ツインターボに脳を焼かれたウマ娘は、大逃げで世界一を目指す 作:223系新快速
pixivで投稿していた話ですが、感想でリクエストがあったので短編として投稿します
短編 パンサラッサの母、グラスワンダー
黄金世代が食堂で食事をしている。
スぺ「おいしーい!」
スカイ「相変わらずよく食べますねえ。」
エル「た、大変デース!」
エルが飛び込んできてスぺにぶつかる。
スペ「ちょっとエルちゃん、食事の邪魔をしないでよ。」
エル「す、すみまセーン!食べ物の恨みは恐ろしいと言いますし、後で何かおごってあげマスね。」
スぺ「わあ、ありがとう!」
スカイ「で、何が起こったの?」
エル「グラスが壊れマシタ。」
スカイ「は?グラスが壊れた?」
キング「グラスワンダーさんが壊れるなんて、余程気に障ることしたのね。」
エル「エルじゃありまセーン!パンサラッサデース!」
スカイ「ああ、ターボの弟子の…。それで?」
エル「グラスが、『パンサラッサの母は私です』という趣旨の言葉を発しながら、追いかけていマース!」
だが、黄金世代は落ち着いている。
エル「なんでみんな騒がないのですか?」
スカイ「だって、ねえ…。」
キング「スーパークリークさんがいつもタマモクロスさんを赤ちゃんにしているのを見たら…。」
スペ「今更一人二人増えたところで…、って感じですし。」
ゴルシ「いやあれはヤベーぞ、マジで。」
スカイ「ゴルシが言うなら様子を見てみる。」
エル「エルの時と反応が違い過ぎデース!」
キング「普段の行いを省みなさい。」
◇
逃げるパンサラッサを、グラスワンダーが追いかけまわしている。更にその後ろからターボが追いかける。
パン「に、逃げるッサー!」
グラス「アハハハ、待ってくださーい!お母さんから逃げるんですか~!?」
パン「そんなのありえないッサー!パンの母はグラスじゃないッサー!」
グラス「じゃあ私の子の胸の高鳴りはどう説明するんですか?見た瞬間から止まらない涙。逃げる勇姿にさらに大号泣。私がパンサラッサを生んでいないと説明がつきません!」
パン「パンはグラス先輩から運命を感じたことはないッサー!」
グラス「そんなの分からないじゃないですか~。今は忘れているだけかもしれませんよ~。」
ターボ「こらー、グラスワンダー、ターボの弟子をいじめるなー!」
カチッ
イクノ「1000m通過タイム57.4。ベストタイムをキープしていますね。」
ネイチャ「あのー、なんでそんなに冷静でいられるの。仮にもチームメイトだよ?」
イクノ「では聞きますが、あの状態のグラスワンダーさんを止められますか?」
タンホイザ「ちょっと無理かな。無理に引きはがそうとしたら、薙刀で成敗されそうだし…。」
カノープスが見守る一方、野次ウマが次々に集まってくる。
カナロア「もー、パンサラッサが運命を感じるのは、僕とモンジューなのにー!」
ダイヤ「ねえクラちゃん、これもジンクス破りなのかな。運命を感じなくても繋がっているという…。」
クラウン「流石に違うと思うけどな…。」
クリーク「タマちゃーん、お友達が出来ましたねー。」
タマ「ちょい待ちーや!なんで赤ちゃんにされる前提やねん!」
ハナ「グラスがここまで暴走するなんて初めてだわ…。何か案はないの?」
沖野「すまねえおハナさん、俺も今回ばかりはどうにもできん。何の前触れも運命の導きもなしにここまで掛かるなんて前例がない。」
◇
そして、パンサラッサよりもグラスワンダーの方がスタミナは上である。
パン「いーやー、赤ちゃんにされる!タマ先輩みたいに!タマ先輩みたいに!」
グラス「えへへ、良い子ですねー。」
スぺ「ま、不味いよ、止めないと!」
エル「止めたら後が怖いデース!」
ツル「私はスぺちゃんに加勢するよ!ツルマルツヨシ、いっきまーす!」
キング「ああもう、ツルマルさん!」
黄金世代が必死で止めるが、グラスは止まらない。
スペ「な、なんで五人がかりで止められないの!?」
グラス「母は強し。この一言で十分です。」
ツヨシ「え、私がお母さん?」
エル「色んな意味で間違ってマース!」
エルとツヨシが反応した結果、力が緩み、グラスが抜け出す。
スカイ「ちょっと二人とも、何やってんのさ。グラスが抜け出しちゃったじゃない。」
エル「ソーリーデース…。」
ツヨシ「ゴ、ゴメン…、ゴホッ!」
キング「ああもう、無理するから…。」
結局パンサラッサはその日一日中グラスワンダーに世話をされていた。翌日、ご機嫌でお肌つやつやのグラスワンダーに対し、パンサラッサは絶不調だったとか。そして東条トレーナーが南坂トレーナーにお詫びの菓子折りを持って行ったとか。
◇
私も閲覧しましたが、怪文書以外の何物でもなく、それでいて私のパンサラッサに対する気持ちを良く代弁していると感じました。