わざわいのまがたまっ!!   作:緋枝路 オシエ

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真面目な話なのに、ニックネーム回なのに


でっっっか!!!? 

 心拍数が危険シグナルを超過したアムトは、パルデアが誇る強くて優しくて将来有望なトレーナー、だが16歳の少年に過ぎない。

 

 思春期の彼が手持ち、だがロリ巨乳な美少女から「お風呂一緒に入って」など言われてしまったら……冷静な判断など行えず、彼らしくもないしどろもどろ、頭の中がパニック状態だ。

 

「何を勘違いしておるのだ? 現代の風呂の仕組みなど分かる訳がないであろう? お前は風呂の仕組みを全てわらわに教えればいいのじゃ、他意は無い」

 

(なぁんだ……そうだよな、そうだよなぁ普通は……それでも嬉しいけど、いやっ、入っていいのかなぁ……)

 

 イーユイの頬が徐々に紅潮していく、そりゃあ異性となど入りたくないが、2000年前の風呂事情とは何もかもが異なるだろうとは、彼女だって理解するようになっているし、予測もできる。

 

 2000年前は同胞達ですら同じ浴槽には入れなかった、常に一人で風呂を楽しんでいたし、専用の浴槽を作らせ独占していたので、誰かと一緒なのは本当に初めてなのだ。

 

「色々教える、あの発言はウソだったのか?」

 

「いえいえ! 入ります! お教え致しますとも! ……………………ん? 教えるって聞こえてたんだ?」

 

「あっ……だっ! 黙れっ! お前は命令されたことだけをすればよいのじゃっ!!」

 

 二人して真っ赤っか、その光景を隙間からAiとカザナが覗き見して、ニヤニヤしていたりするが当事者二人は気が付かず。

 

 理には適っている、筋も通っている、イーユイの言葉は自身が現代の風呂を楽しめる、最高にして当然の考案でしかない。

 

 ただ問題なのが「同行する者が異性であること」だけだ。

 

 刻が2000年も過ぎた現代世界を色々教えたい、嘘はつきたくないがお風呂だけは別にするべきではないか?

 

 それもまた男性論理としては当たり前だ、そりゃあ手持ちとお風呂に入った事は一度二度ではないが、超プライドが高い災厄の少女はまだ仲間になったばかりである。

 

「いいから脱げっ!」

 

「ちょっとーーおおぉっ!! 脱がさないでぇぇ! それはダメだってぇええ!!」

 

 言葉が詰まるアムト、進展なく見つめ合ったまま五分は経過しただろう。

 

 痺れを切らしたのか、自分の発言が恥ずかしくなったのか、イーユイはヤケになってアムトの服を脱がしてくるが、ジーンズには流石に手を伸ばせずに「さっさと脱いでから隠せ」と、入浴前なのに頭から湯気が出てしまっている。

 

 ちょっと時間がかかってしまったが、イーユイよりも先に風呂場へと入ったアムト。

 

 勿論腰にはタオルを巻いている、それも念入りに三枚重ねかつ、浴槽へもタオルを巻いたまま入るつもりだ。

 

 マナーとしてはよろしくないが、事情が事情なのでやむを得ない。他の子と入った時も同じ手法だった。

 

「入るぞ」

 

 ビクンッ、転びそうになる程によろめいてしまったアムト。無理もない、ツインテールに小柄なシルエットがドア越しに浮かぶが、明らかに声は震えているし、胸部の膨らみも鮮明に映し出されているのだから。

 

 息を飲み性癖すらも改変させるロリ巨乳、メリハリのあり過ぎる身体の持ち主は全身にバスタオルを巻いているが――

 

(……………………エッ……エロッ……)

 

「おいっ! わらわの身体が魅力なのは分かるがあまり見るでないっ!!」

 

「あまりって事は……ちょっとはいいの?」

 

「言いわけないじゃろっ!!! あっちを向けあっちをっ!!!」

 

 ちょっと、かなり、めちゃくちゃに起伏が激しかった。

 

 凄いのだ、バスタオルが持ち上がっていた、アムトが無自覚にセクシャルな発言をポロっとしてしまう程に、小さい身体に大きいおっぱいの違法な組み合わせは、心を灰燼にする蠱惑さで満ち溢れている。

 

 本来であれば丈には余裕があるサイズなのに、おっぱいが大きすぎるが故に持ち上がり、バスタオルの丈まで短くなってしまっている。

 

 真横からはチラッとしか見えなかったが、これも凄かった……下向きでもない、上向きでもない、おっぱいはタオルでギューギューにされていても、常に正面を向きっぱなしなのだから。

 

 おっぱいは形状記憶な材質だが、そうではない、重力に抗っているイーユイのおっぱいは我々が想像するおっぱいとは、まずデフォルトの座標や測量が異なっているのかもしれない。

 

 どうであれ「凄く柔らかそう」なのは確実である。

 

「あれ?……その杭って抜けるんだ? どうやっても抜けない筈じゃなかった?」

 

 と、アムトが一通りのおっぱいレビューを終えたら、イーユイは髪を洗っている最中であった。

 

 イーユイのツインテールには、左右で合計8本の聖なる杭が差し込まれて髪飾りのようになっているが、力を抑え込まれている文字通りの杭だ。

 

「災厄の力を使おうとしなければ簡単に外せる、少しでも使おうとすればすぐに戻ってきてしまうがな。ギラティナ……あのくだばり損ないのドラゴンめ……余計なマネをしてくれたものじゃ」

 

 ちょっと早口なのは、アムトが後ろを向いているが話かけられてビクッッ、としたからだろう。

 

 杭の仕様が判明し、アムトが思ったのは「女の子だから髪を洗う分には困らない」ように、ギラティナという神が慈悲を与えてくれたのかも、である。女心に理解がある神様らしい?

 

「おいっ、ボサッとしてないで背中を洗え」

 

「うわっ、大人っぽ……んっ、えっ? 何ですか?」

 

 ツインテールを完全に解いたイーユイは、僅かにだが大人っぽく変貌していた。

 

 髪を解いた女の子にドキドキ、男性なら誰もが理解できるだろうが、おっぱいの盛り上がりでタオルが緩んでしまわないだろうか? 

 

 そんな「ドキドキ」やらも含まれている。

 

「背中を洗えと言った、わらわに逆らうのか?」

 

「……いえっ、やらせていただきますっ」

 

 着物着用時から背中はザックリ見せていたイーユイ、彼女の露出は男性が興奮するポイントを入念に抑えている。

 

 自らの魅力を完璧に武器にして、嫉妬する女性から妬みの感情を吸収するという、理由の方が強くはある。

 

「あっ! んっ、んっ、あんっ……」

 

(ちょっと! 変な声出さないでっっ!!??)

 

 バスタオルを背面のみを開けさせて、たっぷりボディソープを付けたスポンジで背中を洗わせる。

 

 ……イーユイはタオルの前面こそ緩んでいないが、心は緩みきっていた。

 

 空腹や封印から解放され、もう一人ぼっちではなくなった安心感で、「この男をコキ使ってやろう!」と考えるよりも先に、言葉にしてしまったのだろう。

 

「んっ、んっ、ふっ……んぅ、んんぅ……ふっー……ふっー……」

 

 人差し指を口に含んで快感に耐えるイーユイ、2000年ぶりの洗体は実に心地が良いものだが、実は他人に背を洗って貰うなど初めてであった。

 

 駒として人間を扱っていたが、入浴は必ず一人でしていた。邪魔などされたくなかったからである。

 

 気分が良く勢いで言ってしまった、今更後には引けないとつまらない意地を張ってしまうのだから、喘ぐ姿を見せるハメになりより恥ずかしくなっている。

 

「はぁ、あっ、あっ、んっ、ふぅー! んぅ! あっ……! こんなにっ……あんっ、んっ!」

 

 背中を優しく洗われて気持ちいい、自己中ワガママ美少女は背中を洗われているだけで、表情までも緩み、いやっ、蕩け始めており、羞恥で背中までも紅くしながらも決して、「止めろ」とは命じなかった。

 

(あーっあっーあっーあっーあっーあっーあっーあっー)

 

 そんな中、アムトは必死でゴリマッチョで筋肉で全身を支配した、ガチムチな空手王に肉体派、山男、そしてサワロ先生などが絡み合う妄想を行い何とかこの場を凌いでいた。

 

 そうでもしないと〝もっていかれそう〟だった、イーユイがあまりにエッッッな声を出して、身をよじったりなどするから頑張っていたのだ。

 

「はっー、はっー、終わったよ……」

 

 1分程度しか経過していない筈だが、無限地獄、いや、天国だった。

 

 アムトは全身汗だくで卵を触れば、一瞬で孵化させてしまう熱量も帯びている。イーユイは炎タイプなので特に効果はない。

 

「う、うむっ……もういいぞ、先に入っておれ」

 

「えっ、いいの?」

 

「何度も言わせるな、浴槽へ浸かれ……わらわが洗い終わるまでは絶対に目を開けるなよっ! 開けたらっ……コロス」

 

「ハイ」

 

 いくら紅潮で頭の回転が鈍っている彼女とて、「前も洗え」とまでは言わずに済んだ。

 

 もしも洗われていたら、喘ぐどころの騒ぎではなかった。

 

 レベル1でもこの家を焼却させるだけの力を、一時的に取り戻せていただろう。

 

(出て行かなくてもよかったんだ)

 

「おい、コレはどう使えばいいんだ? 目を瞑って後ろを向いたまま教えろ」

 

(あっ、そういうことか……)

 

 シャワーなんて2000年前には存在しないので、使い方がまるで分からない。アムトが背中を流した際は恥ずかしくて黙ったままであったので、尋ねるタイミングを逃していた。 

 

 風呂場から出ていけ、と命じられなかったのは単にシャワーなどの使い方が分からなかったから、決してアムトと一緒にいたいからではない。

 

「便利な世になったのじゃな、おい、わらわも入るからな? ずっとそのままでいろ?」

 

「分かった、分かりました!」

 

 チャプッ、お団子状に髪を纏めたイーユイは、つま先から確実に身体を浴槽へ浸からせていく。

 

「ああああっ……♪」

 

 2000年ぶりのお風呂、汚れても杭と鎖の力で一瞬にして清浄されるが、やっぱり彼女は災厄であるが女の子。

 

「ふぅぅぅ……♪ 肩までゆっくり浸かりたかったのじゃ♪ 今後は毎日風呂に入れるのじゃな♪」

 

 彼女自作、妬みの唄を口ずさむ程に、イーユイはお風呂に入るのが大好きなようだ。

 

「んあっ!?」

 

「んっ……なんっ、なんじゃお前は……わらわの邪魔をするなっ……」

 

 背中と背中がぶつかり合った。

 

 アムト邸のお風呂は広い、四人は同時に浸かれるちょっとした温泉だ。

 

 アムトは言いつけを守り身体を少しも動かさず浴槽に浸かっていた、ぶつからないだけのスペースはあったに関わらず、ぶつかったのは――

 

(わらわから近づいていた……のか? バッ、馬鹿なッ! ありえぬっいやっ久しぶりの風呂に浮かれてしまっていただけなのじゃもしくはっ……)

 

 二人揃って内心パニクっている、それでもどちらから離れようとはしないで、背中の感触と体温を交換しあっている。

 

「イーユイ」

 

「……なんじゃ」

 

 お互いにタオルは巻いたままだが、イーユイの魅惑のロリ巨乳ボディは実は、浴室鏡に反射して映っているのである!!

 

 湯舟に身体を浸けると何が起こるか、浮力作用によりバスタオルが少しであるが、身体との隙間を作り緩んでいるのだ。

 

 残念ながら、極めて、本当に、殺生なまでに残念であるが、おっぱいの全貌を拝める事はなかったが、デカいわりにバッチリ隠していた谷間は、ガッツリと露出されてしまっている。

 

 I字になったりY字になったり、柔らかすぎるおっぱいの動きは柔軟に変化している、もしジャグジーを付けたら彼女はトンで驚くだろう、バスタオルだって……

 

「現代はどう?」

 

 アムトはそんな事は致しません、背中越しに優しく語りかけて返答を待つ間も、お互いの心音までも丸わかりだ。

 

 災厄に彼女にも心臓はあるらしい、左側にあるとは限らないが。

 

「……分からない事だらけじゃが、便利になったのじゃな」

 

 素っ気ない、でも捕獲時よりか何倍も彼女はコミュニケーションを取ってくれる。

 

 思えば2000年前は同胞以外へは、一方的な「使う側、使われる側」でしかなかったので、彼女は同胞以外とのコミュニケーションを知らないのだ。

 

 現代風に現せば、コミュ障に近い。コミュニケーションなど必要の無かった立場であるが、2000後の現代では不覚にもトレーナーの手持ちになってしまった事もあるし、コミュニケーションを取らなければ生きていけなくなった、何せ分からないことだらけなのだから。

 

 イーユイにとっては屈辱的だ、人間、特に若い男は大嫌いなので言葉を交わす事すらもやりたくない。

 

 でも……

 

(あんな気持ちになるのこそ……もうイヤじゃぁ……)

 

 ちょこっ、今度はお互いの指先が当たってしまう。

 

「あっ……」

 

 何の反省もしてないと思いきやどうでもない、2000年もの封印期間により彼女は-無自覚であるが-確かに変わったのだ。

 

〝寂しい〟という感情が、生まれ出づることによって――

   

「離れろ」

 

「ヤダ」

 

「フンッ!」

 

 お互いに退かない……どころか、指先が振れる頻度が増えている。

 

 恥ずかしい、セクハラになるかもしれない、承知の上でアクションを起こすのもマスターであるトレーナーの役割。

 

 ギュッ、思いきって人差し指を摑まえてみる、ビクンッ、とイーユイは反応し罵倒をぶつけているが、すぐに収まり無言となっていく。

 

「一人にしないからね」

 

「たかだか16年しか生きとらん若造が……生意気じゃッ、わらわを配下にしたつもりであるか? わらわはいつでもあの球体から抜け出す術を考えておるからな?」

 

 早口で反論する隙を与えない、照れる彼女の癖だがそもそもの話、照れるという感情になったのはコレが初である。

 

 鏡が曇ってしまい伺えないが、表情はカツレツをお腹いっぱい食べられた時とはまた異なった、幸福感を覚える笑顔になっていた。

 

「シャルル」

 

「……なんじゃそれは?」

 

「イーユイ、キミの名前なんだけど、どうかな?」

 

「それは西洋の名ではないのか? わらわの生まれは東の国だ、ふざけた事を言うでない」

 

 突如口にされたのは聞き慣れない、それでいて懐かしい響きがするような、不思議なニックネームであった。

 

 西洋を好まないイーユイは咄嗟に反応するが、心拍数が不規則で激しいものから、一定間隔で鼓動を繰り返すようになっていた。

 

(こんな気分になるの……わらわは知らんぞ……ッ)

 

 イーユイという呼び名も、2000年前の人間が玉と魚を組み合わせ、勝手にそう呼んでいただけに過ぎない、彼女は災いの勾玉、名前などない、必要もなかった。

 

「ニックネームを付けるのも、おやとしての役割なんだ。……それだけじゃないけどね、キミは災いかもしれないけど一人のポケモンであり、一人の女の子だから」

 

 遠い遠い、東の国から持ち運ばれた宝が2000年前、パルデア王国でポケモンとして顕現した。

 

 封印から解放され2000年前は忘れずとも、新しい女の子としての道を歩んで欲しい、思想や国籍などに囚われず幸せに歩ませてあげたい、シャルルというニックネームには多くの願いがこめられていた。

 

「まぁいい、好きに呼べ。お前は物好きじゃ、こんな男に捕獲されてしまうとはのぉ……わらわも弱くなってしまったものじゃ、本当に」

 

 呆れた口調であったがアムトには分かる、曇った鏡なんて見なくたって明らかだ。

 

(いい名前、なのか? 名前で呼ばれる……わらわの知らん感情、なんと表せばよいのか分からぬ……あぁ、火難じゃぁ……不愉快じゃぁ……一言でも二言でも、こやつに物申してやりたいが言葉が浮かばぬ……気に入らん、気に入らぬぅぅ……)

 

 片手でバシャバシャ大げさに、顔へお湯を叩きつけるようにして抱くはずのなかった感情への、葛藤を誤魔化そうとするイーユイ、いや、シャルル。

 

 アムトは〝たからさがし〟で学んだ、過去や未来に囚われすぎるのはそれはそれで宜しくないのだと。

 

 現代世界を何も知らない少女に、今を見せる、知って欲しい、人生全てやり直し……そんな都合よくはいかないが、背中や指先から伝わっている心音からは、口には出せない彼女の気持ちが流れ込んできている……気さえしている。

 

「のぼせそうじゃ……わらわは出る、お前はもう暫く入っていろ」

 

 湯舟は適正温度、3000度の炎を操るシャルルはマグマに浸かろうが、悠々と泳ぐことができるのに「のぼせる」だなんて、彼女には最も似合わない台詞であろう。

 

 アムトも別の意味でのぼせているので、思考速度が本来のスペックよりも落ちている、深くは突っ込めずにただ「分かった」とだけ伝え、言いつけ通りに風呂に浸かり直す。

 

(全く……人間は愚かじゃ、わらわが力さえ取り戻せば真っ先に……はぁ、くだらぬ、今はどうでもよい、髪を乾かすか……)

 

 全裸になって洗面台に手を付き、振るえる呼吸を繰り返せばおっぱいも、ぷるっ、ぷるっ、鏡越しからでも実に柔らかそうな擬音が響く。

 

 風呂上りに彼女が全裸になるのは、2000年前の習慣と何一つ変わっていない、それだけである。

 

 封印から解かれ一日も経過していない、風呂に浸かれたのに疲労が-疲労ではないのだが-消失されず、全身が重たいシャルルは気だるい表情を鏡に映し――

 

「わらわは……なぜ笑っている?」

 

 自問自答、鏡に映る自分自身が気に入らない顔をしているので、力なく顔を覆い隠した後に身体を半回転させ、現実から逃げる事に成功した。

 

「おい人間……聞こえるか?」

 

「…………………………どうしたの?」

 

 まさか声をかけられるとは思っていなかったらしく、バシャンッ、浴槽で溺れそうになった音と声が脱衣所まで聞こえた。

 

 相当のぼせているアムトは命令に従って、ヨロつく足取りで脱衣所まで歩き出す。要件は分からないし言ってくれないが、「さっさとわらわの元へ来い」と言われたので、目指しているだけだ。

 

 髪を乾かす機械、ドライヤーの使い方が分からない。

 

 シャルルは髪が長いので乾かすのにも苦労する、その工程も彼女にとっては楽しいし暇つぶしにもなっていたが、下僕という名のトレーナーが出来たのだから奴にやらせようと、自分が今どうなっているかと現状を深く考えないまま、呼び出してしまった。

 

「来たよー……ッ? ッ˝ッ˝あ˝~~~~~~~~!!!~~~~わ˝ぁ˝ァ˝ーーーー?? タオルタオル巻いて巻いてまいてえええっーー!!」

 

「……ん、ミョ?」

 

 幸い、いや、残念ながら? 

 

 漂う湯気のいじらしいお仕事によって上と下の、大事な部分は覆い隠されていたがおっぱいの輪郭と、腰とお尻の肉薄っぷりによる激しい凸凹までは、覆い隠しようがない。

 

 ボケボケの頭が一瞬で冴えて、覚めて、冷めて、ついでに全身の血も冷えきったアムトは滑り転びながら、カイリューのしんそくを超える速度で浴槽へと戻って行った。

 

「おい……使い方……教えろ……」

 

「ごめんなさいいいっ!! カザナーーーー!! Aiーーーー!! どっちでもいいから来てくれえええええ!!」

 

 本ッ当に不幸中の幸い、シャルルはのぼせっぱなしなので、セルフ地上波修正されたロリ巨乳ボディを見られた事に気が付いていないし、タオルも巻かずに出て来たアムトの全裸を、逆に見る事もなかった。




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