エスコン好きのJK、転生しアリコーンの艦長となる。 作:岡村優
車から降り、宗谷家にお邪魔することとなった樟美は現在進行系で宗谷家の家の大きさに圧倒されていた。
「…おっきい…」
「古い家ですからあまり快適ではないですけどゆっくりしていってくださいね?」
「はい、不束者ですがよろしくおねがいします。」
「ふふふ、お嫁に来た生娘みたいになってますよ?」
「///」
完全に顔を真っ赤にしてしまったがすぐに平常運転に戻る。家の中に入り一つの部屋を与えられた。しばらくすると真雪が入ってきた。
「入るわね?」
「どうぞ」
真雪の隣にはよく似た樟美と同年代の娘が立っていた。首をかしげていると真雪が口を開く。
「この子は私の末っ子で貴女と同じ学校に入学するの。」
「ああ、なるほどです。」
「宗谷真白です。」
「山口樟美です。よろしくおねがいしますね?」
「こちらこそ」
互いに握手を交わす。
「宗谷校長、二人で話をしたいのですがよろしいですか?」
「ええ、真白席を外して」
「分かったよお母さん」
真白が退室したあと真雪が切り出す。
「話とは何かしら?」
「アリコーンについてです。一応本来の兵装と投射兵器の一覧です。」
と書類を渡す。
「…スペックはともかく…「核」…って何かしら?」
「簡単に言うなら…国一つを消滅させられる物です。」
一瞬驚いた顔を真雪がするがすぐに持ち直した。
「…なぜ私に?」
アリコーンが国から狙われることは必死であるがそれを分かっているように…悲しさを押し殺すように樟美が口を開く。
「あなたが最も…信用できると判断しました。」
「そう…」
「…核弾頭は本来、一人の手によって運用されるべきではありませんし、国が管理してこそ真価を発揮します。が、現状核弾頭がアリコーンにしか搭載されてない以上、アリコーンを沈めるか、拿捕する必要があります。核とは諸刃の剣です。使い方を間違えれば世界に破滅をもたらすメギドの火…それだけは回避したいのが本音であります。宗谷校長、核弾頭のロックコードを作っていただきたい。」
「…………それは………」
「でなければ…私が不用意に使う可能性がありますがよろしいですか?」
一瞬考えるようなしぐさを見せるが…
「ロックはしません。あなたに一任します。そこまで言えるなら必要はないでしょう。」
「しかし…」
「貴女は船乗りでしょう?船乗りとは、互いを助け合っていくものです。」
樟美は迷ったが直ぐに答えを出す。
「……了解しました。ただし、流石に問題があるので私自身ロックしておきます。」
「分かったわ」