強者に好かれ弱者に嫌われるスキルをもって転生した少年 作:三つ眼の荒木
ご了承の上お読みください。
話のタイトルを変更しました。
精霊の森を抜けると一面の平原が広がっていた。
この景色を見るのも久しぶりだ。
5年前、この森に来た時以来だろうか。
「ウィン、それで始まりの街はどっち?」
『こっちだよ、着いてきて』
風の精霊であるウィンはそう言うと、目的地の方向へ飛んでいく。
私もトームの力を借りて空中を駆けていく。
「ウィン、遅いわよ。中途半端な速さだと鍛錬にならないからもっと速く飛びなさい」
『……君に遠慮なんていらなかったね。分かった全速力で飛ぶ』
ウィンの速さが倍以上になる。
うん。これくらいがちょうどいい。
私は移動しながら件の少年について考えていた。
ウィンが言うヒューマンの少年はいったい何者なんだろう。
風の精霊ウィンが言うには健気な子。
火の精霊イアが言うには根性があるやつ。
光の精霊ライが言うにはほっとけない子。
闇の精霊ダークンが言うには手間のかかるやつ。
土の精霊イルがいうには可愛い子供。
歌の精霊ソンソンが言うには逸材。
彼らだけではなく、水の精霊と癒しの精霊が今もその少年に憑いているらしい。
精霊に好かれたヒューマンは珍しいがいる。
しかし、それでも大抵一人の精霊に好かれることが多い。
その精霊個人に好かれているのがほとんどだ。
しかし、多くの精霊に好かれるヒューマンなんて聞いたことがない。
当然だが精霊は一人一人に人格がある。
つまり、単純に話すことも聞くこともできない人から好かれる必要がある。それも8人にもだ。
エルフや魔族は精霊の声が聞こえる。しかしプライドが高いため、弱い彼らをどうしても見下す傾向がある。
そりが合わない精霊は多い。
エルフにとって精霊は良き友人ではあるが、契約するときは決して対等ではない。
エルフは精霊を使役する側、精霊はエルフに奉仕する側だ。
その契約を嫌っている精霊は多いしその気持ちも十分理解している。
そのため、契約していない精霊とはできるだけ対等に話すようにしている。
エルフと精霊は仲は良いがどこか距離がある存在だ。
一方、魔族とはもっと仲が悪いらしい。
つまり精霊に好かれること自体とても難しいのだ。
そんななか、声すら聞こえないヒューマンが8人の精霊に好かれるなんて本来ありえないことだ。
だから、私は興味を持った。
もしかしたら、精霊神から祝福を授かっているのかもしれない。
それか単純にとんでもない人たらしかだ。
そんなことを考えながら走っているとウィンが止まった。
目的地の近くに着いたようだ。
「で、始まりの街についたけど何をしてほしいの?」
私は始まりの街から2㎞ほど離れた空中で静止しながら街の様子を眺めていた。
『彼を保護してほしい。街の周辺にはいなかったから街に入っているはずだ。
そして、もう一つ。彼を殴った愚かなヒューマンがいる。そいつを殺してくれ』
ヒューマンを保護するのは面倒だが、殺すことは簡単だ。
私は魔法で弓を取り出し、街の様子をじっくりと観察する。
「分かったわ。腕がなまってないか試したかったのよね」
私はウィンからその愚かなヒューマンの特徴を聞く。
衛兵という情報から訓練所の中を精霊に探ってもらうとすぐに見つけることができた。
医務室で眠っている衛兵を精霊に起こさせる。
そして、訓練所の門に誘導させる。
私は門に照準を向け弓を構える。
「【トーム、風の矢】」
私は使役している精霊に風の矢を作らせる。
しかし、これでは彼を殺すには不十分だ
「【旋風、圧縮】」
風の矢の威力が増す。まるで竜巻のように周囲に風が吹き荒れるが、すぐさま圧縮させた。
風は収まるが実際は矢じりの部分に圧縮されている。
「【さらに圧縮。細く短く】」
矢をさらに圧縮し細く短くする。
矢じりはさらに小さく1㎝もない。
あとは、待つだけだ。
対象の男が訓練所から出てきた―――今。
私は手を放した。
矢は回転しさらに細く鋭くなっていく。
矢の長さも短くなっていった。
そして一分の狂いなく対象の耳の奥へと吸い込まれていく。
耳の中を傷一つつけることなく鼓膜を破り脳へと達した。
この時点で死は確定した。
あとは死にざまを彩るだけだ。
「【解放、竜巻】」
圧縮していた矢じりを開放する。
すると対象の頭の中で竜巻が起こった。
頭の中はぐちゃぐちゃ。脳だけではなく頭蓋骨も砕かれドロッとした水のようになっているはずだ。
脳シェイクの出来上がり。
この調整が意外と難しい。
強すぎると頭が破裂するし、弱すぎると頭蓋骨が砕かれないからだ。
腕はなまってなさそうだ。
愚かなヒューマンの男は顔にあるすべての穴から血を大量に流し倒れる。
即死だろう。
「ウィン、これですっきりした?」
『すっきりはしないよ。彼が受けた苦痛にしたらあまりにも一瞬だ』
「それなら苦しませて殺した方が良かった?」
『いや、いいよ。あの男に時間を使う方が嫌だ。それより彼を保護しよう。ボクは探してくるから街の中に入っといて』
「分かったわ」
ウィンは街の方へと飛んでいく。
私は地面におり道を歩いて行った。
街に入るための門が見えると衛兵が二人立っていた。
衛兵は私が見えると槍を構える。
本当にヒューマンは無礼で嫌いだ。
魔力も碌に見れないから力量差もわからないなんて。
ウィンが言う少年は礼儀正しい子ならいいんだけど。
門に着くと衛兵が叫んできた。
「な、何者だ!」
「頭が高いわよ、ヒューマン。そこを通しなさい」
衛兵の視線が私の耳にいく。
ようやく私がエルフだと気づいたようだ。
ヒューマンはすぐに膝をつき首を垂れた。
「エ、エルフの方でしたか。申し訳ございません。こんな辺鄙な街にどのような御用でしょうか」
「人探しよ。そうね、2か月前くらいに来た黒髪黒目の少年を知らない?」
「申し訳ございません。存じ上げておりません」
「そ、じゃあいいわ。通るわよ」
街に入ると多くのヒューマンから視線を向けられる。
好奇のまなざしから畏怖のまなざしまで様々だ。
時刻は夕方だ。
今日はとりあえず宿屋で休むことにしようと思い、ひとまず資金を得るため冒険者ギルドへと向かった。
ギルドに入り受付嬢に話をする。
「魔獣の素材買取をしてもらえる」
そう言って魔法で今まで狩って手に入れた魔獣の素材の一部をだした。
受付嬢は驚いた顔で素材を確認している。
「申し訳ございません。これほど高価な素材ですと私では正確な査定をすることができません」
「誰ならできるの」
「ギルドマスターなら可能だと思いますが只今外出中でして……」
「はぁ……しょうがないわね」
「応接室にてお待ちいただけますでしょうか」
応接室に案内され、だされた紅茶でも飲みながら待っていると、ノックの音がし冴えない中年の男が入ってきた。
「お待たせいたしまして申し訳ございません。
私は始まりの街の冒険者ギルドでギルドマスターをさせていただいておりますガイルと申します。
この度は魔獣の素材――「そういうのいいからさっさと見てもらえる?」
ヒューマンの男は低姿勢な態度で謝罪をしながら、机の上に置いていた魔獣の素材を観察する。
この男、かなりできる。
少なくとも一般的なエルフよりは強いだろう。
弱そうなふりをしているが身のこなしや魔力量が隠しきれていない。
査定が終わり十分な資金を手に入れる。ここには用がないため去ろうとしたが、その前に念のために聞いてみることにした。
「そういえば、2か月前くらいに来た黒髪黒目の少年を知らない?」
「さぁ。始まりの街は広くそのような少年はたくさんいますので……」
これはもしかして。
「なら、精霊を連れた黒髪黒目の少年は?」
「精霊?申し訳ございません。私はヒューマンなので精霊を見ることはできません」
「謙遜しなくて結構よ。それだけ魔力を持っていながら精霊を見れないはずがないわ」
「分かりかねます」
ビンゴだ。
この男は何かを知ってる。
別にこの男に聞きださなくても冒険者ギルドで張りこめば何かは分かるだろう。
「そ、ならいいわ」
私は金を手にし席を立つ。
すると、ギルドマスターが口を開いた。
「黒髪黒目はエルフや精霊に何か縁のあるものなのでしょうか?」
「は?別にそんなことないけど」
私はそう言って部屋から出る。
私がこの街の最高級の宿屋に向かっていると、ウィンがやってきた。
『少年が見つかった』
「そう、私も情報を仕入れたわよ。冒険者に関係してそうだわ」
『ああ。付いていた二人の精霊から事情を軽く聞いたよ。冒険者をしているらしい』
「ま、もうすぐ夜だし保護するのは明日にするわね。私は宿屋で休むわ」
『ヤヨイに従うよ。ボクは保護をお願いする側だし、彼もひとまず無事そうだったからね』
宿屋で休んだ翌日、私は冒険者ギルドの前で少年を待つ。
寝ている間に、私に付いてきていた多くの精霊がいなくなっていた。
ウィンに聞くと先に彼の元へと向かったらしい。
ウィンも私のそばにいたがずっとそわそわしていた。
『あ、彼がそうだよ』
ウィンはそう言うとある方向へと飛んでいく。
私はウィンを視線に追いながら、ついに黒髪黒目のその少年を
☆
ガイルから事情を聞き私は冒険者ギルドの外に出る。
すると腕を掴まれ、抵抗しているセカイ君の姿が目に入った。
私は咄嗟にその相手を殴りつけようとしたが、体が動かない。
本能が恐れていた。
「や、やめてください」
「だから、私はあんたを保護しに来たのよ。なんで抵抗するのよ」
その女はエルフだった。
しかもただのエルフではない。
圧倒的強者だ。
私は目に魔力を集める。
すると、あり得ない光景が広がっていた。
見たこともない数の精霊がセカイ君の周辺を漂っている。
セカイ君だけじゃない。エルフの周囲にも多くの精霊がいる。
セカイ君の周りを8人。
エルフの周りを5人。
それにエルフの方の精霊はセカイ君の周りにいる精霊に比べて魔力量が段違いで多い。
精霊一人だけ見てもB級以上の実力があるだろう。
彼女自身は言わずもがなだ。
私は冷静になり、エルフに向かって話しかける。
「申し訳ございません。セカイ君が困っています。その手をおはなしください」
エルフは私の方を見て目を細める。
「ハーフエルフは黙っていなさい。私は彼と話しているの」
エルフの女は私を睨みつけ威圧してくる。
威圧してきた魔力だけでもわかる。私は彼女に絶対に勝てない。
しかし、ここで逃げるわけにはいかない。
私はエルフとセカイ君の間に割って入る。
エルフは警戒したのか、セカイ君の手をはなし後ろに下がった。
「は?混血のお前が純血の私にたてつく気?本気で殺すわよ」
「ただ殺される気はありません」
エルフの周りにいる精霊からも敵意が向けられる。
すると、セカイ君の周りにいた精霊が一人彼女の方へと飛んでいく。
エルフは精霊から何かを聞いているようだった。
「はっ、なるほどね。あんたそのヒューマンに気があるんだ」
私は何も言わなかった。
セカイ君の表情には困惑が浮かんでいた。
エルフはセカイ君に話しかける。
「セカイ、気をつけなさい。この女は屑よ」
私は拳を握る。
「何も知らないあんたに教えてあげる。ハーフエルフがいかに卑しい存在かを」
私はつばを飲み込む。
やめろ。
彼に何も言うな。
「ハーフエルフは、エルフと別の種族から生まれた子。
その中でもエルフとヒューマンから生まれた子が最も多いわ」
エルフは話を続ける。
私は呼吸が荒くなっていく。
「見分けるのは簡単。エルフに比べて魔力の質が劣っているから。
単純にエルフに比べて弱いのよ。でもね、ただそれだけで同じ血が通う者を見下したりしないわ。
私達純血のエルフが混血を嫌うのはもっと別の理由があるの」
やめて。
「ヒューマンに恋をしたエルフが何をするか知ってる?」
これ以上しゃべるな。
「ヒューマンに恋をしたエルフは、性欲が異常なまでに強くなるの。ヒューマンは短命種でエルフに比べて寿命が短い。だから生きているうちに子を成そうと生殖本能が強くなるらしいわ」
私は違う。
「効率的に営みを行うため彼らはヒューマンを拉致して森の奥に監禁。そして毎夜相手を犯し続ける。だけどエルフはただでさえ子を成しにくい種族、ましてや種族違いなんてなかなか子はできないわ。だから、寿命でなくならないようエルフは霊薬を相手に飲ませる」
私はクソ親父とは違う。
「エルフにしか作れない秘密の霊薬は、老化を止め寿命を伸ばす効果がある。しかしその霊薬は依存性があり、定期的に飲まないと死よりも苦しい症状に死ぬまで悩まされると言われているわ。つまり愛する人を拉致し監禁し薬漬けにして犯す。まさしく狂人の諸行よ」
クソ親父みたいにはならない。
「狂ったエルフは毎夜相手を犯し続ける。何日、何十日、何百日、何年、何十年、何百年も。いつしか手段は目的となり、子を成しても欲望は治まることはない。こうして高潔なエルフはただの獣と成り下がるの」
うるさい。
「果たしてそんな子がまともな教養を持ち合わせていると思う?私は到底思わないわ。当然ヒューマンの血も混じり、エルフの力は十全に扱えない。弱くて狂った穢らわしい存在。それがハーフエルフよ。そしてハーフエルフが存在する事こそ彼女達が背負う原罪」
うるさい、うるさい。
「だからハーフエルフはエルフから嫌われているの。だって私たちの恥そのものだもの。そうして迫害された彼女達は、劣等種のヒューマンに混じり生活をする。全く穢らわしい。これ以上エルフの恥を増やさないで。森の奥で誰にも愛されず孤独に死ぬべき存在なのよ。お前は誰にも愛されないし誰も愛するな」
私はクソ親父みたいにならない。
「このハーフエルフはそんな狂人の血が混じっているの。そして、彼女があんたに何をしたか知ってる?」
違う。
「たった今、精霊から聞いたわ。相談されたいがためにあんたを苦しませていたのよ」
私は彼を愛している。
「あんたをひいきして周囲から孤立させ、わざと仲が悪くなりそうなパーティにいれたの。全ては相談されて仲良くなり、あんたを自分のものにするためにね。
こいつを屑と言わず何というの?やはりハーフエルフは頭がおかしい。好意を寄せている相手をわざと苦しませるなんて」
ダマレ。
「お前もお前の親も全員汚らわしい獣よ。魔獣と違って駆除する価値もない。全員、自殺してくれないかしら」
コロス。
「黙れ」
☆
「父親に向かってなんて態度だ!」
私は左頬を本気で殴られる。体勢を崩し床に倒れた。鼻からは血が流れる。
目の前の男ーー自分の父親を睨みつける。
私は父さんが嫌いだ。
いや、父さんとも呼びたくない。私は心の中であいつをクソ親父と呼んでいる。
私がクソ親父を嫌う理由は単純で、クソ親父が私を嫌っているからだ。
暴言、暴力は当たり前。
あいつは私をよく殴るし蹴る。狩猟に少しでもついてこれないと、舌打ちをし躾を称して私に暴力を振るう。本当に殺す気で殴ってくる。師匠に会うまではあいつに鍛錬をつけられていたので、何度も死にかけていた。
しかし、常識がないわけではない。
私が師匠に鍛錬をつけてもらうことになった時、クソ親父は師匠に嬉しそうにお礼を言っていた。手土産まで持ってきてだ。
きっとあいつは私が嫌いなのだ。
「お前なんて生まれてこなければ良かった」と私はよく言われるが、その言葉を聞くといつも嬉しくなる。
私が生まれたことによりこの男は苦痛を感じているんだ。
この事実だけでも私は生まれてきて良かったと思える。
殴られた私に、彼はさらに追撃を与えようと、左拳を振り上げる。私は今度こそ殴り返してやろうと身構える。
「ブヨウさん!やめて下さい。マイは娘なんですよ!」
しかし母さんが私とクソ親父の間に入った。
クソ親父は振り上げた拳を下ろす。
「リアシー、どけ」
「どきません。マイを殴るつもりなら私を殴って下さい!」
「ちっ」
クソ親父は舌打ちをして椅子に座った。
私は母さんに抱き着く。
「お母さん大好き」
「もう、子供なんだから。マイもブヨウさんを怒らせちゃ駄目よ」
「うん。ごめんなさい」
私は母さんに抱きつきながらクソ親父をみる。
そして舌を出し挑発をした。
「クソガキがっ」
父さんはリビングから出ていく。
私は母さんから離れると、軽く頭をチョップされた。
「もう。お父さんを馬鹿にしない!」
怒られた。
しかしすぐに彼女は、垂れていた鼻血をハンカチで拭き取ってくれた。
私はお母さんの顔を見る。
そして首につけられた首輪が目に入った。
これが私がクソ親父を嫌っているもう一つの理由だ。
あいつは母さんを家に閉じ込めている。
クソ親父は母さんに魔法の首輪をつけさせ、家から出ることを禁じていた。
そして、奴隷のように家事をさせるのだ。
母さんは優しい人なので何も不満を言わず料理や掃除をしていたが、クソ親父は一度も感謝の言葉を述べていない。
だから私はクソ親父が嫌いだった。
対して、私は母さんが好きだ。
比べるまでもなく好きだ。大好きだ。
母さんは私を褒めてくれる。
怪我をした私に優しく薬を塗ってくれる。
私のことが大好きだと言ってくれる。
勿論私を説教することもあるが、彼女は優しい言葉で叱ってくれるのだ。
それに、私のためなら父さんにも説教をすることだってある。
母さんは別に強いわけじゃない。
ただの普通のヒューマンだ。
だけどクソ親父にも屈しない勇気を彼女は持っている。
だから私は母さんが大好きだ。
その日の夜中、母さんにお休みのキスをしてもらった後眠っていた私は、彼女の声で目が覚めた。
といっても、私に語りかけているわけではない。
母さんの嬌声が寝室から聞こえてきたからだ。
私はベッドから出て家の中を歩いていく。
そして両親の寝室の扉を少し開け中を覗き込んだ。
クソ親父が母さんに後ろから腰を打ちつけている。
体が勢いよくぶつかる音。
クソ親父の荒い息づかい。
そして母さんの何かに耐えるような声。
「お前のっ、夫はっ、誰だっ」
「ブヨウさんっ……ですっ」
「俺をっ、どうっ、思っているっ」
「愛していますっ」
「なら、どうしてマイなんかを庇ったっ!」
「ああっ、そこは駄目っ。激しいっ」
母さんが私を庇うと、その日の夜、クソ親父はいつも母さんを激しく責めたてた。
そして強気な母さんは抵抗できず快楽の声をあげている。
その事実に私はいつも興奮し濡れていた。
私は手を下に持っていき慰める。
マイ・カンナヅキ。12歳の夜の出来事だった。
【ステータス】
名前:ヤヨイ・キサラギ
種族:エルフ
レベル:99
印象:興味
体力:5094
攻撃:7070
防御:4530
俊敏:4821
魔力:7005
聖力:4510
気力:7089
備考:十二英傑キサラギ家とヤヨイ家が結ばれてできた子。5人の精霊を使役している天才。