異世界少年~ロリエルフにTS♀して日本に転生! 言葉は分からないけど、過保護で美人なお姉さんに拾われて何とか生きています!   作:二宮まーや

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103話 楓とVTuber 白上アリアの因縁

 

 

 

 

 ◆(かえで)視点

 

 

 

 

 エルちゃんと一緒に仲良く手を繋ぎながら色々なお店をぶらぶらと見て回りました♪ エルちゃんは見た事無いものを見て興奮してキャッキャとテンションが高いです。

 

「ふ〜んふふ〜♪ ざんぎょう〜さびざ〜ん、み〜んな?はっぴぃ〜♪ ぶらっく〜きぎょお〜うぉ〜うぉおお♪」

「あらあら、エルちゃんが歌ってるのはみくるちゃんのお歌かな?」

「んみゅ! まほーしょじょ、しゃちくぶらっくのおうたさんなの!」

「社畜ブラック……みくるちゃんに出て来るキャラはみんな凄いわね」

 

 エルちゃんの癒しボイスを聴きながら、目的地の駅改札口へとやって来ました。オススメのカフェへ行くのは、葵ちゃんと合流してからです♪ 

 

「かえでねーたん! これなぁに?」

「これは点字ブロックと言って目が不自由……目が見え無い方が利用する物なの。エルちゃん、この上は歩いたら駄目ですよぉ?」

「てんじぶろっく……ふえぇぇぇ」

 

 エルちゃんに色々と教えるのも姉としての務め。しかし、エルちゃんは記憶力が良いのか一度教えた事は飲み込みが早いです♪ 好奇心旺盛で目をキラキラと輝かせながら私にあれこれ聞いてきます♪ 先程から私はエルちゃんを愛でたくなる欲望を抑えるのに苦労しておりますよ……

 

「あぁ! あおいねーたんだ!」

「やっほ〜エルちゃん、お姉ちゃんただいま! お土産沢山買って来たよ♪」

「むむ!? おやげ! おやげたべゆ!」

「うふふ……お土産ね♪ 今開けるのは駄目だよ? おうち帰ってからね♪」

「はいなの!」

「ん? お姉ちゃん? どうしたのだんまりしちゃって……わぷっ……!?」

 

 私は葵ちゃんを見た瞬間、無意識の内に抱きしめてしまいました。2日間葵ちゃんと離れ離れだったので、葵ちゃん成分がかなり枯渇しています! 葵ちゃんを抱きしめた瞬間、葵ちゃんの匂いと温もりを感じて、私の乾いた喉が潤されるような気分です♡

 

「葵ちゃぁぁぁあああああああああん♡ おかえりぃ! むぎゅ♡ チュッ♡ 葵ちゃんの匂いと温もり……ぐへへ♡」

「ちょっとお姉ちゃん!? ここ公共の場! 他の人に見られてる……見られてるから!」

「お姉ちゃんは見られて困る物は無いわよ♪ むしろ私達の姉妹の愛情を見せ付けてやれば良いのよ! 葵ちゃん怪我して無い? お姉ちゃん居なくて寂しく無かった? おっぱい揉む?」

「私が困るの! もう、お姉ちゃんたら……そんな大袈裟だよ」

 

 ん? 何か葵ちゃんの身体から他の(メス)の匂いがしますね。これは葵ちゃんが付ける香水じゃないです。まさかね……この香水の匂いは身に覚えがあります。

 

「くんくん……ねぇ、葵ちゃん誰かと一緒に寝た?」

「ん? え……あぁ、東京で二宮マッマ、ノエルちゃん、アスカ姉、マリンちゃん、リンカちゃんと同じホテル部屋に泊まったからね♪」

「有名VTuber勢揃いだね〜お姉ちゃんも行きたかった……ぐすんっ」

「お姉ちゃんは絶対に駄目! 見境無く可愛い女の子に手を出すんだもん……私の気を知らないで……ごにょごにょ」

「ん? 葵ちゃんごめん、最後の方聞き取れなかった」

「何でも無いよ! アホお姉ちゃん!」

「あ、葵ちゃんがまさかの反抗期!?」

 

 しかし、やはりまだ腑に落ちませんね。他の可愛い女の子……VTuber達の皆んなは1度抱いた事があるので、女の子の匂いは大体覚えています。

 

 でも、葵ちゃんから僅かに感じるこの匂いは……慈愛に満ち溢れたような優しくてほんのりと甘い香り。二宮さん、ノエルちゃん、アスカちゃん、マリンちゃんやリンカちゃんとも違う……これは確実に他にも居ますね。私の嗅覚……女の子センサーの感度は精度が100%なのです!

 

「くんくん……やはり……」

「ちょっとお姉ちゃん!? 私の匂いそんなに変かな?」

「葵ちゃん……もしかして、白上(しろうえ)アリアさんと一緒に寝たんじゃないの? この匂いの付き方からして、恐らく同じベッドで6時間以上は抱き合って寝たわよね?」

「やれやれ……お姉ちゃん一体どんな嗅覚してるのよ。それに故意じゃないんだよ? 目覚めたらアリアさんの腕の中に居ただけなの。お姉ちゃんはアリアさんを相変わらず敵視してるんだね」

「ほらやっぱり! 葵ちゃんのお姉ちゃんはこの世で私だけなのよ! あの美人の皮を被ったお姉さんには気を付けなくちゃ駄目よ! あの人は中身ケダモノよ!」

「楓お姉ちゃん、その発言ブーメランでは……」

 

 白上アリア……この方は母性強めなお姉さんと言った人気VTuberの一人ですが、私の葵ちゃんに事ある毎に色目を使って来るのです! 葵ちゃんのお姉ちゃんは私1人で十分なの! 前にお会いした時は、私の前でお姉ちゃんみたいな振る舞いで葵ちゃんを愛でていたのですよ!? 

 

 これはお姉ちゃんとしての沽券に関わる由々しき事態です! アリアさんだけには、絶対にエルちゃんを会わせたくないわね。間違い無くエルちゃんにデレデレになるのが明白です。絶対お持ち帰りするとか言い始めそう。

 

「楓お姉ちゃん?」

「んぅ? かえでねーたん?」

 

 まあ、悪い人では無いのですが、とにかく物凄く世話焼き……異様な程にお節介で変態なのです。アリアさんは私より3つ歳上のお姉さんで、いつも余裕な表情や態度で私の頭を撫でたり、強制的に膝枕や耳かきされたりと他にも色々とありますね。可愛い女の子に膝枕や耳かきをするのは大好きですが、赤ちゃん言葉でされるのは私としては少し苦手です。あ、でもエルちゃんにされるのは大歓迎ですけどね♡

 

「あ、ごめん。少し考え事しちゃった♡」

「やれやれ、アリアさん良い人なのに……そうえば、アリアさんが楓お姉ちゃんにも宜しくと言ってたよ。アリアさんも楓お姉ちゃんに会いたいらしいよ♪」

「私は遠慮しておくわ! 葵ちゃん、騙されたら駄目よ? 油断すると貞操が危ないわよ!」

「ええっ……お姉ちゃんがそれを言うか……まあ、アリアさんに唇を奪われたりもしたけど……」

「ふぁあああああああああああぁぁぁ……!?」

「ちょっと! お姉ちゃんさっきからやかましいよ! 落ち着いて! 通行人に見られてるから早く行くよ!」

 

 やはり私も行くべきだった……悔しい。確かに女の子同士でイチャイチャするのは大好きですが、私はお姉ちゃんとしての立場で女の子とえっちがしたいのです! ベッドの上で主導権を握られるのが苦手。私がアリアさんを苦手としている理由は、私が学生の頃にアリアさんに数え切れない程に犯されて、ベッドの上で潮吹きさせられたのを今でも覚えています。

 

 あの時は不覚にも感じてしまった私がイケナイのですが、あのお姉さんには色々と何度もしてやられたのです! 真なるお姉ちゃんは私一人で十分! アリアさんとは、いつかお姉ちゃん対決をして白黒付ける必要がありますね。

 

「あ、そうえば他の皆んなも楓お姉ちゃんに会いたいと言ってたよ〜お姉ちゃん人気者だね♪」

「おおぉ♪ いずれ機会があればみんなを誘って、我が家でえっ……ごほんっ。お泊まり会をしたいわね♪ アリアさん抜きで♪」

「やれやれ……お姉ちゃんは相変わらずアリアさんに対して厳しいよね」

「そらそうよ! 私はあの屈辱は決して忘れないわよ!」

「あぁ……お姉ちゃん、まだあの事を根に持ってたんだ」

 

 ここでは語りませんが、アリアさんと私の友情に亀裂が入った事件が過去に起きたのです。私はそれ以来から、どうしても過剰にアリアさんの事に敏感になってしまいます。

 

 私も当時はまだまだ青かった部分はありましたけどね……当時は白上アリアさんの動画に低評価付けたり、差し入れにアリアさんに品質の良い苦手な食べ物を送り付けたりと……本当に愚かな事をしてた時期が私にもありました。

 

「かえでねーたん? らいじょうぶ?」

「エルちゃあああんんん♡ お姉ちゃんの事心配してくれてるのでちゅか? もぉ♡ ありがとね♡」

「ぐぬぬっ……く、くるちいの!」

「エルちゃん愛してる♡ むぎゅう♡ チュッ♡ えへへ♡」

「ちょっと楓お姉ちゃん! こんな所でイチャイチャしないの! やるならお家でやりなさい!」

 

 葵ちゃんに怒られちゃいました。ごほんっ……お姉ちゃんとして醜態を晒してしまいましたね。私も反省しなくちゃ……とほほ。余裕のある大人のレディになったつもりですが、わたしもまだまだですね。

 

「お姉ちゃん、そうえばこの後例のカフェに行くんだっけ?」

「そうよ。久しぶりに顔を出そうかなと思ってね。ほら、エルちゃんまだ行ったこと無いでしょ♪」

「そうだね、味は確かに美味しい……だけど、店主の人がまた濃いのよねぇ」

「大丈夫、私達の周りには個性が強い人ばかり居るじゃない。早乙女キララさんとかに比べたら、まあ可愛いく見えるレベルだよ♪」

「それキララさんに対して失礼だよ。お姉ちゃん」

 

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