ちなみに主人公の名前の由来ですが、
まず三文字にしたくて「○○○→まひろ→みはり」って言う流れでみたら頭文字が、「ほ→ま→み」になった方がいいな〜って思って、「ほ○○」まで決まってあとは適当に「ほまれ」って感じで名づけました。
「まひろ」みたいに、男性の方にも女性の方にもいそうな名前で個人的に気に入ってます。
「ほっ…ほっ…ほっ………」
「……ぜぇ……はぁ……ぜぇ…………まって……みはりぃ……」
「ん? もう、お兄ちゃん女の子にも慣れたでしょ? 頑張って!」
「はぁ………はぁ………だってあさからぁ……」
休日の今日、まひろとみはりは朝からランニングだ。健康的な生活だからいいことだ。
ただ………………
「ほら! ほまれお兄ちゃんも〜!」
「はぁ………はぁ……おま……はやいって…………」
なぜか俺まで付き合わさせられた。
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【さかのぼること30分前】
「いやだって言ってるだろまったく〜!!」
「だ〜め! どうせお兄ちゃん、いつもみたいにだらけるでしょ?」
玄関前の廊下でジャージ姿の二人が争い合っていた。
まひろが意地でも逃げようとするのを、みはりが必死に引っ張っている。ケガはしてほしく無いが、なんとも微笑ましい光景だ。
「二人とも朝からランニングか?」
「うん! お兄ちゃんの気分転換にもなるしね♪」
「でも、運動はやだ〜! ていうか前もやっただろ!」
「継続させるって言ったでしょう! ほら、力も弱くなってるんだから観念しなさい!」
もともと強くなかった力が女体化したことによってさらに弱まり、みはりにあっという間につかまえられてしまった。
「うぅ……兄ちゃん助けてくれ〜!」
……可哀想な気もするがこいつのためでもあるしな
「ああ、頑張れまひろ! くれぐれも事故には気をつけてな!」
「くぅ………無慈悲! 裏切り者! バカ兄貴!」
まひろが少し涙ぐみながら言ってきた。……本心では無いと思うがさすがにちょっと傷つく。
まあ、何はともあれ一人だ。 暇だし部屋で映画でもみようかな…………
「あっ、お兄ちゃんも行くんだよ?」
「………………え?」
「ちょうどこの前掃除してたら、たまたま昔のお兄ちゃんのジャージを見つけたの! だからこれ着て頑張ろ!」
……マジかよ。高みの見物どころか急に地面に叩きつけられてしまった。ここはなんとかして言い訳を………
「あ〜、なんか今日は体調があんまり良く無いから、俺はいいかな〜…………」
「あれあれ〜? ほまれさん〜? もしかして女の子に追い抜かれるのがこわいのかな〜?」
まひろが急に態度を変えてニヤニヤしながら煽ってきやがった。だが、ここで引き下がるなら男じゃない。
「……そこまで言うなら見とけよ! 後で謝っても遅いからな!」
「あと、みはりも全力で走れよ!」
「え、えぇ………? えっと、大丈夫?」
「ああ! 二人とも全力でかかってこい!」
「のぞむところだ!」
俺とまひろがバチバチに対立しているのをみはりが心配そうに見ていた。
まあでも、こう見えても俺は中学高校と運動部だった。多少のブランクはあるがジョギング程度なら大丈夫だろう。
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「はぁ………みはり……とまって…………」
なんて思ってた矢先にこれだ。
思っていた以上に数年のブランクは重かった。最近ろくに運動してもなかったからなぁ……
結局のところ、結果はみはりが独走状態。
俺とまひろはドングリの背比べって感じだった。
お互いアドバンテージはほとんどなかったために、ちょっと悔しい。
「もう……だから言ったじゃない」
「くそぉ………思ってたよりも体力落ちてたな…………」
「にしても、JCと同じスピードって……兄ちゃんよっぽど運動音痴だな〜!」
まひろが再びニヤニヤして煽ってくる。
「むぅ………お前もそんなに変わらないだろ、ヒキニートめ……」
「なっ………今は立派なJCだ! そんなに言うならオレの胸のことさわれるか?」
「ああ、家に帰ったらいやって言うほど触ってやるよ!」
「うわ〜! 兄ちゃんのえっち〜!!」
「お前が言えるもんじゃねえだろ! エ○本大量に持ってんの知ってるからな」
「………あんたたち! そう言う話を外でするんじゃありません!」
さすがに話が危険な方へと向かっていることを察してみはりが止めに入ったが………
「………そもそも、お前が誘ってきたのが原因だからな?」
「そーだそーだ〜、みはりのせいだぞ!」
「えぇ……私が悪いの〜!?」
最終的に可哀想なみはりであった。
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「そうだ! この近くにソフトクリーム屋さんがあるから食べて帰らない? 二人とも運動頑張ったってことで!」
「ちょうどいいかもな、甘いもんは疲労回復になるし」
「それじゃあ行こっか!」
こうして屋台式のソフトクリーム屋の前まで来た。
「ていうかまひろ、今金持ってないだろ? どうすんだ?」
「兄ちゃん、こういう時は〜………」
「みはりお姉ちゃん! まひろに買って〜♪」
「はっ………! うんうん♪ お姉ちゃん買ってあげる〜♡」
ちょろすぎないか……? いや、まあ確かに可愛かったけど。
「ほらほら、兄ちゃんも!(コソコソ」
まひろがみはりに聞こえないくらいの声で囁いてきた。………まあ、みはりが頼りだ。やるしかない……
「我が妹よ、お兄ちゃんにも買って〜♪」
まひろがやったのを真似してみたが………
「……………………」
「………なんか言えよ! 金持ってねえんだよ!」
地獄の空気になった。
「へ!? あ、いや〜、お兄ちゃんがそういうのやるの意外だったからつい………」
「もうぜっったいやらないわ」
「え〜、ギャップがあってかわいかったのに〜………って、あれ?お兄ちゃんは?」
「にひひ〜、今のは大バズりものだぞ………!」
「なっ……お前……!」
少し離れたところにまひろが縦持ちのスマホを見つめていた。
おそらく盗撮されていたのだろう。
「おいまひろ! さっさとけ・せ!」
「えー、せっかく撮ったのに……ケチだな〜、ならみはりに送ってから消すか……」
「………早く消さないと、こうだぞ!」
「え、ちょ…きゃははは! や、やめ……あははは!」
お仕置きがてらまひろの体をくすぐった。
「お、おい……いひひ! ちかんだぞ! きゃはは! セクハラだぞ〜!!」
「兄妹だからセーフだろ!……多分。それより、お兄ちゃんにそんなこと言うヤツはもっとお仕置きが必要みたいだな?」
そういう系のセリフを言いながら、まひろの体をまさぐる手をより速くする。
「あっははは! ご、ごめん…あはは! け、けすきゃらゆるひぃて………」
「わかればよろしい」
そうしてまひろのスマホを奪い、すぐに動画を消去した。
「………私は何を見せられてたのかしら…」
周りから見たら、歳の離れた男女が派手にイチャイチャしている図だ。
みはりも反応に困っていた。
「………でも、仲良さそうでちょっと安心したかも」
一時期けんか(?)のような状態になっていたが、楽しそうになっている二人の姿を見て安心するみはりであった。
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まひろと俺は座れるスペースでみはりを待っていた。
「そういえばまひろ、女の子になってから友達とかできてないのか?」
「ん〜? 貴様、プロの自宅警備員をなんだと思っている……」
「……にしては普段、結構可愛らしい服装してるけどな」
「あ、あれはただその……みはりの趣味に付き合ってやってるだけだ!」
まひろが少し顔を赤く染め、そっぽを向き始めた。
わかりやすく動揺している。
「……可愛いって言われて嬉しそうなのにか?」
「……っ!! それは、女の子の本能だ! 全くもう……あと、突然なんなんだ!」
「あ、そうだった、大学にたまにお前くらいの歳の子が遊びに来るんだけど会ってみないかって話」
「ふん、オレは薬がぬけたら今まで通りに戻るからな! 友達作ったら相手が可哀想になる」
「そうか、結構まひろとも気が合う子だと思ったんだけどな〜」
まひろが未だに男に戻ろうとしているのは少し意外だ。
もう、女体化してから二週間ほど経つ。
この生活にも慣れてきた頃だというのに……
「お兄ちゃん〜! 三つは持てないから取りに来て〜!」
みはりの元へと移動し、三人で机を囲んで座りソフトクリームを食べ始めた。
「「「いただきます!」」」
「ん〜! 久々に外で食うメシは美味いな!」
「プロの自宅警備員はどうした?」
「警備員でも外に出ることくらいはある。あっ、兄ちゃんの味も食べさせて〜」
「自由だな全く、ほらよ」
まひろに俺の分を少し分けてやった。……かなり大口ではあったが。
「そういえば、さっきまで二人で何話してたの?」
「なんかまひろが友達ほしいって」
「お、おい! 話が違うぞ!」
「友達か〜……高校生の友達に話しやすい子はいるけど、会ってみる?」
「勝手に話を進めるな!………ちなみにどんな子だ?」
JKには興味を示すまひろ。うん、素直でよろしい。
「うーんとね、まあ………デカくてお兄ちゃん好みの感じかも……?」
「デカいって………あそこのことか!?」
「あっ、食いついた」
「ん、んん……ま、まあ会ってやってみてもいいかな〜って」
やっぱりまだ男だ、コイツ。
にしても、みはりの友達か〜 昔何人かとは会ったことあるな〜
「じゃあ、連絡しとくね〜♪」
「えへへ………大きめのJKと友達に……」
「まひろ、アイス溶けるぞ」
完全に妄想の世界に入り込んでいたまひろのソフトクリームは溶け始めており、まひろの手にもつきそうなほどだった。
「え? うわあぁ! もっと早く言えよな! 兄ちゃんのバーカ!」
「はいはい、俺の分また分けてやるから機嫌直せって」
「………ああーん ガブ」
「って、お前! なんでそんなに……」
慰めのつもりで少しあげようと思っていたが、まひろの一口で残りの半分以上を食われてしまった。
「へへーん、隙を見せた方が悪いんだよ〜!」
「わかった、一生まひろには何もあげないわ」
「え………ガチン」
「まひろ? おい、どうしたまひろ!」
まひろの体は石像の如く固まって動けなくなってしまった。
「あぁ……お兄ちゃんメンタル弱いから……」
「ま〜ひ〜ろ〜! 嘘だから! また分けてやるから!」
「………じゃあ、もっとちょうだい♪ お兄ちゃん♪」
みはりにねだる時のような感じで言われ、引き下がることができなかった。
「………くそっ、はめられた……」
「にひひ、二人ともちょろいもんだ……」
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こうして三人とも食べ終わり、もうすぐ昼時になろうとしていた。
「ふぅ、満腹♪ 満腹♪」
「お前、ほとんど二個分食ってるからな……」
「もう、食べ過ぎたら女の子はすぐ太るのよ?」
「大丈夫だって〜! またどっかで消費すればいい話」
「自宅警備員なんだろ?」
「もう! それいつまでいじってるんだよ!」
「…………消費するならいい方法があるわ」
「ん? なんだ?」
「ここから走って帰りましょう!」
「「もう走るのは勘弁して〜!!」」
結局歩いてゆっくり帰った。
つづく(多分)
基本的には原作とオリジナルを混ぜ合わせながら進めていけたらなと思ってます。
あと、思っていた以上にお気に入り登録や評価をしてくださる方々がいて、ほんとに嬉しいです。
もしよろしければ感想等もお待ちしてます!
主人公のスペックです↓(前回書き忘れた)
緒山 誉(ほまれ)
性別:男
身長:かえでと同じくらい
年齢:まひろの一つ上(まひろの実際の年齢が明らかになっていないので大まかに)
性格:優しく、思いやりのあるタイプ
特技:料理
大学では主に薬の研究をしているが、みはりの研究とは直接結び付いてはいない。
勉強は割と得意でいい成績を取り続けていたが、その分運動が苦手になってしまった。