New World   作:怠慢不定期アマ小説家

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冒頭部分。プロローグなのでくそ短い。


転生

今日もまた、つまらない一日が始まる。

普通に朝ご飯を食べて。普通に学校に行って。但、黒板を書き写して。意義があるのかもわからない大人の話を延々と聞かされる。

よく、「そんな当たり前な日常が一番大切だ」とか言ったりするけれど、最近はそんなことは全く感じない。実に不謹慎だが、戦火の中で生きるほうが刺激的で面白いなんて思ったことは数えきれないほどにある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

嗚呼

「明日もつまらない一日が始まるのか」

部屋のベッドの上に横たわりぼんやりとつぶやく。

ふと、横を見れば餓鬼の時、親に買ってもらった本が目に映る。・・・恐竜博士を筆頭に何人もの人が恐竜の住んでいる島に行く話だっただろうか。

久々に読んでみようかななんて思ったりもしてみるけど、最近はめっきり転生ものや異世界召喚ものにはまり込んでいて、それ以外の小説を読む気にはなれない。

 

異世界物の主人公に自分を投影することほど有意義な時間を俺は知らない。

自分も彼らのように圧倒的力を持ち、苦労とは無縁な世界で生きて生きていなんて思ったことはざらにある。

 

「寝るか…」

こういうとこばかりは有言実行だ。

ライトノベルに伸ばしかけた手を引っ込めて、そのまま俺は眠りにつく。

 

どうせ明日も、つまらない世界を生きていくために早起きなんてしなければいけないんだ。

無駄なことなんて考えずに、夢の中で生きていこう。せめて夢の中でだけは、楽しい思い出を作れると思うから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よく、『無敵の人』などという言葉を最近耳にするが、今の俺こそまさにそうなのだろう。

現在午後5時。俺氏、学校より帰宅中。

二本の角の生えた、やたらと後ろ脚の長い巨大な蛇に襲われるなんていう悪夢を見たせいで講義中は爆睡。

バスでも寝過ごしてしまったが、聞き覚えのないバス停に停車。携帯も圏外の山の中だ。

 

「如月・・・?」

 

この字は馬鹿な俺にもわかる。

俺の好きなゲームに登場してくるキャラと同じ名前であるからだ。 

 

「そんなバス停、聞いたこともないけど・・・」

 

とはいえ、引きこもり体質の祟りか。こんな名前の場所なんて知らない俺は、せめてタクシーでもないかと歩き出す。

そしてどれほどの時間が経ったのかも分からなくなった頃、俺の前には巨大な暗闇が大口を開けていた。

トンネルである。 潜ってみる価値はあるだろう。

 

「あれ・・・森?」

 

トンネルの先にはタクシーなどとまれそうにない密林が広がっていた。

きっと如月は、山の中にあるド田舎なのだろう。だから携帯も圏外だったのに違いない。

それにしても幾ら知らない土地であるとはいえ、果たして日本とはこんなにも温暖な国だっただろうか。

 

「・・・雨?」

 

なんてことを不思議に思いながらもさあ帰ろうとトンネルのほうを向こうとしたその時、俺の頭の上に液体が落ちてきた。

雨かと思ったが、何かが違う。気持ちの悪い臭いがするし、粘液のような触感だ。

不思議に思って上を見上げれば

 

       『brrrrr…』

 

俺の頭の上には、夢で見た、角と足の生えた蛇が、俺をにらんでいた。

 

 

 

 

 

    『guoooooooo!!』

 

 




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