ロストマンのセイリング・デイ(王直→ホーミング 番外編)   作:アズマケイ

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SMILE

「ドフラミンゴ、聞きたいことがあるんだが」

 

「なんだ」

 

「なんでお前達以外の天竜人は口を開けて笑わないんだ?不気味で仕方なかったんだが」

 

テゾーロは19歳の頃のことを思い出す。あと少しでステラを買い取れる金額までに稼げていたところで、町に現れた天竜人によってステラは買い取られてしまう。

 

怒りから天竜人に歯向かい抵抗したが、それが原因で彼女共々奴隷として聖地マリージョアに連行され、背中に奴隷の烙印を刻まれながら自由の無い地獄の生活を強制された上で「許可なく笑ってはいけない」と命令される。

 

その2年後にステラが死んだ事を知り、「金さえあれば彼女を救えた」という怒りと後悔の念から金に対する執着心を更に抱くようになる。

 

26歳に起きたフィッシャー・タイガーによる奴隷解放事件でマリージョアから命からがら逃げ出し、身を隠してゴミを漁りながら一線を越えた犯罪に手を染めるようになり、それと同時に金持ちや貴族に対する憎しみを抱くようにもなる。

 

「神は笑わねえんだ」

 

「え」

 

「嫌なこと思い出させるんじゃねえよ。ロシーがすぐドジするから笑うだろ?お前は神の天敵か、違うんだから教育してやる。誰に似たんだかドンキホーテは変人ばかりだって罵声されたんだぞ。そのたびに鉄仮面を付けられて地下牢に監禁だ。ロシーと違って頭がよかったおれはなんかおかしいと思ってたがすぐ笑うのをやめた。だがロシーはできなかった。なんにもいえない笑い方がおかしいやつになっちまったんだ。色々あったが父上が当時笑顔をやめさせられる医者がいると信じて人間になりたがったのはたしかだ。そうすれば戻れると信じてた。今はだいぶマシになったがひでえもんだったぜ」

 

「......なんだそれは。それじゃあ、笑うなといわれたおれの立場はどうなるんだ」

 

「そいつなりに認めてたんじゃねえのか、お前のこと」

 

「......それはステラに会えるくらいか?」

 

「笑わなけりゃな」

 

「......なんてイカれた世界なんだ。生まれたときから笑ったら鉄仮面で監禁だと?そんなの頭がおかしくなるに決まってるじゃないか。じゃああれか、笑うなは慈悲で笑えは刑罰か」

 

「そういう存在だからな、天竜人は。神の末裔だ。神が笑うなっていったら笑わないんだよ。そういう世界で生きてる。だから外に出ると夜叉ばかりだから撃ち殺すんだ。奴隷にして教育する。うまくいかねえから刑罰がエスカレートして捨てる。そして下々民はこんなに夜叉のせいで笑うようになってしまった。なんて世界だ。私達だけがまともなんだと本気で信じてる。夜叉はある神のしもべらしいが、なんの神かはいわねえんだ。この世界は言霊がやどるからな、うかつに口に出したら支配されちまう。だからおれもしらねえ」

 

ニカというらしい、とはドフラミンゴは言わなかった。

 

「だから天、つまり神からみたらおれは夜叉なんだよ。むかついたから笑うの禁止のシンボルマークかかげてやってるがな。賢い奴らはそれだけでおれがどういうやつかわかってくれた。仲間に入れてくれた。立場はどうあれ対等に値する存在とはみなしてくれたというわけだ」

 

「それが四皇と平然と取引できる理由か」

 

「父上の存在もでけえがな」

 

「それはそうだろうな」

 

「自由に動けるってのは楽なもんだ。トレーボル達のいう王を目指してみたり、七武海になってみたり、自由気ままにやってたらここまできちまった。30年は必死だったがそれだけじゃねえのはおれの周りが証明してくれる」

 

「弟は治ったのか?」

 

「強制的に笑わせる劇薬飲ませて治療薬が完成するまで放置な無茶苦茶な方法もあるが、さすがにロシーが嫌がったんでな。解毒剤ができるまではカイドウが気に入らねえ国地域にばら撒いてやがる。その意図に気づかねえ奴らは医療分野への投資や自国の発展に必死だ。そして完成した暁にはおれ達が世界政府より高値で買い取って格安で世界に売り捌く。あとで気づいた奴らの顔ときたら!やりすぎて慣れちまったのかまたかって反応されるのが気に食わねえがな......。開国するころには、あらゆる抗体を持った最強のサムライの完成だ。カイドウはやめねえだろうよ。今のワノ国にはいねえからな」

 

ドフラミンゴは上機嫌に笑っている。

 

「おでんは必死だ、なんせ秘伝のレシピの原材料がいる空島を人質にとられてるからな。料理ってのは門外不出がよくある」

 

「よくわからないがそういう文化なんだな」

 

「調べてみるといい、ワノ国はおもしれえ国だ。よくもわるくもな」

 

ドフラミンゴはそういって空島の最新の医学の論文を出してきた。

 

 

ワノ国では「笑う門には福来たる」という諺があり、外海では「笑いは副作用のない最良のメディスン」と言われている。

 

笑うことは人々の健康に良い影響を及ぼすだけでなく、病気の治療にも役立つ場合がある。通院加療中のガンの患者に、漫才、喜劇などを鑑賞してもらうと、自然免疫の中心的役割を担う血統因子の活性が上昇する。アトピー性皮膚炎の患者に、喜劇を鑑賞してもらったら、症状の改善が見られたこともある。

 

「笑い」によって多くの血統因子がオンになるとの世界で最初の結果を得た。

 

血統因子の大切な働きは、その情報を世代を越えて伝達することだ。実は、血統因子にはもう一つの大切な働きがある。それは、血統因子は私たちの全ての細胞で、いま、一刻の休みもなく正確に働いている。この血統因子情報に基づいて、タンパク質、酵素やホルモンなどが作られ、この酵素やホルモンなどが体を動かしている。

 

最近、面白いことに、多くの血統因子が働かずに眠っていることが分かってきた。この血統因子が、いろいろの刺激で目を覚ますメカニズムの研究が進展している。

 

2年前に私は、精神的なストレスによっても血統因子のオン・オフは調節されていることを確信し、仮説として発表した。その時には、私の仮説を裏付けるデータは殆どなかったが、ごく最近、電気ショック、拘束、試験などのストレスが、血統因子のオン・オフに影響するという報告が次々と発表されている。

 

私は「笑い」「喜び」「感動」などの良いストレスにより、血統因子のオン・オフの働きが変わると思っている。

 

「笑い」については、データが出始めたから、このことを、科学的にぜひ証明したいと思っている。そして、多くの眠っている良い血統因子をオンにすれば、人間の可能性は、まだまだ開発できることを示したいと考えている。

 

著者はもちろん、マスター医者ことくれは先生だ。




おでんにはカイドウから○○に劇薬まくぜ(予告)→サムライ→発症→治療→薬完成→ワノ国強化→おでんキレるが最近おされ気味で白ひげやシャンクスにヘルプが入る
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