ロストマンのセイリング・デイ(王直→ホーミング 番外編)   作:アズマケイ

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ピュアゴールドとさくら王国

さくら王国は偉大なる航路前半部ドラム島にある国家で、王国の領地であるドラム島は島の全域が雪に覆われる非常に寒い冬島である。

 

かつては医療大国として有名だったが、先代国王にしてドラム王国最後の国王ワポルの悪政によりそれは過去の栄華となっていた。

 

また、数年前に黒ひげ海賊団の襲撃を受けており、悪政と海賊襲来というダブルの不幸を乗り越え、現在は名をサクラ王国に変更して国の立て直しを図っている。

 

国旗に髑髏を使用する珍しい国で、これには王国の成立に髑髏を“信念の象徴”として掲げていたヤブ医者Dr.ヒルルクの理念が関わっているからである。

 

麦わらの一味の船医トニートニー・チョッパーの故郷である。

 

その後国王にはドルトンが就任し、国の名前を"冬に桜を咲かせる"サクラ王国に改名した。

 

現在の城はヒルルクが亡くなった後に他の場所に移されたのかドラム王国編の時点でくれはが住んでいる。

 

ただ今、治療室で聞くに耐えない罵詈雑言を吐きながら治療されているオルガ・ミスキナは200年前に消えたと言われる鋼鉄の島アルケミの生き残りである。父親はサイエンティストのアシエ・ミスキナ。

 

世界を買い取ることのできる程の価値を持つとされる「ピュアゴールド」という金属を生み出したのがこのアシエだ。

 

200年前にボンボリ様に島ごと食べられたからだ。オルガとアシエが生き別れた理由。それは、巨大提灯アンコウ・ボンボリ様に島ごと食べられたからだ。ボンボリ様はアシエの作ったピュアゴールドが大好物なのだ。オルガとアシエはその際に行き別れになり、お互いの生存も知らずに200年、ボンボリ様の胃の中で暮らしていた。

 

なぜ何で200年もボンボリ様の胃液でやられそうなものなのに生きているか。それはピュアゴールドは人間の寿命を延ばす、天竜人も喉から手が出るほど。オルガやアシエが200年生きてきたわけ。それがアシエの作り出したピュアゴールド。ピュアゴールドの光は人間の寿命を延ばすことができるのだ。天竜人も欲しがるわけだ。

 

この島がどこの領地だったかというと、ウォッカ王国。そう、カイドウの生まれ故郷の冬島だ。貧乏なあまり戦争を周りにしいるしかなく、加盟国に入ろうとしてカイドウを世界徴兵で海軍に入れようとしたが脱走された最貧国である。200年前まではウォッカ王国は鉱物資源が豊かなことでも知られていたのだ。

 

オルガとアシエ曰く、鋼鉄の島アルケミは恐竜が生息していたりしているので、気候的にはあったかいところだったらしい。

 

やはり200年を境になにか世界規模でなにかあったのは間違いない。

 

ちなみにオルガはくれは先生がマジギレするレベルで容姿端麗な外見とは裏腹に、すごく口が悪い。また、常に悪態をつくなど独り言が多く、心の中で思っていたことまで無意識に口から出てしまい、周りにバレることもしばしば。

 

彼女は、鋼鉄の島「アルケミ」の生き残りであり、世界を買い取ることのできる程の価値を持つとされる「ピュアゴールド」という金属を生み出した父親のアシエ・ミスキナによって「ピュアゴールド」の付いた指輪を渡され、その光によって寿命が延び200年もの間少女の姿のまま生き長らえていた。

 

彼女は元々不治の病を患っており、その病気を食い止めるために父親のアシエは「ピュアゴールド」を開発、彼女に与えることで彼女の寿命を意図的に延ばし、何としても死なせないようにしていたのである。

 

しかしその不治の病は200年も経ったことで治療方法が見つかっており、最終的にくれは先生によって全治した。親子はさくら王国に移住を希望している。

 

「やれやれ、治療はおわったがあれだね。口を縫い付けた方がはやいね」

 

くれは先生がでてきた。

 

かつてこの国にはヒルルクという男がいた。

 

不治の病を患う元大泥棒で、どんな病の治療も無償で請け負う医者として国中を渡り歩いていた。銃創を含んだチョッパーの外傷を治療ができる外科学に精通していた。

 

しかし病は着実に彼の体を蝕んでおり、自分の死後チョッパーが再び孤独に陥ることを懸念して治療後にチョッパーを冷たく突き放すが、自分のために命懸けで薬をとってきてくれたチョッパーの優しさに感銘を受け、彼を再び受け入れる。

 

海賊が掲げるドクロに対して『不可能を可能にするマーク』という信念を見い出しており、自宅に「ドクロに桜吹雪」という海賊旗を掲げている。桜をあしらっているのは、ある場所で見かけた桜の花に感銘を受け心の感動によって病の症状が和らいだという体験に由来する。

 

王の独裁政権下にあった当時のドラム王国を「病気」と考え、『ワポルの悪政に苦しむ人々の心を桜を見せて治療する』という志しの元、自身の掲げる理想の医療の実現に向けて研究に没頭するようになる。

 

だがドクロに込めた思いを誤解したチョッパーが万能薬だと思い込んで採ってきた猛毒のキノコ・アミウダケのスープを飲んでさらに寿命を縮めることとなる。完成した研究の成果とチョッパーの行く末をDr.くれはに託した後、当時まだドラム王国の国王であったワポルの罠にはめられて誘き出された直後、爆薬の入った酒を飲んで自害し、その生涯を閉じた(この一件により、反面教師的に医療技術の大切さをチョッパーに示すことになった)。

 

チョッパーの間違いを指摘せずにキノコを取ってきてくれた懸命さを嬉しく思い笑顔でスープを飲み干す、病人がいるというデマで城におびき出されようとも実際には病人がいなかったことに安堵する、自分の死をチョッパーの責任にしないように毒死する前に自害して果てるなど、ヤブ医者ではあるが、人の身を心から案じ思いやる優しさは本物であり、その死に様はドラム王国の多くの人々に影響を与えることとなり、実際イッシー20達は一度はワポルに屈したがヒルルクの死を受けて医療の研究そのものはあくまでも国のために続けた。

 

ドルトンは「このイカれた国を救おうとしたたった一人の男」「他の誰もがこの国を諦め絶望する中で、こともあろうにそれを救おうとした優しい医者」と評してヒルルクの死を深く悲しみ、ヒルルクの死を嘲笑したワポルを完全に見限り敵対する決意を固めている。

 

そして、5年の時を経て冬島のドラム王国に桜が咲き誇り、国はサクラ王国として復興を遂げる。彼の長きに渡る研究=治療はついに開花したのであった。

 

王国の住人達からはその素行ゆえに毛嫌いされていたものの、ワポルがヒルルクを罠にかけた時は住民の一部から「流石にムゴいんじゃねェのか」との声も聴かれており、心底から嫌われていたわけではなかった様ではある。

 

「ヒッヒッヒ、国も場所も時間も違うのに、同じ木の下で花を見て宴会したから寿命が伸びたなんて、いよいよFLAGMANになっちまうね」

 

「それでも生きてくれるならよかった。ロジャーはよく笑えましたよ、世界の果てをみても不治の病だけは今の医学では治せないと気づいてしまったのに」

 

「Dはみんなそうさ、死ぬ時はどうあれ笑うんだ。アンタも気づいてないだけでそうだったはずだよ」

 

「すごいですね、あなたは。そうやって笑えるように治療してから最期を見届けてきたんですね。知っていたでしょう、ヒトヒトのこと。あれは前任者がいない知恵の実だ。チョッパーのような可能性の塊にもできるし、賢王が甘やかした息子を賢王にするためのバカに食わせる薬にもなる。結果的に発明家になれたんだ、バクバクが選んだから、そういうことなんでしょうが。月の民の科学力をもってしても治せない病があるんですね、くれは先生。シクシクを応用しても、オペオペを使っても、治せない病があるから800年先の未来に託した。そんな女性をどうかたのむとおでんから言われて、うちの病院に運びました。治せたからよかった」

 

「アンタが運び込んできた、やけに口の悪い小娘も大丈夫そうだ。うちのイッシー100を舐めてもらっちゃ困るね」

 

ワポルが国を治めていた時期に王直属として仕えていた20人の医者達。それから逃れきったDr.くれは以外は医療技術を独占されて患者はワポルにひれ伏すのを強要されていた。彼ら以外の医者はウミット海運が秘密裏に移住させたり、医療の研究所をドレスローザやバロンターミナルに作ることで支援した。

 

ワポルが国から避難した際も連れ出されており、そのため民衆からは権力に屈した連中と信用されていなかったが彼ら自身は従わされようとも常に患者のために努めてきた者達であり、国に戻ってきた際に負傷したドルトンの治療とワポルが追放されるのにあたり以前の体制と決別。

 

国が再建されるのを努めるのに加わって、くれはの指導の元、2年後にはイッシー100と規模の拡大に至っている。

 

「ピュアゴールドはどうするんだい?」

 

「豪水を踏み倒すにも使えそうだが、病以外は救える。迷っています。今年の世界会議は荒れる」

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