ロストマンのセイリング・デイ(王直→ホーミング 番外編)   作:アズマケイ

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2大ニュース

麦わらのルフィのインペルダウン襲撃から端を発するハチノスと黒ひげ百獣海賊団の戦いが招いた完全崩壊。この世紀の大事件がもたらした事態は深刻だった。

 

もっともレベル1から5までなら、大した問題ではなかった。インペルダウン事件の首謀者、死の外科医トラファルガー・ローがオペオペの能力で心臓を抜き出し、従わせる形で100人がまず新しいインペルダウンに投獄された。

 

その功績とインペルダウン事件の首謀者という知名度、危険因子が評価されて、彼は七武海入りとなった。それからも定期的に彼はインペルダウンの投獄に協力的であり、ハートの海賊団が海戦で活躍している。

 

問題はレベル6に投獄されていたロジャー世代の伝説級の大海賊達が大航海時代に解き放たれてしまったことだ。彼らはいずれも海賊王ゴールド・ロジャーの全盛期に活躍した大海賊だ。

 

海賊王ゴール・D・ロジャー

白ひげエドワード・ニューゲート

金獅子のシキ

冥王シルバーズ・レイリー

ビッグ・マム シャーロット・リンリン

百獣のカイドウ

鼻唄のブルック

錐のチンジャオ

赤の伯爵パトリック・レッドフィールド

世界の破壊者バーンディ・ワールド

 

ちなみにこの時代はロジャー、白ひげ、シキ、ビッグ・マムが新世界の覇権を握る海賊、すなわち今の四皇のようなポジションだった。

 

彼らは実力はもちろん「海賊とは何か」という価値観でも他の海賊と一線を画しており、シキやカイドウは「ミーハー」「海賊ごっこ」と大海賊時代の海賊を見下している。

 

10歳で最強の兵士と呼ばれ、13歳で政府に徴兵されかける程強かったカイドウや5歳にして一撃で熊を即死させたマム、同じく4歳で熊に岩を投げて撃破したおでんなど超新星達の世代に比べて鍛錬をせずとも生まれつきフィジカルモンスターが多いのもこの世代の特徴。

 

なお、40年前程に足を洗っており、現在はシャボンディ諸島で酒場を経営しているシャクヤクも、この世代の人物と思われる。

 

現役時代にはガープに何度も追いかけ回されたと発言していながら今なお五体満足で平然と生活しているため、相当な実力の持ち主だったことが窺えるがさておき。

 

 

その日、ドフラミンゴファミリーのシマであるシャボンディ諸島のオークション会場にて大事件が起こった。赤の伯爵パトリック・レッドフィールドが襲撃にきたのだ。

 

この男はロジャー世代の怪物達とたった1人で渡り合ってきた孤高の大海賊である。ただし、海軍の英雄として惜しまれながら現役を引退したガープ中将曰く歴史に名を残すような存在では無かったという。 実際、この名を新聞で読んで、驚いていたのは、ブルックだけである。

 

ちなみに通り名は「赤の伯爵」、「孤高のレッド」といったいかにも大海賊らしい風格を漂わせるもの。 ルーキー時代のあだ名は「パト」であった。

 

彼はバットバットの実 モデルバンパイアの能力者だった。動物系 幻獣種であり、敵の若さを吸い取り自身を若返らせたり、敵に老いを注入して相手を老人にさせる事ができる。

 

また、周囲を闇で包み込み、敵を襲撃する事もできる。この暗中攻撃の際は目が赤く光る。

 

ただしこの能力を得たのは、オークション会場の迎撃に出ていた、ドフラミンゴファミリーのグツグツの能力者こと灼熱のランブル・バギーニ率いる傭兵部隊との戦闘中だ。それまで長きにわたるインペルダウンの生活が弱体化を強いていた。

 

彼は脱獄後の再起にかけて、新たな部下を得るべく襲撃に来たのである。

 

戦いの最中で、それまではコウモリを象った鋭利な傘と己の体術のみで戦っていた彼は、強力な見聞色の覇気を駆使しながら、能力を使い、たった一人で渡り合った。

 

彼は孤独を好み、海賊王を目指す野心家である。 ロジャーや白ひげに勝って海賊王になる為に犠牲を強いてきたようで、仲間や情などあらゆるものを捨てていた。

 

そのため、グツグツの実であらゆる武器や向上心をあげる力を使う指揮官に向いたバギーニを余計敵視したようだ。

 

新しい海軍本部が新世界にいったせいで、楽園側にあるシャボンディ諸島に大将が来るのが遅れた結果、バギーニは戦死、傭兵部隊も壊滅状態に陥った。

 

そこにようやく到着した大将が大立ち回りを演じた末に、赤の伯爵パトリック・レッドフィールドを捕縛。彼の名はアラマキ。世界の均衡を司るという三大勢力の一つ、海軍本部に所属する軍人。通称「緑牛」。

 

マリンフォード頂上戦争の後に行われた「世界徴兵」なる大規模な人事改革によって新たに「海軍本部大将」に抜擢された人物。 聞こえはいいが藤虎ことイッショウと同じく、それ以前は海兵ですらなかった模様。世界政府と非加盟国の密約で実質身売りされてきた新しい「化け物」である。

 

七武海のシマを荒らしたレッドはそのまま別の幹部に引き渡され、そのままどこかへ輸送された。ドフラミンゴファミリーは、新時代によるシャボンディ諸島の治安悪化につき、体制を整えることを急務としている。

 

 

もうひとつ、大事件がおきた。世界の破壊者ことバーンディ・ワールド率いるワールド海賊団があばれだしたのだ。彼は超人系悪魔の実モアモアの実を食べた男で触れたものの大きさや自身のスピードを倍加させる能力をもっていた。

 

自分が触れたものの大きさや自分自身のスピードを最大100倍まで倍加させることが出来る。

エネルギー計算だと、大きさを100倍すると縦×横×高さで3乗倍となり、破壊力は速度の2乗。結果、モアモアの能力により破壊力は最大で100億倍にまで引き上げる事が可能になる。

 

1つの悪魔の実でありながら、能力者自らは『運動エネルギーの倍加』、能力者が触れた物体は『質量の倍加』と言う、似て非なる2つの能力を扱える事から、死者を甦らせるヨミヨミの実とは、趣の違う異質さを備えた悪魔の実である。

 

この能力を併用した母船の大砲を1発で、島を一瞬で丸ごと消滅させたり、好き放題していた。

 

実は彼、30年間インペルダウンに投獄され、氷漬けにされていたこともあって、全盛期から弱体化していたにもかかわらず、圧倒的な基礎戦闘力と強力な覇気や、六式の一部の使い手である。

 

天竜人を護衛する海軍の軍艦数隻をたった1人で50秒以内に全滅させた。 とにかくメチャクチャ強く、相当な見聞色の覇気・武装色の覇気・スピード・パワーの持ち主でなければ、太刀打ちできないだろう。

 

しかも強力な覇気の使い手で、特に武装色の覇気は岩などに纏わせて投げつけることができたり、全身を真っ黒に硬化させることもできる。その武装色の覇気を使用した力は、すさまじかった。

 

ワールド海賊団はとにかく派手に暴れまわって、何もかも破壊し尽くす苛烈な戦いぶりで知られ、同じ海賊はおろか天竜人にすら全く遠慮がなく、ワールドの凶悪な能力と、ビョージャックの知略も相俟って当時無敵を誇り、海軍や世界政府からも特段に危険視されていたほどだった。

 

しかし、30年前に海軍がワールドに恨みを持つ海賊達と連合軍を結成し大規模戦闘になった際、サイファーポールの工作活動によりスパイとして紛れ込んでいた工作員や買収された船員の裏切りによって、ワールド海賊団の統制は崩壊、ワールド自身も不意打ちによって重傷を負わされて捕えられ、海底監獄インペルダウンに投獄された。

 

“黒ひげ”によりインペルダウンが襲撃されたのに乗じて脱獄、かつての仲間達と合流して海賊活動を再開し、自分を捕らえた世界政府に復讐するため、母船の巨大大砲を聖地マリージョアに撃ち込もうと画策した。

 

その作戦過程で、正義の門を通過する際の人質として王下七武海ボア・ハンコックに目をつけ、彼女を拉致しようとハンコックの本拠地アマゾン・リリー近海のルスカイナ島に停泊する九蛇海賊団を襲撃した。

 

 

しかし、いたのは無人島でハンコックの妹2人(サンダーソニア、マリーゴールド)とマーガレットなどの戦士達だけだった。計画の狂ったワールドは、ハンコックをおびき寄せるため妹2人を拉致。生き残った戦士が修行中のルフィとエースに助けを求めて修行中の島に入った。

 

なんだかとんでもないことになっていたが、気にする時間も惜しいと彼女はシルバーズ・レイリーに声をかけた。

 

その後、妹2人を助けるため現れたルフィとエースの2人と、海賊団の面々と共に母船で対決した。直接対決はルフィとエースが共闘して2度行い、最初の戦いではワールド海賊団が終始優勢で一度はふたりとも完全にダウンさせるものの、2度目の戦いの途中でルフィとエースは武装色の覇気の覚醒を起こしたことで形勢がやや傾き、最終的にゴムゴムとメラメラの火拳銃(レッドホーク)を食らい敗北した。

 

七武海に手を出したワールド海賊団は、通報で駆けつけた藤虎率いる海軍の集中砲火を母船に浴び万事休すとなり、やけを起こし海軍の艦隊に母船の大砲を打ち込もうとした。

 

しかし、その大砲攻撃も近海で戦いを傍観していたミホークにより前に出されたゾロに防がれてしまい、そのまま意識を失った。

 

その後は、母船と共に海軍に撃沈されたため、船外に脱出したのかワールド海賊団の主力達共々、生死不明となっている。

 

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