New World   作:怠慢不定期アマ小説家

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引き続き駄作。
皆ああああああああ!オラに文章力を分けてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!


邂逅

すぐ後ろから地響きが聞こえる。

俺はその地響きの主から、全速力で逃げていた。

巨大な顎がすぐ隣で閉じる。もう、真後ろにいたなんて、なんていう早さなのだろう。こんな悪夢に遭遇するなら、トンネルの中になんて入らなければよかったと俺は後悔した。

 

「くそっ こいつ、俺よりずっと早ぇっ⁉」

 

この怪物。初めは足のある蛇かと思ったが違う。

牡牛のような角。それに身体つきの割に合わない巨大な頭部。俺はこの怪物を知っている。

 

カルノタウルス。

 

8mを超える巨体を持つが、強靭な後ろ足を用いて高速で獲物を追いかけていた、南アメリカ大陸の肉食恐竜。ちなみに「タウルス」というのは「ミノタウロス」や「ケンタウロス」と同じように「牡牛」という意味である。眼球を保護するように生えている角のような突起からつけられた名前だろう。

 

そんなカルノタウルスにしてみれば、俺はちょっとしたおやつのようなものに違いない。

 

「痛ッ⁉」

 

突然何かが追突したような衝撃と共に、俺の体は宙に吹き飛んだ。

角を使った頭突きか。俺の体は樹に叩きつけられ、そのまま茂みの中に落ちる。

 

背中がとても痛い。背骨が折れたかのような痛みだ。

とても、もう走れそうにはない。死刑宣告を告げるかのように、ゆっくりと足音が俺に近づいてくる。

このまま俺は、この肉を食らう牡牛の胃袋に収まってしまうのかと思い、目を閉じれば・・・耳を劈くような方向が響き渡る。

・・・いや、これは悲鳴だ。どういう訳かはわからないが牡牛が悲鳴を上げている。

 

???『こっち!』

 

刹那、何かが俺の手を引く。

いや、この手の大きさや温もり・・・それに、柔らかな感触。これは人間の手である。

背中の痛みも忘れて、俺は誰かの手にひかれるがままに全速力で走った。

 

???『ここまでくればもう追ってこないかな。君は…大丈夫?痛いとことかないかな?』

 

どれぐらい走ったのだろうんだろうか。優しい、包み込まれるような声で俺は我に返った。

目の前には、ファンタジーに出てくる、騎士のような鎧を着た美少女がいた。心配そうに前かがみになって俺を見ている為だろう。彼女の巨大な胸がこれでもかという程に誇張されている。

残念ながら、彼女の喋る言葉は、俺には全く聞きなじみのないものであり、何を言っているのか俺にはさっぱりわからない。

 

「の・・・No probrem. I am fain !」

 

取り敢えず万国どこでもある程度通じる言葉、英語で返す。TOICEではひどい点数を取ってばっかりだが、これでも話すことだけならある程度は出来る。

言葉だけだと少し不安なので、ジェスチャーも交えたのが正解だったのだろうか。俺の言いたいことは、彼女にある程度は伝わったらしい。苦笑いで返してくれた。

 

???『なんて言ってるのか分からないけど・・・その様子だと、大丈夫みたいだな。良かった。』

 

ほっとした様子でスクッと立ち上がった彼女の身長は俺と大体同じぐらいだろう。安心のあまり脱力して、立ち上がれない俺をお姫様抱っこしながら、彼女はつづけた。

 

???→クリス『私はクリス。よろしくね!君の名前は…拠点に帰ってから聞くのでもいっか。』

 

満面の笑みで俺に話した彼女は、どこかへと歩いていく。そのぬくもりと、揺れがあまりにも心地よくて、俺はいつの間にか眠ってしまっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「----!」

「----!どこにいるの!」

 

誰かが,呼んでいる。

聞き覚えのある声。…いつも、この声を聴いていた気がする。

一番俺の喜びを分かち合ってくれて、一番俺を った人の声だ。

 

「母…さん?」

 

恐る恐る目を開ける。あたり一面火の海だ。

何が起こっているのか俺には全くわからない。仮にさっきまでの出来事が夢だったとしても、どうしていきなりバスの中から家の近くに描写が変わっているものか。

或いは、そもそも寝過ごしたこと自体が夢で、本当は俺はちゃんと家に帰ったのかもしれない。

それでも、なんであたりが火の海なのかがわからない俺は、母さんの呼びかけに答えて自分の居場所を明かすこともできずに啞然とするだけだったが

 

「----!どこ行ってたの!」

 

そんな俺でも母さんは見つけてくれた。俺に駆け寄ってきた母さんが、俺を包み込むようにして抱きしめた直後…

 

 

 

 

 

 

 

    物凄い熱と光が、俺ごと母さんを焼いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…て!」

「…きて!」

「起きて!」

 

 

 

 

 

また、誰かの声。

聞きなじみのない。けれども、つい最近聞いたばかりのような気がする声。

 

クリス『起きた…大丈夫?うなされていたよ?』

 

心配そうに俺をのぞき込む顔。クリス…だと思う。

俺も彼女の言葉がわからないし、いつ名前を名乗ったのかも分からないのだ。

ただ…彼女も会話にジェスチャーを交えていたからだろうか。なんとなく、彼女はクリスと名乗っていた気がした。

 

クリス『着いたよ。ここが私たちの拠点。{ハズヴグブ・スルンヴ}。』

 

彼女に紹介されるがままに見たその光景は・・・

荒廃した都市 そのものだった。

 

クリス『ここなら、{トルゥ}も来ないから安心して大丈夫だよ。』

 

赤子をあやす母親のように、クリスは俺に微笑みかけた。

 




カルノタウルス
学名:Carnotaurus(肉食の牡牛)
アルゼンチンをはじめとした南米大陸で発見されている大型の肉食恐竜。
8mを超える巨体を持つが、強靭な足や細身な体系からかなりの速度で走行出来たのではないかと考えられている。
頭部にある、角のような突起の役割は不明。
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