整備士である綾人は今悩んでいた、と言うか息が出来なくて死にかけている。何故なら今現在彼の肩に勝手によじ登り肩車(向きが逆)になっているせいで呼吸をする事が出来ないでいる。
彼女、時津風が来たと同時に僕によじ登って来たのはまだ良い。良いんだが、誰が想像できるだろう肩車(向きが逆)になると。
今僕が目を開けると黒タイツ越しに見える白い布が見えてしまう、しかも目と鼻の先だから目を開けるどころか呼吸も出来ない、完全にスカートの内側に埋もれてしまってるから今ここで呼吸をすれば皆から冷たい目で見られる事は間違い無いのだ。『よじ登られた際に少し見てしまったので今更かもだけど』
綾人(やばい、このまま呼吸をしなければ死ぬ。でも今は吸えない、どうしたら)
?(吸っちゃいなよYOU)
綾人(だ、誰だ!)
?(俺はお前だよ、YOU)
綾人(どゆこと?なんだその黒い翼は。まさか心の中の悪魔)
黒綾人(正確だよYOU。で、話を戻すがおもいっきり息吸っちゃいなよ〜これは不可抗力なんだし吸わなきゃ男が廃るってもんだぜ〜)
綾人(誰が悪魔の言いなりになんかなるかよ、悪魔がいるなら天使もいるはずだ、早く出て来てくれ一緒にこの悪魔を退治するために力をかしてくれ!)
白綾人(ゆっくり大きく息を吸って香りを堪能しましょう♪)
綾人(………え、どうして?)
黒綾人(いつから天使がいるの錯覚していた?)
綾人(なん……だと)
白綾人(さぁーさぁーこれは絶好のチャンスなんですよ?吸わなきゃ損ですよ〜)
綾人(負けるものかー!例え死ぬとしてもだ!)
白&黒綾人(早く吸って楽になっちゃいなよYOU)
綾人(やばい。い、意識が)
?「しれー、しれぇー!、しれぇーってばー!ねー!、おーい、きこえてないのー?ぅおーい!」
綾人「…」
雪風「時津風降りてくださいー!お兄ちゃんが死んでしまいますー!」
時津風「や〜だー!」
綾人(あ、脚を絞めないでくれー!余計に密着するからー!)
黒&白綾人【お前そこ変われ!】
鈴谷「鈴谷達は何を見せられてるのかな」
大和「駆逐艦の子が男の人に懐いている光景は初めて見ました」
鈴谷「あれは、懐いてるのかな?」
熊野「見方によってはそうかも知れませんわね」
由良「でもこのままじゃ、綾人さん死んじゃいませんか?」
綾人(由良、何処にいるのかわからないけどその通りだから早く助けてくださいお願いします。もしこのまま悪魔と天使の言う事を聞いてしまうと大変な事に)
回想
綾人「すーはー!死ぬかと思ったー」
雪風「…」
綾人「どうしたんだ、雪風?」
雪風「近づかないで【
綾人「ど、どうしたんだよ雪風」
雪風「貴方に気安く雪風の名前を呼んで欲しくありません、
綾人「そ、そんな」
雪風「貴方には失望しました。貴方が雪風達以外の女の子にもあんな事を平然とする人だったなんて」
綾人「…」○| ̄|_ガクッ
雪風「それでは、さようならです。
綾人「ш(´[]`)шオーш(´[]`)шマイш(`[]´)шガー !」
なんと言う事でしょう、あの可愛い雪風がまるで汚物を見るまで見ているじゃないですか〜。
綾人は心の中で号泣していた。
回想終了
綾人(うおー!雪風にそう呼ばれるぐらいなら死んだ方がマシだー!死にそうだけど何が何でも耐え抜いてやる!)
雪風「時津風?いい加減にしないと貴方のその綺麗な頭を吹き飛ばしますよ?」ガチャ
時津風「ぴぃ!?」
時津風「分かりましたから命だけはー!」ヒィー!
綾人「し、死ぬかと思ったー!」プハー!
雪風「お兄ちゃんー!」ダキッ!
綾人「うおっ!」
綾人「ありがとう、2人とも」ヨシヨシ
大和「それより、またってどう言う事ですか?」
綾人「何の事?」
鈴谷「さっきさ、また同族である艦娘の子を消すとか言ってたんだよ」
熊野「同族殺しの艦娘だなんて噂では聞いた事ありますが、もしかしてこにいるお2人が?」
綾人「いやいや、この2人がそんな事するわけないじゃん。ね?」
雪風「はい!雪風は仲間である艦娘の方々に危害なんて加えてません」
綾人「だってさ」
鈴谷「でもさっk」
鈴谷「は、はい!」
雪風「今度余計なこと言うとその口縫い合わすぞ?」ミミモトデササヤキナガラ
鈴谷「あ、ハイワカリマシタ」
熊野「怖いですわ」
由良「了解致しました!」(これ絶対この2人が噂の本人だ)
綾人「んで、どうしたらいい?時津風は僕が保護した方がいいの?」
大和「あ。はい、駆逐艦の子は資材の為に解体されるか無限遠征に行かされるか又は盾にさせられますから」
綾人「わかった、そう言う事なら時津風は任せろ」
大和「お願いします」
鈴谷「時津風ちゃんが可愛いからって手を出しちゃダメだよ〜」
綾人「大丈夫だ、もしそんな事しようものなら2人に干からびるまで搾り取られるから」
鈴谷「え?し、搾り///」カァー
熊野「取られる///」カァー
由良「…///」カァー
大和・
雪風・
綾人「ひぇー!もうやめて24時間搾り取りの刑はもうやめてー!」
由良・大和・鈴谷・熊野・
雪風「お兄ちゃんは誰にも渡しません!」
由良・大和・鈴谷・熊野・
綾人「もうあの地獄は嫌だもうあの地獄は嫌だもうあの地獄は嫌だもうあの地獄は嫌だもうあの地獄は嫌だもうあの地獄は嫌だもうあの地獄は嫌だー!」
その後、少し落ち着いた彼の車で一旦綾人家に帰って行くのを5人は見送っていた、今まで提督などを見送る事も稀にあったがただ見送ると言うのは彼女達にとっては初めての事になる。
いつもは見送りながら【事故に会って帰ってくるな】や【敵の攻撃を受けて○ね】などその手のことしか考えていないからだ。
由良「私達は速くお風呂入っちゃいませんか?」
鈴谷「いっぱい汗もかいちゃったしさんせー♪」
大和「ですね。綾人さんのおかげで少しゆっくりできそうで助かりました」
鈴谷「だね〜♪」
熊野「…」
鈴谷「熊野?どうしたのさ」
熊野「あ、いえ。雪風さんのお話を聞いて少し考え事を」
鈴谷「そう言えば別れ際に何か聞いてたよね、何の話だったのさ」
熊野「どうして仲間である艦娘を殺したりしたのかですわ」
由良「熊野さん、勇気ありますね」
熊野「神戸生まれの私は度胸もありましてよ」
神戸市民スゲェと思う4人であった。
鈴谷「で。何で言ってたの?」
熊野「それが」
〈hr〉
熊野「雪風さん」
雪風「どうしました?」
熊野「雪風さん達はどうして味方であり同族である艦娘を手にかけたりしたのでしょう」
雪風「熊野さん、雪風達の敵は誰だと思いますか?」
熊野「え、それは深海棲艦ですわ」
雪風「確かに深海棲艦も敵ですね」
熊野「も?」
雪風「私達にとって敵と言うのは深海棲艦だけじゃないですよ、場合によっては艦娘も敵です」
熊野「どうして味方である筈の艦娘まで手にかける必要が」
雪風「簡単なお話しです。私達にとっての敵はお兄ちゃんに害なす者、ただそれだけですよ」
熊野「つまり彼に対して敵意も無ければ深海棲艦であっても何もしないと?」
雪風「そう言う個体が現れたなら雪風は何もしません、お兄ちゃんと
熊野「興味が無い」
雪風「はい♪お兄ちゃんに危害を加えようとしたら先ずは拷問して依頼主も吐かせてから処理します」
熊野「…ご、拷問ですか」
雪風「でも大抵の艦娘も人間も一糸纏わぬ姿にしてから爪の間に針を刺したりしたら洗いざらい言ってくれるのでそれで済めば楽なんですけどね」
熊野「そ、そうですか」
綾人「おーい、雪風。行くぞー」
雪風「は〜い♪」
熊野「逆らったら明日はありませんわね」
〈hr〉
熊野「こんな感じです」
鈴谷「え、何それ。怖い」
大和「戦艦の私ですらその拷問に耐えれる自信がありませんね」
由良「逆らったら未来が無い」
熊野「逆に言えば、逆らわなければいいのですけど」
鈴谷「でもさ、あのゴミに命令されて仕方なくでも鈴谷達の未来は無いんじゃ」
由良「その時は一糸纏わぬ姿にされて爪の間に針を刺される」ブルッ
大和「心強い方が来てくれましたが同時に死神も来てしまいましたね」
〈hr〉その頃海辺の商店街近くにある綾人家では消防車が沢山いて火消しに追われていた。
目撃者によれば女の人がこの家に何やら液体を撒きその後火をつけたそうだが、目撃した人もまさかそんな事が起きるなんて予想もしていなかったので止めるのが遅れて間に合わなかったのだ。
綾人「…」<●><●>
雪風「…」<●><●>
時津風「…」<●><●>
綾人・
商店街の人達「綾人家の皆さんが壊れたー!」ヒェー