7期が始まってそろそろ決戦が始まり、原作はもう終わりが見えてきてどんな終わりかたになるのかが楽しみです。
廃倉庫でヒーロー達が脳無を確保する数十分前、
「不思議なもんだよなぁ…何故
「守るという行為に対価が発生した時点でヒーローはヒーローでなくなった。これがステインのご教示!!」
「人の命を金や自己顕示に変換する異様…それをルールでギチギチと守る社会…敗北者を励ますどころか責めたてる国民…俺達の戦いは「問い」…ヒーローとは正義とは何か…この社会が本当に正しいのか一人一人に考えてもらう!俺達は勝つつもりだ。君も勝つのは好きだろ。荼毘、拘束外せ」
「は?暴れるぞこいつ」
そんな会話を死柄木と荼毘はしているが渡我は不貞腐れた様にそっぽを向いているとトゥワイスが話しかけた。
「トガちゃん、いい加減機嫌直せって皆で話し合って決めたじゃねえか」
「…分かってます。でも大志くんとお喋りできると思っていたのに」
そう言って渡我はポケットから大志が捕らえられている球状の塊を取り出した。
渡我がその球状の塊を見ているとエンプレスが渡我から球状の塊を取り上げる。
「こいつは人質だ。何かあればこいつを使って交渉する。その後、じっくり時間をかけてこいつも説得するさ」
そういうエンプレスを爆豪は見ると小さく舌打ちをした。
すると荼毘が爆豪に指を差しながら言った。
「トゥワイス外せ」
「はァ俺!?嫌だし!」
トゥワイスはそう言うがすぐに爆豪の手錠をカチャカチャと外し始めるとエンプレスが話始めた。
「強引な手段だったのは謝るよ…けどな我々は悪事と呼ばれる行為に勤しむ、ただの暴徒じゃねえのを分かってくれ。君達を攫ったのは偶々じゃねえ。ここにいる者事情は違えど人に…ルールに…ヒーローに縛られ…苦しんだ。君ならそれを――」
エンプレスがそこまで話をした瞬間、爆豪が死柄木に攻撃を仕掛けた。
死柄木の顔に手が落ち
「黙って聞いてりゃダラッダラよォ…!馬鹿は要約出来ねーから話が投げぇ!要は「嫌がらせしてえから仲間になって下さい」だろ!無駄だよ…俺はオールマイトが勝つ姿に憧れた!誰が何言ってこようがそこァもう曲がらねえ!」
爆豪は大志の球状の塊の方を向いて続けてそう言うとテレビから根津の声が聞こえた。
『行動については私の不徳の致すところです。ただ体育祭でのソレらは彼の理想の強さに起因していきます。誰よりもトップヒーローを追い求め…もがいている。あれを見て隙と捉えたのなら
『根拠になっておりませんが?感情の問題ではなく具体策があるのかと伺っております』
『我々も手を拱いてるワケではありません。現在、警察と共に調査を進めております。我が校の生徒は必ず取り戻します』
「ハッ言ってくれるな雄英も先生も…そういうこったクソカス連合!言っとくが俺達の戦闘許可まだ解けてねえぞ!」
「自分の立場よく分かってるわね…!小賢しい子!」
「刺しましょう!」
「いや…馬鹿だろ」
「その気がねえなら懐柔されたフリでもしときゃいいものを…それに忘れてんじゃねえのか?こっちには人質が……ッ!?」
そう言ってコンプレスが大志を捕らえている球状の塊を見せるがその球状の塊が物凄く重くなり床に深くめり込んで点滅しだした。
それを見ていた死柄木を除いた全員が驚いていた。
「嘘だろ!?俺の個性で閉じ込めているのに!?しかもコイツ自力で出てこようとしてやがる!?そんなこと今まで一度も…!?」
「ハッ!お前もやられっぱなしじゃねえよな!お前らソイツを人質にって言ってるけどなァ要はソイツにビビってんだろ!俺とソイツの二人でてめェら全員ブッ殺して脱出したるわ!」
爆豪がそう言っていると死柄木が爆豪を睨み、それを見た爆豪は黙った。
「手を出すなよお前ら…こいつは大切な駒だ。出来れば少し耳を傾けて欲しかったな…君とは分かり合えると思ってた…仕方がない…ヒーロー達も調査を進めていると言っていた…悠長に説得してられない…先生…力を貸せ…」
そう言うとモニターで様子を見ていた先生と呼ばれる男は笑みを浮かべた。
「先生ぇ…?てめェがボスじゃねえのかよ…!白けんな!」
「黒霧…コンプレス…また眠らせてしまっておけ…ここまで人の話を聞かねーとは逆に感心するぜ」
「聞いて欲しけりゃ土下座して死ね!」
「(最大火力でブッ飛ばしてやりてえがワープ野郎が邪魔すぎる…理想野郎も出てくるのにまだ時間が掛かりそうだ…考えろ…どうにか隙を作って理想野郎を連れて後ろのドアから…)」
爆豪がそう考えていると後ろのドアからノックが聞こえて全員がその方向を見た。
「どーもォピザーラ神野店ですー」
そんな声が聞こえて皆が呆気に取られているとオールマイトが壁を破壊しアジトに乗り込んできた。
「何だあ!!?」
「黒霧…ゲート…」
「先制必縛『ウルシ鎖牢』!!」
死柄木が黒霧に指示を出そうとするとシンリンカムイが
荼毘が炎で木を燃やそうとすると物凄い速さでグラントリノが気絶させた。
「さすが若手実力者だシンリンカムイ!!そして目の止まらぬ古豪、グラントリノ!!もう逃げられんぞ
「オールマイト…!!あの会見後にまさかタイミングを示し合わせて…!」
「木の人!引っ張んなってば!押せよ!!」
「や~!!」
拘束されたコンプレス達がそう言っているとドアの隙間からNo5プロヒーロー、エッジショット中に入り鍵を開けて警察を中に入れた。
「攻勢時ほど守りが疎かになるものだ…ピザーラ神野店は俺達だけじゃない。外はあのエンデヴァーをはじめ手練のヒーローと警察が包囲している」
「怖かったろうに…よく耐えた!ごめんな…もう大丈夫だ少年!」
「怖くねえよヨユーだクソッ!!」
爆豪はそう答えると親指を立てながらチラッと床にめり込んで点滅している大志が捕らわれている球状を見ていたのを死柄木が恨めしく見ていた。
「せっかく色々こねくり回してきたのに…何そっちから来てくれてんだよラスボス…仕方がない…俺達だけじゃない…そりゃあこっちもだ…黒霧…持って来れるだけ持って来い!!!」
「(脳無だな!!!)」
そう大きな声で死柄木がそう言うが一向に何も起こらかった。
「すみません死柄木弔…所定の位置にあるはずの脳無が…ない…!!」
「やはり君はまだまだ青二才だ死柄木!
「オールマイト…これがステインの求めた…ヒーロー…」
オールマイトが放つ威圧感にスピナーたじろいでいた。
「終わりだと…?ふざけるな…始まったばかりだ…正義だの…平和だの…あやふやなものでフタされたこの掃き溜めぶっ壊す…そのために
死柄木が黒霧の名前を呼ぼうとした瞬間、真横から針状なものが横切り黒霧の身体を貫かれ、黒霧はガクッと気を失った。
「え…!?キァアアやだぁもお!!見えなかったわ!何!?殺したの!?」
「中を少々いじり気絶させた。死にはしない。忍法千枚通し!この男は最も厄介
…眠っててもらう」
エッジショットの個性『紙肢』、それは体を薄く細く引き伸ばす個性により黒霧を一瞬で無力化した。
「さっき言ったろ。大人しくしといた方が身の為だって…引石健磁…迫圧紘…伊口秀一…渡我被美子…分倍河原仁…少ない情報と時間の中、おまわりさんが夜なべして素性を突き止めたそうだ。分かるかね?もう逃げ場ァねえってことよ。なァ死柄木、聞きてえんだがお前さんのボスはどこにいる?」
そうグラントリノが言うが死柄木は黙っていた。
死柄木の脳内に先生と呼ばれる男と初めて出会った過去が蘇ると死柄木が言った。
「ふざけるな…こんな…こんなァ…こんな…あっけなく…ふざけるな…失せろ…消えろ…」
「奴は今どこにいる死柄木!!」
「お前が!!嫌いだ!!」
死柄木がそう言った時だった。
空間から急に黒い液体と共に大量の脳無が姿を現した。
「脳無!?何もないところから…!あの黒い液体は何だ!」
「エッジショット!黒霧は!」
「気絶している!こいつの仕業ではないぞ!」
「どんどん出てくるぞ!!」
「シンリンカムイ!絶対に放すんじゃないぞ!!」
急に現れた脳無にオールマイト達が急いで対応していると爆豪の口から黒い液体が噴出した。
それと同時に大志を閉じ込めた球状の塊にも黒い液体が飲み込み始めていた。
「叶少年!!爆豪少年!!No!!」
「っだこれ…体が飲まれ…」
オールマイトはすぐ近くにいた爆豪を、グラントリノは大志を救けようとするが寸前に黒い液体に飲み込まれ何処かに消えてしまった。