ようこそ絶対★ひより至上主義の教室へ   作:†しんしん†

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無人島編もラストです。


無人島~最終日~

いよいよ最終日だ。長い生活だったなぁ。

Bクラスは俺と金田の二人だけという異様な状態で、周囲から奇異な目で見られている。

神崎君は俺を見かけて近寄ってきた。

 

「正宗。おまえは島に残っていたのか?」

「よぉ。神崎君。1週間釣りと筋トレの日々だったんよぉ。楽しかったぜ。」

 

キィン、っと拡声器の音がする。

なにやら真嶋先生がねぎらいの言葉をかけた後、結果の発表だった。

 

「ではこれより特別試験の結果を発表する。最下位はBクラスの63ポイント」

「ッ!」

 

それぞれのクラスに緊張が走る。Bクラスが0ポイントでないということは、どこかのクラスがリーダーを当てられたと考えるのが妥当だからだろう。

 

「続いて、3位はCクラスの140ポイント。2位はDクラスの175ポイント。そして1位はAクラスの220ポイントだ。」

 

結果にどよめきが走る。どのクラスも想定外の結果のようだ。

CやAクラスからは落胆の声が。

Dクラスは想定よりポイントが多かったようで盛り上がっているみたいだな。

今回はさすがに疲れたな。

 

・・・

 

船に戻るとひよりが出迎えてくれた。

 

「おかえりなさい。正宗くん」

「ただいま。ひより。」

 

久しぶりに会ったひよりの笑顔をみてると、疲れが吹っ飛ぶ気分だ。

 

「俺汚ねぇからよ、あんまり近寄らないでくれよなぁ」

「たしかに、すごいことになってますね。ゆっくりお風呂にはいってきてください。あと、1時間後に龍園君からクラス全員を集めるようにいわれていますので正宗君も参加可能であればお願いしますね。」

 

そう言って、一緒に部屋の前まで歩いて別れた。

 

・・・・

 

「全員あつまったな。今回の試験の結果を伝える。」

 

そう言って龍園はAクラスと交わした契約書を全員に回す。

 

「俺達は、63ポイントを手に入れてかつ、Aクラスから200ポイント分の毎月80万ppを約束されている。内容は他クラスに他言するなよ。他言した奴は退学だからな」

退学をかけてまで口外する奴はまずいないだろうな。

 

「あの、龍園さん。俺達結果は4位だけど、実質263ポイントで1位だったってことですか?」

 

石崎君は犬みたいだな。期待のまなざしでしっぽを振っているようだ。

 

「クックック、そういうことだ。ただし、pp目線の場合だがな。だが浮かれるなよ。俺たちは自由を謳歌して試験では負けたようにふるまっておけ。次の試験でAクラスにとどめを刺すぞ。」

「うおおお。まじかよ!!龍園さんについてきて正解だったぜ」

 

石崎はうれしそうだ。他の生徒も龍園に対する目が少し変わってきている。

 

「他に質問はねぇな?ひより。Dのリーダー変更を良く見抜いた。今回は借り1つだ。いつでも返してやるから困ったことがあれば言え。あとは解散にするが、負け犬の演技をしろ。特に石崎。おまえだ。」

 

それを合図にクラスメイトはぞろぞろと部屋を出ていく。

龍園は俺の方に近づいてきた。労いの言葉でもかけてくれるんだろうか?

 

「顔と腹どっちだ?」

 

・・・全然労いじゃなかった。

 

「腹だな」

 

ガスッ

龍園から本気のボディフックが腹にささる。

 

「これでチャラだ。」

 

龍園はそう言って部屋を出ていった。

俺はひよりといっしょにデッキに上がって、久しぶりの時間を過ごした。

 

「改めてお疲れさまでした。正宗君。大変な役割を押し付けてしまいすみません。」

 

ひよりは申し訳なさそうに俺に頭を下げる。

 

「んなこたぁねえよ。なんだかんだ言って、龍園も話してみると意外といい奴でよぉ。釣りもできたし楽しかったぜ。それに、ひよりをクラス抗争に誘ったのは俺だしな。手伝ってくれてうれしいぜ。」

 

ひよりは何か言いたいことがあるようで、そわそわしている。

暫く待っていると意を決したように話しかける。

 

「あの、正宗君。これからも、たまにで良いので、一緒に読書に付き合ってもらえますか?」

 

ん?急にどうゆうことだ??

 

「その、正宗君はこの無人島試験で石崎君をはじめとした、お友達ができたみたいでした。一人ではなくなったので、図書室に行く頻度もさがるかと。真鍋さん達とも仲良くお話ししていましたし。イケメンランキングにも4位にノミネートされてますし。」

 

ひよりは色々とまくし立ててくる。

なるほど。ぼっち同盟を結んでいたが、片方がぼっちでなくなったため、おいて行かれた気分だったんだろうな。

要するに俺に友達が増えたから、自分のことは気にせず石崎たちと遊んで良い。たまには自分とも遊んでね。っということだな。

 

「ひより、1個ずつ解消していこう。」

 

俺はひよりを安心させるように、優しく聞こえるように意識して話す。

ひよりは不安そうな顔でこっちを見ていた。

 

「イケメンランキングってなんだ?」

「・・・・」

 

俺の質問が予想外だったようで、ひよりは絶句した。

 

「まずそれからですか?もうちょっと先に聞きたいことがあったんですが・・・。」

「俺は片づけやすい課題から消化するタイプだ。」

「そこは、優先度の高い課題から解決してほしかったです。。。」

 

ひよりは大きなため息をついてから説明してくれる。

 

「1年生の女子が作ったランキングです。他にもいろんなランキングがありますよ。かなり男子にも情報が洩れているそうなのですが、知らなかったんですか?」

 

そうなんだ。俺に情報を教えてくれる男子も女子もいなかったからな。

 

「他にも何かランキングに入ってるのか?」

「はい。その、、、カップルランキングで2位になっています。1位は平田君です。」

 

・・・さすがにな。地雷は目に見えない地中に埋まってるから踏んでしまうものであって、目に見える地上に置かれた特大な地雷を踏む奴はいない。

 

「カップルってことは、相手は誰なんよ?」

 

しまった!つい好奇心が勝ってしまって踏んでしまった!!

ひよりがジトーッと上目遣いでこっちを見て、「知りません」と一言言った。

これ以上はやばいと思って急いで残りの課題に取り掛かる。

 

「あとは、石崎や真鍋のような友達ができたって話か。たしかに、無人島で少し話す機会はあったが、俺はひよりと一緒にいる時間が一番大切だぜ。これからも一緒に遊んでくれよ。」

 

ひよりの緊張している空気が徐々に収まってきた。

 

「そうですか。しばらくは船で一緒にゆっくりしましょう。その、正宗君が良ければですが。」

「ああ、最高だぜ。」

 

ひよりは、俺の答えを聞いて満足したようで、うれしそうに笑顔になる。

 

「はい。また明日からも、よろしくお願いします。」

 

二人でしばらく星空を眺めてから、俺たちは船内に戻った。

 

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A:1004(+220)(毎月80万ポイントをひよりに譲渡)

B:855 (+63)

C:701 (+140)

D:87 (+175)

ひよりバンク:337万pp

()は夏休みから反映

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椎名ひよりは伊達じゃない!!
ッというわけで、地味に活躍してもらいました。

感想や、誤字脱字のご報告ありがとうございます。
セルフレビューを少し頑張らなければと思いました。

明日からがんばります。
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