『理想郷』がヒーローになる物語   作:zorozoro

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お久しぶりです。

1ヶ月以上更新が止まってしまいすみませんでした。

何とか更新速度を戻せるようにします。


二人の英雄 後編

「これで30階」

 

「メリッサさん最上階は?」

 

「ハァ…ハァ…200階よ」

 

「マジか!?」

 

「そんなに上るのかよ…」

 

(ヴィラン)に出くわすよりマシですわ」

 

俺達は警備システムがある最上階まで非常階段をひたすら上っていた。

授業で鍛えているとはいえ200階まではさすがにキツイと思っていると電気が言った。

 

「そうだ!大志の個性で瞬間移動して一気に最上階まで行こうぜ!」

 

「馬鹿か、瞬間移動した先に(ヴィラン)がいたらどうするんだ。I・アイランドの人達が全員人質のことを忘れんな」

 

「うっ…じゃあひたすら階段を上がるしかないってことか…」

 

そんな会話をした後、俺達はひたすらに階段を上り続け80階にたどり着くとシャッターが下りており先に進めなくなっていた。

 

「どうする壊すか?」

 

「そんなことをしたら警備システムが反応して(ヴィラン)に気づかれるわ」

 

「ならこっちから行けばいいんじゃねえの?」

 

そう峰田が言うと80階の扉に手を掛けた。

 

「峰田くん!」

 

「ダメ!!」

 

緑谷とメリッサさんが止めようとするが遅く、扉が開いてしまった。

 

「な、なんだよ!?」

 

「今ので完全に(ヴィラン)にバレたな」

 

「急いで先に進みましょう!」

 

扉から中に入り反対側に非常階段があることをメリッサさんから教えてもらい急いで移動していると先の通路のシャッターが下りた。

 

「シャッターが…」

 

「後ろもですわ」

 

「轟くん!」

 

「ああ!」

 

飯田が轟に言うとシャッターを氷で閉まらないようにし、飯田がドアを蹴破った。

 

「この中を突っ切ろう!」

 

飯田が蹴破ったドアの中に入るとそこには数多くの植物がある部屋だった。

 

「ここは?」

 

「植物プラントよ。個性の影響を受けた植物を研究…」

 

「待って!あれ見て!」

 

耳郎が言った先を見るとエレベーターがあったのだが表示を見るとエレベーターが上がってきていた。

 

「エレベーターが上がってきてる」

 

(ヴィラン)が追ってきたんじゃ…」

 

「隠れてやり過ごそう」

 

そう緑谷が言うと俺達は近くの茂みに隠れて様子を見ていた。

 

「あのエレベーターを使って最上階までいけねえかな」

 

「無理よ。エレベーターは認証を受けてる人しか操作できないしシェルター並みに頑丈に作られているから破壊もできない」

 

「使わせろよ文明の利器!」

 

そう話をしているとエレベーターが止まり中から3人出てきた。

 

「あっあの服装…会場にいた(ヴィラン)だ」

 

「こっちに来る…」

 

「静かに」

 

3人の(ヴィラン)がこちらに近づいて来ているのを皆はバレないに静かにしながら様子を見ていた。

だがこのままじゃ見つかるのも時間の問題だ……仕方ない。

 

「緑谷」

 

「叶くん…?」

 

「後は任せた」

 

俺はそう言うと茂みから出て(ヴィラン)に突っ込んだ。

 

「見つけたぞ!クソガキ!!」

 

そう(ヴィラン)が叫ぶが俺は個性で(ヴィラン)に向けて雷と氷を放った。

(ヴィラン)に雷が当たった後に氷で閉じ込めると皆の足元に樹木を生やして上にあげた。

 

「こいつらは俺が何とかする!お前達は先に行け!」

 

「大志!」

 

「叶!」

 

「片づけたらすぐに行く。任せたぞ」

 

そう言うと電気と耳郎は頷いたのを見ていると轟が樹木から降りてきた。

 

「俺も残る。3人相手じゃお前でも厳しいだろ?」

 

「……すまん助かる」

 

「あれ?叶と轟じゃん!!良かった見知った奴に会えた!」

 

轟と話をしていると切島と爆豪が来た……何で80階にいるんだこいつら?

 

「…何でここにいるんだ?ここ80階だぞ?」

 

「いやー普通に移動してたんだけど迷っちまって」

 

「…爆豪…お前がいながら何でだよ…」

 

「…こっちが聞きてえ…」

 

「あれ?皆もここに…どういうことだよ叶、轟」

 

「放送聞いてないのか」

 

「このタワーが(ヴィラン)に占拠されたんだ」

 

「んだと?」

 

「詳しい話は後だ。早く(ヴィラン)を…」

 

そう言った時、氷が削り取られて(ヴィラン)達が出てきた。

それを見た俺達は戦闘態勢に入る。

 

「何だあの個性!」

 

「油断すんなよ」

 

「うっせえわーってるよ!」

 

「ガキ共がつけあがってんじゃねえぞ!」

 

(ヴィラン)の一人の体格を変化させた。

轟が氷で攻撃するがそれを破壊しながら接近してきたのを俺達は避けて爆豪が爆破するが何事もなかったように(ヴィラン)の一人が出てきて爆豪に攻撃をしようとするが切島が庇って壁まで吹っ飛ばされた。

 

「切島!」

 

「避けろ!」

 

轟がそう言うと爆豪は上に躱すが爆豪がいた先の木が削り取られた。

轟が氷で攻撃するがその攻撃も削り取られたのを見た俺は雷を落とすが3人目の身体が宝石状になり雷を防いだ。

俺達は背中を合わせて(ヴィラン)を見た。

 

「おかしい…こいつら戦闘慣れしてやがる」

 

「お前ら、ただのガキじゃねえな」

 

「何者だ?」

 

「答えるかクソ(ヴィラン)が!」

 

「悪いが(ヴィラン)と話す時間はない」

 

「名乗るほどのものじゃねえ」

 

そう俺達は言うと(ヴィラン)と戦闘を開始した。

 

◆◆◆

 

数分後、大志達はそれぞれ(ヴィラン)と戦っているが未だ倒せずにいた。

大志は個性で雷を(ヴィラン)に落としたが表皮が宝石になりダメージを与えられていなかった。

 

「…チッ!」

 

「無駄無駄ァ!!」

 

(ヴィラン)がそう言うと突進してきたのを大志は躱して斬撃、炎、熱線を放ちながら考えていた。

 

「(いくら攻撃をしても決定打にならない…表皮が宝石になっているがあれはダイヤモンドか?)」

 

そう考えながら大志は爆豪達の近くに着地する。

 

「あいつ空間に穴を開けてんじゃねえ。抉ってやがる」

 

「俺の相手は表皮がダイヤモンドになって生半可な攻撃が効かない」

 

「そういうことか…チッ…キリがねえ」

 

「だがダイヤモンドって分かれば対処しやすい!」

 

「いつまでもてめえに構ってられねえんだよ!」

 

そう言うと大志と爆豪は(ヴィラン)に向かって突っ込んでいった。

大志は氷を飛ばして攻撃をするが(ヴィラン)の硬い身体には傷一つ付かなかった。

 

「どんな攻撃も俺には効かない!!……なっ!?」

 

(ヴィラン)はそう言うと大志の姿が消えて周りを見渡すと大志が急に目の前に現れ両手で空間を殴ると空間に亀裂が入る(・・・・・・・・)のと同時にダイヤモンドの表皮が砕けた。

 

「ガハッ!?…バカ…な…」

 

「鉱石にはへき開門っていう衝撃に弱いところがある。そこに物凄い衝撃を与えた。悪いな身体を砕いちまって」

 

大志がそう言うと(ヴィラン)は倒れて気を失った。

氷で拘束すると後ろから爆発音が聞こえ振り向くと爆豪が(ヴィラン)を倒していた。

 

「よくも!」

 

「爆豪!」

 

轟が叫ぶと爆豪の左腕の服が削り取られた。

(ヴィラン)が舌打ちをしてさらに攻撃をしようとするが自身の手に何かが付いていた。

 

「あ?何だこりゃ」

 

「俺の手の汗だよ。ニトロみてえなもんだ」

 

爆豪がそう言うと轟が(ヴィラン)に向かって炎の攻撃をし(ヴィラン)が爆発して気を失った。

(ヴィラン)を拘束した後に大志達は切島の様子を確認した。

 

「切島!」

 

「無事か?」

 

「動けねえ…助けてくれ…」

 

「いや…個性を解除すれば良い話だと思うぞ。個性を発動した状態で埋まってるからな」

 

「ああ、そっか…びっくりした」

 

切島は個性を解除して埋まっている身体を壁から外して安堵した。

 

「とりあえず怪我がなくて良かった」

 

「おう!おめえらもな!」

 

「ケッ………あんがとよ」

 

「んだよらしくねえ気にすんな」

 

「してねえわ!」

 

「よし緑谷達を追うぞ」

 

「ほら行くぞツンデレ」

 

「命令すんな!!ツンデレじゃねえ!!」

 

「何が起きてんだ詳しく教えてくれ!」

 

切島がそう言った時、サイレンが鳴り響き警備ロボットが大量に出てきた。

 

「奴ら本気になったな」

 

そう大志が言うと多くの警備ロボットが襲い掛かった。

 

◆◆◆

 

耳郎達は警備ロボットの対処を行っていた。

緑谷、麗日、メリッサを先に行かせて警備ロボットを壊さないように対処していると飯田の足のマフラーから煙が出た。

 

「エンスト!?…うわあ!!」

 

「飯田…ヤオモモ弾を…あっヤオモモ!!」

 

「そっ…創造の限界が…」

 

「おいらの頭皮も限界だ」

 

飯田が捕らえられ全員が個性の限界の状態になってしまった。

警備ロボットが拘束用のワイヤーを放出しようとするが突然ワイヤーが切られて警備ロボットは衝撃波で吹き飛んだ。

 

「大丈夫か皆」

 

「叶!」

 

「ここも警備ロボットの数が多いな。だが一気に破壊すれば良い話だ」

 

「待ってくれ叶くん!ここのサーバーにもしものことがあったら警備システムに異常が出る可能性がある!大技はできないぞ!」

 

「そうか…ならこうするだけだ」

 

大志がそう言うと大量の警備ロボットが空に巻き上げられて空中で固定された。

 

「すげえ…」

 

「…やはり叶さんの強さは桁違いです」

 

そう峰田と八百万が言うと大志は飯田達に触れ個性を発動すると怪我と個性が再び使用可能になった。

全員に個性を付与すると大志はサーバーにバリアを張った。

 

「これなら暴れてもサーバーを壊す心配がない…反撃と行こうぜ」

 

「よっしゃ!いこうぜ大志!!」

 

上鳴がそう言うと再び警備ロボットと戦闘を開始した。

 

 

警備ロボットとの戦闘をしてから数分が経過したが警備ロボットの数がどんどん増えていった。

さすがの大志にも疲れが出始めていると急に警備ロボットが動かなくなった。

 

「止まった…?」

 

「緑谷くん達やってくれたか!」

 

そう飯田が言った後、大志達は再び最上階に移動を始めると建物全体が急に揺れた。

 

「(何だ?屋上で何が起こっているんだ?)」

 

大志はそう気にしながら飯田達と移動をし続けて何とか屋上に辿り着くと緑谷達と巨大の金属の塊の(ヴィラン)、ウォルフラムがいた。

 

「今のうちに(ヴィラン)を」

 

「轟君…皆…」

 

「金属の塊は俺達が引き受けます!」

 

「八百万君。ここは頼む」

 

「はい!」

 

飯田がそう言うと大志、飯田、切島は突っ込み爆豪達と一緒に金属の塊を破壊しオールマイトの援護を行った。

接近したオールマイトがウォルフラムに攻撃をしようとするがワイヤーに拘束されてしまった。

ウォルフラムはオールマイトの脇腹に触れ力を入れるとオールマイトは叫び声を上げる。

 

「ぐああッ!!」

 

「オールマイト!…うっ…くっ!?」

 

「クソが!!」

 

「ぐっ…!」

 

オールマイトを救けに行こうとするが緑谷は痛みで倒れこみ、爆豪と轟は金属の塊の対処に手一杯だった。

オールマイトが攻撃をしようとするとワイヤーによって背後に引っ張られて金属の塊がオールマイトに向かって放たれたが大志が瞬間移動で接近してオールマイトだけを瞬間移動させて緑谷の近くに転移させたが大志が代わりに金属の塊の攻撃を受けた。

 

「大志!?」

 

「邪魔すんじゃねえクソガキ!!」

 

そうウォルフラムが言うと金属の塊がどんどん集まり地面に落下した。

 

「後でゆっくり殺してやる!さて…続きといこうか」

 

ウォルフラムが再びオールマイトを見て笑う。

それを見てオールマイトがウォルフラムを睨んでいると緑谷がオールマイトの近く行った。

 

「オールマイト…僕も一緒に戦います…困ってる人を救けるのがヒーローだから!」

 

「緑谷少年…ありがとう。確かに今の私はほんの少しだけ困っている…手を貸してくれ緑谷少年」

 

「はい…!」

 

そうオールマイトが言うと緑谷を立たせて二人は並び立った。

 

「ゴミの分際で…往生際が悪いんだよ!!」

 

「そりゃテメエだろうが!!」

 

「させねえ…!」

 

金属の塊での攻撃を爆豪と轟が阻止し、緑谷とオールマイトがウォルフラムに突っ込んでいった。

 

「邪魔だ!!」

 

ウォルフラムは金属の塊で周辺を攻撃して飯田達は飛ばされた。

緑谷とオールマイトは金属の塊を破壊しながらさらに突き進むとウォルフラムの頭上に巨大な金属の塊があった。

 

「タワーごと潰れちまえ!!!」

 

「『ロンゴミニアド』!!」

 

ウォルフラムが金属の塊を緑谷とオールマイトに向かって放とうとしたがその前に光の槍で破壊された。

 

「二人の邪魔はさせねえよ」

 

「このクソガキ…なっ!?」

 

大志をウォルフラムが睨んでいると緑谷とオールマイトがもうすぐ傍まで来ていること驚いた。

 

 

「「『ダブルデトロイトスマッシュ』!!!」」

 

 

「いけ!」

 

「「「オールマイト!」」」

 

「「「緑谷(くん)!」」」

 

「「「ぶちかませ!!」」」

 

 

「「さらに向こうへ…Plus Ultra(プルスウルトラ)!!」」

 

 

緑谷とオールマイトは二人で攻撃を行うとウォルフラムは殴り飛ばされ気を失い金属の塊が徐々に崩れていった。

 

「やったのか…」

 

「やったんだ…(ヴィラン)をやっつけたんだ!」

 

(ヴィラン)を倒したことを確信すると歓喜の声が上がった。

メリッサが緑谷の方へ駆けていくと緑谷も無事なようで飯田達に手を振った。

 

こうして(ヴィラン)によるI・アイランドの事件は二人の英雄(ヒーロー)によって解決した。

 

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