エスコン好きのJK、転生しアリコーンの艦長となる。   作:岡村優

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出港用意!錨を揚げよ!

生徒ひしめく教室に古庄教官がクラスに入ってきた。

 

「アリコーンクラス全員揃ってるか?…艦長。」

 

「はい!起立!」

 

ガタッ!

 

「指導教官の古庄です。今日から貴女達は高校生となって、海洋実習に出ることになります。つらいこともあるでしょうが穏やかな海は良い船乗りを育てないということばがあります。仲間と助け合い、厳しい天候にも耐え、荒い波を超えたときに貴女達は一段と成長しているはずです。また陸に戻ったとき立派な船乗りになった貴女達と会えることを楽しみにしています。では各自、出港準備。」

 

古庄教官が退室し、各自配置につく。

 

樟美は真っ先に発令所に向かい自身の席につく。そしてホロウグラフを起動して、出港シーケンスを展開し、ほぼ全員のサブスクリーンに表示させる。なにせこの艦は他艦と勝手が全く違うからだ。JKが運用するなら尚更である。とそこでクラスメイト達が入ってきた。

 

「うわあ…すご…」

 

「艦橋無いからここに来るしか無いけど…これ、ブルーマーメイドのCICと変わらないレベルだよこれ…あっ艦長!」

 

と続々入ってくる。それぞれに挨拶をする。

 

「皆さんごきげんよう、まずは手短に自己紹介しましょう。私がこの艦の艦長を務めます、山口樟美です。よろしくお願いしますね?」

 

「私は副長の栗田早苗だ」

 

そう答えた少女は黒髪にポニーテール、黒目をしていた。その姿はまさに武士のような風貌だ。

 

「はいはーい私は水雷委員の高町なのかだよ!よろしくね〜」

 

茶髪にストレートに伸ばした髪はとても魅力的な元気っ娘であった。

 

「砲術委員の永武沙優です。よろしく。」

 

真面目そうな金髪碧眼ショートボブの娘である。

 

「航海長の野村文だ。よろしくな!」

 

まるで男のような性格をしてそうだが外見は紫色の髪に赤い目をした女子だ。

 

「ソナー員の島津豊香です。」

 

大和撫子といったところか。

 

「通信委員の桜木桜ですよろしく。」

 

名前の通りのピンク色の髪に目をした少女である。

 

「書記の冬月冬香ですぅ〜。」

 

ものすごくおっとりして天然そうな娘である。

 

「ではかかりましょうか皆さん、なにせこの艦、大きすぎて先に出港しないと他の艦が出れませんから。」

 

「「「「了解!」」」」

 

「出港シーケンスに従い出港せよ!」

 

機関室より報告が入る

 

『1,2号原子炉始動、タービン始動までおよそ6分!』

 

「了解」

 

『魚雷発射管室異常なし』

 

『主砲及び各種砲口兵器異常なし』

 

「各武装総点検終わり異常なし」

 

「了解、」

 

『主機、暖機終了、タービン始動、発電開始。』

 

『各種圧力正定、出港準備よろし。』

 

「了解、錨を上げよ!」

 

「了解、錨巻き取れ。」

 

ガラガラガラ…ゴン…

 

「ポンプジェット起動、微速後進」

 

「了解、微速後進」

 

アリコーンがその巨体をゆっくりと後退させる。

 

「航海長、桟橋との距離40まで離れたら、右舷前進一杯、左舷後進一杯、その場回頭せよ。

 

「了解、桟橋との距離40メートルまで離れたら右舷前進一杯、左舷後進一杯。」

 

「よろしい、ソナー手、ソナーをアクティブに、桟橋から離れてから五メートルおきに報告せよ。」

 

「ソナー員了解」

 

「今、桟橋から離れた。…五メートル…十メートル……三十五メートル…今!」

 

「右舷前進一杯!左舷後進一杯!その場回頭!」

 

「了解!」

 

アリコーンが全力で180度回頭、百八十度回転したところで樟美は第一戦速をかける。

 

「両舷前進第一戦速。進路180度!」

 

「頂きました航海長。両舷前進第一戦速!進路180度!」

 

「メインタンク注水、急速潜航。潜水深度二十メートル」

 

「メインタンク注水、急速潜航。潜水深度二十メートル!」

 

こうしてアリコーンは出港した。

 

 

 

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