ロストマンのセイリング・デイ(王直→ホーミング 番外編)   作:アズマケイ

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赤髪と王直(原作時空)

いずれ「四皇」にすわる“赤髪のシャンクス”率いる海賊団。 海賊旗は左目に3本の傷が描かれたドクロマーク。船の名前は“レッド・フォース号”。船首は竜を象っている。 のちの麦わらのルフィが憧れる一味である。

 

船長は比較的若めながら世界に対する影響力は絶大で、世界政府最高権力の五老星すら赤髪の動向を気にしており、別の四皇と接触しようものなら五老星が汗を流し、海軍本部は厳戒態勢となる。のちにマリンフォード頂上戦争を終戦に導くことになるのも、この海賊団がマリンフォードに現れ交渉を行うためである。

 

海軍からは「個々の実力が高く、バランスの取れた鉄壁の海賊団」と称されることになる。

 

事実15年後の時点でも、同じ四皇カイドウと小競り合いを起こしてもほぼ無傷であったり、船長は大将“赤犬”のマグマの拳を剣で防ぎ、副船長は銃を構えただけで大将“黄猿”に手を挙げさせて一時的に動きを止めさせるなど、抜きん出た実力を持っている。

 

また、ゴムゴムの実を手に入れる際に戦った敵船が、サイファーポールの船だった。この時敵船に乗っていたのはCP内でも一目置かれていた者で、少なくとも偉大なる航路クラスの実力があった。

 

その時点で船長のシャンクスにかけられていた懸賞金が偉大なる航路でも新世界クラスの10憶超えの大海賊である。

 

彼らが占拠したのは全てエッドウォーの海戦で陥落した金獅子の領地だったとしる者達はだいぶ少なくなっていた。

 

大海賊時代到来と同時期にハチノスはビンクスの酒を歌わなくなった。ミーハー嫌いの王直らしいとシャンクスは思っていた。

 

「金獅子がエッドウォーでくたばってよかったな。壊れちまってるから、そのままいきゃあ行方不明だ。直接奪ったんじゃねえ四皇をやっかむまでもなく、お前の託した新時代が引導を渡すことになるだろうよ。よかったな」

 

「手厳しいな」

 

「ロックス連中の本音だ、気を引き締めていけよ。フィガーランドかもわからねえのに、世界政府に近づくためにその名を名乗るってことは、楽しい海賊団はおしまいってことだ。そんなに若えのに。オハラのやらかしたことは知ってるだろう、ミーハー。あの無神経になにいわれたのかはしらねえが、律儀に守らなくてもいいんじゃねえか?2年ずれたせいで、もはや海の王は海賊王だ、だれでもなれる時代になった。全てはエースを海の王にするためだけのマッチポンプじゃねえ、誰もが海賊王になれる時代がきたんだぞ?とりにいかねえのか?」

 

「いいんだ。新時代は13年後だって聞いた。ロジャー船長にぜんぶ聞いた。......怖いんだ。海の王がジョイボーイにならないと海賊王になれないわけじゃない、アンタのいう自由の確証が欲しい。カイドウは全部資格をもってる。でもおれにはなにもない。宝箱から出てきたおれはなにもわからないんだ!」

 

「......あの無神経......最後まで人を魅了しといて無責任にしにやがって」

 

「ルフィがジョイボーイになれれば、おれは動けるんだ。この話しはいいだろ。やめよう。問題は白ひげ海賊団との宴会でぜんぶ話してしまったことだ。あの男も聞いてたから動き出したんだろう。それはそれとして、海賊は宝箱を持ってかえる習性があるなんて話、天竜人が知ってるわけがないと思ってたんだ。おかしいと思ってた」

 

「なんで今そんな関係ねえ話をするんだ?ロックス連中はてめえの正体がなんであれ、これから一生かけて成し遂げると決めた一族の仇だぞ。てっきり引導を渡しにくるのかと思ったが違うのか?」

 

「ちがう、そんなつもりで来たわけじゃない。今日きたのはロジャー海賊団見習いのシャンクスとして来たんだ。アンタの忠告について、もっと深く考えるべきだった。同じDでも相容れないやつはいる。自由を求める意思に感化された奴は責任をもつべきだって話を」

 

「掲げる旗と同じになったな、ちょうどいいじゃねえか」

 

「......やっぱりあの男のことを言ってたのか」

 

「そうだ。忠告はした。歴史の本文を継承する者としてな。それでそのザマか、クソガキが」

 

シャンクスは苦笑いした。

 

「白ひげは知ってるのか」

 

「Dの意味は知ってるはずだ。本懐はおれも知らん。おでんの後釜にロジャーのせがれを座らせる前は、あの男を座らせたがってた。単なる古参じゃねえのはたしかだが、よくわからん男だ」

 

「そうか......。じゃあ、秘密裏に仲間集めをしてることは知らないのか。勧誘されたんだ」

 

「さあな、世界最強の男だ。相容れないDをひとまとめにしてなにを考えてるなんか、知るわけねえだろ。クローンだろうがなんだろうが、己の息子を名乗る男が海賊を始めたってのに無視し続ける男だ。あんなに家族に憧れて、船員を息子と呼んでるくせにな。なにが黒歴史だ、人生はひとつづきだろうが。無責任な」

 

「人のこといえるのか、アンタ。おでんさんのこと、ワノ国の惨状、知ってたんだろ。なんで言わねえんだ」

 

「知ってるくせになにもしないのはてめえも同じだろ、赤髪のシャンクス。おれはそれにくわえて、許してねえからに決まってんだろ、アホンダラ。今際の際になったら教えてやるつもりなんだ、いうなよ。楽しみがなくなるだろ。気づかねえほうがわるい。でていった弟も嫁も家族じゃねえってか、どこまでもふざけた野郎だ」

 

「なあ、ロジャー船長のせがれってなんの話だ?海賊王になるんじゃ?」

 

「ああ、わるい。未来の話だ」

 

「期待持たせるのやめてくれよ、我慢できなくなるだろ」

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