久しぶりに実家に戻ったら妹が二人になっていた   作:しみの

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二週間に一話ペースくらいでやってけるかな〜なんて思ってたらいつのまにか一ヵ月たってた………
失踪はしてないのでこのペースでよければお楽しみくださいm(_ _)m


妹の友達がギャルになってた

ピピピッ ピピピッ ピピピッ

 

 

「………ん、もう朝か……………」

 

 

 目覚ましの音が鳴り、ようやく目を覚ます。

 時刻は、学校のある日ならまず遅刻であるような時間だ。

 休日の朝はこんなもんだ。まあ、一人暮らしでは無くなったってのも大きいが。

 

 

「……みはりのやつもとうとう起こさなくなってきたか」

 

 

 いつもなら「もう、お兄ちゃん!いつまで寝てるの!」というふうに起こしてくるが、俺が起きなさすぎてついに諦めたのだろう。実際まひろのやつもそうだろう。

 

 

 ただまだ正直眠い。こっちに来てから研究も今までより忙しくなったからだろう。

 

「………トイレ、トイレ……」

 

 

 いつものように寝起きでトイレに向かい、扉を開ける。

 すると………

 

 

 

「……………ん?」

 

「……………お? って、きゃあ!」

 

 バタン!!

 

 勢いよく扉を閉められてしまった。

 寝起きのため視界がぼやけていたが、ピンク色の髪の子が下着を上げていたのは見えた。

 

 

 (……まひろだな)

 

 まったく、心は男なんだからちょっとくらい下着見られたくらいいいだろ……と思い、再び扉を開ける。

 

 先ほどの音で目もだいぶ覚めたため視界も良好だ。

 

 

「まひろ、ちょっとくらい見られても………って…………は?」

 

「…………うぇ?」

 

 

「「………………」」

 

 

 バタン………

 

 

 再び中を見ると、そこにいたのはまひろではなく、謎のギャルのような見た目の女の子だった。高校生くらいだろうか………

 

 互いに沈黙が続き、とりあえず扉を閉めたが………

 

 

「見〜た〜な〜!」

 

「え!? い、いや〜 今のは事故というかなんというか………」

 

 

 俺が考えている合間に扉を開け、こちらに寄って来させてしまった。

 

 

「ふ〜ん、でも事故っていう割にはキミ閉めた後もう一回開けたよね〜?」

 

 終わったわ。一番突かれたくないとこ突かれたわ。

 でも、正直に言えばなんとか……

 

 

「あ、あの……妹!妹と見間違えたんです!寝起きだったので……」

 

「なるほどね〜……まあそういうことにしといたげる☆ 悪人扱いしたくないし♪」

 

 

 たすかった………おそらく寝巻きの感じや、寝癖でボサボサの髪の毛を見て察してくれたのだろう。話の通じないタイプではなかったので一安心だ。

 

 

「でーも! あんまり見過ぎたら、おねーさんもちょっと………ね?」

 

「は、はい………厳重に気をつけます………」

 

「あっはは! もう〜そんなにかしこまらなくていいよん☆ 『ほまれ』君の方が歳上でしょ☆」

 

 

 あ、ほんとだ。つい罪の意識から敬語になってしまっていた。

 意外と見た目よりかはしっかりしてるのかもな………

 

 

 

 

 ん?

 

 ……今この子『ほまれ君』って言った?なんで俺の名前を……?

 

 ってか今更だけどなんでこの子ここにいんの!?今までなんか気づかなかったけど……

 

 

「あのさ…………」

 

「ん〜? どうしたの〜♪」

 

 

「まずお前だれ? あと、なんで俺の名前知ってんの?」

 

「う〜ん………教えてあげよっかな〜♪ どうしようかな〜♪」

 

 

 イタズラっぽい笑みを浮かべながらはぐらかしてくる。

 ここはちょっと踏み込んで………

 

 

「………さっさと言わないと住居侵入罪で通報するぞ」

 

「じゃあアタシも『無理やりパンツガン見されました』って言っちゃおうかな〜☆」

 

 

 

「…………頼むそれだけは言わないで」

 

 

 くそっ……意外とこいつ手強い………

 

 

「イエーい! アタシのか・ち☆」

 

「頼みます。裁判だけはやめてください。なんでもしますから。」

 

 

 そう土下座しながら申し出た。今どきはこういう性的目的をした行動には世間の目は厳しい。今の俺だと完敗するだろう。

 

「もう〜、そこまでしなくたって別に裁判とかしないから安心して〜(知識がそんなにないからできないだけなんだけどね……)」

 

「あと、ちゃんと正体も教えてあげる♪」

 

「……っ! ありがとうございますm(_ _)m」

 

 

「あっ! でも今なんでもするって言ったよね〜☆」

 

「………いや、それは命の危険を感じて本能的についた嘘で………」

 

「あれれ〜、アタシにそんなことしちゃってもいいのかな〜? 知らないぞ〜」

 

「本当に申し訳ございませんでした。以降このようなことが起こらぬよう精一杯努力させていただきますのでご理解の程よろしくお願いします。」

 

「あっはははは! いや〜ほんと面白いな〜♪」

 

「じゃあ、ここで話すのもなんだし下行こっか☆ その様子じゃみはりもいた方が良さそうだし♪」

 

 

 そう言われ、階段を降りてリビングへと向かう。

 ………みはりのことも知ってるんだな、この子。

 

 

「なあ、正体だけでも教えてくれないか?」

 

 

「…………まだ内緒☆」

 

 

 結局まだよく分からない女の子と共にリビングへと行くと、みはりが家事をしていた。

 

 

──────────────────

 

 

「なぁみはり、この子知り合いか?」

 

 テーブルの椅子に座り、面と向き合って話し始める。

 俺の向かい側にみはり、そしてその隣に謎の少女がいるという構成だ。

 

「ええっと……お兄ちゃんは多分覚えてないというか……分からないわよね?」

 

 ……俺会ったことあったっけ?こんな派手な見た目の子……

 

「まあ紹介したほうが早いわね、この子は『かえで』。『穂月かえで』よ。お兄ちゃんも昔会ったことあるでしょ?」

 

「いえーい☆ いや〜にしても久しぶりだねほまれくん♪」

 

 

「………すまん思い出せない」

 

 名前は聞き覚えが十分にある。ただこんな見た目では決してなかったはずだ。

 

「えぇ!? お兄ちゃん覚えてないの!? ほ、ほら私が中学生の時にたまに遊びに来てた……」

 

「うーん、でも俺の知ってるかえでって奴はこんな巨乳でギャルみたいな奴じゃないぞ?

 ほら、こんな感じの」

 

 スマホに残っていた昔撮った俺とかえでとのツーショットの写真を見せる。

 今の彼女とは違い、まじめでしっかりしてそうな外見だ。

 

 

「あはは……お兄ちゃんそれは…「きゃー!!見ないでー!!」

 

 突然かえでが大声をだして俺の方に飛び込んできた。

 

「急になんだよ!……って、ん?あれって……」

 

 かえでを上手くかわし、ソファの隣に置いてあった彼女の荷物へと向かう。

 

「ちょ、ちょっと〜!」

 

 目的は中身ではなく、アクセサリーとしてついているうさぎのぬいぐるみ……

 

「やっぱりこれ……前に俺がプレゼントした………」

 

 

【数年前】

 

『なあ、かえで』

 

『ん? どうしたの、お兄さん?』

 

『お前先週誕生日だったろ? だからこれ、みはりと仲良くしてもらってるお礼にな」

 

『わぁ…! かわい〜!』

 

『……みはりには内緒にな』

 

『はい! 大切にします!』

 

『ああ、よろしくな』

 

 

───────────────────

 

「あ〜、そっかそっか〜♪ それほまれくんからもらったやつだったね☆」

 

「ふ〜ん、お兄ちゃんにも意外と優しい一面あるんだね〜」

 

「意外とはなんだ!意外とは! ……まあでも本当にかえでなんだな、あの時の」

 

(プレゼント大切にしてくれたんだな……)

 

 

「じゃあ、ということで改めて! かえでだよん!よろしく〜☆」

 

「ああ、こちらこそ。 にしても…………随分変わったな」

 

「もう〜! 再会してからの一言目がそれ〜? なんかこう『かわいくなったね』とかが欲しかったんだけど〜!」

 

 少し不服そうに頬を膨らましてこちらを見つめてくる。

 ……確かに可愛くはなっている。だが、向こうから促されて言うのも違うと思い……

 

 

「…………大きくなったな」

 

 

「…………………」

 

 問題になりそうな発言をしてしまった。

 しかも軽く胸元を見ながら……

 

 

「…………おにいちゃん?」

 

 

「いやあの、そう言う意味じゃなくて……全体的にと言うか…………」

 

 みはりが俺を冷たい目で見てくる。

 完全にそう捉えられてしまった。

 

「やだもう、ほまれくんったらー、あたし照れちゃうよー」

 

 かえでが完璧な棒読みをかまし、ニヒッとした笑顔を作っている。

 こいつ完全にあそんでやがる………!

 

「で? どういうことお兄ちゃん?」

 

「え? いやだから! その……」

 

 いつもよりも低い声で威嚇してくる。……お兄ちゃんちょっとこわい。

 

「ほら、身長とかも! 俺とほぼ同じくらいになってるし……!」

 

「たしかに……ほまれくんもしかして気にしてたり〜?」

 

 俺は男子にしては少し小柄な方かもしれない。

 女の子になる前のまひろにも負けてたくらいだ。

 

「う、うるせぇ! 俺はこれから伸びるんだ!」

 

 

 ……まあ、ほぼ無理な話だとは思うんだけどね。

 

「あっはは! 頑張れ〜大学生〜! それで? みはりは何を聞きたがってるの〜?」

 

「えっ? ええっと………」

 

 標的をみはりへと変更してくれた。こちらとしてはありがたい。

 さぁて、どうやって乗り切るのかな〜………

 

 

「むぅ………おっぱいの話よ!」

 

 

「……………え、まじ?」

 

 思ったよりすんなり言ったな……みはりのやつが………

 

「だってお兄ちゃん巨乳とか言ったり、大きくなったとか言ったり、あと密かにかえでの胸チラチラ見てたりするんだもの!」

 

「ほほ〜う?」

 

「いや、見てないから! 絶対たまたまだから!!」

 

 ……たぶん無意識のうちに目が向いてるんだろうな〜

 

 

「だから……お兄ちゃんは大きい方が好きなのかと思って……」

 

「うんうん、ほまれくんも男の子だからね〜、そういうのには興味津々だよね〜、ね☆」

 

「……まあ、なんというか、でもはっきりイエスではなくて………」

 

 実際のところどうなのかはわからない。でもまひろほどではないと信じたい。

 

 

「あはは、正直になりなさい! でもねみはり? みはりには、みはりにしかない魅力もあるから、ね☆ ほまれくん♪」

 

「それはそうだ。俺はみはりのこと、見捨ててなんかないからな」

 

 これだけは自信持って言える。

 兄のことを勝手に女の子にしたりとおかしなことをやってはいるが、俺はみはりのことを嫌いには絶対ならない。

 

 

「うぅ……お兄ちゃん……うわぁん………」

 

「えぇ!? ちょっと、対応に困るからやめてくれよ………」

 

 俺の言葉に感動したのかみはりが急に泣き始めた。

 

 

「がんばれ〜お兄さん〜♪」

 

「えぇ……たく……ほらよしよし、泣くな」

 

 俺の胸の中で泣くみはりを撫でる。

 みはりは昔からよく泣く妹だ。だからこそ、自慢の立派な姿になったんだろうな。

 

「おぉ…! これが兄妹愛ってやつ☆」

 

「やめろよ……別に普通だろこんくらい……」

 

 かえでが俺たちの様子を撮ってきた。

 

 

「………なあみはり、今気づいたんだが………」

 

「ぐすっ……なに…お兄ちゃん……」

 

 

 

 

「………思ったより胸あるな」

 

 

「………ほまれくん、なかなかチャレンジャーだね〜♪」

 

「え? いやだって、体に当たってるし………」

 

 みはりが抱きついてきたことによって、みはりの胸が俺の体に思いっきりぶつかっている。

 あまり覚えてはいないが、昔よりも柔らかい感触だ。

 

 

「おにいちゃん…………」

 

「………ん?」

 

 

 

「お兄ちゃんのエッチ!!!」

 

「ぐはぁ……!」

 

 顔を少し赤く染めたみはりが豪速にクッションを投げてきた。

 

「あっはは、兄って大変だねぇ」

 

 

 

 なんとも言えないかえでとの再会になった。

 

 ちなみにその後、ようやく起きてきたまひろと三人で作ったチャーハンはめちゃくちゃ美味かった。

 見た目こそ変わってはいるが、料理できたり面倒見の良いところだったりは変わっていない。

 まひろ(女)とも仲良くなったみたいだし、これからも良くやっていけそうだ。

 

 

 




というわけでかえでを登場させました。
ところどころオリジナルの設定(ぬいぐるみのくだりとか)を入れてますが、まああくまでも二次創作だから問題なし!(今後の原作で大きな伏線だったとかになったら流石に変更します)
評価、感想等お待ちします!
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