ようこそ絶対★ひより至上主義の教室へ   作:†しんしん†

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山脇君の立ち位置が決まりました。


無人島~この青空に~

朝の点呼を終えて、さっそく龍園君は小宮君と近藤君に他クラスを浜辺に招待するように命令しました。

 

そして、龍園君は私たちに号令をだします。

 

「他の奴らは浜辺にいくぞ。派手に遊んで他のクラスに見せつけろ。安心しろ。俺は加わらねぇ!」

 

そう言ってみんなで浜辺に移動しました。

 

・・・

 

私は、この試験では無用と思われるあらゆる娯楽品を買いそろえました。

クラスのみなさんは泳いだり、バーベキューで肉を焦がしたり、ビーチフラッグ、ビーチバレー、水上バイクにパラソル、チェアーと、好きなように満喫しているようです。

私は運動が苦手なので、一人で日陰から眺めることにしました。

本が持ち込めれば良かったんですが。

 

正宗君は、山脇君、小田君、時任君と一緒にビーチバレーを楽しんでいるようです。

正宗君は運動神経が良いようで、高いジャンプ力とするどいスパイクで活躍していました。

すると、石崎君と山田君が勝負を挑みに行くみたいです。

 

「正宗。やるじゃねぇか。だが、俺とアルベルトの最強タッグには叶わないぜ?」

 

石崎君はバレーが得意なのでしょうか?自信満々に挑発しています。

 

「試合終わったばっかで休憩するとこなんだよ。またあとでやろうぜ。」

 

正宗君は休憩にはいるみたいです。

 

「なんだ、俺達にびびってんのか?まぁしょうがねぇか。」

 

石崎君が挑発しているようですが、さすがにそんな挑発では子供も乗っからないですよ。

 

「あっ?てめぇ舐めてんのか?上等だ。やってやんよ。おいっ山脇。こいつらつぶすぞっ!!」

 

・・・どうやら試合が成立するみたいです。

山脇君はすごく嫌そうな顔していましたが、正宗君に無理矢理参加させられてしまったみたいです。

正宗君は本当に子供みたいな人です。

 

まずは、山田君のサーブから始まりました。

山田君はスポーツ万能で、大きな体を使ってきれいなジャンピングサーブを打ちました。

圧倒的なパワーから繰り出す、ものすごい轟音とともに、ボールはとんでもないスピードで、山脇君のお顔に向かっていき、山脇君は身動きを取ることもできず、直撃して吹っ飛んでしまいました。

 

「おいっ、山脇。なにふざけてんだよ。真面目にやれ!!」

 

正宗君はお怒りみたいですが、あれはどうしようもないですよ。

山脇君は泣きそうになりながら、なんとか立ち上がったようです。

誰か止めてあげないのでしょうか?

 

次のサーブも、山脇君のお顔に一直線に向かっていき、またもや山脇君が吹っ飛んでいきました。

しかし、顔面レシーブによるボールは良いところに上がったようで、正宗君は高いジャンプ力と、これまた、とんでもない轟音のスパイクを放ち、ボールは石崎君のお顔に刺さったようです。

ジャイロ回転も入っているようで、石崎君の顔にめり込みながらキュルキュル回転していて熱そうですね。

 

「・・・・・・・・・!!」

 

山田君は石崎君に活をいれて、首根っこをつかんで無理矢理起こしたようです。

二人は似た者同士なのか勝負が始まると、熱くなるタイプのようでした。

 

次は正宗君のサーブ。正宗君もきれいなジャンピングサーブで、ものすごいスピードのサーブでした。

 

「あたるかよっ!!」

 

石崎君は自分が狙われることをわかっていたようで、右に避けようとしましたが、読んでいたかのようにボールが石崎君の方向にカーブし、顔にヒットしたようです。

山田君はそのボールを無理矢理バックアタックし、ふらふらだった山脇君の顔を貫通する勢いでボールが飛んでいきました。。。。

 

・・・・

 

結果は、10-8で山田君チームが勝ちました。

「やるなアルベルト君。いい勝負だったぜ。今回は負けたけどよぉ、次は勝たせてもらうぜ。」

「・・・・・・・・・・・・・」

 

二人は友情が深まったらしく、固く握手を交わしながら、お互いの健闘を讃え合っているようです。

正宗君も山田君も容赦なく、サーブやスパイクを山脇君や石崎君に放ち、狙い撃ちされた二人はもう立つこともできず、うつろな目をして砂浜に沈んでいました。

 

正宗君は今度こそ休憩するようで、ドリンクやバーベキューのお肉を持ってこちらにやってきました。

 

・・・

 

クラスメートがはしゃいでいるのを見ながら、少し離れた日陰にひよりは座っていた。

俺も休憩がてらにひよりの横に座る。

 

「よぉひより。泳がねえのかよ?」

「運動は苦手です。見ている方が好きなので気にしないでください。」

 

俺はひよりの横に座って、ドリンクを飲みながら話しかける。

 

「そういえばよ、なんでデジカメが必要なんだ?」

 

龍園に聞くのは癪なのでひよりに聞いてみる。

 

「おそらく、龍園君が『おまけ』と言っていた内容でしょう。クラスの大半をリタイアさせつつ、少数でこの島に残り、Aクラスとの取引に使うんだと思います。」

 

ああ、なるほどな。すでに勝ちを決めつつ、貪欲にポイントを狙いに行くわけか。

 

「そのために、残り5日分の水と、野菜や果物は集めて、あちらのAとは逆方向の洞窟に運んでいます。龍園君と正宗君は残りの5日間を一緒に過ごしてください。」

 

なんか今、さらっとおかしなこと言わなかったか?

 

「なんで俺が一緒にいるんだよぉ!?龍園一人でよくないか?」

 

慌てて俺はひよりに抗議する。

 

「すみません。龍園君の策には懸念点がありまして、その穴を正宗君に埋めてほしいんです。」

 

俺はよくわからないので先を促す。

 

「まず、無線機は私の分も準備しました。坂上先生に確認したところ、2万ppをお支払いすることで、リタイアしても無線機を持ち、船と島の連絡のやり取りが可能とのことです。そこで、リタイア組で船から、他クラスがリタイアしないか監視し、動きがあれば正宗君に連絡を入れます。」

 

ん?他クラスのリタイアがどう影響するんだ?

 

「一晩考えていたんですが、『正当な理由なくリーダーの変更はできない』というルールは、逆に考えると理由があればリーダーの変更が可能ということになります。龍園君たちが他クラスのリーダーを見つけても、リタイアすればリーダーが変更されてしまう可能性があり、その時に正宗君は備えてほしいんです。」

 

俺は頭をフル回転させて考える。

そんなルールあったんだ・・・。

 

「なるほどな。でも、俺が残る意味あるんだっけ?龍園だけでもいいんじゃないか?」

「いえ。もし龍園君がリーダーとばれてしまった時に備えて、もう一人隠し玉が必要だと思います。龍園君と二人きりで生活できるのは恐らく正宗君だけかと。。。使うことのない保険になるかもしれませんが。」

 

ひよりは申し訳なさそうに言ってくる。

 

「そういうことか。まぁひよりと無線機で話せるだけましだと思うことにするか。5日間釣りでもやって、マグロでも釣って驚かしてやんよ。」

「マグロが釣れたら驚きますね。」

 

そういってひよりも笑ってくれた。

 

・・・

 

それからしばらくすると、Cクラスの一ノ瀬さんと神崎君が様子を見に来たようだ。

二人とも驚愕し、一ノ瀬さんは引きつった笑顔で龍園と話している。

 

「よぉ、神崎君。久しぶりだなぁ。」

 

せっかく知人が来たので軽く声をかける。

 

「正宗。試験放棄とは、リーダーがこの調子では大変だな・・・。」

 

心から同情してくれるようだ。

 

「まぁな。でも、龍園と1週間サバイバル生活するのはクラスメートに負担が大きいからな。次以降の試験に備えさせてもらうぜ。」

「確かに、龍園と無人島はゾッとしないな。。。」

 

どうやら龍園から迷惑を被っている者同士、共感してくれるようだった。

 

・・・

 

その後入れ替わるように、Dクラスの黒髪ロングの女の子が様子を見に来て、信じられないものを見たっという顔をして、蔑むような眼を向けながら帰っていった。

まぁ、そうなるよな。

しかし、一緒にいた茶髪の男子は、終始無表情だった。

この惨状を見て、眉一つ動かさないとは面白そうなやつだなぁ。

 

そんなこんなで、俺たちは無人島生活を楽しんで、物資はAクラスに譲渡した。

そして、だれも見ていない、点呼の時間帯に大半がリタイアした。

 




龍園クラスの大半は、1泊2日の完璧なバカンスを楽しみました。
なので、正宗君にはしっかりと楽しんでもらおうと思いました。
残念ながら居残り組にはなりましたが。

龍園クラスと言えば、無人島の衝撃的な立ち回りですよね。
原作3巻を初めて読んだときの感動は圧倒的でした。
もう一度すべてを忘れてから、読みたいです。
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