「反対で良かったらいいよ」
「ありがとうございます♪」
声を掛けて来た娘は竜騎の隣に座る。
「わぁ……!」
「ん? どうかした?」
「お兄さん、キラキラしてますね♪」
「キラキラ?」
「はい!」
(昼だから星は見えないと思うんだねどねぇ……うん、思うんだけどねぇ)
竜騎は女子の言葉に首を傾げながら2回思った。
「あ! 自己紹介がまだでした! 私は戸山香澄って言います!」
「俺は辰巳竜騎、宜しくね。因みに高校3年」
「私は高校2年ですので、竜騎先輩って呼びますね!」
「あ、うん……」
彼女のグイグイと迫る勢いに、竜騎は思わず苦笑い。
「竜騎~! お待たせ~!」
「あ、リサ」
「リサさん! こんにちは!」
「あ、香澄も一緒じゃ~ん! 何してるの?」
「竜騎先輩の隣で相席しようと思ってたんです!」
「……ん? 相席?」
「はい!」
「……」
「リサ?」
相席と聞いたリサは黙ったまま。
「……竜騎~?」
「え……?」
「アタシが居ない間に、香澄と楽しく話してたんだね~?」
「え!? 待った……リサ、落ち着いて……」
「アタシは落ち着いてるよ~♪ さぁ竜騎、一から説明してもらうからね~?」
「あ、はい……」
「……」
(香澄ちゃん、震えてる……)
リサの圧でブルブルと震える香澄を落ち着かせ、竜騎はリサに一部始終を説明する。
「そう言うわけで、香澄ちゃんとは相席を聞かれただけだから……」
「香澄ちゃん……?」
「よ、呼び方だけは了承して……」
「うん、ならよし! んもう竜騎ってばぁ、アタシ以外の女の子とイチャイチャしたらダメだぞ~?」
「……」
リサは黒い感情を含んだ笑顔で納得(?)した。
「あの~」
「ん? どしたの香澄?」
「リサさんと竜騎先輩ってお知り合いですか?」
「あぁ……リサとは幼馴染で、この間……コッチに一人暮らしを兼ねて戻って来たんだよ」
「んで、竜騎はアタシの彼氏だよ~♪」
「そうだったんですね~! 羨ましいです!」
(羨ましい……?)
竜騎は香澄の言葉に再び首を傾げる。
「んま、続きは食事しながらね?」
「は~い!」
「アハハ……」
リサの言葉通り食事を取るのだった。
☆
「竜騎、あのヌイグルミ取れる?」
「取ろうと思えば取れるかも」
「んふふ~☆ お願いね?」
「分かったから……」
「竜騎先輩、頑張ってください!」
「アハハ、ありがとね」
「竜騎ぃ……早くシテ?」
「あ、はい……」
「……」
香澄が竜騎に話しかける度にリサは黒い感情を出す。
「さて、100円を入れてと……どこを掴むか……アームも弱いからな」
「ヌイグルミの腕を狙ってみたら?」
「よし……」
リサのアドバイスでアームを腕へ移動させる。
「あ! 掴みました!」
「あとは……落ちないことを祈るか」
「キラキラドキドキがあれば大丈夫です!」
「う、うん……」
香澄の謎理論は置いておき、ヌイグルミの腕を持ち上げたアームが移動する。
「落ちないで……! 落ちないで……!」
「お、おぉ……」
「落ちました!」
「やったね☆」
フラフラとしてたヌイグルミが取り出し口へ落下し、見事にゲットに成功した。
「んふふ~☆ ありがとね竜騎~♪」
「おっと、人前で抱き着かない……」
「あ~! リサさんだけズルイです! 私も~!」
「……」
「あ、何でもないです……スミマセン」
香澄も竜騎に抱き着こうとしたがリサが圧を掛けて阻止した。
「あ、香澄だ~!」
「香澄ちゃ~ん」
「リサさんも一緒だ」
「何やってんだ?」
「あ、みんな~!」
(また増えた)
香澄を呼ぶ4人の少女……果たして誰だろうか?
TO BE NEXT
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