ツインターボに脳を焼かれたウマ娘は、大逃げで世界一を目指す   作:223系新快速

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第7話 ライバルとの初対決

未勝利戦を勝った数日後。

 

南坂「思ったよりも仕上がっていますね。格上挑戦ですが、ホープフルステークス、いけるかもしれませんよ。」

パン「ほ、本当ですか!?相手は?」

南坂「ホープフルステークスには、リギルのコントレイルも出走してくるそうです。」

ネイチャ「うわー、抜かりありませんねー。」

南坂「まあ、パンサラッサさんの場合、例え皇帝が相手であろうと関係なく、自分のペースでレースをするのが基本です。」

パン「はい!」

南坂「それで、GIに挑む以上、勝負服が必要になりますね。」

パン「私の勝負服…。」

 

ウマ娘にとって、勝負服は特別な意味を持つ。GIやそれに比肩する特別なレースでのみ着用を許される、レース用の服。これを着てレースを走るだけでも物凄く名誉なこととされ、一生自慢出来るのだ。

 

南坂「パンサラッサさんの希望は何ですか?」

パン「パンサラッサって、古代に存在した一つの海なので、青系の単色がいいです。」

イクノ「では、ネイビーブルーやマリンブルーでどうでしょうか。」

 

イクノディクタス先輩が色見本を見せてくれる。だけど、濃い青は何かイメージと違う。

 

パン「もっと明るい色が良いです。」

 

結局、ライトブルーを基調にライトグリーンをあしらったデザインが気に入り、更にスピードを出すということで、上下に分かれた陸上選手のような勝負服にした。スカートのひらひらはイマイチ合わない気がしたので、ショートパンツである。

 

 

数日後、勝負服が届く。早速チームメイトの前で着てみる。

 

ネイチャ「いやー、決まってますなー。ターフに映える青とはこのことですわー。」

パン「ど、どうも。」

イクノ「ですが、ここからが本当のスタートです。GIに出走出来ても、勝利出来ないウマ娘は沢山います。」

パン「そうですね。カノープスはまだGI勝利がない…。」

 

皆好走はするけど、後少しのところで勝てない。イクノディクタス先輩の場合は、もう少しレース間隔を開ければ勝てたとも思うけど。

 

 

さて、ホープフルステークス当日。いよいよコントレイルとの初対決になる。

 

ターボ「頑張れよ、パン。」

パン「はい、現状で出来ること全てぶつけます。」

 

さあ、パドックでの紹介だ。地下通路を歩く最中に、コントレイルを見つけ、駆け寄る。」

 

パン「コントレイル、調子は上々のようだね。」

コン「当然です。ここで無様な走りをしていたら、ディープ先輩を超えるなんて夢のまた夢ですから。」

 

赤坂『2枠2番、コントレイル、1番人気です。』

細江『世代一の実力との呼び声も高いウマ娘です。年末の舞台で、実力を示して欲しいですね。』

『6枠9番、パンサラッサ、12番人気です。』

細江『思い切った逃げをするウマ娘ですね。自分のペースに持ち込めればあるいは、といったところでしょうか。』

 

全員がゲートに収まる。

 

ガコン

 

スタートを切り、ハナを取りに行く。幸い競りかけてくる子がおらず、私は楽にハナを取った。よし、後は後続の追撃を振り切って、このまま最後まで逃げ切るだけだ。

 

ダーッ

 

2コーナーを抜け、向こう正面の直線に入る。ここまでは思い通りのレース展開だ。最後までこの調子でいけば勝てる。

3コーナーを過ぎる。後ろでコントレイルが動き始めた。他のウマ娘達も仕掛け始める。

 

ターボ「ま、まさか、パンの奴、初重賞でGI勝利するのか?」

 

4コーナーを過ぎてもまだ私が先頭だ。だが、流石に皆が追いついてくる。まっさきにコントレイルに抜かれ、他のウマ娘達も次々に競りかけてくる。だけど、序盤からずっと逃げていたので、これ以上ペースを上げることが出来ない。そのまま私はゴールを駆け抜ける。

 

赤坂『勝ったのはコントレイル!無傷の3連勝でGIを制しました!』

細江『終盤での勝負勘に鋭い末脚、世代一と評される実力を遺憾なく発揮しましたね。』

 

私はコントレイルから約8バ身離された、6着でのゴールだった。

 

 

南坂「どうでしたか、初GIは。」

パン「コントレイルだけじゃなく、他にも強力なライバルが沢山いました。私の実力はまだまだですね。」

南坂「そうですね。では、帰ったらまた練習ですね。」

パン「ええー、レースの日まで練習ですか!?」

南坂「冗談です。レース後は疲労を抜くために休養ですよ。」

パン「冗談に聞こえませんでしたよ…。」

南坂「さ、ウイニングライブの準備ですよ。」

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