1位の
「制限時間は15分。振り当てられた
「てことは…」
「42名からなる騎馬、10~12組がずっとフィールドにいるわけか…?」
「いったん
「それは全体の
「個性発動アリの残虐ファイト!でも……あくまで騎馬戦!悪質な崩し目的での攻撃等はレッドカード!一発退場とします!」
「チッ!」
「それじゃ、これより15分!チーム決めの交渉タイムスタートよ!」
そうミッドナイト先生が言うと交渉タイムが始まった。
俺は騎馬戦で勝つために絶対組みたい三人を決めていた。
俺は先に組まれる前に行動に移した。
「耳郎、俺と組んでくれないか?」
「えっ!?」
俺が話しかけると耳郎は驚いていた。
そんな驚くことでもないだろと思っていると耳郎は聞いてきた。
「何でウチなの?もっといい人もいるのに…」
「この騎馬戦に勝つには耳郎の個性の力が必要なんだ。力を貸してくれ」
「……本当にウチでいいの?」
「ああ、俺には耳郎が必要だ」
そう言うと耳郎は何故か顔が赤くなる。
それを見ていた芦戸が目をキラキラさせていたがよく分からなかった。
「…そこまで言ってくれてるのに断ったらロックじゃないよね。よろしく叶」
「ああ、じゃあ二人目を確保しに行くぞ」
「次は誰を誘うの?」
「B組の奴だ。轟対策に絶対欲しい」
そう言って俺と耳郎は移動し、目的の人物を見つけて声をかける。
「鉄哲、俺と組んでくれないか?」
「あぁん?お前はA組じゃねえか!誰が組むか!!」
俺はB組の鉄哲徹鐵に話しかけるが断られてしまった。
それは見ていた耳郎は俺に言った。
「…こいつって切島と個性が被ってた奴じゃん。だったら切島に頼んだ方がよくない?」
「んだと!?」
「いや、鉄哲じゃないと駄目だ。こいつは轟の天敵なんだ」
「えっ?」
「…どういうこと?」
耳郎と何故か鉄哲も俺の言葉に疑問を抱いていたので俺は説明した。
「轟の『半冷半燃』は氷と炎を操るが映像を見ていた感じ鉄哲の個性は身体を金属にする個性だ。凍らせようとしても冷えるだけで意味はないし燃やそうとしても金属が熱して逆に攻撃力が増す。鉄哲は轟を完封できるかもしれない存在なんだよ」
「そうなの!?」
「何であんたが驚いてんだ!自分の個性だろ!」
「だから頼む鉄哲、俺に力を貸してくれ」
「…俺のことを高く評価してくれるのは嬉しいけど、A組は爆豪と一緒でB組を見下してるだろ!」
「あんなツンデレタワシ野郎と一緒にするな」
「バフォッ!?」
俺の発言に耳郎は吹いてしまったが、そのまま鉄哲に言う。
「俺は全員を対等だって思っている。A組やB組なんて関係ない。確かに俺達は
「け、けどよお…!」
「…それに見たくないか?俺達に負かされて悔しがる爆豪の姿」
「乗ったぁ!!」
俺が出した提案に乗り、鉄哲はチームに加わった。
残りのあと一人を確保するために俺達は移動を始める。
そして目的の人物を見つけ話しかけた。
「よう、チーム決め頑張ってるか?確か心操だっけ?」
「あんたは2位の叶か?」
俺は最後の一人に宣戦布告に来た普通科の生徒、心操人使に話しかける。
すると耳郎と鉄哲が言った。
「お、おい叶!こいつはもうチームを組んでんじゃねえか!」
「尾白と葉隠に、B組の庄田だっけ?もう決まってるから駄目だよ」
「
「えっ?」
もう心操には尾白と葉隠、それにB組の庄田二連撃でチームを組んでいたが俺の考えが正しければこの三人は自分の意志で心操とチームを組んでいない。
そう思っていると心操が言った。
「………気づいていたのか」
「ああ、障害物の時にチラッとだが見たからな。お前にも事情があるのは分かるが三人の洗脳を解いてくれないか?」
「「洗脳!?」」
「そうはいかない、俺だって勝ち残りたいからな」
「こいつ…!」
俺の提案を心操が断ると耳郎が心操を睨む。
俺は溜息をつくと心操に言った。
「…お前、ヒーローになりたいんだろ?」
「…っ!?」
「…おそらくヒーロー科の入試を受けたが個性の相性が悪くて合格できなくて予備として普通科を受けたんだろ。だからここで活躍してヒーロー科に編入したいと思ってる。違うか?」
「確かに
「…よく分かったな。人の心が分かるのか?」
「ただの勘だ」
そう心操に言うと俺は手を差し伸べて言った。
「だったら俺のチームに入ってくれ。2位のチームなら注目されるだろし俺達は1位になるつもりだ。心操の理想を叶えるために俺達を利用してくれ」
「…でも俺はお前のクラスメイトを無理矢理従わせようとしたんだぞ?」
「そういう個性なんだからしょうがないだろ。それに洗脳を使えば
そう俺が言うと心操は少し考えると俺が差し伸べた手を握る。
「…俺だってヒーローになりたい。力を貸してほしい。俺の『洗脳』は衝撃を与えたら解けるからあいつらに衝撃を与えてくれ」
そう言って俺達は尾白達に衝撃を与えると尾白達は正気に戻った。
「う、ううん…」
「あ、あれ…?俺は一体…!」
「悪かったな尾白、葉隠。早くしないとチーム決めの時間が無くなるから急いだほうがいいぞ」
「ああっ!?そうだよ尾白くん!早くチームを決めよう!」
「ああ、そうだね葉隠さん」
「尾白、葉隠。いきなり洗脳してすまなかった」
「別にいーよ!」
「お互い頑張ろう」
そう言って尾白達はチーム決めのために離れていった。
俺達は話し合った。
「まず前半は他のチームから
「任せて」
「ああ」
「後半戦になったら一気に獲りに行く。絶対に倒れるわけにはいかないから鉄哲、任せたぞ」
「おう!」
「初めに言っておく、俺の『
『さあ上げてけ鬨の声!血で血を洗う雄英の合戦が今、狼煙を上げる!』
そうアナウンスが入るが俺は耳郎と鉄哲から離れて心操に爆豪が必ずキレる悪口を伝えると騎馬の上に乗り、545
『よォーし組み終わったな!!?準備はいいかなんて聞かねえぞ!!いくぜ!!残虐バトルロイヤルカウントダウン!!』
「鉄哲、恨みっこなしだぞ」
「おう!」
鉄哲がB組の物間と話をすると物間が俺を見て不敵な笑みを浮かべた。
侮れない相手かもしれないな。
『3』
「狙いは…」
『2』
「一つ」
『1…!』
「絶対に勝つ…!」
『
◆◆◆
騎馬戦が開始すると緑谷のチームがやはり集中して狙われているのを大志は見ていると拳藤チームが向かってきていた。
「悪いね鉄哲、あんた達のハチマキを貰うよ!」
「拳藤っ!!」
「俺達を舐めんじゃねえよ」
拳藤は手を巨大化させる。
それを見た大志は迎撃しようとするがハチマキが浮かび上がりそうになり抑えると後ろから腕が飛んでくる。
「(同時攻撃か…凄い連携だ。だが…)」
大志はチーム全体に個性を使用すると放電する。
拳藤チーム全員が感電するが耳郎達は何ともなかった。
「…放電に巻き込まれているのに感電しない」
「全員に雷無効を付与した。耳郎、今のうちにハチマキを取れ!」
「りょーかい!」
耳郎はイヤホンジャックで拳藤からハチマキを取る。
それを大志が手にした瞬間、左側から巨大な手が大志に直撃するが大志は片腕で受け止めると鱗チームの宍田の腕だったのを確認すると大志は心操に対して個性を使用する。
「良いパワーだな」
「私の攻撃を受け止めるとは!?」
『宍田、ハチマキを狙え!ハチマキさえ奪えば俺らの勝ちだ!!』
「分かりましたぞォオオオ!!」
「っ!?おい宍田!!今のは俺じゃねえ!!」
そう鱗は言うが宍田が動かなり、その隙に耳郎がハチマキを取りその場を離れた。
「貰ってくぞ」
「あっ!?」
「…凄っ!?心操の声を変えたの?声を変えたら誰が喋ったか分からないじゃん!」
「ああ、仲間の声にすれば簡単に洗脳できるからな。ヒーロー科に編入したらサポート科に頼んで変声機を作ってもらえよ心操」
「…フッ…そうだな」
『さァ残り時間半分を切ったぞ!!1000万
そういう会話を大志は行いながら他のチームからハチマキを死守していると上鳴が無差別に放電し
『何だ何した!?群がる騎馬を轟一蹴!』
『上鳴の放電で
『ナイス解説!!』
「うっわ、あそこにいたらヤバかったね」
「そうだな…っ!?」
そんな会話をしていると爆豪が飛んできた。爆豪は物間達のハチマキを全て取った後に大志達のハチマキを奪おうとするが大志が雷を爆豪に向かって落とし爆豪は感電する。
「…ガァアア!!…避けられねえ!!…この理想野郎!!!!」
「危ねえな!」
大志は爆豪を殴り飛ばすと瀬呂がテープを伸ばして爆豪をキャッチする。
大志は爆豪達から離れると心操に言った。
「心操!例のアレを頼むぞ!!」
「…はぁ、マジでやるのか」
「…ッ!?…逃げんじゃねえよ!!!」
爆豪は大志達を追いかけるが何故か立ち止まった大志達を警戒して立ち止まると心操は言った。
「…お前って緑谷って奴に惚れているのに照れ隠しで虐めているツンデレなんだって?」
「!?」
心操の言葉を聞いた爆豪は青筋を浮かべながら大志を睨んだ。
それを大志と耳郎は顔を背けていると心操は続けて言った。
「まぁ、お前がホモでも関係ないけど虐めをする奴がNo1ヒーローになれないと思うぞ。そういえばヘドロ
「爆豪落ち着け!冷静にならねえと1位になれねえぞ!」
「へえ、また助けてもらうんだ。お姫様」
切島が爆豪を落ち着かせようとするが心操はさらに煽った。
爆豪の頭の中でブチッって音が鳴り響くと爆豪は叫んだ。
「てめェら!!!!全員!!!!ブチ殺……」
「俺達の勝ちだ」
「おっ、おい!?爆豪!?」
そう心操は言うと爆豪が静止する。
大志達は急いで離れるとアナウンスが入った。
『なー!!?何が起きた!!?速っ速―!!飯田、そんな超加速があるんなら予選で見せろよー!!!ライン際の攻防!その果てを制したのは…逆転!!轟が1000万!!そして緑谷急転直下の0
「頃合いだ。1000万奪りに行くぞ!!」
大志はそう言うと個性を全員に使用して加速する。
それを一早く気づいた轟が氷壁を大志達の方に展開すると向かって来た個性を使用している緑谷に
大志は鉄哲にさらに個性を使用した。
「このまま突っ込め、鉄哲!!」
「へっ!分かりやすくていいなあ!!」
そのまま大志達は氷壁に突っ込むのと同時に緑谷が轟からハチマキを一つ取った。
「とった!!とったああ!!」
『残り17秒!こちらも怒りの奪還!!』
「待ってください。そのハチマキ…違いませんか!?」
「やられた…!!」
緑谷が掴んだハチマキには70と書かれていた。
「轟くん、しっかりしたまえ!!危なかったぞ!」
「万が一に備えてハチマキの位置は変えてますわ!甘いですわ緑谷さん!」
「……だろうな俺だってそうする」
「「「「!?」」」」
氷壁のほうから声が聞こえて轟達は見ると氷壁が破壊され大志達が物凄いスピードで突っ込んできた。
大志は耳郎に個性を使用すると言った。
「耳郎!思い切りやれ!!」
「りょーかい!!」
大志は耳郎にそう言うとプラグから超高周波が放出され緑谷達と轟達は動けなくなる。
大志はそのままのスピードのままハチマキを取ると数字を見て笑った。
「取ったぜ1000万…!」
「くそっ…!」
『残り時間15秒で叶が1000万を取り逆転だああ!!!』
大志は1000万を取るとすぐさま全体に雷無効と心操に個性を使用する。
緑谷達と轟達は大志達に向かっていく。
『常闇くん!!』
「任せろ!」
「っ!?違う常闇くん!今のは僕じゃない!!」
『八百万、武器を創って牽制しろ!その間に取り返す…!』
「ええ!」
「…っ!?…駄目だ八百万!!」
緑谷と轟がそう言うが常闇と八百万が静止する。
その間に大志達が離れる。
「(くそっ!!せっかく轟が俺を頼ってチームに入れてくれたのに何も出来ねえのかよ!!)」
上鳴は自分の無力さを痛感すると左手を大志の方に向けた。
「(ちくしょう!あんなに特訓したのに力の差がこんなにあるのかよ!!負けたくねえ!!たとえ大志相手だろうが絶対に負けてたまるか!!!!)」
そう上鳴は思うと左腕に電流が走った。
『そろそろ時間だカウントいくぜエヴィバディセイヘイ!10!9!』
「あとは逃げ続けるぞ!!もう少しだ頼むぞ皆!!」
「任せ……叶!!?」
「何っ!!?」
耳郎が焦った様子で大志を呼ぶと、大志は1000万のハチマキを持っている右腕側を見ると上鳴の左腕から
それを見た大志は冷や汗をかくと1000万のハチマキを左腕に持ち替えた。
そのおかげで1000万は取られずに済んだが自身の545
「…っ…やってくれたな電気!!!」
「何だ今の!?」
「上鳴さん今のは一体…!」
「俺にも分からねえ!?負けたくないと思ったらいつの間にか出ていたんだ!!」
「とにかく隙ができた…取り戻すぞ!!」
正気を取り戻した八百万に聞かれるが上鳴自身にも今の現象は分かっていない様子だった。
轟達と緑谷達、そして正気に戻った爆豪が向かってくると大志は個性を使用する。
「上等だ!!かかってこい!!」
大志がそう言うと全員が大志達に向かってきて戦闘が始まろうとした時だった…。
『
そうアナウンスが入り、大志達は止まると騎馬を解体するとアナウンスが入る。
『早速、上位4チーム見てみよか!!1位、叶チーム!!』
大志はふぅと息を吐くと耳郎が抱き着いてきた。
「お、おい…耳郎」
「やったウチらが1位だ!!ありがとう叶!!」
「よっしゃあああああああああ!!!」
「ありがとな叶。おかげでここまで来れた」
「…いや、皆のおかげだ。俺こそありがとう」
『2位、轟チーム!!』
「………くそっ…」
「すまない、俺のせいで迷惑をかけた」
「くっそお!!あのラッキーパンチで1000万を取り返していれば俺達が1位だったのに!!」
「そんなこと…飯田さんと上鳴さんがいなければ私達の勝利はなかったですわ」
『3位、爆豪チーム!!』
「あ~ん!もう少しだったのに!」
「まあ3位なら上々だって。結果オーライ」
「そんなこと思うかよ…あいつが」
「クソがああああああ!!!」
3位まで発表されるが緑谷は暗い表情のままだった。
「デクくん」
「あの…ごめん…本当に…」
そこまで言うと麗日と発目が常闇を指差すと緑谷が驚いた。
「お前の初撃から轟は明らかな動揺を見せた。1000万を取るのが本意だったろうが…そう上手くはいかないな。それでも一本、警戒が薄くなっていた
『4位、緑谷チーム!!以上4組が最終種目へ…進出だああーーーー!!』
緑谷は大量の涙を流すのを見ていた麗日達は笑っていた。
「(攻撃には使わねえ、そう決めたハズなのに気圧された…)」
「いけねえ…これじゃ…親父の思う通りじゃねえか…」
ただ一人、轟だけは暗い顔をしていた。