『理想郷』がヒーローになる物語   作:zorozoro

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この話で主人公の個性の能力が分かります。


目指すべきヒーローの姿と雄英入試

俺が雄英に進学を決めた日から次の日。

 

俺は担任に雄英のヒーロー科を受験する事と奨学金の話をなかったことにしてもらった。

自分のことで色々、動いてくれていたのに無駄にしてしまったことを謝ると担任は気にするなと言ってくれた。

それどころか雄英のヒーロー科に合格したら我が校で初の快挙だから頑張ってくれと言われた。

 

一応、電気も雄英のヒーロー科を受けることを伝えると渋い顔をしていた。

 

どれだけ勉強駄目なんだよ電気…。

 

そこから半年間、ずっと特訓と勉強の毎日だ。

バイトもあったが今まで学費のために貯めていた金が学費に必要なくなったためバイトの数は減らしている。

両親の遺産は緊急事態の時以外、使わない様にしている。

 

勉強が滞ってきたら外に出て、個性の練習をして頭が冴えたら勉強の繰り返し。

電気がアホになるが電流を流して正気に戻させる。

 

そんな日々を過ごしていたがそこで少し問題が発生した。

電気はオールマイトみたいなヒーローになるという目標となるヒーローがいたが俺には目標となるヒーローの姿が具体的になく、皆の笑顔を守るヒーローとはどういう存在かが分からなくなっていた。

 

普通なら皆、No1ヒーローのオールマイトに憧れるが俺はあまりに規格外過ぎて参考にならなかった。

あと超パワーの個性を持っているオールマイトとでは個性の強さのベクトルが違っていたのもあった。

自分も超パワーを出せるがオールマイト以下の力で、しかも身体への負担が大き過ぎて話にならなかった。

 

両親を参考にしようとしたが(ヴィラン)と戦っている動画はなく、両親が亡くなった際のニュースの動画しか残っておらず断念した。

 

もう諦めるしかないかと思った時に一つの動画に出会った。

 

それは(ヴィラン)とヒーローの戦いの動画だったが逃げながらなのかうまく撮れておらず映像もブレていた。

僅か一分程度の動画でヒーローが(ヴィラン)をどうやって倒したのかも具体的には分からないような動画だったのだが、俺はそのヒーローに惹かれた。

 

その動画を見続けていると、このヒーローと話をしてみたいという気持ちが強くなり受験勉強をしないといけないのに俺は我慢ができずに行ってしまった。

 

アメリカ合衆国No1ヒーロー、スターアンドストライプに会いにアメリカへ。

 

◆◆◆

 

『なあ大志!今日ぐらい勉強休みにして初詣行こうぜ!』

 

「悪い。今、ちょっと地元を離れているから今日は無理なんだ」

 

『そっか、残念。それより旅行か?いいなあ、何処に行ってんの?』

 

「アメリカ」

 

『アメリカ!?』

 

俺はアメリカの首都、ワシントンのホテルで電気と電話していた。

 

アメリカに行く前に一成さんと栄子さんに報告した。

二人とも凄い驚いていたが俺はちゃんと理由を伝えて何とか許可を貰った。

 

ちなみに貴理子義姉さんはコミケでいない。

 

俺はどうすればスターアンドストライプに会えるかを考えた。

日本はオールマイトという平和の象徴のおかげで犯罪率は5%になっているが海外の犯罪率は20%以上になる。

当然、そう簡単には会えないし会えたとしても話を聞いている時間なんてないかもしれない。

 

そこでふと思いついた。

犯罪率が多くて話ができないなら一時的に下げればいい。

一歩間違えたら俺が(ヴィラン)と同じ扱いになるがこの方法しかないと思った。

 

翌日、俺はひたすら犯罪を止めた

(ヴィラン)を倒したり強盗を捕まえたりした後、手紙を置いてその場を立ち去る。

手紙には謝罪と17時にユニオン駅に待っていることを書いていた。

 

そんな事を続けて三日目、そろそろ帰国しないといけないなと思ってユニオン駅で待っていると上から女性が空から降りてきた。

 

「お前かい?私に会いたいためだけに犯罪を片っ端から止めている生意気な坊や(ボーイ)ってのは!」

 

そう言って現れたのは動画で見たスターアンドストライプだった。

まさか本当に会えるとは思わなかった。

俺の姿はわざと監視カメラに記録が残るようにしていたから知っていて当然だな。

 

その後、軍用車両も1台止まった後に俺は答えた。

 

「はい、俺がやりました」

 

「自分が間違った事をしている自覚はあるかい?」

 

「はい、申し訳ございません」

 

俺は素直に頭を下げて謝った。

すると頭に何かが乗った、すぐにそれが手だと理解するのに時間は掛からなかった。

 

「よし今回は許そう!だけど二度目はないからね!」

 

「ありがとうございます」

 

「………それはそれとして」

 

そう言った後、俺の頭に衝撃と痛みが走った。

 

「この大馬鹿が!!ヒーローでもない坊や(ボーイ)が危険なことをしてんじゃないよ!!」

 

「うっ!?」

 

その後、俺は軍用車に乗せられてアメリカ軍の基地に連れていかれた。

俺が入っていいのか疑問だったがスターが構わないと言い、俺も入った。

そして会議室に案内され、俺とスターはそれぞれ椅子に腰かける。

 

「じゃあ、話をしようか。何を聞きたい?」

 

そうスターに言われて俺は自身の悩みを話した。

 

自身の個性のこと。

 

過去に起こしてしまった個性の暴走の件について。

 

そして、ヒーローとはどうあればいいかを聞いた。

 

それを聞いたスターは…。

 

「分からないね!」

 

「!?」

 

俺の質問を一蹴した。

俺は言い方を間違えたのかを悩んでいると。

 

「それは私が答える事じゃない。坊や(ボーイ)が決めることさ」

 

「それはそうですが…」

 

俺が悩んでいるとスターは溜息をついた。

 

「私は昔、日本から来た留学生に救われた。家族でサンタモニカビアに行く途中だった」

 

「えっ?」

 

「逃走中の強盗が私達の車に襲いかかってきた。せめて妹だけでも、死を覚悟した。その時、彼が来た」

 

「それって、まさか…」

 

「そう、オールマイトさ。あの2本の触角を私は生涯忘れない。彼は私の心の師!彼より平和に貢献するため私は触角を8本にした。これが私がヒーローになった理由さ」

 

俺は改めてオールマイトの凄さを再認識した。

スターですら憧れさせる凄い存在なのだと実感した。

 

「そんなので良いんだよ。具体的に考えなくてもなりたいものになればいい。そういう素敵な夢を見させてくれるのがヒーローさ」

 

その言葉を聞いて、俺は悩みが消えた様な気がした。

夢物語を叶えるのがヒーロー。

その言葉を聞いて俺の目標は決まった。

 

「…俺は不幸で悲しんでいる人達を笑顔にできるヒーローになりたいです。スターやオールマイトを超えられるようなヒーローになります!」

 

「私を超えるか!やっぱりアンタは生意気な坊や(ボーイ)だよ!」

 

「あっ、すみません。サイン貰ってもいいですか?あと写真もお願いします」

 

「唐突だね!?いいよ!!」

 

そう言うとスターは俺が持ってきていた色紙にサインを書いた後に一緒に写真を撮ってくれた。

 

俺はスターの言葉で目指すべきヒーローの姿を見ることができた。

俺は両親の意志を受け継いで、スターやオールマイト以上のヒーローになる。

 

それを教えてくれたスターを俺は心の師と決めた。

 

◆◆◆

 

そして時は流れて、2月26日。

ついに雄英高校ヒーロー科一般入試の日がやってきた。

やれる事は全てやった、あとは合格を勝ち取るだけだと思っている。

ふと隣を見ると電気が緊張でガチガチになっていた。

 

お前はそういうキャラじゃないだろ。

 

「緊張するなんてお前らしくないな。いつも通りにやればいいんだよ」

 

「で、でも!いざ、雄英に来ると緊張しちまって!しかも、こんなに受験生いるし」

 

「はぁ…電気、俺はお前なら合格できると思っている」

 

「えっ?」

 

俺の言葉に電気は俺を見た。

 

「電気は絶望の淵にいた俺を救ってくれた。あの時、手を差し伸べてくれた。俺にとって電気はもうヒーローなんだ」

 

「大志…」

 

「それに約束しただろ?最高のヒーローになるって。こんな受験ごときで躓いている場合じゃないだろ?」

 

そう言った後、俺は電気に拳を突き出した。

それを見た電気は笑顔になると俺の拳に自身の拳を合わせた。

 

「おう!こんな受験ごときで止まってられないな!よーし、やるぞー!!」

 

「全く、相変わらず調子がいい奴。まぁ、それが電気の良いところなんだけどな」

 

電気がいつもの調子に戻ったのを確認すると俺達は受験会場に入った。

 

筆記試験は今までの授業を真面目に受けていれば普通に解ける内容だった。

まぁ、こんなので落ちる奴は別の高校で頑張ってくれと思った。

筆記試験の会場から出ると電気が全部埋めることができたと喜んでいた。

まだ試験は終わってないからはしゃぐのは後にしてくれ。

 

『今日は俺のライヴにようこそー!!!エヴィバディセイヘイ!!!』

 

実技試験の会場で俺と電気は座っているとボイスヒーロー、プレゼント・マイクが概要の説明を始めた。

入試要項にも書いてあったが実技試験は模擬市街地演習を行う。

プレゼン後は各自、指定の演習会場へ向かう様に伝えられた。

会場の場所を見ると俺と電気は違う場所だった。

 

友達(ダチ)同士で協力させないためか?」

 

「だろうな。友達(ダチ)のお陰で合格できましたってのがあったら困るからだろ」

 

演習場には仮想敵(かそうヴィラン)を三種・多数配置してありそれぞれの攻略難易度に応じてポイントが設けられている。

それを行動不能にしてポイントを稼ぐのが試験の内容だ。

 

「あれ?大志、たしか仮想敵(かそうヴィラン)って三種だったよな?このプリントには四種記載されているんだけど?」

 

そう電気が俺に言うと同時に眼鏡をかけた受験生が同じ事をプレゼント・マイクに質問していた。

それと同時に受験生の一人を注意していた。

 

「うわ~、可哀想だな。アイツ」

 

そう電気が言っているとプレゼント・マイクが説明を続けた。

説明によると四種目はお邪魔虫でポイントも0P(ポイント)と伝えられた。

それを聞いた眼鏡の受験生も礼を言いながら礼儀正しく頭を下げていた。

 

『俺からは以上だ!!最後にリスナーへ我が校”校訓”をプレゼントしよう!かの英雄ナポレオン=ボナバルトは言った!真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者と!!Plus Ultra(更に向こうへ)!!それでは皆、良い受難を!!』

 

そうプレゼント・マイクが言った後に俺と電気はそれぞれ指定された演習会場に向かった。

 

演習会場に着くと俺は周りの人達を見てみる。

こういう情報は後から役に立つ事があるからだ。

 

気合を入れている者。

 

このような演習会場を複数持つ雄英の凄さに驚いている者。

 

余裕があるように見せて虚勢を張っている者。

 

色々な人がいたが、特に分かりやすかったのは緊張して耳についているイヤホンジャックを弄って気を紛らしている少女がいた。

 

あのイヤホンジャックが彼女の個性なのだろう。

 

まぁ、俺にとっては全員敵だが。

邪魔するなら叩き潰す。俺と電気が合格できるならそれでいい。

 

『ハイ、スタート―!』

 

そうプレゼント・マイクの声が聞こえた瞬間に俺は個性で雷を纏い高速で動いた。

 

『どうしたあ!?実践じゃカウントなんざねえんだよ!!走れ走れえ!!賽は投げられてんぞ!!?』

 

そうプレゼント・マイクに言われたのと俺が真っ先に移動を開始したのを見て、やっと俺の所の奴らは動き出した。

 

馬鹿な奴らだ。(ヴィラン)がいつ襲ってくるか分からない状態で全てを奪われてからじゃ遅いんだよ。

 

そう思っていると俺の前に仮想敵(かそうヴィラン)が壁を破壊して現れる。

それを俺は雷を使用して瞬殺する。

後ろの方からも戦闘音が聞こえ始めた。どうやら後ろにいた奴らも戦い始めたようだ。

俺の前に新たに三体現れるのを確認すると俺はその仮想敵(かそうヴィラン)に向かっていった。

 

あれから何分か経過した。

あれから順調に仮想敵(かそうヴィラン)を倒していった。

ポイントが50を超えた時点で数えるのを止めた。

 

次のやつを探そうと思っていると後ろの方で大きな音が鳴ると同時に地響きが起こった。

俺は後ろの方向を見ると、お邪魔虫である四種類目の巨大な仮想敵(かそうヴィラン)がいた。

それと同時に俺は気が付いた。

仮想敵(かそうヴィラン)が攻撃した場所は先程まで他の受験生がいた場所だという事に。

俺は急いで駆け出した。

他の受験生とすれ違うが俺は無視して攻撃した場所に向かった。

 

攻撃した場所に着き、周りを見渡すと建物などが酷く破壊されている状態だった。

仮想敵(かそうヴィラン)がもう一度、攻撃しようとしているのを見た後にふと下を見るとあのイヤホンジャックの少女が倒れていた。

 

「…ウチは父さんと母さんと…約束したんだ…!ヒーローになるって…!」

 

「っ!?」

 

イヤホンジャックの少女が涙を流しながらそう言っているのを聞くと俺は咄嗟に動いた。

 

あいつを助けても何のメリットなんてない。

 

だから、どうした。スターが言っていただろ?夢を見せ続けるのがヒーローだって。

 

それに、目の前で泣いているあいつを助けれない奴が。

 

皆の笑顔を守れるヒーローになれるわけねえだろ!!

 

 

個性発動

 

『自身のスピードを1000倍にする』

『自身を浮遊させる』

 

 

その瞬間と同時に仮想敵(かそうヴィラン)の腕が振り下ろされ、それを見た少女は強く目を瞑った。

 

目を瞑った少女は終わったと思ったが一向に痛みと衝撃が来る事がなかった。その代わりに自身の身体が誰かに持ち上げられている感覚があった。

 

恐る恐る目を開けると試験開始の際に一番最初に駆け出していった受験生の顔があった。

彼が自分を助けてくれたのだと理解したのと同時に彼が自分を持ち上げた状態で空中に浮いていた。

彼は自分が見ているのに気づくと微笑んだ。

 

「無事か?」

 

「あ、アンタ…」

 

「しっかり捕まっていろ。すぐに終わらせる」

 

彼がそう言うと仮想敵(かそうヴィラン)がこちらを発見する。

彼は深呼吸した後に仮想敵(かそうヴィラン)を見た。

 

 

個性発動

 

『雷は俺の1000倍の大きさで固まる』

 

 

そう大志は思うと自身の後ろに雷の巨人が現れる。

抱えられている少女と他の受験生はその雷の巨人を見て驚いている。

大志が左腕を振り上げると巨人も振り上げた。

 

「雑魚が人の受験を邪魔するな」

 

大志が腕を振り下ろすのと同時に巨人も降り下ろし、仮想敵(かそうヴィラン)の頭部に直撃し粉々に粉砕した。

大志はそれを確認すると少女を抱えながら地面に降り立った。

 

 

 

叶大志

 

 

 

“個性”『理想郷(ユートピア)

 

 

 

理想を現実にすることができる。

 

 

 

◆◆◆

 

俺は仮想敵(かそうヴィラン)を倒した後に地面に降りて個性を解除した。

あいつを倒したところでポイントにはならないから早めに他に行きたいが時間ももう無い、おそらくあれで最後になるだろう。

 

「あ、あの…」

 

「ああ、悪かったな。今、下ろすから」

 

そう言った後に少女を下ろすと、少女が歩こうとしたが足に挫いたのか痛がっていた。

 

「痛っ!?」

 

「ああ、足を挫いたのかあんな事があったからしょうがないか。見せてみろ」

 

そう言うと俺は少女のズボンの裾を上げた。

足首らへんが赤く腫れている状態だった。

俺は足首に手を触れて個性を発動する。

 

 

個性発動

 

『足首の捻挫を治療する』

 

 

そう俺は思うと少女の足首に光が集まり、すぐに光が消えた。

 

「これで足首は大丈夫なはずだ。気になるのなら試験が終わったら病院に行ってくれ」

 

「えっ?嘘っ!?凄っ!?」

 

少女が足首の痛みがなくなり驚いているのを見ていると。

 

『終了~!!!!』

 

そうプレゼント・マイクの声が聞こえた。

試験が終了し、今までのピリついた空気が少しだけ和らいだ。

他の受験生の方を見てみると白衣を着た老婆がお菓子を配りながら近づいてきた。

 

「はい、お疲れ様~お疲れ様~ハリボーだよ。ハリボーをお食べ」

 

「ありがとうございます」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

俺と少女はお菓子を貰うと老婆は他の受験生達の方へ歩いて行った。

電気も無事だと良いが、そう思いながらその場を離れようと歩き始めた。

 

「あっ、あの!」

 

「うん?どうかしたか?」

 

「助けてくれてありがとう。あのままだったらウチは今頃、あの仮想敵(かそうヴィラン)の攻撃に巻き込まれてた」

 

「気にするな。助けたかったら助けただけだ」

 

そう俺は言うと、少女が微笑んだ。

俺はこの場所を離れないといけないと思った。そろそろ反動(・・)が来る頃だろうからな。

 

「両親との約束を果たせるといいな。じゃあまたな」

 

微笑みながらそう言うと俺はその場をあとにした。

演習会場から離れて、近くの便所の個室に入ると俺は呼吸を整える。

俺の個性は他の奴らからしたらチートな”個性”なのかもしれないが、強力過ぎる力にはそれなりの代償がある。

 

ズキン!!!

 

「~~~~~~~~っ!!!?」

 

全身に激痛が走った。

壁にもたれかかり大量の汗をかいた。

 

俺はまだ自分の”個性”を制御しきれていない。

何でもできる”個性”だが強力過ぎる理想を叶えると身体に気絶する事も許されない程の激痛が走る様になっている。

竜巻や雷、重力操作等の理想なら同時発動できるくらい身体は慣れたが現実離れの理想は流石にまだ無理だったか…。

 

だが、話は簡単だ。

ようは痛みに慣れれば良い話だ。

この痛みも常時というわけでなく一時的な痛みであり、身体には何の影響がないことは病院で診断されている。

 

そう思いながら制服に着替えて、試験会場から出ると電気が待っていた。

 

「おっ!大志!」

 

「電気。実技試験はどうだった?」

 

「余裕余裕!もう無双だったぜ!これで筆記試験が良ければ一緒に雄英に行けるな!」

 

「俺が駄目な場合はどうすんだよ」

 

「ないない!大志に限ってそんな事ないだろ」

 

そう電気は笑顔で言うと俺と肩を組んだ。

 

本当に調子のいい奴だ。

行く前は緊張で身体がガチガチだったくせに…。

 

「じゃあ、地元に戻ってから遊びにでも行くか?試験が終わった記念でな」

 

「おお、いいね!よーし!大志と一緒に片っ端からナンパだー!!」

 

「ナンパは勘弁してください」

 

そう俺達は笑いながら試験会場を後にした。

 

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