「おい…マスキュラ―の奴が負けたぞ…使えない奴だ」
「マジで!?でもあいつなりに頑張ったんだからそんなこと言うなよ!……役立たずめ」
「あいつはよくやった。あとは他の奴らが目標を回収するのを待つだけだ」
そう
その近くの茂みに青山がガスを吸って気を失っている耳郎と葉隠の傍で身を隠していた。
青山は八百万に頼まれ施設に運ぼうとしたが
「(皆は今も戦ってる…僕はどうすればいい…どうすれば…)」
そう青山が考えている時だった…。
「…ところでそこにいるガキ共は始末しても問題ないよな」
「…ッ!?」
そんなキュレーターの声に青山が口を押さえながらブルブルと震えだした。
「キュレーター…今回の作戦は殲滅じゃない。目標を回収することだ。向かってくる気のないガキに時間をかける意味は…」
「黙れ…殺すぞ」
荼毘がキュレーターに今回の作戦について再度説明しているとキュレーターが睨みつけた。
「リーダー面してんじゃねえ。俺の目的は人類を支配して俺のために働いてくれる世界にするためだ。そのためにテメェらに協力してるだけだ。無能な道具はいらねえんだよ」
「おいおい!?喧嘩は止めようぜ!?……いいぞ!もっとやれ!」
「ヒーロー科のガキなんて無能もいいところ…俺の世界に無能な雑魚なんて存在しなくていいんだよ!!」
キュレーターがそう言うと背中に巨大な尾が生え青山達を潰そうとしようとした瞬間、大志が現れその尾を片手で受け止めた。
地面が受け止めた際に砕けヒビが入った。
「何ッ!?」
「んおッ!?」
「こいつは…ッ!?」
そう荼毘が言った直後に身体に異常に重力が圧し掛かり荼毘達は地面に押し付けられた。
そして大志は氷で追撃を行い荼毘達は巨大な氷塊の中に閉じ込められた。
「青山!無事か!!」
「叶くん僕は大丈夫!でも彼女達が…」
そう青山が耳郎達の方を向くと大志はすぐに二人の額に触れ個性を発動して治療した。
顔色が悪かった耳郎の表情が良くなっているのを見て大志は表情が分からない葉隠の治療も上手くいっていると確信して安堵した。
「あとはお前達を施設まで転移すれば俺はあいつらと戦闘できる。二人を任せたぞ!」
「ウィ☆任せて!」
そう大志が青山に言うと再び脳内に通信が入った。
『
「(…狙いが爆豪と俺だと!?)」
「叶くん!今の…」
「ああ、狙いが俺なら皆で移動した方が良い!一緒に転移…ッ!?」
そう大志が青山に言っていると氷塊が破壊され蒼い炎が噴出した。
「(嘘だろ…速過ぎる!?青山達を瞬間移動させる暇がねえ…クソッ…!!)」
大志がそう思っていると炎は大志達に襲いかかったが大志が前に出てバリアを展開すると同時に土塊の馬と荷馬車を創り耳郎と葉隠をシャボン玉に包んで青山の近くに浮かばせた。
「俺がここで足止めをする!お前達は先に行け!!」
「でも叶くん…!」
「お前達がいると俺も逃げれないんだよ!いいから行け!!」
大志がそう言うと青山が土塊の馬に乗りその場から離れた。
青山が見えなくなるとバリアを解いて氷塊から出てきた
「俺とあのタワシを捕まえるためよくもまぁ…でも失敗したら赤っ恥も良いところだろ」
「お前も捕まる覚悟はできてるか?」
大志はそう荼毘に言うと大志達がいる場所以外をガス溜まりを周りに発生させる。
「………そんなことしなくても逃げるつもりはねえよ。お前ら程度なら別に問題ないしな」
「このガキ…!!」
「落ち着けキュレーター。見え透いた挑発をしても無駄だ。それにお前を追い詰めるのは俺達じゃない」
そう言うと荼毘は笑みを浮かべながら言った。
「…お前を追い詰めるのは
そう言うと荼毘は大志とは別方向に炎を放出した。
「(何だ?俺とは別方向に…まさか!?)」
そう大志が思うと索敵を使用するとガス溜まりの中にB組の生徒が倒れているのが分かり大志は炎の前に転移してバリアを展開して炎を防ぐと両側からトゥワイスとキュレーターが同時に大志に攻撃した。
「(…コイツら一人一人戦い慣れしてやがるな…それに周りにB組の生徒がいて俺が逃げたらガスに引火するつもりか…)」
ガリガリとバリアが削れる中、大志はそう思っていると個性を使用して水を発生させて炎を消した後に少し離れた場所に転移した。
「おいおい逃げるなよ…大人しく捕まれ、お前にはそれしか選択肢がねえんだよ」
「………ハァ…」
その荼毘の言葉に大志は頭を抑えて溜息を吐いた。
「何だ?今頃、後悔でもしてんのか?」
「違えよ馬鹿が」
その様子を見ていた荼毘が笑みを浮かべながらそう言うと大志がそう答えた。
「
そう睨みながら大志は言うと荼毘が笑みを浮かべながら冷や汗をかいていた。
大志は
USJ、職場体験に立て続けに乱入してヒーローになるための大切な授業を邪魔してきた。
そして楽しみにしていた林間合宿にすら邪魔しに来た
「おい、そこの痰壺マスク。さっきはよくも俺の友達に手を出そうとしたな。大した実力も無いのに偉そうにしやがって」
「あぁ?」
「まずはお前から潰す」
大志はキュレーターに対して指を差すとそう宣言し、キュレーターは血管が浮き出るほどに怒りを露にした。
「おらさっさと来いよ。逃げるなって言ったのはお前らだろ?」
「なっ!?……グフッ!?」
そう言うと大志は荼毘に近づいて思い切り腹部に拳を叩きこんだ。
荼毘は血反吐を吐くと大志は左腕を掴んで後ろに引っ張っていく。
「まずは一本」
「荼毘を離すなよ!!」
トゥワイスが大志に攻撃をしようと接近するのを大志が見ると荼毘が肩の骨を無理矢理外して拘束から逃るが荼毘の前に大志が一瞬で移動してトゥワイスの方へ荼毘を蹴り飛ばした。
「うおッ!?」
「グッ!?」
荼毘は体勢を立て直すと外れた肩の骨をはめ大志を睨んだ。
「(あくまで荼毘狙い。さっきの言葉は心理誘導か…それにこのガキは事前に得ていた情報のような光の槍や炎などの攻撃をしてこない。身体能力向上のような周りに影響がでない個性で攻めに回るつもりか?)
キュレーターは大志の動きを観察していると徐々に身体を変化させた。
「(ならこっちは力でねじ伏せるのみ…!圧倒的な力に絶望しろ!)」
キュレーターはその姿を巨大な鯨に変身した。
キュレーターの個性は『鯨』、ギャングオルカと同じように鯨ができることをできるようにする個性だ。
他の生徒の位置や巨大な尾の攻撃もこの個性によるものだ。
そしてキュレーターは大志を見るのだが、大志はキュレーターを見て
「馬鹿野郎!?変身を解けキュレーター!!」
そう荼毘が叫ぶが大志が物凄いスピードでキュレーターの頭の上に乗った。
「やはりクジラだったか…あんな巨大な尾を持つ海洋生物は他にいないからな。そういえば知っているか?クジラには脳油があって超音波を使用するために必要だが逆に脳油を抜いちまえば無力化できるんだよ」
そう大志が言うと個性で右腕にドリルを装着して高速回転しているドリルをキュレーターの頭部に突き刺した。
キュレーターは頭部から油を噴出しながら叫び声を上げた。
「アァアアアアアアアアアッ!!?」
「キュレーター!?」
「これで…もう余計なことはできねえだろ」
トゥワイスがキュレーターの名前を叫ぶと同時にキュレーターの変身が強制解除された。
「(キュレーターは
荼毘は大志の異常な強さに戦慄しているとトゥワイスが攻撃を仕掛けたが大志はバリアで防いだ。
それに続くように荼毘は炎を纏った拳、キュレーターは鯨の尾で攻撃する。
バリアで全ての攻撃を防いでいると荼毘に向かって大志が言った。
「良いのか?お前達が個性を強く使用するほど俺はさらに強く個性を発動する。こっちの海洋生物はもう俺の攻撃に耐えられる体力残ってないだろ?」
そう大志が言うと全員を弾き飛ばした。
キュレーターは木が背中に当たり、すぐに戦闘に復帰しようと前を向くと大志が目の前に立っていた。
「『200万
「ッ!?叶大志!こっちを見ろ!!」
荼毘が炎をガス溜まりに向かって放とうとする瞬間、閃光が走りキュレーターは身体から煙を出しながらその場に倒れた。
「キュレーター…」
「クソッ…!」
トゥワイスと荼毘がそう呟くと両手をバチバチと帯電しながら大志が言った。
「次はお前だツギハギ野郎」