東京都某所の路地裏にて青年が複数人の不良に囲まれて集団リンチを受けていた。
「オラッ!!どうだ!えぇっ?なんとか言ってみろやッ!」
金髪で如何にもな風体の不良Aは加減など考えずに青年の肉体に暴行を加えていた。青年は地面に倒れ伏してただなすがままにされていた。執拗に繰り返される腹部や臀部への蹴り上げにより、青年の肌には数えきれないほどのドス黒い痣が刻まれていた。
「オイオイ、もーやめとけや!ソイツ死にそーになってんじゃん!」
茶髪を伸ばした軽薄な不良Bは、ピアスの開けられた口元を歪めながら嘲笑した。
「ぎゃははは!だせぇっ!マジで馬鹿だわコイツっ!素直にッ!金ッ!をッ!よこしゃあよかったのにッ!よッ!」
不良Cはリズムをとる様に青年の頭を靴で何度も踏みつけた。体重の乗ったストンプにより青年の頭は酷く腫れており、一回りも大きく見えた。彼方此方に飛び散った血痕は既に渇ききっていたが、頭の下に出来た血溜まりは赤黒い水面に振動で波紋を描いていた。
「五千エンぽっちだぜ?マぁジで萎えるわ〜!「親が稼いだ金だから〜」とかテメェの理屈なんざ知らねっつの!んな、クソ端金に意地になるとかマジで草だわ〜。」
青年の言葉を嘲笑する不良Dは手に野口英世の千円札を五枚握りしめている。燻んだ金髪をセンターで分けたキツネ顔の男だった。金が抜き取られた青年の財布は何度となく不良達に泥と血に塗れて踏み潰されてしまっていた。奪った紙幣を雑に握った手の甲にも血がついていた。
「……おい、なぁ、コイツ…マジで反応なくね?」
ふと、傍観を決め込んでいた髪を染めていない不良Eが声を上げた。地に伏す青年はピクリとも動かなかった。
「…うわッ!?コイツ、息してーぞ!?どうすんべ!?流石にヤバくね?」
確認すると呼吸をしていなかった。先ほどまで不良Aに便乗する様に腰の入っていない力任せの蹴りを入れ続けていた不良Cが叫んで言った。汚いものを払う様に靴についた血を青年の衣服で拭った。
「っべーな…おし…さっさとずらかろうぜ!なぁ、見つからなきゃ問題ねぇって!」
不良Aは腰を引いた不良Cの声に応えて同じように青年の服で血を拭うと駆け出した。
「あ、あぁ…チッ!マジで…こんなんで死ぬとかないわ…行くべ!」
青年から奪った金をクシャクシャのまま乱暴にズボンのポケットに入れた不良Dは吐き捨てる様に言って先行した二人を追った。
「うわっ…エグっ!マジで殺してんじゃん…。」
不良Bは辟易とした表情で嘔吐する様な仕草をすると、拳についた青年の血をもう動かない青年の服で拭ってから現場を後にした。
「おい!早く行くぞ!」
動かなくなった青年の近くにしゃがみ込んだ不良Eが残っていたので不良Bが声をかけた。
「待ってよー!ほれ、腕時計ゲッツー!よしゃ、今行く〜!」
青年の腕にあった腕時計を乱暴に抜き取ると不良Eも不良Bの後を追った。
現場には青年の悲惨な遺体だけが残された。青年は死んでいた。享年二十歳であった。誕生日から間も無くのことであった。
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翌日路地裏付近で通行人が最寄りの交番に通報したことで「彼」は発見された。その死亡が確認される頃には「彼」の死後十数時間が経過していた。
「彼」は下着に至るまで身包みを剥がされて全裸の状態で発見された。青年の体には夥しい打撲痕と擦過傷が見られた。また、頭蓋骨や複数箇所を骨折していたことが確認された。鼻や耳や口からの出血も見られた。直接的な死因は頭蓋の損傷及び腹部臓器の破裂によるショック死であった。
徹底的なリンチによって青年の肉体は文字通り血だるまになってしまった。顔面は原型を留めていないほど酷く損傷していた。鼻の骨は折れており、頬骨にもヒビが入っていた。口腔内には剥がされた彼の下着が詰め込まれており、歯も上下十本未満しか無事ではなかった。
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一般家庭に生まれた一人の青年の死によって、青年の家族の心には癒えない傷が刻まれた。家族思いの地方公務員の父を持ち、優しい母により育てられた青年は善良に、何不自由なく育つことができた。繊細な性分は生まれつきなのか、適応障害を抱えつつ挫折を経験しながら中学と高校を無事に卒業した。両親に送り出される形で大学に入学し、不慣れながらも手探りで東京での一人暮らしを始めた。その直後の出来事であった。平穏を愛する善良な一市民に過ぎなかった「彼」はしかし常識的で暴力の振るい方も知らぬ、悪口すら嫌悪する部類の人間であった。己の正義感に突き動かされた彼の実直な性分が仇となったのかもしれない。
表通りから引き込まれる男女の悲壮な表情は青年にとって決して他人事には思えなかった。もしも自分があんな恐怖を味わったら…そう思えば体が動いていた。震える足でしかし自らの強固な信念に恃んで後を追い、恐喝と暴力によって見知らぬカップルの尊厳が奪われる現場に乱入した。
「彼」はカップルから不良達の注目を外らせるように声を上げて人を呼びながら後退した。街中での大声で人が集まり、その場から不良達が退散したことでことなきを得た。青年は警察官に事情聴取を受け、カップルに何事もなかったことに心底安堵した。それから帰路に着いた彼は、夜道で昼間のことを恨みに思った不良達により路地裏に拉致された。それからは長時間にわたる暴行が加えられた。
金銭の要求を青年は断固として応じなかった。青年は自らが悪意とは遠い安穏の中で育ててもらっていた事を理解してきた。そして、その中で自らを養ってくれる両親の必死の労働の成果こそが己が糧や娯楽を得られるように与えて貰った金銭なのだと理解していた。あくまでも自らが稼いだ金ではない。いかに小さな額といえども彼には譲れなかった。両親の真っ当な労働の成果を汚されること罷りならなかったのである。
結果は言うまでもなく、無法者達の手により青年は無惨にも殺されてしまった。礼も義も知らぬ野獣の手により、彼は陰惨と恥辱、赫怒と絶望の中で燃え尽きるように命を落とした。
粛々と執り行われた葬儀の終わりに青年は灰に変わった。穢され尽くした「彼」の死は強烈な憎悪と共に天に昇った。黒煙と共に天を駆け上がる青年の悲しみ、怒り、屈辱、惨め、嗚咽、恐怖…八百万の怨恨が決して消えない炎となった瞬間だった。
青年も青年の家族も何一つ悪くなかった。むしろ「彼」を含めたその親族は殆どが善良であり、温厚であり、分別を弁えていた。「彼」は必ずしもずば抜けて聡明でも人格者でもなかったが、しかし純朴で思い遣りに富み、義理堅く、思慮深かった。例えお巫山戯であろうとも、「死ね」だの「殺す」だのと宣うことを、つまりは己の言の葉に責任を持たぬことを嫌悪していた。謙虚を志していた。
だが、結果として「彼」の生命は、人生は、機会は、未来は…その全ては理不尽にも無法者達によって奪われてしまった。不良により奪われてしまった。
「彼」は善良である。だが凄絶なる悪意により己の全てを陵辱された「彼」にとって、不良とは最早同じ「ヒト」ではなかった。「彼」は己の死のその瞬間まで唱え続けていたのだ、不良への復讐を誓うことを。
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痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い…いたい。
全身を襲う激痛は止まることを知らなかった。幼い頃に父に頬を張られたことを除けば、僕は人に殴られることも、ましてや自ら誰かを傷つけたことなど一度としてなかった。
僕のことを何の容赦もなく傷つけ続けている不良達に対しても、僕は決して手を上げなかった。
だが、ヤツらは僕に手を上げ続けた。
殴られた。蹴られた。唾を吐かれた。嘲られた。罵倒された。金を奪われた。服を奪われた。下着を奪われた。口に下着を詰め込まれた。小便をかけられた。髪を毟られた。頬を切られた。局部を踏みつけられた。急所を踏み潰された。全身が見る間に血塗れになった。鼻を折られた。腹を踏まれた。頭を踏みつけられた。両親から誕生日に買ってもらった大切な財布を泥と血で穢れた靴でぐちゃぐちゃになるまで踏み潰された。父が高校入学の時に買ってくれた思い出の腕時計を奪われた。涙が流れ続けた。これ以上ない程に惨めだった。誰も助けてはくれなかった。
僕は尊厳を奪われた。
そして、命まで奪われてしまった。
家族との時間を奪われた。未来を奪われた。青春を奪われた。何も出来なかった。何も…それこそ何一つ法に触れることなどした試しがなかった。誰かの心を自ら進んで傷つけたことなどなかった。誰かの体を自ら進んで傷つけることなどなかった。喧嘩などという野蛮なことに手を出したことはなかった。お遊びといえども人の名誉を貶めるような言葉は使わなかった。お酒は尊敬する家族に勧められても、それでも二十歳になるまで決して飲まなかった。煙草にも薬物にも手を出さなかった。免許を取るまで決して運転しなかった。それが法令遵守に沿える態度だと思っていたから。
僕は自らを戒め続けてきた。僕の心を傷つける人に対しても僕は礼を失わなかった。どれだけ頭に来ても決して暴力を振るわなかった。どれだけ泣いても、惨めでも相手を傷つけるような真似はしないように我慢してきた。
それこそが、他ならぬ自分の信念であったからだ。死んだ「彼」にそのことに対する後悔はない。家族に顔向けできない自分にだけはならなかったからだ。
…だが、結局のところ「彼」は死んでしまった。
人の体を傷つける人間に、人の心を傷つける人間に、人の尊厳を傷つける人間に…人の命を奪う人間に。ヤツらは…例え捕まったところでその「人間として保障されるべき当然の権利」を保護される。保護されたまま、殺されることも、拷問されることも、リンチされることもなく、檻の中でヌクヌクと毎日三食の糧を僕らの大切な人が稼いだ血税から受け、布団の上で眠り、用を足し、昔の仲間と軽口を言い合い、檻の外での自らの行いを誇り、下品な言葉を言い合い楽しみそして…そして、時が来れば檻の外に放たれるのだ。
「昔はヤンチャだった」「元ヤン」「元族のヘッド」「元半グレのカリスマ」「暴力団とのツテ」エトセトラエトセトラエトセトラエトセトラエトセトラエトセトラ……ヤツらはのうのうと生き延びて行くのだ。
たまの同窓会で己の「武勇伝」を誇らしげに語り、笑いながら過去の自分の「青春」を美化する。「ダチ」との友情やら、自分の居場所やら、絆やら…唾棄すべきそれら全てをヤツらは携えて、のうのうと生き続けるのだ。
数多の真っ当に生きようとする人々の努力とその生き方を愚弄して!
数多の人々の平穏と安心を奪い、汚し、圧迫してきたことに目を向けずに!!
剰えそれらを美化し…再生できない傷の痛みを苦しむこともなく、死ぬまで後悔と恐怖に苛まれることもなく、トラウマで人生を狂わされることもなく、鬱屈として惨めに貶められることもなく、地獄の日々から立ち上がれない己の無力さを責められることもなく、その無力さに涙することもなく…ヌクヌクと生きているのだ。
僕らは…何を間違ったろうか。喧嘩も窃盗も暴行も無免許運転も未成年喫煙も未成年飲酒も…まして殺人なんかもってのほかだ…何もかもしようと考えたことすらなかった。
もしもすれば誰かが傷つくから。誰か悲しむ人がいるから。誰かを傷つけている人に対して同様に暴力を振るったりすれば、その人も傷つくから。何故か僕も悪くなってしまうから。だから、決してしなかった。誓って、法令遵守の精神に悖ることはなかったのに…。
ヤツらが必ず報いを受けるならば僕もこんなに憎しみを抱いたりしなかったかもしれない。二度と美食を味わえない、二度と嗜好品を口にできない、二度と昇進も昇給もできない、二度と天道の下を堂々と歩くことは許されない…何でもいい、ヤツらが僕から…僕らから奪い取った、否定した、陵辱した、穢した「人として保障されるべき当然の権利」をヤツらからも奪い取って欲しかった。それこそが報いのはずだから。真の後悔と反省に繋がるはずだから。何よりも…奪われた僕らが少しでも前に進むきっかけにつながるかもしれないから。
けれど、ヤツらは何故か守られる。ただただ飯を食って、自由を奪われただけで…それだけでヤツらは再び人生を再開できるのだ。
そしてヤツらはいつの日か忘れるのだ。
忘れるのだ。
平穏に生きたかっただけの人々に与えた艱難辛苦の日々を、時間も機会もすべてを奪われた、「青春」も何もかも取り戻せない地獄のトラウマを突きつけられて「現在」を苦しみ続ける僕らの痛みをヤツらは嘲笑う。
僕らの全てを「過去」のものにしてしまう。
ヤツらだけが、傷つけた側、奪った側のヤツらが前へと進んで行くのだ。傷つけられて、奪われた側の僕らだけが忘れられる。痛みを抱えて、苦しみ抜きながら死ぬまで…誰にも知られないまま、報われないまま忘れられゆくのだ。
そんなこと…許せるわけがないのだ。
許さん
許さん
許さん
僕は…絶対に許さん。
不良などッ!
不良などと言う存在は…ダチだ絆だなんだと宣い、人様の平穏な日常に泥を塗り、その生業をも穢す存在なのだ。徒党を組んで野獣のようなナワバリ意識で何も知らない一般人を脅かし、不安を与え、文明社会の中で育まれ、生かされてきた己を忘れて暴力を振るうことを自由とはき違える社会の澱なのだ。
王だの、総長だの、ヘッドだの…粗雑で下劣な階級制度でしか自らの価値を見出すことのできないヤツらはコミュニケーションの取り方を忘れた動物未満の分際に過ぎない。公道での危険運転は思想のないテロル行為と変わらない。交通ルールすら守れないヤツらは権力ごっこ遊びで悦に浸る。法のもとで暮らしておきながら他人の権利を侵害し、剰え自分の権利が守られることは当然だと考えて縋り付く。恥も何もあったものではない。かと思えば法治国家の文明社会の中にあって自分達の流儀やらルールやら筋やら理屈やらを押し通せるのが当然だと考えている。押し通すことが自由だと、自由の為に暴力を使うことに何の疑問も抱いちゃいない。脳みそが空っぽの人間の不良品なのだ。自分の感情の抑制すらできなず、厨二病を拗らせて自分達の世界に閉じ籠る無分別で幼稚な不良品なのだ。無免許運転も窃盗も恐喝も暴行も…正当化仕様のない犯罪行為だ。何も知らない真っ当に生きる市民に理不尽にもリスクを強い、安心を奪い、恐怖を与える行為だ。社会に対する宣戦布告であり、人間社会が抹殺すべき対象に他ならない。
言うのも更なり、であるが不良は結局のところ粗暴で愚劣な犯罪者に過ぎない。「いいヤツ」など…「悪人には見えない」など…「仲間想い」など…片腹痛いわ社会の塵屑がッ!!!!
アウト・ロー…法の外にはみ出し、公共の福祉を侵害し、善良な市民の尊厳と人権を穢している時点で甚だしいマイナスなのだ。常日頃から言葉遣いに気をつけ、思いやりを持って接する努力を怠らない人間に対しての評価が平凡であるのに対して常日頃人々の安寧を脅かす不良が捨て猫を拾っただけでその人格面まで高く評価するようなものだ。
精神に関する研究によれば、人間とは継続的な苦痛を与えられると、その苦痛が途切れたことを好意的に評価してしまうのだという。つまるところ、DV男やホストという糞尿未満の塵にも人間が依存してしまう傾向と同じである。余りにも苛烈な鞭により、砂糖の入っていない飴にすら甘みを感じてしまうのである。
偶に見せる人間的な側面や、義理堅さ、人情や好意など…言うまでもなく評価する価値もない些事である。「いいヤツ」だとか、「仲間想い」などという感情的で主観的な評価が不良を不良以上の存在に押し上げることなど断じてありはしないのだ。
例え仲間想いであれ何であれ奪われた者にしてみれば、傷つけられた者にしてみれば…そんなことは関係ないのだ。
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僕は誓う。
不良という穢れを浄化してやる。
不良という文化を漂白してやる。
不良という…現代文明社会に仇なす裏切り者の存在そのものを、その歴史そのものを抹消してやる。
不良の手で…奴ら自身の手で不良という存在を殺してやる。
これは絶滅戦争なのだ。
ヤツらという「文化」を浄化してやる。
ヤツらという「歴史」を浄化してやる。
ヤツらという「社会」を浄化してやる。
ヤツらという「民族」を浄化してやる。
「彼」は…一度目の僕はもう死んでしまった。父と母に…「彼」だった時の大切な家族には二度と会うことはできない。それは間違いない。
だが、だからこそ「前世」を引き継いだ「僕」の大切な家族が生きるこの世界に不良なんていう汚穢は不要だ。浄化しなければならない。殲滅しなければならない。抹消しなければならない。抹殺しなければならない。焼却しなければならない。削除しなければならない。忘却されなければならない。消滅させなければならない。一人残らず殺さなければ。一つ残らず滅ぼさなければ。一欠片残らず掃いて捨てなければならない。まるで全く無意味な塵の如く。何の感慨もなく、何の情緒もなく、何の抑揚もなく。淡々と、徹底的に冷徹に盤石に断固として絶滅させなければならない。二度と息を吹き返すことができないように。二度と僕の平穏を脅かすことができないように。
「彼」は何も成し遂げられずに死んでしまった。異性との交際経験もなく、成功体験もなく、けれども穏やかで善良な青年だった。
「僕」は「彼」の無念を全て晴らそう。「彼」になかったものは「彼」の死によって、その余りにも惨い死を通じて「僕」が血肉として受け取った。「僕」は君のためにも成し遂げよう。君の全てを奪い、君と君の大切な家族の尊厳をも穢したヤツらに…この報いを受けさせよう。何倍、何十倍、何百倍、何千何万何億倍もの絶対的な報いをヤツらに味わわせてみせる。君が奪われたもの、君が失ったもの…それ以上のものを不良から搾取し、根こそぎにしてやる。ヤツらの尊厳も、財産も、名誉も、情愛も、何もかもを搾り尽くしてやる。
けれどもヤツらは幸せ者だよ。気づくことすらできずに自ら進んで全てを差し出せるのだから。全てを献上させる。全てを貢がせる。全てを、ね。
今ここで「古御所 徳兵衛」の名の下に、不良へ絶対の復讐を誓おう。