異世界少年~ロリエルフにTS♀して日本に転生! 言葉は分からないけど、過保護で美人なお姉さんに拾われて何とか生きています!   作:二宮まーや

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62話 一方その頃……

 

 

 

 ――――――会社のお昼休み――――――

 

 

 

「楓先輩♪ お昼御一緒しても良いですか?」

「良いよ〜♪ 今日は天気も良いから、中庭のベンチに座って一緒に食べましょうか♪」

 

 私達は会社の中庭へと移動しました。中庭は真ん中に小さな池があり、その周りは散歩コースとなっているのでお昼休みの時間にランニングする人が多いです。私達は隅の木の下にあるベンチに一緒に座りました。楓先輩と2人きりです♪

 

「舞香さん今日はお弁当? 珍しいね♪」

「食堂の料金が値上りしたので、今後はお弁当を作って持参しようと思いまして」

 

 そういう楓先輩も最近はお弁当を持参しているのを良く見掛けます。前はコンビニでおにぎりやサンドウィッチとかばかりでしたのに。

 

「楓先輩も最近お弁当ですよね? 食に関して、いつも適当だった楓先輩がどう言う風の吹き回しですか?」

「うふふ……私の妹がお弁当を作ってくれてるの♪」

「あぁ、なるほど。それは羨ましいですね」

 

 楓先輩の妹……話しを聞く限り二人居るようですが、楓先輩が妹さんの話しをする時は、もう、それは目をキラキラと輝かせながら饒舌に喋ります。楓先輩の妹に対する愛情は本当に凄まじくて、たまに引く時もありますが羨ましいと思う事も反面あります。私にも姉が一人居ますが、仲は良くないです……楓先輩は妹さん達と一緒にお風呂入ったり、夜は同じベッドで一緒に寝ていると聞いた時は唖然としました。どうしたらそんな仲良くなれるのか教えて欲しいくらいです。

 

「舞香さん見てよこれ♪ 今朝、妹のエルちゃんと葵ちゃんが2人で作ってくれたのよ♡」

「お、おおぉ……」

 

 え、ハートマーク!? 形は崩れているけど、これは間違い無くハートマークだわ! オムライスの上にケチャップでハートマークって……姉妹って、ここまで愛が深いものなの!?

 

「えへへ♡ あら? 何か弁当の下に紙が挟まってるわね」

「何の紙ですか?」

「えっと……こ、これはっ!?」

 

 楓先輩がメモ用紙程度の大きさの紙を広げるとそこには、【かえでねーたん! がんばえ!】と平仮名で書いてありました。園児が書くような読み取りにくい文字ですが、しっかりと鉛筆で濃く書いてあります。

 

「はぅ♡ エルちゅわあぁぁぁぁんんんっ♡ お姉ちゃん頑張るからね♡」

「ちょっと! 楓先輩落ち着いて下さい! 見られてますよ!」

 

 ランニングしてる人達からの視線を一気に浴びてしまいました。楓先輩は顔を赤くしてもうデレデレです。目をハートにしてウットリとメモ用紙を見つめています。

 

「これは一ノ瀬家の家宝として額縁に飾るわよ! 立派な額縁を買わなくては……」

「額縁!?」

 

 楓先輩の妹に対する愛が重い。重すぎて胸焼けしてしまいそうな程に。このメモ用紙を額縁に飾るって……楓先輩、目がマジなやつだ。これ絶対有言実行するやつだ。

 

「最近エルちゃんが可愛すぎて♡ 寝る時はおやちゅみ!と言って寝るのよ? 3人でエルちゃんを真ん中にして川の字で寝るのだけど、私は必ず最後に寝るの♪ 最初は寝たフリをして、葵ちゃんとエルちゃんが完全に寝た事を確認したら、2人に沢山チュッチュして寝顔を堪能してからいつも寝てるの♡」

「そうですか……それはそれは」

 

 楓先輩が妹の話をする時はいつもニコニコしています。私まで不思議とニコニコしてしまいます♪

 

「他にもまだまだあるの! 舞香さん! 見てよこれ! 最近ASMRの動画を作ってみたの♪ 良かったら聴いてよ!」

「寝る前に聞くと良いと噂の音声動画ですね」

 

 楓先輩はポケットからスマホを取り出して動画を流しました。

 

【かえでねーたん! んにゅ?  おやちゅみ! はわっ……!?】

 

 

 私の耳がおかしく無ければ、楓先輩の端末から幼い女の子の声がします。まさか……

 

「妹のエルちゃんの厳選癒しVOICE集だよ♪」

「やっぱり……そんな気はしてましたよ」

「ディフフ♡ 葵ちゃんのVOICE集もあるのよ! 流すね♡」

 

 今度は妹の葵さんですか。顔も声も知らないので気にはなっていましたが、恐らく楓先輩に似て美人で綺麗な声してるのだろうなぁ。

 

【お姉ちゃん! ちゃんとパンツ履いた?】

 

 待って、いきなりツッコミどころ満載なのですけど!? え、楓先輩はパンツいつも履いてないの!? 何かこの声何処かで聞いた事あるような?

 

「あ、間違えた……葵ちゃんの声はこっそり撮ってるからね〜セリフは気にしないで♪」

「楓先輩、今日はちゃんとパンツ履いてますか?」

「うん! ほら、履いてるよぉ♪」

「ちょっと!? 女性が外でスカート捲るのは宜しく無いですよ!」

 

 びっくりしました。楓先輩が自分からスカートを捲って、私に純白のパンツを見せつけてきたのです! 確かに眼福ですが、男性の方に見られたら一大事です。この会社には密かに楓先輩のファンクラブがあります。風の噂では、本人が知らない所で楓先輩のパンチラ写真や欠伸をしている姿等の写真が、一枚高額な値段で取り引きされていると聞いた事があります。他にも色々あるそうですが、あくまで風の噂なので真偽の方は定かではありません。

 

「あれ? 今更何ですが、楓先輩のスマホのストラップVTuberの西園寺モモネちゃんのやつですか?」

「うんそうだよ♪ 私が一番好きなVTuberなの♪」

「私もファンですよ♪ 配信が尊くて尊くて♪ でも、今は活動休止になっちゃったけど」

 

 お昼休みは西園寺モモネちゃんの事について、楓先輩と沢山お話しをしました。楓先輩もモモネちゃんのファンだったとは……しかも、楓先輩古参のファンですね。モモネちゃんのグッズ全種類持っているそうです。画像で見せて貰いましたが、超プレミアムの付いたモモネちゃんのグッズまで揃えていて内心凄いなと思いました。だって、応募しても倍率が高く当選する事が困難のサイン入りグッズまで、全種類コンプリートって……運が良すぎます! 羨ましいです!

 

「さて、午後からもお仕事頑張りましょうか♪ 早く仕事終わらせて帰ろう♪」

「はい♪ 楓先輩!」

 

 お昼休みの時間はあっという間に過ぎて行きました。

 

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