「怒りで個性が最大まで満ちているね。これは面白い。生半可な個性では相手にならないね。そろそろ本気で奪いにいこうかな」
「戯言言ってんじゃねえぞクソ野郎」
そう言っているオールフォーワンを大志が睨みながらそう答えると一瞬静寂が流れた後に大志が物凄いスピードでオールフォーワンに突っ込んだ。
大志は斬撃を放つが軽く受け流された瞬間に分身の大志が現れて上空から拳を振り下ろして攻撃しようとするがそれを避けられて分身の大志の拳が地面にめり込む本体の大志がそれを見て炎の拳を繰り出すとそれをムカデで防がれオールフォーワンは後方に飛ぶが分身の大志に蹴り飛ばされた。
蹴り飛ばされたオールフォーワンは本体の大志の雷を払い分身に当てようとするがそれを分身の大志は横に薙ぎ払ってレーザーを放った。
オールフォーワンはそれを避けると言った。
「いいねえ、でもそろそろ終わりにしようか…『空気を押し出す』+『筋骨
そう言うとオールフォーワンの右腕が大きく肥大化したのを見た大志は右腕に個性を重ね掛けを行い、オールフォーワンが放つと同時にぶつけて相殺した。
大志は周りの被害を最小限に済むようにバリアを張ったが瞬時に破壊されてしまった。
「やはり凄く魅力的な個性だ
「魔王になりたいなんてガキみたいなこと言ってんじゃねえぞ!」
「夢は大事だよ。叶くん」
そう言うと大志の下から無数のムカデが身体に巻き付いて拘束しようとするが瞬時に右腕を刀化してムカデを切り裂くが顔面にオールフォーワンから攻撃を食らって吹っ飛ばされ倒れているところに追撃をされそうになるが分身の大志が救い出した。
「夢というのは人を突き動かすための活力さ。そのためにならどんな努力も惜しまない。君だってそうだろう?ヒーローになるために君はたゆまぬ努力を行っている…そこはヒーローも
「……おい本体、大丈夫か?」
「ああ、慣れてきたところだ」
「…どうやら問答は終わりのようだね」
大志が分身から離れると分身はそのまま消えて大志は戦闘態勢に入る。
大志は深呼吸をした後にさっきより速いスピードで突っ込んだ。
「(さらに速い…!)」
そう笑みを浮かべながら攻撃を行うが大志はその攻撃を避けて一瞬で後ろに回った。
オールフォーワンは反応が遅れて後ろを振り返るが既に大志が渾身の力を込めて右拳を叩き込もうとし振り上げた。
その瞬間、何かの破裂音と共に血が飛び散った。
大志は確認すると右腕に亀裂が走っておりそこから大量の血が出ていた。
「ッ!?」
「駄目じゃないか自分の身体に合うように個性を使わないと君の身体が持たない。雄英で教わらなかったのかい?少しづつ慣れさせて…ッ!?グッ!?」
大志の様子を見たオールフォーワンはそう言おうとした瞬間に大志が残った左腕でオールフォーワンの顔面に思い切り拳を叩きこみ殴り飛ばした。
殴り飛ばされたオールフォーワンは仮面を砕かれて人の顔が出てきたがしわくちゃで目が見えない状態だった。
「先生!?」
それを見ていた死柄木は思わず叫ぶがオールフォーワンは気にせず言った。
「…やるじゃないか」
「知ったこっちゃねえんだよ!!お前の戯言には付き合ってられねえ!!でもお前を野放しにしてたら俺の大事な人達を傷つけるかもしれない!!だったらどんな
そう大志が叫ぶように言うとオールフォーワンはゆっくりと立ち上がりながら言った。
「………まさか、死ぬ気かい?」
『!?』
オールフォーワンの言葉に緑谷達、そして爆豪が驚いていると大志が笑みを浮かべながら言った。
「俺の命一つでお前みたいな巨悪を道連れに出来るなら本望だ。それに俺の代わりに最高のヒーローになる友達がいる…俺の夢は皆に託すさ」
「(何言ってんだよ大志!?)」
「(叶!?)」
大志の発言に上鳴と耳郎は驚いていた。
まさか死ぬつもりで戦っているとは思っていなかったからだ。
大志は右腕を直した後にロンゴミニアドを抜き言った。
「とことんやるぞクソ野郎。どちらかの命が尽きるまで」
「いいよ…僕も面白くなってきたところだ。とことんやろうか」
そうお互いが言い、大志が踏み込もうとした瞬間――・
「その必要はないぞ!!叶少年!!」
「!?」
「………やはり来るか。空気の読めない男だ」
そう空から声が聞こえるとオールマイトがオールフォーワンに殴り掛かった。
「何故かって?私が来た!!」
「また僕を殺すかオールマイト」
「オールマイトまで…!!」
二人がぶつかり合うと衝撃波が発生し、
ぶつかり合った後に二人とも後方に飛び言った。
「ずいぶん遅かったじゃないか。バーからここまで5km余り…僕が脳無を送り、優に30秒は経過しての到着…衰えたねオールマイト」
「貴様こそ何だその工業地帯のようなマスクは!?だいぶ無理をしてるんじゃないか!?さあ叶少年!!爆豪少年を連れて逃げるんだ!!」
オールマイトがそう大志に言って逃げるように言うが…。
「ありがとうございます。でも俺はこいつとの決着をつけるまで逃げるわけにはいかない!」
「!?」
「(やっぱり駄目だ…!?)
大志は逃げることを拒否しオールマイトは驚いた。そしてそれを聞いたオールフォーワンは笑みを浮かべた。
緑谷もそう思っていると大志はオールフォーワンに突っ込んでいった。
「叶少年!?」
「そうだよねえ、君は逃げるわけにはいかないよね…親の仇を目の前にしてるんだから…弔…その子を連れてここから逃げろ」
大志のロンゴミニアドの攻撃を右腕で受けたオールフォーワンはそう笑いながらそう言うと黒霧に指から棘みたいなものを伸ばして刺すと黒霧の個性を強制的に発動された。
「さあ行け…常に考えろ弔。君はまだまだ成長できるんだ」
「行こう死柄木!あのパイプ野郎がオールマイトと叶大志を食い止めている間に
「めんっドクセ―」
「今行くぞ!!」
「させないさ、その為に僕がいる」
「無視してんじゃねえぞ!!」
「フフッ無視していないさ…君との時間を楽しむ為さ」
そんな様子を見て緑谷は考えていた。
「(こんなピンチに…なのに…僕らは戦う事がゆるされない…せめて隙が…!!どこか一瞬でいい…かっちゃんと叶くんを救け出せる道はないか…!!叶くんを正気に戻して…かっちゃんが救かれば…オールマイトも存分に力を…隙…)」
考えていた緑谷はある策を思いつき飯田達に話した。
「飯田くん…皆!」
「駄目だぞ…緑谷くん…!!」
「違うんだよあるんだよ!決して戦闘行為にはならない!僕らもこの場から去れる!それでかっちゃんと叶くんを救け出せる方法が!!」
「言ってみてくれ」
「でもこれはかっちゃんと叶くん次第でもあって…この策だと多分…僕じゃ成功しない…だから切島くん。君がかっちゃんを救い出すんだ。そして叶くんは上鳴くん…君しかいない。幼い時から一緒に過ごしてきた君の声なら今の叶くんにもきっと届く!かっちゃんは相手を警戒しながら…叶くんは少しづつだけど押され始めてる…タイミングは二人が
「飯田さん…」
「博打ではあるが…状況を考えれば俺達へのリスクは少ない…何より成功すれば全てが好転する…やろう」
そう飯田が言うと緑谷と飯田が個性を発動してすでに硬化していた切島をぶつけて壁を破壊した瞬間に轟が氷結で道を二つ作り八百万が4人が乗れるボブスレーを創った。
一つの高い道を飛んだ切島達に気づいた爆豪に叫ぶように切島が言った。
「来い!!」
その声に応えるように爆豪は個性で飛び、切島の手を取った。
それを見て
それを見た大志は笑みを浮かべていた。
「(流石だ皆…よく爆豪を救け出せたな。お前達なら最高のヒーローになれる…後は任せたぞ…俺はここでこの野郎を道連れにしてでも…)」
「大志!!!」
そんな声が聞こえて大志はその方向へと向く。
その声は絶望の淵に堕ちた時に。
自分を救ってくれた
「帰るぞ!!!!」
そう轟の個性で物凄いスピードで移動してるボブスレーに乗っている上鳴に言われた瞬間にオールフォーワンが大志に突っ込んで来たがオールマイトがそれを阻みながら言った。
「行け!!叶少年!!」
その声と同時に大志は走り出した。
その速さに
「叶!!」
大志は手を伸ばして耳郎の手を取り、ボブスレーに乗り込んだ。
「ありがとうな耳郎。約束守ってくれて」
「うん…うん!」
そんな大志の言葉に涙が零れそうになっているとオールマイトを吹っ飛ばしたオールフォーワンが言った。
「駄目だねえ、君だけは絶対に逃がさない!!」
そう言うと物凄いスピードでボブスレーに接近してきた。
ボブスレーに乗っている上鳴、轟、八百万は焦った。
「やべえ!?」
「クソッどうする!」
「叶さんの瞬間移動でも間に合いませんわ!!」
「耳郎!!俺の右手にイヤホンジャックを指して音をくれ!!」
「わ、分かった!!」
そう大志に言われて耳郎はイヤホンジャックを指して大志の右手に音を溜めた。
大志は右手を上に向けると音の球体が現れるがすぐに消えてしまった。
オールフォーワンがボブスレーの近くまで接近すると何か音が聞こえた。
「うん?何だ…音…?」
「聞こえた瞬間でもう手遅れだ。その音はその人の
そう大志が言うとオールフォーワンが悲鳴をあげた。
「ぐぅおおおおおおおおおおおおおお!!?」
悲鳴をあげたオールフォーワンは地面に倒れると口から血と煙を吐き、それを見た大志は笑いながら言った。
「はっはっは!!ざまあみやがれ!!よし皆!俺に掴まれ瞬間移動で移動する!」
「待…待ってくれ…」
大志に上鳴達が掴むとオールフォーワンが大志達に手を伸ばした。
「お前に言った言葉は嘘になっちまったが後はオールマイトに託す」
「行…行くな…」
「せいぜい無様にぶっ飛ばされな!!」
「僕の
そうオールフォーワンが叫ぶがそれを見た大志が笑みを浮かべながら上鳴達を連れて瞬間移動した。