ツインターボに脳を焼かれたウマ娘は、大逃げで世界一を目指す   作:223系新快速

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前回に続いて主人公のパンサラッサが登場しない回です。


第11話 三冠ウマ娘の共演

タクト「トレーナーさん、ジャパンカップに出たいですわ。」

沖野「そうだな。無敗のトリプルティアラの時点で最優秀クラシックティアラウマ娘は確定。だが、年度代表ウマ娘になるには、ジャパンカップか有馬記念に出る必要がある。」

スぺ「私はクラシック級では取れなかったので、是非取ってください。」

ゴルシ「あたしは有馬に回ったからそもそも取る機会がなかったな。」

 

コン「東条トレーナー、ジャパンカップに出たいです。」

東条「ディープが挑んだ有馬ではないのね。」

コン「ディープ先輩を超えるには、これくらいの日程をこなさないといけませんから。幸い、回復は順調です。」

東条「そうね。今の状態なら、参戦して勝ちを取れるわ。」

 

 

天皇賞(秋)。

 

実況『皇帝シンボリルドルフ以降超えられなかったGI7勝の壁。それを超えるかアーモンドアイ。』

 

レースはつつがなく進み、最終直線に差し掛かる。そして、

 

実況『なんとアーモンドアイ、ルドルフの壁を越えたー!GI8勝目!』

沖野「本当かよ…。」

東条「とうとうその時が来たのね。ルドルフを超えるウマ娘が出てくる時が。」

 

ネイチャ「まさかアーモンドアイがGI 8勝目を挙げるとはね~。」

タンホイザ「我々GI未勝利組からすれば、とんでもない偉業ですね~。」

 

 

記者「アーモンドアイさん、こうして記者会見を開くということは…。」

アイ「はい、次のジャパンカップを最後に、私はドリームトロフィーリーグへ移籍します。」

記者「移籍への決め手はなんでしょうか。」

アイ「はい。まず私自身の理由として、日本の平地芝GI勝利数を更新したことです。そしてレース界の理由として、トゥインクルシリーズで無敗の三冠ウマ娘が、クラウンティアラで同時に出てきたことです。」

記者「つまり、自分が第一線を退いても大丈夫だと思ったからこそ、このタイミングで発表したと?」

アイ「はい。ですが、ドリームトロフィーリーグに移籍するとはいえ、誰が最強か、世に知らしめる必要があります。だからこそ、まだ勝利していない有馬記念ではなく、ジャパンカップへの参戦を決意しました。」

 

その様子をテレビで見る一同。

 

沖野「おいおいマジかよ、既にうちのタクトとリギルのコントレイルは出走を表明しているから…。」

東条「三冠ウマ娘が三頭集う事になるわね。」

沖野「参ったな、コントレイルだけでも大分厳しいのに、アーモンドアイの対策までやらなきゃいけねえとは。」

東条「それはお互い様よ。」

 

 

当然の如く、翌日のレース新聞はジャパンカップ一色である。

 

ウオッカ「うわー、どこもかしこもジャパンカップ一色だな。」

ダスカ「当然でしょ、三冠ウマ娘が三人も出てくる、世紀の一戦なんだから。」

テイオー「三冠ウマ娘同士の対決なら、カイチョーとシービー先輩が何度かやっているよ。そこで全部先着し、かつ2勝するあたり、流石カイチョーだけど。」

ゴルシ「オルフェーヴルとジェンティルドンナがぶつかった(物理)ことだってあるしな。」

マック「ですが、三人、しかもそのうち二人はここまで無敗となれば、これは前代未聞の話ですわ。」

スペ「私がモンジューさんと戦った時並みに盛り上がるかな?」

スズカ「それ以上かもしれないわ。」

キタサン「なら、お祭り騒ぎですね!盛り上げないと!」

 

 

ジャパンカップ当日は曇ったものの、馬場状態は良。

スタンドは世紀の対決を見に来たファンの皆様で一杯ですわ。

 

コン「タクト、ここまで別路線だったけど、どちらが強い過去の場で決めよう。」

タクト「ええ。貴方が大空に描く軌跡か、私の夢か。」

アイ「あら、私を差し置いて、何2人で盛り上がっているのかしら。」

「「アーモンドアイさん。」」

アイ「最強は私よ。例え世代交代は避けられないとしてもね。それをこの場で証明するわ。」

 

その一言で皆一様に静まり、そのままゲート入りが始まります。

 

ガコン

 

実況『スタートしました。ハナを切ったのはキセキ。キセキが大逃げでペースを作る。』

 

よし、いい感じのスタートですわ。このまま好位置を確保して、最後に抜け出しますわ。ですが、それはコンもアイ先輩も同じことですわ。

 

実況『1000m通過タイムは57秒9と、かなりのハイペース。』

 

そのまま最終直線に差し掛かりますわ。2人が抜け出すのを見て、私も負けじとスパートをかけます。

 

実況『内からアーモンドアイ!外からコントレイル!更にその外からデアリングタクト!三冠ウマ娘の共演だ、三冠ウマ娘の共演!アーモンドアイ、見事に有終の美!』

 

くー、負けてしまいましたわ。後ちょっとでしたのに。

 

アイ「最強は私。これで分かったわね。」

コン「悔しいけど認めざるを得ませんね。」

タクト「ですが、楽しかったですわ。最初で最後の対決となってしまいますけど。」

 

 

「さて、今年度のURA賞受賞ウマ娘の紹介です。年度代表ウマ娘及び最優秀シニア級ウマ娘、アーモンドアイさん。」

アイ「はい。」

「最優秀クラシッククラウンウマ娘、コントレイルさん。」

コン「はい。」

「最優秀クラシックティアラウマ娘、デアリングタクトさん。」

タクト「はい。」

「3人合わせて『アイ』『コン』『タクト』か。」

 

上手い語呂合わせですわね。

 

「さて、3人にはそれぞれの今年の目標をお聞きしたいと思います。」

アイ「私は、ドリームトロフィーリーグで活躍することですわ。」

コン「私は、ディープ先輩の軌跡を上書きしていきます。」

タクト「私は、これからも夢を届けていきたいですわ。」




各陣営のジャパンカップ参戦表明が実際の時系列と若干前後していますが、そこはウマ娘の世界観ですので(実際はデアリングタクト参戦表明→天皇賞(秋)→コントレイル参戦表明→アーモンドアイ参戦表明)。
また、URA賞のところで、3人合わせて「アイ」「コン」「タクト」というネタをやってみました。初めて見たとき、座布団一枚って思いました。
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