バンドリ-バンド界の漆黒竜-   作:D・MAKER

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 第4話、リサの黒さが少しずつ出て来ます……!


第4話:女神の黒さ

「さぁ、今日も練習を頑張るよ~☆」

「おぉ~!」

 

 次のライブ練習に向けて、リサの言葉にあこも元気良く返事を返す。

 

「今井さん、最近……とても元気ですね」

「そうね」

「……」

「紗夜? どうかしたの?」

「いえ……実は」

 

 リサとあこの様子を見ていた友希那と燐子。だが紗夜は何か考え事をしていた。友希那が紗夜に尋ねると、紗夜が口を開く。

 

「本当なの……ソレ?」

「ええ、偶然にも見てしまって……」

「分かったわ、リサ」

「友希那、どうしたの?」

 

 リサは友希那に呼ばれて彼女の元へ行く。

 

「実はね、紗夜から聞いたのだけれど……」

「ん?」

「今井さん、貴女はこの間……男の人と一緒でしたよね?」

「えぇ!? 本当なのリサ姉!?」

「この間って?」

「3日前です……一体、どう言うつもりですか!?」

「……」

「今井さん! 黙ってないで何か言ったら……」

「……いの?」

「え? ……!?」

「リサ!?」

「ちょっ、リサ姉!?」

「今井さん……!?」

 

 紗夜が問い詰めると、瞳のハイライトが消えたリサが紗夜の首を掴んだ。

 

「アタシが自分の幸せを願って何が悪いの……? この10年間の約束がやっと叶うのに……」

「い、今井……さん……」

「10年間……?」

 

 友希那が10年間と言う言葉を気にする。

 

「アタシだってさ……今まで頑張ってこれたのはさ、その約束が有ったからなんだよ? なのに邪魔をするのならさ……紗夜であっても許サナイカラ……」

「ぐっ……」

「リサ、これ以上は止めて。落ち着いて……」

「今井さん……!!」

「リサ姉、やめてよ!!」

 

 友希那達3人は、リサを止めようと必死に2人を引き離す。紗夜も解放されて空気を吸った。

 

「リサ、まさかその男性って……竜騎?」

「竜騎……?」

「そうだよ~☆ 竜騎が10年ぶりに帰って来たんだもん☆ アタシは竜騎にお嫁さんにしてって約束をしてるんだもん☆」

「やっぱり……」

「お、お嫁さんって……今井さん」

「な~に紗夜? まだ文句あるのかな~?」

「っ!?」

 

 リサの圧を含んだ言葉に紗夜は、また自分の首を掴まれてしまうのではないかと再び恐怖した。

 

「リサ、竜騎との約束は……バンドに支障が出ないなら構わないわ」

「み、湊さん……!?」

「だから、お願いだから暴走は止めて頂戴……」

「うん、分かったよ☆ あ、でも言って置くけどさ……アタシト竜騎ノ邪魔ヲシタラ、分カッテルヨネ?」

「り、リサ姉……」

「……」

「分かったから、その黒い圧は止めなさい」

「仕方ないなぁ……それじゃあ練習を始めよっか?」

「そうね……」

 

 それからリサ達は練習を開始した。メンバーはいつも通りに練習に励むのだが……。

 

「……」

「……」

「あこ、紗夜。集中出来て無いわよ?」

「……」

「燐子もどうしたの? まさかさっきのかな?」

「うぅ……」

 

 紗夜とあこ、燐子が練習に集中することが出来なかった。恐らくは先程のリサが原因だと思われる。

 

「この様子だと、今日は無理の様ね。各自で自主練に変更よ」

「了解、じゃあアタシは帰るね~☆ そうそう最後に……竜騎ニ会ッテ変ナ事ヲ言ッタリシタラ、承知シナイカラネ?」

「分かってるわ……」

「分カレバヨシ……フフフ~♪」

 

 リサはそう言ってスタジオを出た。

 

「湊さん、本当にどうするつもりですか? 宇田川さんも白金さんも怖がってますし、恋愛関係でRoseliaの活動に支障だって……」

「その件の対策はあるわ。心配ないわ……」

「そうだとしても……」

「紗夜……」

「な、何ですか?」

 

 紗夜が不満を言いたげにすると、友希那は真剣な目を紗夜に向ける。

 

「これ以上、リサを竜騎と別れろとか……そう言った言葉を出さないで頂戴。今日のリサの暴走は……まだ軽い(・・・・)方よ?」

「か、軽い……!?」

「そうよ。昔は竜騎と仲良くしてた女の子が、嫉妬で暴走したリサに……これ以上は言わないで置くわ。でも……その時のリサは今日以上よ。恐怖を植え付けられたくないなら、決してリサを竜騎関連で刺激しないで。あこと燐子も良いわね?」

「は、はい……」

「分かりました……」

 

 友希那の言葉に、あこと燐子も顔を青ざめながらも頷いた。今日以上に黒いリサ……想像以上に怖いのだろう。

 

――――

 

「ふぅ……今回の依頼も納品完了、クライアントも喜んでくれて良かった~。帰ったらムーナ達と遊ぶかな」

 

 カフェのテーブルで仕事を終えた竜騎。帰ったらムーナ達と遊ぼうと考えながら、バイクを取りに駐車場へ向かおうとする。

 

「竜騎……よね?」

「え?」

 

 すると、銀の長髪の女性が竜騎に声を掛ける。そう……湊友希那だ。

 

「まさか、ゆき?」

「そう呼ばれるのも10年ぶりね、元気だったかしら?」

「それなりにね」

「ところで、少し話をしたいの。貴方の家まに行って良いかしら?」

「良いよ~」

 

 こうして竜騎は友希那をバイクの後ろに乗せ、アジトへ連れて帰ることにした。

 

「ここが俺の家もといアジトだよ。うん……アジトだよ」

「その2回言う癖は今も変わらないわね」

「アハハ、まぁ上がって」

「お邪魔するわ」

 

 友希那はそう言って、竜騎の家のリビングにあるソファーに腰を掛ける。そして本題を出す。

 

「実はね、昨日の練習で……」

「ああ、バンドの練習のこと?」

「リサが……暴走しかけたのよ」

「え……? それってまさか……」

「そのまさかよ。昔のアレほどじゃないけど……」

「……」

 

 昔のアレ……その言葉を聞いた竜騎は顔が青ざめる。

 

「バンドのギターをしている娘がね、たまたま貴方とリサが一緒に居たのを見たと言うの。その件をリサに問い詰めたら……リサが首を掴んでね。どうにか止めたけど……」

「まだアッチのリサの要素が残ってたとは……」

「他のメンバーにも、リサと竜騎を引き離すとか言わないでと伝えて置いたわ。竜騎もリサをちゃんと守りなさい」

「うん……」

「もしもリサを泣かせたら、許さないから……。それと私も諦めて無いから」

「ゆき……」

「それじゃあ、お邪魔したわ」

「うん」

 

 友希那はそう言って竜騎の家を出ることにした。竜騎も玄関まで見送り、見えなくなったところで家に入る。

 

「リサがあの時の様に……何か対策しないと、マズい……」

 

 以前の様な暴走を起こしたくない、そう思う竜騎だった。

 

TO BE NEXT

 

 




 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
 少しだけヤンデレ化したリサが、メンバーにも……! 竜騎や友希那が言う今回以上とは一体……?
 次回も宜しくお願いします!
 感想・高評価もお待ちしてます!
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