めから魔物の湧かなかった土地に王国を建国したのではなく、むしろ無数の魔物が湧き出る土地にこの王国を作ったと書かれていた気がしますわ」
「……魔物の復活点は、消せる、と?」
「なんらかの手法で。それを閲覧するためにも第一区を……王城を取り戻す必要があると思いますの」
「成程……確かに希望となる情報だな。アンデッドらの復活点を消すことができる。そして囚われた肉体を眠らせることができる。……様々な予定を繰り上げ、第一区の奪還を急ぐ、ということも検討しておこう」
ついでにそこで『聖なる燧石』も取得しちゃってほしいですわ。
「ああそうだ、書物といえば、リベルタへの処置はいつにしますの? 早い方がいいのではなくて?」
「俺達もそう考えているが、確実性を取るのなら、お前が禁書庫で見たという医術書を改めて読み直した上で施術したい」
ギク。
あ、あれはその場で咄嗟に吐いた嘘でして……。
「リベルタにつらい思いをしてほしいわけではないからな。症状が出る寸前までに第一区を奪還することが望ましいが、同時にリベルタのためだけに生存者全体を危機に晒すことはないと約束する。それは彼女自身が受け入れられないだろうし」
「あら、ようやく周囲を見ることを覚えましたのね」
「最初から見ている、と……今朝までの俺ならば否定したがな。第二区で少しばかりの無茶を通そうとした時、叱られてしまったよ。……色々と済まなかった」
私自身はそこまで被害を被っていない……というか被害を振りまく側だからほとんど気にしていなかったけれど、実はエスタの作戦はリベルタ第一というか、リベルタの安全のためなら他の何が犠牲になってもいい、という意思がこれでもかというほどに含まれていた。
本来それは別のシナリオで解消されるんだけど、ここで使っちゃったかーという思い。いや生存を考えればいい事なのですけれど。
「そういうわけだ。今日はお互い疲れているだろうし、ブリーフィングは解散としよう。ああ、食堂にいるモーモンにここへ来るよう声を掛けてくれると助かる」
「わかりましたわ。……あなたも早くおやすみなさいな。体調を崩されるとアンデッド化を疑ってしまいますわ」
「一瞬でも優しさかと期待した俺を罵倒したい気分だよ」
「私に優しさとか期待するだけ無駄ですわ~」
あるし、見せているけれど。
苛烈さの方が何倍も、だからね。あ、だからですの。……。……だからですわ~。
モーモンに声をかけたあと、自室へ戻っている最中のこと。
「あら……ミルグドリヒ。生きていましたのね」
「ご挨拶ですね……。とはいえ確かに、第二区でお二方と分断された時は死を覚悟したのは事実ですが」
「ええ、私もあそこで死んだものだとばかり」
ミルグドリヒ。準聖騎士の隊を取りまとめる隊長。
彼は……どこかを怪我しているのか、身体を引き摺っていて。
「……ミルグドリヒ。
「はい?」
「着ている服を脱ぎなさいと言ったのです」
呆気に取られている様子のミルグドリヒ。だから、ショベルを正眼に構える。
「ダルクエルデ公爵家長女ラファが命じますわ。脱ぎなさい、ミルグドリヒ男爵家長男、ミヒャエル・ミルグドリヒ」
「っ……はい」
フルネームを呼んでやれば、ようやく、といったように再起動するミルグドリヒ。
彼は緩慢な動作で衣服を脱いでいき、パンツ一丁、というところまで来た。
「そこは脱がずとも構いませんわ。……。……ふむ」
見る。視る。
足や腕、それらの裏と言ったすべての場所を。
念入りに、見逃しの一切を許さないとばかりに。
「あの……セクハラですよ、これ」
「何を馬鹿なことを言っているんですの? ……OK、もう服を着ていいですわよ」
「うぅ……もうお嫁に行けません……」
「あなたが行くとしたら婿ですし、この状況下でまともな婚姻制度が機能すると思わないことですわ」
今度は迅速に衣服を着ていくミルグドリヒ。最初からそのスピードでやれですわ。
「わかっているとは思いますけれど、今のは視診ですの。お分かり? 今のあなたには信用がありませんのよ。気張る部下を放置し、自陣の内側でゾンビ化させたあなたには」
「……それくらいわかっていますよ。身体のどこかに噛み痕が無いか確かめたのでしょう。……ただ、目的を言わないと……変態染みていましたよ、今のラファ様」
「初めに目的を言っていた場合、噛み痕を持つ者であれば巧妙にもそこを隠したかもしれないでしょう。なんせ噛み痕があるなどと公言しようものなら、殺されることは必定。まともな感性を有していたらそれを隠したがるのは普通ですわ」
まぁ、生存本能が普通だからといって、それをされると今度は生き残っている大勢が割を食うはめになるのだけど。
噛まれたら潔く未来の糧となり、ゾンビの群れに突っ込んで少しでも多くのアンデッドを道連れにしてほしいですわ。
「これに懲りたら私の前で体調の悪そうな素振りを見せないことですわね」
「理不尽な……。怪我をしているのは本当なのですから、多少身体を引き摺ることくらい許してほしいものですね」
「というか怪我してるのになんでここにいますの? リベルタに治してもらいにいくべきでしょう」
「……明日、私は休日なもので。安静にしていれば……問題ないかと」
「大有りですの。馬鹿ですの? アンデッド化だけが懸念点じゃありませんのよ? 傷口は放っておけば化膿しますし、破傷風なんかの感染症も考えられるでしょう。どうしたってどうやったって、傷を放置する理由にはなりませんの。……それともあなた、回復魔法で傷が治癒されるときのあの何とも言えない感覚が苦手とかですの?」
回復魔法。光属性にあるこの魔法は、光属性の特性である「拡散と斥力、思念」からかけ離れた「自己治癒能力の促進」という効果を発揮する。
それを施されると、痒みとも痺れとも区別のつかない何とも言えない感覚が患部を襲い、それに耐えているといつの間にか治っている、という経過を見せる。
実を言うと私もだけど、この感覚が苦手という人は多い。ゲームでも四騎士らが何とも言えない表情になっているスチルがあるくらいだ。ただそれが苦手だからって治癒を受けないのは馬鹿げた話である。ですの。
「そんな子供染みた理由ではありませんよ。ただ、この程度の怪我にリベルタ様の魔力を使わせるのは憚られると……」
「私の前で身体を引き摺るほどの怪我が、この程度ですの?」
「わかりました、そんなに言うなら普通に歩きます。これでいいですか?」
すくっと姿勢を正すミルグドリヒ。
そうして普通に歩きだす……も、明らかに右側を庇っている。
「はぁ、演技もできない程の怪我であると露呈しただけですのね。スワンプバインド。グラヴィティパルス」
移動速度低下の魔法と設置ボムを使い、ミルグドリヒを囲う。
「なにを……」
「行きたくないというのであれば、リベルタをここへ連れてきますわ。それまで逃げぬよう、囲っておくというだけですの。まさかその身体で跳躍などして悪化させることはないと願いたいものですわ」
「……しませんよ、そんなこと」
であれば初めから治療を受けにいってほしいものだけど。
ま、男の子のプライド云々があるのでしょう。
じゃ。
「リベルタ~。ここに治療拒否の怪我人がいますわ~。あなたの治療を受けたくないと意固地になっていますわ~」
「ちょ」
こう言えばリベルタは躍起になる。根が良い子で、出身村の中では優しいお姉さんポジションだったために、そういう駄々をこねる少年を多く相手にしてきたのだ。果たして一体何人がリベルタに脳を焼かれたのか……。まぁその少年たちはこの世から去ってしまったのですけれど。
……登場頻度の多さで言えば、ミルグドリヒ……彼もそろそろ準レギュラー。抱く想いも含めて攻略対象になっていたりするのかしら、なんて。
どうでもいいことですわね。
深夜。誰もが寝静まった真夜中に、音もたてずに動く影。
イッツミー。
向かうは第五区。そのほとんど中央に作られた鉄の檻。
近づけば聞こえる呻き声は、けれど言語の形を成していない。
さて。
「何をする気か、とは聞いておこうか、ラファ」
「……パリス様。どうかされましたか、こんな夜更けに」
舌打ちをしなかったことは褒められるべきだ。
なんだってこんなところにいやがるのか。……ま、答えはわかっているけれど。
「私は精霊騎士なのでね。他の三騎士より、少しだけ耳が良いのさ」
「精霊の呼び声、ですのね」
「ほう……? やはり無知でなく、やはり秘を抱えるものか。エスタから話を聞いた時は妄言の類だと考えたが──」
「その話長くなりますの? まぁ別に語っていてもいいので邪魔しないでくださいまし」
「……何をする気か、という問いに答えていないぞ、ラファ」
それこそ妄言の類、ですわ。
「白昼堂々できないことに決まっているでしょう。露呈すれば士気を下げ、糾弾を受けること。……即ち、死者を使っての実験」
「……エスタやイジスと違い、私は清濁を併せて呑むことができる。なにせ自分にしか興味が無い。だから聞かせてくれたまえ。その実験は何を目的とし、どのような結果を得るためのものか」
「折角どう扱ってもいい魔物の無限に湧き出る地点があって、さらにその種が倒すべき敵と同一とくれば、やることなど一つでしょう」
闇の魔力を指先から滲ませる。
操作し起こすは魔法になりきらない魔力の奔流。囲われたアンデッドへ向けて、驟雨の如く注ぎ落す。
「……組成A、効果なし。次」
同じ闇属性の魔力。けれど少しばかりを組み替えたものをぶち当てる。
「組成B、効果あり。ダメージなし。次」
また同じだ。繰り返し。先程とは違う魔力を当てる。
「組成C、効果あり。ダメージなし」
「……器用なことをするものだ。最初のは重力系、二番目のものはバインド系、今やったのはヘイト操作系。魔法になりきらない属性魔力の効果検証、といったところか?」
「ええ。闇属性の魔法はアンデッドに効果を成しませんが、ダメージがないだけの話ですの。拘束やヘイト集中が効果を発揮する以上、何か通じるパターンのようなものがあるのではないかと思いまして」
組成D。……お?
ゾンビが呻き声を上げた。……苦しんだ?
組成Dは……敵の会心率低下のデバフだ。
なんでこれで苦しむ? ……もう少し観察する。
何度やっても苦悶の声を上げるゾンビたち。
会心率の低下。それが意味するところはなんだ。そもそも会心というのは会心の一撃……簡単に言えば「良い所に入った」みたいな意味合いの言葉。
その「入る確率」を会心率という。つまるところ、目利きの良さを上下するのがこのデバフと見た。
……アンデッドは視覚に頼っていないはず。加えて仮に頼っていたとしてもどうして苦しむ?
いや……眼球を使っていないことと視覚に頼っていないことは同義ではない、か。だから……そうか、着地後五秒の法則もそうだけど、アンデッドはなんらかの知覚系器官を有していて、それで獲物か同胞かを判別しているのなら、会心率が上下するのもうなずける……気がする。
とすると、その知覚系器官は生物でいう呼吸器系や循環器系に似た機能を有しているのではないだろうか。だから機能低下を起こすと苦しむ。
なら……組成Dの魔力を与え続ければ。
「ガ……グ……」
「おお」
「これは……」
普通、デバフというのは一度掛けたら終わりだ。それを何度も何度も重ね掛けしてかけてやると……その苦悶が徐々に拡大していき、呼吸もしていないだろうに首元を押さえ始めたではないか。
それでも続けると、一体が、また一体がと地面に臥せ始め、そして。
こちらにピン、と腕を伸ばし……まるで縋るかのような恰好で死ぬゾンビ。
……単なる動く死体ではなく、魔物の一種であるからこその挙動、ですわね。
「デル・アルタキシガル、デル・メルタキシガルが有効、と。……良い調子ですわ。じゃあ次」
まだ死していない個体は三体残っている。
他の地区へ行けばもう少し。
どうせ誰もここを開くことはないし、他に活用法があるわけでもない。ただ「似た顔を知っているから」という理由で使わないのは勿体ない。
安全圏から敵への検証ができるのだからそれを使わない手はないだろう。
あとはアイテム系も試したいですわ。人間に効くポーションや薬草、バフをかける料理なんかもどういう結果になるのか楽しみで仕方がない。ないですわ。
今は材料不足で作れませんけど、『聖なるシーフードパエリア』みたいな聖なる料理シリーズもあるこのゲーム。アンデッドが食べたら内側から灼かれるのかしら。
「エスタ様やリベルタらには報告しないでおいてくださいまし。人類に必要なこと、ですのよ」
「ああ……そうなのだろう。多少気分は悪いが、効果的な闇魔法が見つかったのは……讃えられるべき偉業だろうから」
「あ、試したかったら風属性も試していいですのよ。どうせ七日待てば湧いてくるのですし」
「……仮にもヒトガタである彼らを実験動物にする気は無いさ。君だけで楽しむと良い、ラファ。私は先に帰っているから、危険なことはしないように」
「了解ですわ~」
……別に楽しんでいるわけではないけれど。
まぁ確かにこれで戦略の幅が広がると思えば……楽しみではあるか。
さ、試したい魔力組成はまだまだありますのよ。休んでいる暇はありませんわ~。