本当に毎回、読んでくださりありがとうございます!
あと大志の職場体験先は個人的に好きなキャラなのでしました。
「全員のヒーロー名が決まったところで話を職場体験に戻す。期間は1週間。指名のあった者は個別にリストを渡すからその中から自分で選択しろ。指名のなかった者は予めこちらからオファーした全国の受け入れ可の事務所40件。この中から選んでもらう。それぞれ活動地域や得意なジャンルが異なる。よく考えて選べよ」
「例えば13号なら対
全員のヒーロー名が決まった後、相澤先生とミッドナイトがそう説明すると指名をもらっている生徒はリストを貰った。
「俺ァ都市部での対・凶悪犯罪!」
「私は水難に係わるところがいいわ」
「今週末までに提出しろよ」
「あと二日しかねーの!?」
「効率的に判断しろ。以上だ」
そう言い相澤先生とミッドナイトは教室を出ていった。
期限が二日しかないためよく考えて早めに提出しないとな。
そんなヒーロー情報学の授業が終わって昼休み。
全員が職場体験先について話が盛り上がっており、俺は電気、耳郎、八百万と話をしていた。
「皆さんは職場体験先はお決めになりましたか?」
「俺はまだ決めてない。まだ悩んでて…」
「二日しかないから早めに決めろよ」
「わーってるよ。そういう八百万はどこに行くか決まった?」
「私は指名をいただいたウワバミさんのところに行こうと思います」
ヒーローをしながら様々な企業の広告塔として活躍するスネークヒーロー、ウワバミから八百万は指名されたんだなと思っていると一瞬だけ表情が暗くなった後に八百万が言った。
「…それに体育祭では良いとこなしだった私を見初めて下さった方ですもの。たんと勉強させてもらいますわ!」
そんなことはないと思うが、八百万はいつも以上にやる気に満ちていた。
「耳郎はもう決めたか?」
「うん。ウチは指名くれたデステゴロのところに行こうと思ってる」
「え!?デステゴロって武闘派のヒーローじゃん!そこに耳郎が!?」
耳郎の言葉に電気は驚きながら言った。
確かに武闘派のヒーローであるデステゴロのところに耳郎が行くとは思ってもいなかったから俺も驚いた。
「体育祭では叶に頼りっぱなしだったから少しでも強くなりたいんだ。ウチも叶と肩を並べれるようになりたくて」
確かに負けたの相当悔しがっていたから耳郎も強くなろうとしているんだな。
「大志はどうだ?5000件以上も指名が来ていたからまだ決まってない感じ?」
「いや俺も決めてるぞ」
「マジで?どこ行くの?」
そう電気が聞いてくると耳郎と八百万も気になるのかこちらを見ていた。
「俺はギャングオルカのところに行こうと思ってる」
「ギャングオルカ!?大志がそこに!?」
「指名くれたからな。そんなに驚くことか?」
トップレベルに実力もあり、沖縄にある水族館の館長を兼任している鯱ヒーロー、ギャングオルカのところに行こうと伝えると電気は驚いていた。
「ギャングオルカって確かプロフィールで強者が好きって答えるぐらいだし滅茶苦茶厳しいんじゃない?」
「プロから学べる良い機会だからな厳しそうなところを選んだ。それに俺は体育祭では優勝できたけど自分の力だけで勝っただけだ。俺は騎馬戦の時みたいにチームでの連携力を高めたいんだ」
「連携力?自分で解決したい大志が?」
電気達にそう言った後に電気がそう疑問を持っているようだった。
確かに今までの俺なら連携力を高めたいとは思わなかったからな。
「自分の個性を完全に使えるようになって皆と同じスタートラインに立てたからな。これからチームで行動することも多くなるだろうし、騎馬戦と同じように俺の個性を皆の補助に活用すればできることが多くなると思うんだ。例えば、八百万の『創造』に俺が個性を使えば無機物だけじゃなくて生物も創れることができるかもしれない」
「それは良いですわね!色々と応用できそうです!」
「あとは常闇の『
「ほう、それは良い案だな」
「うわビックリした!?いきなり話に入ってくるな!!」
俺が個性の応用について話をしているといつの間にか常闇が近くに来ており、耳郎が驚いていた。
「他にも色々考えているけどそういう考えがもっとできるようになりたいと思って厳しそうなギャングオルカのところに行って学ぼうと思っている。自分で解決するんじゃなくて皆で解決できるようになりたいんだ」
「やっべえ!なんかかっけーじゃん!」
「素晴らしいお考えですわ!」
「うん。ウチも良いと思う」
「過去を凌駕するか…フッ…」
俺の考え方に皆が共感してくれて良かった。
そろそろ次の授業の準備をしようと思っていると常闇が近付いてきた。
「では、そろそろ
「………もう名前をつけたのか」
◆◆◆
全員が職場体験先を決め、ついに職場体験当日になった。
「全員、コスチューム持ったな。本来なら公共の場じゃ着用厳禁の身だ。落としたりするなよ」
「はーい!!」
「伸ばすな、はいだ芦戸。くれぐれも失礼のないように!じゃあ行け」
『はい!』
「楽しみだなあ!」
「おまえ九州か。逆だ」
「………」
相澤先生がそう言うとクラスメイトは移動を始めるが飯田のところに緑谷と麗日が向かった。
体育祭後、ニュースで聞いた東京・保須市で起こったインゲニウムの事件。
逃走中の犯人は神出鬼没。過去17名ものヒーローを殺害し23名ものヒーローを再起不能に陥れたヒーロー殺し。
何も言わない飯田に俺達が何かを言えるはずもない状態で職場体験の日まで来てしまった。
「俺…飯田に何て言ったらいいか分かんねえよ…」
「ウチも…」
「ひとまずは職場体験に集中しよう。俺達も移動しよう。じゃあな二人とも」
「うん。じゃあね」
「また来週な!」
そう言葉を交わし俺は電気と耳郎と別れて、一人で新幹線に乗り込んだ。
飯田の職場体験先が保須市だと聞いて驚いた、早まったことをしなければいいが…。
そんなことを考えていると最寄り駅に到着した俺はスマホの地図アプリを駆使して職場体験先であるギャングオルカの事務所に辿り着いた。
「ここか……」
俺は事務所のドアを開け中に入るととサイドキックの人がいたので俺は言った。
「雄英高校から来ました。叶大志です。しばらくの間、よろしくお願いします」
「よく来たね。それじゃあシャチョーのところに案内するね」
そうサイドキックの一人に案内されてある部屋の前に行くとサイドキックの人がドアを開けた。
「シャチョー!!例の体育祭の子が来ましたよー!!」
「…来たか」
サイドキックの人がそう言いながら部屋に入った後に俺も入るとペットボトルの中に入っていた水を自分の頭にかけるギャングオルカがいた。
俺は再び自己紹介をしようとするが先にギャングオルカが言った。
「あの
「っ…!」
ギャングオルカの厳しい言葉に空気が張り詰めるのが肌に分かった。
確かに自分は体育祭で優勝しても通過点にしか思っていない、目指すは皆の笑顔を守るヒーローなんだからギャングオルカの言葉も一理あった。
「体育祭を見て分かったことがある。貴様は圧倒的な力を持ってはいるが所詮、一足先に卵から孵化したダボハゼの稚魚だとな!!ビシビシしごいてやるから覚悟しろ!!!」
「はい!よろしくお願いします!」
「返事はサーイエッサーだ!!」
「サーイエッサー!!」
「声が小さい!!もう一度!!!」
いきなりギャングオルカの厳しい指導が始まり、俺は少しだけ驚いているとサイドキック達の話し声が聞こえた。
「シャチョー、張り切ってるね」
「元々、子供好きだからね。体育祭を優勝した子が自分のところに職場体験に来てくれることを喜んでいたもんね」
「本当は賞賛と激励を贈りたいのにキャラと性格のせいで言えないことに悩んでいるもんね。そのせいで子供に泣かれちゃってるし」
………聞かなかったことにしよう。
◆◆◆
「はーっはっは!!どうしたどうした!!ヒーロー共!!俺の速さに追いついてねえな!!まあ追いついてもいいけど、この家族の命がどうなってもいいならなあ!!」
「ヒーロー助けてぇえ!!」
「せめて子供だけでも!!」
ギャングオルカ達と一緒に俺は逃走している
俺はギャングオルカに言った。
「ギャングオルカ!俺に人質の救出を任せてもらえませんか!」
「しかし、貴様は…!」
「大丈夫です!戦闘はしません!だからお願いします!」」
「…分かった。任せたぞホープ!」
「はい!!」
ギャングオルカからの許可を貰うと俺は
「あん?何だ?…っ!?」
「全員、手を繋いでください!早く!」
「は、はい!」
「なっ!?このガキ!!」
「クソッ!?人質を!?」
「見事だホープ。あとは俺の仕事だ。確かにお前は
そう
◆◆◆
「俺達と一緒に行動していて感じたことがある。貴様は強力過ぎる力のせいで連携が苦手だな。どちらかといえば単独での戦闘が得意だな」
初日での活動が終わり事務所に帰ってくるとギャングオルカからそう指摘をされた。
まさか、初日に一緒に行動しただけで今の俺の課題点を見抜くとは流石はプロだなと思うと俺は正直に答えた。
「はい。俺は個性を体育祭の時にやっと全力の力を出せるようになりました。そこから色々、試行錯誤をしながら戦い体育祭で優勝したんです。ですが自分は連携力を向上させに職場体験に来ました」
「自分の力を仲間ために使うために連携力の向上か…フッ…いいだろう。貴様の連携力をこの職場体験の間にみっちり叩きこんでやろう!!覚悟しておくんだな!!」
「サーイエッサー!」
「声が小さい!!何度も言わせるな!!!」
「サーイエッサー!!!」
「良し!!今、俺の事務所で任されている依頼を解決するのを手伝ってもらう」
「依頼?それはどんな依頼ですか?」
俺はギャングオルカに聞くと、少し考えた後に答えた。
「連続失血死事件の容疑者、渡我被身子を捕縛する!!」