異世界少年~ロリエルフにTS♀して日本に転生! 言葉は分からないけど、過保護で美人なお姉さんに拾われて何とか生きています!   作:二宮まーや

89 / 145
89話 エルちゃんのお土産

 

 

 

 

 ◆(かえで)視点

 

 

 

 

「はぁ……仕事終わった。疲れたよぉ……とほほ」

 

 只今の時刻は夜の22時です。今日は同僚の人が、仕事でミスをしてトラブルが発生した為、私がやも得ず対応をする事となり……気付けばもうこんな時間です。

 

「定時で上がれるように毎日お仕事頑張ってたのに……まあ、こういう日もあるわよね」

 

 でも、今日は葵ちゃんから個チャに沢山の写真が送られて来ました。エルちゃんがたい焼きを食べてる姿やブランコに乗りながら涙目になってる姿の画像等盛り沢山です♪ そんな写真見せられてしまったら、即保存するに決まってるじゃないですか! 今日の3時の休憩時間に思わずニヤニヤしすぎて、同僚の方から心配されて何故か栄養ドリンクを頂いてしまった程ですよ。

 

「ぐふふ……♡」

 

 あぁ……周りに人が居なくて良かったです。今の私の姿を見られたら、変態不審者だと通報されておまわりさんのお世話になる自信が若干あります。疲れていると本当にろくな事を考えませんね。流石にもう遅い時間だから、帰ったらエルちゃん寝てるかな?

 

「あら、葵ちゃんから連絡来てた……え、まじ?」

 

 葵ちゃんからの連絡に今気付いたので、メッセージを確認して見ると、エルちゃんが私の帰りが遅いからずっとそわそわしていて、終いには泣いてしまったそうなのです! 魔法少女☆みくるちゃんのおもちゃの杖を持って、私を探しに行くとの一点張りだったそうで、葵ちゃんもエルちゃんを宥めるのが大変だったみたい。いつもは定時で上がってたから、エルちゃんには心配を掛けてしまったわね。 

 

「ディフフ……ニヤニヤが止まらないよぉ♡」

 

 想像するだけで白メシが三杯食えそうです。エルちゃんは本当にお姉ちゃんっ子ですね♡ もう可愛いと言う言葉だけでは収まらない。可愛いと尊いの次元を越えています。私の妹は宇宙一可愛いです!

 

「こんばんは、警察です。女性が夜道を1人で歩くのは危険ですよ」

「ふぁっ……!? あ、はい……」

「ちょっとだけ、お時間頂けますか?」

 

 楓はパトロールをしていたお巡りさんに職務質問を余儀なくされるのであった。

 

 

 

 

 

 ――――――――――――

 

 

 

 

「ただいまぁ〜」

「お姉ちゃんお帰り〜もう時間も遅かったから、エルちゃんを寝かし付けておいたよ」

「うぅ……葵ちゃんありがとね。まさか帰り道にお巡りさんから職務質問をされるとは思っても見なかったよ……人生初めての補導だよ。まあ、私社会人だけどさ」

 

 でも、お巡りさんが夜道は危険だからと言って、何とパトカーで家の近くまで送って頂けたのです! 初めてパトカーに乗って、本当に逮捕されたような気分を味わえてある意味新鮮でした♪ 家に着くと葵ちゃんが目を大きく見開いて、「ついにお姉ちゃんが犯罪者……何をしたの?」と絶望したような顔で呟いておりました。私はそんなに犯罪を犯すような人に見えるのでしょうか?

 

「お巡りさん良い人だったよ〜」

「はぁ……まあ、不審者の人じゃなくて良かったね。まさかお姉ちゃんが、パトカーに乗って自宅に帰って来るなんて夢にも思わなかったよ」

 

 あら? 上から人が降りてくる音がします。もしかして、エルちゃんが目を覚ましちゃったかな?

 

「かえでねーたん!!」

「あらあら、エルちゃんごめんね。遅くなって」

「ぐすんっ……ちんぱいちたの!」

「はぅ……♡ エルちゃん愛してるわよ♡ あぁ、疲れが吹っ飛ぶわね♪」

 

 エルちゃんがパジャマ姿のままリビングへトコトコとやって来ました。おめめを真っ赤にしてさっきまで泣いて居たのかな? エルちゃんは私の身体に抱き着いて来ました♡

 

「お姉ちゃん、今日はエルちゃんと商店街やスーパーに行って来たんだけど、奏さんやキララさんとも偶然会ったよ〜」

「あらあら、それは良かったね♪ そうえば、最近明智商店にも長い間行ってないわね」

「そうだね。そのうち3人で顔を出しに行こう」

 

 ソファの上に座るとエルちゃんも私の隣りに座って、子猫のようにスリスリと甘えて来ました。鼻血が出そうです♡

 

「かえでねーたん! きょーね、きららしゃんがしゅごかったんだお!」

「ほほう、そうなの?」

 

 キララさんと何とか打ち解けたのかな? 昔のエルちゃんは、キララさんとエンカウントした瞬間大泣きしたりと色々大変だったけどエルちゃんも成長したのかな? キララさんは見た目のインパクトは凄まじいですが、優しくて親身に相談事に乗ってくれたりと頼れるお人です♪

 

「たくしゃんのひとを、けちらしたの!」

「え、人を蹴散らした? どゆこと?」

 

 スーパーで沢山の人を蹴散らすような場面何てあると言うのかしら? 

 

「あぁ、今日はスーパーの特売日だったの。52円の卵を巡って、それはもう凄まじいの何の……それでね、奏さんが卵の方に指を差して【白馬の王子様が居るよ!】とか言ったらキララさんが猛獣の如し突進したんだよ!」

「なるほど、周りの人はキララさんの気迫に恐れおののいたと言う事ね。本当にキララさんは面白い方だよね〜」

「腹筋崩壊しそうだったよwww」

 

 キララさんの事を話すと本当に嬉しそうだね♪ 葵ちゃんとキララさんはもう、唯一無二の親友と言うような間柄です。一ノ瀬家の面々は、みんなキララさんに昔からお世話になってるからね。恩人でもあります。

 

「あ、しょうだ! かえでねーたんにおやげかったの!」

「おやげ? あぁ、お土産の事かな?」

「んみゅ! まってて!」

 

 そう言うとエルちゃんは台所の方へと走って行ってしまいました。しかし、エルちゃんが私にお土産かぁ♡ お菓子かな? エルちゃんのプレゼントならお姉ちゃんは何でも嬉しいよ♡

 

「ぷぷっ……」

「ん? 何で笑ってるの葵ちゃん?」

「あ、エルちゃんが戻って来たよ♪」

 

 直ぐに葵ちゃんが笑っていた原因が分かりました。エルちゃんが笑顔であるものを私の目の前へと持って来ました。そのあるものとは……

 

「これなの! えっへん!」

「おおぉ……!? こ、これは……焼肉のタレかな?」

「これをね、ちろいごはんのうえにかけるの! おいちいんだから!」

「まあ! エルちゃん……ありがとう♡ この焼肉のタレ、私の家宝にして、貸金庫の中に締まって置くわね♡」

「お姉ちゃん、ちゃんと有効活用してあげなきゃ駄目だよ。貸金庫に焼肉のタレ入れる人何て、聞いた事が無いよ……」

 

 そうか、そうえば葵ちゃんからエルちゃんが焼肉のタレに最近ハマってて、お昼ご飯に良くタレをかけて食べていると話しを聞きました。本当は焼肉する時に使うものだけど、エルちゃんは白いご飯に掛けて食べる物なのだと思っているのかもしれませんね。まだエルちゃんと焼肉をした事ないので、そのうち3人でお庭でBBQもありですね♪

 

「お土産が焼肉のタレと言うのもエルちゃんらしいわね♪」

「そうだね〜しかも、エルちゃんが自分のお小遣いで買ったんだよ!」

「まあ! エルちゃんお買い物出来たの!?」

 

 お金は後でエルちゃんのお財布にこっそりと入れて返して置きましょう。

 

「んみゅ! おちえてもらったの!」

「ふふ、エルちゃんが焼肉のタレを買う所をみんな暖かい目線で見てたの。エルちゃんがどうしても自分で買いたかったみたいでね……まあ、色々と波乱はあったけど」

 

 葵ちゃんからその時の話しを聞くと葵ちゃん、奏さん、キララさんの3人で、少し離れた所からエルちゃんがレジに行く所を見守っていたそうです。私も一緒に行きたかったなぁ……

 

「お姉ちゃん、お風呂入る?」

「そうね、お風呂入ったら今日は横になろうかしらね」

 

 葵ちゃんはエルちゃんを抱っこして、再び2階の寝室へと行ってしまいました。私もお風呂を済ませて妹達とイチャイチャして生気を養うとしましょう♪

 

 

 

 

 ☆一ノ瀬家・寝室☆

 

 

 

「エルちゃんと葵ちゃんむぎゅ♡」

「お姉ちゃん、エルちゃんが胸で押し潰されてるよ?」

「あらあら、エルちゃんごめんね♡」

 

 一人用の狭いベッドの上で、一ノ瀬家の三姉妹は身を寄せ合いながら川の字でいつも寝ている。エルちゃんは楓と葵の巨乳に押し潰されそうになっていた。

 

「ちぬ……!?」

「うふふ♡ エルちゃんの大好きなお胸でちゅよ〜♡」

 

 やはり、葵ちゃんとエルちゃんを纏めて抱くのは最高です♡ 今では寝る時に、誰かを抱きながらじゃないと寝れない体質になってしまいました。

 

「かえでねーたん! えほん、きかせてほちいの!」

「うふふ……しょうがないわね。お姉ちゃんにぴったんこしてくれたら、読んであげるよ♪」

「んみゅ!」

 

 たまにですが、夜寝る前にエルちゃんに絵本を読んであげています。言葉のお勉強にもなるので一石二鳥ですね。

 

「こないだ纏め買いした絵本がいくつかあるよ〜【マッチ売りのゲイ】、【赤ずきんちゃんEX】、【コミュ障エルフ〜異世界でお姉さんに拾われる】、【西園寺モモネの憂鬱】、【サルカニ戦争】、【余命90年の花嫁】、【僕の初恋】、【ゲスノート】、【ケツの締まり乙女】、【ふたりはプリケツ☆】、【アルブスの少女・廃人】、【つるのおんがえし】……どれが良い?」

「お姉ちゃん待って、突っ込み所多すぎる! しかも、【西園寺モモネの憂鬱】は、応募者100名様限定の代物だよ! プレ値が付いて幻とまで言われてるような物が何故……」

「何か安くで売ってたよ♪ 葵ちゃんに関する物は全て買うのがお姉ちゃん……いいえ、西園寺モモネちゃんのファンとしての務めよ!」

「お姉ちゃん、明日からお財布は私が管理するね♡」

「なっ……!? 葵ちゃんそれだけは勘弁を〜!」

 

 確かに【西園寺モモネの憂鬱】は値段に丸がいくつか付いてたけど、だって愛しの妹のグッズ何だよ? こう見えて葵ちゃんには内緒にしてるけど、モモネちゃんグッズは今の所ほぼ全てコンプリートしています!

 

「てか……まともな物に紛れてやばそうな絵本が混じってるんだけど」

「まあまあ、面白そうだし?」

「あのねお姉ちゃん……エルちゃんの教育に悪そうな本は駄目だとあれ程言ったでしょ? エルちゃんが影響されちゃったらどうするの?」

「葵ちゃん、一旦落ち着こう♪ ね?」

「けんかはメッなの!」

 

 あらあら、今度はエルちゃんに怒られてしまいましたね♪ 怒っているエルちゃんもめっちゃ可愛いです♡

 

「エルちゃん大丈夫だよ〜別に喧嘩してる訳では無いからね♪」

「エルちゃん、今日は私のお腹の上で寝んねしよっか♪ かえでお姉ちゃん1人で寝るんだって〜」

「なっ……!? 葵ちゃんの意地悪! そんな子には……お胸マッサージです!」

「ちょ……!? お姉ちゃんやめ!」

「ふむふむ、Gはありそうだね」

「お姉ちゃんのバカッ……!!!!」

 

 今日も一ノ瀬家は平和ですね♡

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。