実況パワフルプロ野球恋恋アナザー&レ・リーグアナザー   作:向日 葵

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第三二話 “十月十日” 恋恋アナザーエピローグ ドラフト会議

                     十月十日

 

 

 

 

 プロ野球ドラフト会議――。

 その日、球児達の運命が決まるとあって、高校には数多の取材陣が集まっている。

 ドラフト会議の始まる時刻は四時。授業も終わり、ドラフト会議に集中出来る時間だ。

 恋恋高校には取材を受けるスペースが無いので、急遽聖タチバナと同じ会場を予約し、聖タチバナと合同で記者会見を行うということになった。

 

「うう、緊張するなぁ」

「そうでやんすねぇ。流石に」

「ほ、本当ね……あー、心臓に悪い……」

 

 あおいと矢部、新垣は並んでガチガチだ。

 さすがの友沢と東條もその表情には緊張の色が伺える。

 

「うむむ、き、緊張するものだな」

「あはは、聖ちゃんは大丈夫だよ。俺なんか当落線上だからなぁ」

「なーにいってんのよ。聖も春くんももちろんこのみずきもプロ入りは確実よ!」

 

 聖タチバナで志望届を出した三人、春、みずき、聖もテレビの前のソファに座り、ドキドキした様子でドラフト会議の始まりを待つ。

 プロ野球ドラフト会議は全六団、レ・リーグの面々で行われる。

 時刻は四時、いよいよドラフト会議の中継が始まった。

 

「前回の順位の低い方からだっけ? あおい」

「うん、バルカンズ、キャットハンズ、カイザース、やんきーズ、パワフルズ、バスターズの順番だよ」

「バスターズ調子良かったからねぇ……」

 

 画面にドラフト会議の概要が映し出される。

 そしていよいよ、一位指名の入力が始まった。

 

「……ど、ドキドキするな」

「うん……ありえないってわかっててもね」

「まあ順当に行けば猪狩だろう。六球団競合でもおかしくないからな」

『さあ、全球団の入力が終わったようです。まずは最下位だったバルカンズからの発表です……』

【第一回、選択希望選手、津々家バルカンズ――】

 

 ゴクリ、とこの場に居る全員が固唾を飲んで見守り、

 

【――矢部明雄、内野手、恋恋高校】

 

 盛大にずっこけた。

 

「誰だやんすか矢部明雄って、変な名前でやんす、ププ」

「アンタよ!」

「おいらでやんすー!?」

「最初が矢部くんは予想してなかったかなぁ……」

『津々家バルカンズは恋恋高校不動のトップバッター、矢部選手を指名してきましたね」

『内野手の俊足巧打の選手がいませんでしたからね』

 

 面々が苦笑するなか、矢部は鑑の前に立ち、インタビューのためのキメ顔の練習を始めた。

 そんな矢部の様子を新垣は苦笑しながら見つめる。

 その他の面々はすぐさま矢部から目を離して画面に集中した。

 

【第一回、選択希望選手、ギガメガキャットハンズ――早川あおい、投手、恋恋高校】

「わあ!?」

「おめでとう早川、流石だな」

「ぼ、ボクが一位だなんて……」

「当然よ! うちのエースじゃない!」

『新球団オーナーが決まったキャットハンズは早川選手を一位で指名してきました』

『話題性もさることながら見事なコントロールを持ってる投手ですからね、中継ぎ、先発、両方の適性を睨んでの指名でしょう』

 

 テレビで褒められ、あおいは顔を真っ赤にしてしまう。

 甲子園で注目を浴びたとは言え一八歳の女性だ。自分個人に野球ごと以外で注目されると恥ずかしいのだ。

 

【第一回、選択希望選手、猪狩カイザース……猪狩守、投手、あかつき大付属高校】

『カイザースはやはり猪狩守を選択です!』

『当然でしょう。むしろここまで彼の名前が出なかったのが不思議ですよ。バルカンズ、キャットハンズは競合を避ける意味合いもあって指名回避じゃないでしょうか』

「まあここは当然かな?」

「ああ、当然だろう」

【第一回、選択希望選手、極悪やんきーズ……猪狩守、投手、あかつき大付属高校】

『やんきーズも猪狩選手で来ました』

「競合だ」

【第一回、選択希望選手、頑張パワフルズ……東條小次郎、内野手、恋恋高校!】

「……む」

「東條くんおめでと!!」

「……福家と同じポジションだが」

『これは予想外、パワフルズは東條選手を指名しました』

『福家選手をファースト置くのも念頭に入れての指名でしょう。クリーンアップの破壊力を重視したんでしょうね』

「だって」

 

 そうか、と東條はつぶやいてそれっきり黙った。

 

【第一回、選択希望選手、シャイニングバスターズ……猪狩守、投手、あかつき大付属高校】

「あ、また猪狩くん」

「……それにしても凄いじゃん」

「え? 何がでやんすか? オイラがでやんすか?」

「違うわよ。アンタたちよ。……ドラ一を恋恋とあかつき大付属で独占じゃない」

 

 言われてみれば、と恋恋高校の面々が思いを馳せる。

 ……こんなチームに育ててくれた、

 こんな風に自分を成長させてくれた男を思って、

 

『さあ、くじびきです。最初にカイザースがくじを引き……やんきーズ、バスターズがくじを引きます。さあ、引いたのは……!? カイザースー! 猪狩守はカイザースに決定ー!』

「おお、流石!」

「運命力というやつだな」

『さあ、外れたやんきーズ、バスターズが再び一位指名の入力に戻ります』

【第一回、選択希望選手、極悪やんきーズ。青葉春人、投手、ときめき青春高校】

「とき春だ!」

「とき春のエースね、確か甲子園でスライダーで一二者連続三振やったのよねー」

【第一回、選択希望選手、シャイニングバスターズ。鈴本大輔、投手、パワフル高校】

「鈴本……」

「……流石だな」

「うん、流石、でも私達勝ったし」

 

 

  バルカンズ  キャットハンズ  カイザース やんきーズ  パワフルズ  バスターズ

  矢部 昭雄  早川あおい    猪狩 守  ×猪狩 守  東條小次郎  ×猪狩 守

                          青葉春人          鈴本 大輔

 決まった名前が画面上に表示される。

 それと同時に記者たちがどっと押し寄せてきた。

 

「矢部選手、早川選手、東條選手、インタビューお願いします!」

「いってくるでやんすー!」

「が、頑張ってくるね」

「……ん」

 

 三人が退出する。

 その様子を見送りながら、残った面々は顔を見合わせ苦笑いした。

 

『さあ、二位指名になります。二位からは完全ウェーバー制です。二位はバルカンズ、キャットハンズ……というように続き、三位はバスターズ、パワフルズ……というように続きます。偶数の時はバルカンズから、奇数の時はバスターズからの指名となりますね』

【津々家バルカンズ、第二回選択希望選手――六道聖、捕手、聖タチバナ学園高校】

「っ――!」

「すごい聖ちゃん! 二位だ!」

「やるじゃない! くおー! 負けてらんないわ!!」

【ギガメガキャットハンズ、第二回選択希望選手、神高 龍、投手、アンドロメダ学園高校】

「甲子園で猪狩くんと投げ合った投手だね」

「……神高」

「まだ友沢くんが残ってるってのも凄いね」

「ほんと、今年は豊富すぎね。人材が」

【猪狩カイザース、第二回選択希望選手――友沢亮、外野手、恋恋高校】

「っていってたら来た!」

「……ふ、神高とはまた別か。面白いな」

【極悪やんきーズ、第二回選択希望選手――朱雀、投手、四神黄龍高校】

「今年の決勝で猪狩と投げ合った選手ね」

「うん、七回までお互いにパーフェクトだったしね。当然っていったら当然かな?」

【頑張パワフルズ、第二回選択希望選手――七井アレフト、外野手、あかつき大付属高校】

「七井だっ」

「メジャー行くって言っていたが……?」

「拒否でも構わないからとれたら取るって感じだね、勇気あるなぁ」

【シャイニングバスターズ、第二回選択希望選手――清本 和重、内野手、西強高校】

「ここらへんは全員甲子園で見たことがあるね」

「聖入れてね」

「や、やめてくれみずきっ」

 

 聖は顔を真っ赤にしてうつむく。

 友沢も内心ほっとした様子で、テレビにじっと目を向けた。

 

 

  バルカンズ  キャットハンズ  カイザース やんきーズ  パワフルズ  バスターズ

一位矢部 昭雄  早川あおい    猪狩 守  ×猪狩 守  東條小次郎  ×猪狩 守

                          青葉春人          鈴本 大輔

 

二位六道 聖   神高 龍     友沢 亮   朱雀    七井アレフト  清本 和重

 

【シャイニングバスターズ、第三回選択希望選手――東条 慎吾、外野手、ときめき青春高校】

「あ、東条」

「とき春は予選で負けたけど、ここで指名するなんて凄いね」

「まあ鈴本清本とれたから投打の軸とれたし、リスク承知で、って感じかしらね」

【頑張パワフルズ、第三回選択希望選手――尾崎 竜介、内野手、パワフル高校】

「打撃重視のドラフトだな」

「凄いね、東條に、七井に尾崎、この地区の強打者集めてみたって感じね」

【極悪やんきーズ、第三回選択希望選手――三本松一、内野手、あかつき大付属高校】

「三本松くんも指名されたね」

「まああかつき大付属のクリーンアップ出し当然じゃない?」

【猪狩カイザース、第三回選択希望選手――久遠ヒカル、投手、栄光学院大付属高校】

「久遠と同じチーム……」

「……よかったね、友沢くん」

「む。春。……そう、だな」

 

 友沢は柔和な笑みを浮かべて、テレビを見つめる。

 

【ギガメガキャットハンズ、第三回選択希望選手――橘みずき、投手、聖タチバナ学園高校】

「きたーああああああああああああああああああ!!」

「お、落ち着いてみずきちゃん!」

「むむ、みずきとは別のチームか……複雑だぞ……」

【津々家バルカンズ、第三回選択希望選手――猛田慶次、外野手、帝王実業高校】

「あいつか。……あいつはプロ入りしそうだと思っていたが、な」

「あの熱血漢の人だよね。うん、彼は凄いバットコントロールしてたからね。

 

 

  バルカンズ  キャットハンズ  カイザース やんきーズ  パワフルズ  バスターズ

一位矢部 昭雄  早川あおい    猪狩 守  ×猪狩 守  東條小次郎  ×猪狩 守

                          青葉春人          鈴本 大輔

 

二位六道 聖   神高 龍     友沢 亮   朱雀    七井アレフト  清本 和重

 

三位猛田 慶次  橘 みずき    久遠ヒカル 三本松一   尾崎 竜介  東条 慎吾

 

 

 

【津々家バルカンズ、第四回選択希望選手、大西・H・筋金、投手、アンドロメダ学園高校】

「神高くんと並んでアンドロメダの二枚看板が指名されたね」

「コントロール悪いけどまあ当然じゃない? あいつらが指名されないのってありえないレベルだし」

【ギガメガキャットハンズ。第四回選択希望選手――春涼太、内野手、聖タチバナ学園高校】

「orz」

「やたー! 春くんと一緒ー!!」

「六道はどうしたんだ……?」

「お、俺と同じ所に行きたいっていってたから、かな?」

「そうか、お前らも大変だな……」

【猪狩カイザース、第四回選択希望選手、山口 賢、投手、帝王実業高校】

「猪狩カイザースは猪狩に久遠に山口……投手王国だな」

「でも捕手は補強しなくていいのかしらね」

「来年は進がドラフトだろうからな、進を指名するつもりじゃないか?」

【極悪やんきーズ、第四回選択希望選手、鬼力 剛、捕手、ときめき青春高校】

「あ、あの強面の人だね」

「なんかイメージピッタリね。やんきーズって」

【頑張パワフルズ、第四回選択希望選手、館西 勉、投手、南ナニワ川高校】

「データ野球で恋恋高校を戦った……」

「ああ、あのデータならプロでも役立つだろうからな」

【シャイニングバスターズ、第四回選択希望選手、二宮 瑞穂、捕手、あかつき大付属高校】

「あ、凄い捕手残ってた!」

「投手がすごすぎるから目が行きがちだが、十分な実力者だからな。例年なら上位まちがいなしだったろう」

 

  バルカンズ  キャットハンズ  カイザース やんきーズ  パワフルズ  バスターズ

一位矢部 昭雄  早川あおい    猪狩 守  ×猪狩 守  東條小次郎  ×猪狩 守

                          青葉春人          鈴本 大輔

 

二位六道 聖   神高 龍     友沢 亮   朱雀    七井アレフト  清本 和重

 

三位猛田 慶次  橘 みずき    久遠ヒカル 三本松一  尾崎 竜介  東条 慎吾

 

四位大西・H・筋金 春 涼太    山口 賢   鬼力 剛   館西 勉   二宮 瑞穂  

 

【シャイニングバスターズ、選択終了です】

「あ、バスターズの指名終わっちゃった」

「少数精鋭で、だろうな。十分すぎる選手が集まった」

【頑張パワフルズ、第五回選択希望選手――明石 耕太、外野手、恋恋高校】

「「「明石!?」」」

「やったぞー」

「い、意外過ぎたわ……」

「でも安定感はあるからな。指名されて当然といえば当然かもしれない」

【極悪やんきーズ、選択終了です】

「やんきーズも終わりか……」

「まだ新垣が指名されてないが……」

「うっ、い、言わないでよ……」

【猪狩カイザース、第五回選択希望選手――蛇島 桐人、内野手、帝王実業】

「蛇島も……」

「最後の蛇島くんは野球選手の目だった。……だったら、大丈夫だよ」

【ギガメガキャットハンズ、第五回選択希望選手、小山雅、内野手、ときめき青春高校】

「あ、女性ショートの」

「可愛いからねー、それに守備上手かったし」

【津々家バルカンズ、第五回選択希望選手、八嶋 中、外野手、あかつき大付属高校】

「八嶋くんだ」

「まああの走力ならば当然だろう。……バルカンズは厄介だな、矢部に八嶋か」

 

  バルカンズ  キャットハンズ  カイザース やんきーズ  パワフルズ  バスターズ

一位矢部 昭雄  早川あおい    猪狩 守  ×猪狩 守  東條小次郎  ×猪狩 守

                          青葉春人          鈴本 大輔

 

二位六道 聖   神高 龍     友沢 亮   朱雀    七井アレフト  清本 和重

 

三位猛田 慶次  橘 みずき    久遠ヒカル 三本松一  尾崎 竜介  東条 慎吾

 

四位大西・H・筋金 春 涼太    山口 賢   鬼力 剛   館西 勉   二宮 瑞穂  

 

五位矢嶋 中   小山 雅    蛇島 桐人  選択終了  明石 耕太  選択終了

 

「……っ」

「あかり、落ち着きなさい。大丈夫よ、まだ」

「わ、分かってるわよ……」

 

 新垣はぎゅっと手を握り、祈るように目を瞑る。

 

【津々家バルカンズ、第六回選択希望選手――新垣あかり、内野手、恋恋高校】

「あっ……」

「やったー!!」

「ここに居る全員が指名か。流石だな」

「しかも矢部と一緒っ……よかった、よかったぁ……!!」

【ギガメガキャットハンズ、選択終了です】

【津々家バルカンズ選択終了です】

『以上でプロ野球ドラフト会議を終わります……』

 

  バルカンズ  キャットハンズ  カイザース やんきーズ  パワフルズ  バスターズ

一位矢部 昭雄  早川あおい    猪狩 守  ×猪狩 守  東條小次郎  ×猪狩 守

                          青葉春人          鈴本 大輔

 

二位六道 聖   神高 龍     友沢 亮   朱雀    七井アレフト  清本 和重

 

三位猛田 慶次  橘 みずき    久遠ヒカル 三本松一  尾崎 竜介  東条 慎吾

 

四位大西・H・筋金 春 涼太    山口 賢   鬼力 剛   館西 勉   二宮 瑞穂  

 

五位矢嶋 中   小山 雅    蛇島 桐人  選択終了  明石 耕太

六位新垣あかり  

 

 

 

 こうして、猪狩世代の進む先は決まった。

 プロ入りデキなかった猪狩世代も、大学の道へ進み、その歩みをやめることはない。

 そして、人知れず海を渡ったパワプロも多分、歩みをやめることは無いのだろう。

 早川あおいは追える限り、その道筋を追った。愛しい彼の道を必死で探るように。

 しかし最初は大きく取りざたされたパワプロは、神童が提案したアカデミー生は志望届を出さなくてもドラフト指名出来るという一文の追加によりドラフトの時期になると名前が挙げられていたが。

 一年、一年と経つごとに入ってくる情報は少なくなり、

 ――やがて、彼の名は表舞台に出なくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 四年後。

 

 日本。

 猪狩世代が二二歳になる、この年。

 三年前の猪狩進のくじ引き獲得失敗によって捕手の強化に失敗した猪狩カイザースは、一流のローテーション、猪狩守、久遠ヒカル、山口賢を擁しながら、五年連続の屈辱のBクラスに終わっていた。

 原因は明らかだ。

 捕手の勝負弱さ。

 対照的に捕手として猪狩進の獲得に成功したキャットハンズは大躍進――この四年のうち、近年二回を優勝で飾った。

 七井アレフト、東條小次郎、福家、尾崎を擁するパワフル打線のパワフルズ。

 鈴本をトップエースに据え、攻守のバランスが揃ったバスターズ。

 快速の矢部、矢島を武器に一点をもぎ取り、守備力でそれを守り切るバルカンズ。

 一発での得点を軸に攻めるやんきーズ。

 数少ないチャンスをモノにしつつ、豊富な投手陣と猪狩進の好リードで勝ち進むキャットハンズ。

 この五球団に比べ、カイザースはタイトルホルダーが三名ものの、扇の要の不在によって最下位に沈むという辛酸を舐めていた。

 それを味わった猪狩守は、父のオフィスである猪狩カンパニーの社長室を訪れる。

 

「父さん」

「どうした、守……捕手の件ならわかっているが、足元を見られてな……流石に友沢くんや山口くんをトレードに出すわけにはいかん。来季始まるまでトレードは凍結することに……」

「いえ、一つお願いがあってきました」

「……なんだ?」

「ドラフトまで後一週間。そこに無理やり話を通すとなるとどうしても父さんが必要なのでお願いしに来ました」

「どういうことだ?」

「数日前、ボクはとある人物と話をしてきたんです。もちろんこの話は無かったことにしてください。ルールに抵触するかもしれませんし」

「あ、ああ、わかった、分かったが……そのとある人物とは……、……待て、まさか……」

「……父さんの想像通りだと思います」

 

 猪狩はすぅ、と息を吐いて父を見つめた。

 

「今年のドラフト一位予定の選手は諦めてください。父さん。代わりに――」

 

 その一言は、

 プロ野球の人気を一身に背負う“猪狩世代”を、

 もっともっと焚きつける、魔法の言葉だ。

 

 

 

 

 

 

             「葉波風路を、指名しましょう」

 

 

 

 

 

                           NEXT STAGE――

                             レボリューションリーグアナザー

                                TO BE CONTINUED

                                  PlEASE LOOK AT IT!


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