ようこそ絶対★ひより至上主義の教室へ   作:†しんしん†

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7キロ×5キロの無人島試験


【2年生編】無人島〜which is the which〜

7月になった。

 

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A(坂柳 ):1525(毎月260万ポイントをひよりに譲渡)

B(龍園 ):1082

C(一ノ瀬):642 (毎月 40万ポイントをひよりに譲渡)

D(堀北 ):-30

ひよりバンク:5601万pp + 390万 + 280万 + 40万 ≒ 6311万pp

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今月は一人10万を徴収することになった。

先月時点で宣言していたので、ポイントはある程度計画的に持っているはずだ。

体力的に自信がない生徒や、支援や攻撃に回すメンバーに200万ppを所持させるとかなんとか。

 

 

いよいよ無人島サバイバルが始まった。

今回の試験は、目的地に早く付けば到着ボーナスが手に入るようだ。

他は色々課題があるらしい。

まぁ、俺ができる課題は体力系だけだろうがな。

 

理事長代理が何やら、多少のトラブルは仕方ないとかなんとか言ってる。話がわかるやつのようだな。

 

最初に5000ポイントで色々道具を揃えるらしい。

俺はテントと、ボトル型浄水器と缶詰、無線機を揃えた。

ポイントが足りない分は、クラスの他のメンバが揃えてくれた。

 

「今回は、ひよりが指揮をとるぞ。ひよりの言葉は俺の言葉だと思って聞け!」

 

龍園は俺たち全員を集めて珍しい指示を出した。

 

「皆さんよろしくお願いします。この試験は正宗君を勝たせることが第一目標です。食料やタブレットの電池等、正宗君が困ってるときは、できる限り優先させてください。」

 

水も食料も保証されていれば、2週間くらい余裕だ。ありがたく、ポイントに集中させてもらおう。

 

「石崎君は鍋やコンロ係です。H5かI5あたりに2年の拠点を作りたいですね。川の水を煮沸消毒して2年生全体に配ってください。他には保存食を作ったり、お魚さんを釣りましょう。西野さんは津辺さんと協力してお願いしますね。」

 

石崎、西野、津辺とかいう謎グループだが、石崎君がいれば何とかなるだろう。

 

「椎名氏。2年生全体ということは、Aクラスにも配るんでしょうか?」

「今回はAやCに配ることが作戦の肝になります。Cは津辺さんがいるので問題ありませんがAクラスと仲良くしてくださいね。困ったら私に無線で連絡してください。」

 

みんなで仲良く。ひよりらしい作戦だな。龍園のイメージが強くて他クラスからみたら不気味に映るだろう。

 

「鍋係は、途中から近くにいるグループにシフトします。近くで休憩予定のグループがいれば優先します。指示が細かくなるのは、早くても6日目以降です。それまでは自分たちのペースを守ってポイントを貯めてください。」

 

こうして試験がスタートした。

 

 

初日は全学年が固まっていて、着順ボーナスはとれそうになかった。

そのため、指定エリアを踏みながら遠くの課題をメインに攻めることにした。

 

いきなりスタート地点から遠く離れたC2やD3に向かうやつはいないから、不戦勝でらくらく勝てるかと思ったら同じ方向に向かうやつと出会ってしまった。

 

「ハッハッハー。正宗ではないか。」

「よぉ、六助ぇ。珍しくやる気か?」

「んーー、そうだね。一年前に預けていた、決着をつけるのも悪く無いねぇ。」

 

六助とは体育祭で一度対峙し、その時は保留にしていた。

 

「上等じゃねえか。2週間もあるんだ。やりあう機会はいくらでもあるだろうな。」

「good!!では、最終スコアで勝負しようじゃないか。楽しませてくれ給えよ。」

 

しばらく一緒に歩いたあと、六助はC2に向かったため、俺はD3に向かうために別れた。

 

思わぬ強敵の参加に、胸が踊っていた。

 

 

2日目。

 

私は、時任君と矢島さんと同じグループでした。

指定地のポイントを堅実にためながら、課題で点数を稼いで、早めに6人グループを作ることが目標です。

 

後半は、私には別の役割があるため、序盤のうちにポイントを貯金したいですね。

 

時任君と矢島さんが体力課題を担当し、私が知識の課題を担当しました。グループはうまく機能していて何度か課題ではトップも取っています。

 

「近くでクイズ試験がありますね。勝てば、グループ枠増設の権利が手に入るので参加しましょう。」

 

枠増設の課題は人気があるようで、すぐに定員に達成しました。危ないところです。

加奈ちゃんも参加するようです。

目があうと軽く会釈してくれました。

 

 

「ひより先輩の満点はすごいですね!最後の問題とか全然わかりませんでしたが、何だったんですか!?」

 

課題が終わった後に加奈ちゃんに声をかけられました。

 

「『希ガス元素の中で最も原子番号の大きい86番に該当する、ゴジラのキャラクターにもなった元素』ですね。答えはラドンですよ。」

「ええー、そんなの知らないですよー。答えを聞いても全くイメージがでてきません!」

「ふふ、鳥のような怪獣ですよ。」

「あーー、あれですか!?モスラでしたっけ?」

「いえ。ですから『ラドン』です。モスラは鳥ではなく蛾です。」

「いやいや。今どきの女子高生でゴジラ知ってる人なんてレアですから。よくわからないから『ガメラ』と答えておきました。」

「残念ながら、ガメラはゴジラのキャラクターではないですね。」

 

会話がハチャメチャ過ぎて、時任君も矢島さんもついていけないようです。

 

何はともあれ、2日目にして、枠増設の権利を得たのは大きいです。

 

私達は石崎君グループと合併して、早々に6人グループを結成しました。

 

 

3日目

 

「よぉ、柴田と一之瀬。時間あるかよ?」

 

今回、何故か俺は交友担当になったから、できるだけ知ってるやつには声をかける予定だ。

柴田は気味悪そうにこっちを警戒しているようだが。。。

 

「やぁ、石崎君。ここが目的地だったから時間はあるが何やってるんだ?」

「今、シャフツショウドク?とか何とかやってるんだ。良ければ水持っていかねえか?」

「ええーー。本当にもらってもいいのかな?」

 

一之瀬は驚いているようだ。

まぁ、龍園さんらしくない作戦だと思うしな。

 

「あぁ、ここにおいてある水は飲める状態だから好きに持っていっていいぜ。代わりといっちゃなんだが、空のボトルがあるなら置いていってくれよ。あと、津辺なら向こうで釣りを担当しているから、時間があるなら声かけやってくれ。」

「すごく助かるよ。西側はスタート地点があるけど、東側は水や食料にどうしても困っちゃうからね。」

 

柴田は釣りに自身があるようで、津辺のところに行き、釣りを手伝うようだ。

 

「一之瀬さん、こんにちは。良ければ焼肉食べていく?」

 

干し肉を担当し、非常食を作っていた西野が顔を出した。

 

「えええ。そんなにご馳走されても、何も返せないよ!?」

「この肉は、正宗が課題でゲットしたやつだよ。食べきれないし、色んな人に配る予定だから遠慮しないで。2年生は今回味方だからね。他の子も近くを通るときは寄っていくように連携してもらえるかな?」

「もちろん、それは構わないけど。。。そうだ、代わりにB5あたりに、浜口くんたちが食べ物を担当しているから、必要だったら寄ってもらえるように連携してもらえるかな?」

 

一之瀬のことは西野に任せて、柴田と津辺のところに焼肉を届けに行くことにした。

 

西野も人付き合いは得意ではなさそうだが、一之瀬とはうまく話せているみたいだから、そっちは任せよう。

 

 

4日目

 

ついに、トップ10とワースト10が公開された。

1位〜3位は3年のグループか。

4位が高円寺。5位が正宗だった。

得点は団子状態で、誤差のような点数だな。

 

「クックックッ、こいつらの到着ボーナスはイカれてやがるな。」

「二人共、1位か2位がほとんどですね。しかし、高円寺氏がここで本気を出すとは。シナリオ通りですか?」

「いや、さすがにあの男の行動は読めねえよ。だが、俺達にとって都合の良い展開だ。それよりも、問題は小宮だな。」

「昨日、リタイアする寸前に、無線で連絡がありましたが、篠原氏だけでは生き残ることは厳しいでしょう。」

「小宮たちを突き落としたやつにはいずれ、つけを払わせる。今は篠原をDクラスの奴らがサポートしてるみたいだな。まぁ、ひよりが指揮するんだ。みすみす退学にはさせないだろうよ。どこかのグループと合併させるだろう。」

 

ひよりは、6日目から動き出す予定だと一報いれてきている。

それまでは、俺、アルベルト、金田のグループで、上位に食い込む。

後半は適当にDの雑魚と合併して、そこそこの成績で終わるだろう。

方針は、ほぼ決まっている。

俺たちは後半戦に向けてポイントを貯める。

 

 

5日目

 

俺の体は絶好調だった。

到着ボーナスをゲットし、その足で垂直飛びの課題をうけた。

今のところ体力系の課題は、六助以外には負けなしだ。

六助とは2勝2敗で、すでに4回ほどやり合っている。

 

無線で聞いていたB5エリアに来たので、俺は浜口君がいるらしいテントによることにした。

 

「よぉ、一之瀬さんたちに聞いたんだけど、お邪魔してもいいか?」

「やぁ、筒井君。もちろん歓迎するよ。」

「サンキュー。さっき、課題で手に入れた肉と水のお土産もあるぜ。」

 

俺の言葉に周りにいた安藤さんと南方さんも反応した。

 

「ええー、すごーい!焼肉パーティだね。」

「僕たちも牛肉をたまたま手に入れたんだ。合わせると、なかなかの量だね。」

 

俺たちが騒いでいたら、ちょうど近くを清隆君と一年生の女子が通りかかった。

 

「やぁ、綾小路君と七瀬さん。お肉が余っていて困っているんだけど良ければ一緒に食べないかい?」

「清隆君、久しぶりだなぁ。一緒に食べようぜ。」

 

この日は6人で喋りながら贅沢なご飯を食べた。

清隆君は、一之瀬さんと良い感じなのか、安藤さんたちから、二人の関係に対する追求に追われていた。

 

七瀬さんは見覚えがあると思っていたら、宝泉と一緒に2Dに乗り込んでいた女の子だった。

 

俺は、宝泉が中学の入学初日に、大暴れしたエピソードを聞かせてあげた。

 

 

6日目

 

今日からサーチ機能が解禁ですね。

1回使うごとに1点を消費しますが、得る情報も大きい。

さて、どのタイミングで使いましょうか。

 

そんなことを考えていると、珍しいお客さんが来たようです。

 

「私にご用ですか?どうぞこちらへ。日陰になって涼しいですよ。」

「ありがとうございます。それではお言葉に甘えさせてもらいますね。」

 

彼女が私に会いにくる理由を70パターンほど計算した。

 

「坂柳さんがチェスが好きだという噂を聞いたので、遊びにきました。」

 

面白いですね。

彼女は合格です。

想定外の会話に少し心が踊りました。

 

「あら。あなたもチェスを嗜んでいるのでしょうか?最近、面白い勝負ができたのでハードルが上がっていますよ?」

「ふふ。素敵ですね。でもちょっと違います。」

 

私は首をかしげて彼女の狙いを考える。

 

「この無人島をチェス盤に見立てて遊びませんか?」

「ああ、なるほど。2年生全体を私たち2人で動かすのですね?」

 

本当に面白い。

私は彼女をまだ過小評価していたようです。

 

「ふふふ。評価を改めましょう。そのお遊びにお付き合いしますよ。」

 

こうして、スタート地点のパラソルの下で、私と椎名ひよりさんは対峙することになった。

 




原作を改めて読み直して、思いました。

津辺さんって誰?
どこのクラス??
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