嘘から始まる物語 ※おそチョロ   作:幽人

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1話…おそ松が嘘をつくお話。


嘘つき

「チョロ松…好き。俺と付き合って。」

 

4月1日。今日はエイプリルフール。まぁみんなこの日になったら嘘をつくよね〜俺もついてみようっと。

 

「何言ってんの!?おそ松兄さん!?」

 

そう言うチョロちゃんの顔は真っ赤っ赤

その顔に俺はドキッとする。やっぱり…

 

「いやいやいや、馬鹿なの!?はぁ!?お前が彼氏なんてケツ毛燃えるわブス!!馬鹿!アホ!」

 

顔を真っ赤にして怒るチョロ松。ほんっっっとにかわいいなぁ…俺のものにしたくなる。でもこの欲望は我慢しねぇとな…いつもの感じで言う。

 

「落ち着けってチョロちゃ〜ん。ときに今日はなんの日だと思う〜?」

 

「なんの日って…( ゚д゚)ハッ!え、エイプリルフールだろ?」

 

「そっ、エイプリルフール。だから嘘ついてみました〜www」

 

「ッッッも、もし僕がいいよとか言ったらどうしてたんだよ?」

 

「は?」

 

これは想定外の反応。

 

「だーかーらー!もし僕がおそ松と付き合うって言ったらどうしたんだよって…」

 

顔が熱い。夢でも見てるのか?ほっぺを思いっきりつねる。めちゃくちゃ痛い。

 

「どうするって…」

 

泣きそうになってるチョロ松。潤んだ目、いつもは白い頬に紅がさしてちょっと色っぽい。そんな顔もかわいい。やべぇ、俺、もう無理だ…良いよね?赤/塚センセ。

 

「チョロ松。俺、嘘つくのやめるわ。本当の事を言う。

俺はお前が好きだ。兄弟愛じゃない。キスとかハグとかいや、それ以上のこともしたい。」

 

金魚のように口をパクパクさせるチョロ松。

 

「いやっえっ??はっ?ちょっえっと、」

 

「もしお前が。『俺と付き合う』って言ってたら。それがたとえ嘘だとしても俺はお前と付き合うし、一生離したくない。俺のチョロ松にしたい。今度は嘘じゃない。」

 

「松野おそ松は、松野チョロ松を愛してます。付き合ってください。」

 

俺の一世一代の告白。

 

「お前…ばっかじゃねぇの…?僕が…どんな思いで…

それを言っちゃうとかさぁ…ほんとデリカシーの欠片も無いよね…」

 

うなだれる俺。

 

「そういう所が好きだよ。おそ松。」

 

はっ…!?今、なんて…? すすす好きって…?

眼の前にはさっきよりも顔を赤らめる、恥ずかしそうなチョロ松。

 

俺の恋は実った。

 

「チョロ松っっっっっ!」

 

そう言って俺はチョロ松に抱きつく。

 

「ちょっ、兄さん!?」

 

「俺、ずっとずっと前からチョロ松が好きだった。お前が居なくなった時、心臓がキュッとして何も楽しくなくて…お前と一緒じゃなきゃ嫌だ。これからもずっと隣にいて。俺の相棒でいて。俺の大事な人になって。」

 

「おそ松。」

 

「ん?」

 

「僕は、こんな感情持っちゃダメだってずっと思ってた。」

 

「兄さんは、女の子が好きだと思ってたから。僕なんかの事は全く興味なさそうだし。だけど、かまってちゃんで、どうしようもないほどクズで…でもいつも僕の手を引っ張ってくれる。勇気をくれる。どんなに困難な事でもおそ松と一緒だったらなんでもできる。お前は僕にとって太陽なんだよ。」

 

涙ぐみながらも話すチョロ松。本音を言ってくれたことがなによりも嬉しい。

俺たちはしばらくハグしたままだった。

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