忘れ去られたもう一柱の神〜IF雷電眞〜   作:酒蒸

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そういや、主人公の復活時期に関してはですね、ランダムです。完全rrrrルァンダムです(巻き舌)

一応、あとがきに詳しく書かせていただきやす。


第2話 内戦と邂逅

さて、眞を探すために行動を開始した俺だったが、とある事実に思い当たったため半ば絶望していた。とはいえ、その事実はどうせ追々わかることになるだろうし、大きな街…それこそ、稲妻城にでも行けばすぐにわかることだろう。

 

そう言えば結局歩いても埒が明かないので風元素を使ってみようとしたのだが、やはりと言うべきなのか上手く扱えなかった。風元素そのものを感じ取ったりはできるので元素全てが使えなくなったというわけではなさそうだが、今まで使えていたものが突然使えなくなっているとかなり不便な感じがするな。

 

少なくとも空も飛べないし…うん、やっぱ絶妙に不便だ。唯一の救いは身体能力は昔と変わらない、というところだろうな。どうやら普通に体が鈍っていただけだったようだ。

 

他にも色々元素を扱えるか試してみたのだが、現在俺が扱うことのできる元素は氷元素と炎元素、そして雷元素の3つだった。

 

さて、ここまででわかったと思うが、俺はあらゆる元素を扱うことができる存在だ。理由は自分でもわからないがそう生まれてしまったのだから仕方ないのだろう。事実、調べようとしてもわからないことだらけだったからな。

 

まぁ、空を飛べないと言っても普通は空も飛べないし凡人になったと思えば多少は気が紛れるかもしれない。

 

 

 

俺はそのまま稲妻城へ向けて歩いていたのだが、少し遠くの浜辺に沢山の人影が見えた。ちなみに道中眞の痕跡はなかったし、人が過去に住んでいた廃屋しか見当たらなかった。まぁ、ヤシオリ島はオロバシの怨恨やらがあるって元々の住民達の間で噂になっていたので、そんなものだろうと俺は勝手に納得していた。

 

それがここに来て大量の人影が見えるとは思わなかった。ただ、久し振りに人を見かけたので少しだけ嬉しい気持ちもある。

 

「…だが、あれは戦か?戦っているように見えるが…」

 

思わず、と言った形で俺はそう呟いた。よく目を凝らしてみると身に纏う甲冑や鎧に差異が存在し二種類しかない。そして違う色の者同士が刀や槍を持って激突している。ともなれば戦としか考えられないのだが、稲妻国内で戦とは妙だ。

 

眞と影、いや雷電将軍の政は基本的に民に根ざしたものだったはずだ。だから考えられるとすれば国内ではなく国外からの侵略者ということになるはずだ。何にせよ近付いてみないことには稲妻の敵の正体を知ることはできないだろう。

 

そう考えた俺は少しだけ走って戦場へと近付いてゆく。一応巻き込まれないように小高い場所から戦場全体を見下ろす形で俺は敵を探る。

 

戦場にいる兵士達の装備の色は二種類。紫色と桃色に近い色だ。近くで見てわかったのだが、どちらも稲妻式の鎧や甲冑を装備している。つまりこれは稲妻国内での内戦ということになるのだろう。ちなみに、稲妻幕府の武士達は紫色の方だ。

 

「まさか、あの眞と影が民に不満を抱かせるような政治をしているとは考えられんが…」

 

影は兎も角として、眞が民に不満を抱かせるような政治をするとは俺には毛ほども思えなかった。だからこそ、全くわからん。もういっそ、どっかの国が黒幕にいるくらいしてくれないと納得できない。

 

それくらい、稲妻国内での内戦というものは俺にとって理解し難いものだった。

 

締めるべきところは締め、時には民の意見に寄り添った政治…それが、500年前までの稲妻の政治だった。だが、現状はこうして内戦が起きてしまっている。

 

普通に考えて俺が助太刀すべきなのは紫色の方、つまるところ稲妻幕府軍の方に味方をすべきなのだが、もう一方の軍の方が反乱した理由を知らぬまま助太刀するのは、少し気が引けた。

 

戦場の様子に関して言うことがあるとすれば、やはり稲妻幕府の武士達は統率が取れており、加えて普段から訓練されているためか動きの良い者が多い。見たところ後方で弓を射る女性が指示を飛ばしているようだが、見たところ神の目を持ち…そしてアレは天狗の末裔だな。久し振りに見たが、まさかまだ生きているとは正直思っていなかった。

 

さて、対する反乱軍と思われる軍の者は素人同然の動きをしている者が多い。数人いい動きの者がいるが、それで覆せるほど戦場…何より戦というものは甘くはない。まぁ、勿論例外はあるけどな。

 

反乱軍側は獣耳がもふもふしていそうな少年が最前線で戦っている。見た感じ彼が指揮官のようだ。驚いたことに、明らかに異国の存在だと思われる黒い服装の金髪の男子もいるみたいだが、普通に考えるなら彼が黒幕かな?

 

ただ、やはり反乱軍側は劣勢を強いられている。稲妻の訓練された武士達に押し込まれ始めている。指揮官の少年は巧みな指揮を見せて持ち堪えているが長くは保たないだろう。そして欲を出しすぎては撤退のタイミングをも逃してしまうだろう。これ以上は不味いだろうによく頑張るものだ、なんて思っていると、戦場付近にあった茂みや船の残骸から突如反乱軍側の兵士達が姿を現し、深く入り込んでいた稲妻軍の横っ腹に噛み付いた。

 

そして、なるほどと思う。少年指揮官がアレほどまでに耐え忍んでいたのは援軍のアテがあったからで、そして反乱軍の軍師にとってはジリジリと押し込まれるのも想定内。先程戦っていた反乱軍の面々よりも明らかにいい動きの者が多く、稲妻軍は撤退を余儀なくされているようだ。

 

敗走する稲妻軍を他所に反乱軍は勝鬨を上げている。完全、ではないが勝利Sくらいはあげてもいい出来ではなかろうか?よし、俺からも勝利Sをあげよう。

 

我ながら変なことを言っている自覚はあるのだが、まぁふざける時は全力でふざけなければ意味がない!というわけで目一杯ふざけるとしよう。今はしないけど。

 

さて、今の戦場を見て思ったことが一つだけある。と言っても実情は定かではないものではあるのだが…。

 

昔に比べて圧倒的に神の目を持った者が少なかったのだ。強いて言うなら反乱軍側にちょろっといたくらいで、稲妻幕府側には指揮官の女性くらいしかいなかった。反乱の理由に何か一枚噛んでいそうな気はしなくもないがそれはそれとして確かめる術がない。

 

あー、でも反乱の理由くらいは知っておきたいな。結局稲妻幕府に肩入れするにせよ、反乱軍に肩入れするにせよ、どちらの視点も知っておかなければ後から後悔する結果になりかねない。

 

決めつけってやっぱよくないんだよね、おじいちゃんそう思うんだ。

 

ということで一旦眞を探しつつもあの反乱軍に接触することにして反乱軍の後をつけることにするのだった。

 

〜〜〜〜

 

その日の夜、名椎の浜にて勝利を収めた反乱軍はそのままヤシオリ島にある軍事拠点である藤兜砦へと帰還していたが、ささやかながら祝勝会を行っている面々や疲れや怪我を癒やす者で溢れていた。

 

「…今日も珊瑚宮様の策によって勝利を収めることができましたね。兵達の疲労は多少溜まってきていますが、指揮は旺盛です」

 

そんな兵士達の様子を見た反乱軍───海祇島軍隊の大将であるゴローが少し微笑みながら隣りにいる人魚のような───尚しっかり二足歩行───女性に向けそう呟いた。女性───海祇島の現人神の巫女である珊瑚宮心海が微笑みつつ返した。

 

「いいえ、私はただ皆に動いてもらっただけです。今日の勝利は兵士達一人一人の力が合わさって手に入れられたものですから」

 

珊瑚宮心海の言葉にゴローは満足そうに、そして嬉しそうに尻尾をブンブンと振りながら頬を少し緩めた。そんな中、ゴローを呼ぶ部下の声が響き渡り、ゴローは一言だけ心海に断りを入れてから部下と共に去って行った。

 

心海はそれを見送った後、ふぅと息を吐いた。だが、それも束の間、すぐに悪寒を感じて気を引き締めた。それは心海が生まれて初めて感じる程の恐怖と焦燥感だった。しかし、下手に動くことはできずその場に留まることしかできなかった。

 

「───夜分にすまない」

 

そうして現れたのは黒衣に月光に照らされた透き通るような銀髪、そして特徴的な赤い瞳を持つ長身の男だった。周囲に人がいなくなってから心海の前に現れたことから察するに目的はどうやら心海にあるようだ。

 

心海は最大級の警戒心を抱きつつもそれが無意味であることを内心では理解している。ただ、何かあった時に周囲の者に伝えることくらいはできるように警戒を解くつもりはなかった。

 

そして男は視線を心海に固定したまま感情の読めない表情のまま、

 

「俺の名前はアガレス、少し聞きたいことがあってここに来た。無礼を承知で少し話を聞かせて欲しい」

 

そう告げるのだった。




と、いうことで、後から本編ともう一個のIFストーリーの方にも設定としてどっかに書きますが!!

・主人公アガレスの復活時期

これに関することとして言えるのは、ストーリーごとに完全にタイミングが違うんですね。原作開始時期、つまるところ我らが旅人ちゃんたちがテイワットでパイモンと共に旅を始める時期を基準で言うと…。

本編→原作の三年前
IF旅→原作同時期
IF眞→原作開始からモンド、璃月を経て稲妻編突入辺り

となってます。ついでに旅人ちゃんの性別も完全rrrrrルァンドゥム(ランダム)です。まぁ、今回はお楽しみですけどもねガハハ(?)

ちょっと小話挟むとすると、復活までの期間が長いほどちょっとした恩恵があるんですが…ま、これは追々…ということで酒蒸でした。こちらもどうぞよろしゃすっ!
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