大志が雄英高校に通い始めた頃。
アメリカ軍のパイロットチームが集まる一角で一人の女性が微笑みながら手紙を読んでいた。
彼女の名はキャスリーン・ベイト。ヒーロー名、スターアンドストライプだ。
彼女が何を読んでいるか気になった軍人の一人が話しかけた。
「スター、何を読んでいるんだ?そんな女らしいのはゴリラのアンタには似合わないだろ」
「HAHA!言えてる!スターは女じゃなくてゴリラだもんな!」
「ゴリラゴリラって酷いぞ
「ああ、あの時の子供か!アイツは凄かったな。まだ子供なのに大人顔負けの実力でさ。それで何て書いてあったんだ?」
「我が師、オールマイトの母校に入学したってさ!ヒーローの道を歩み始めたんだね。良かったよ本当に」
大志は自身の出来事を手紙に書いてスターに送っており、スターはその手紙が来ることを楽しみにしていた。
スターは大志のことをよく覚えていた。
ある日、スターは今日もパイロットチームと一緒にヒーロー活動を行っていたのだが先回りされているかように犯罪が解決されていた。
犯罪を止められることが3日続いたある日、警察に呼び出されたスターとパイロットチームは警察から出された手紙を読んで驚愕した。手紙の内容は謝罪と自分と会って話がしたいというものだった。
そして、犯罪を止めた際に残された映像から15歳の子供だということに更に驚かせられた。
スターとパイロットチームは慎重にその少年と会うことを決めた。
その少年が悪意を持って自分と会おうとしているのならば
とりあえず拳骨をし、軍の会議室に連れて行って話を行った。
彼はヒーローになりたいが過去に自身が起こしてしまった個性の暴走によってヒーローを傷つけてしまった過去のせいでヒーローとは何かが分からなくなっている状態だった。
なのでスターはオールマイトに助けてもらった自身の過去を話した。
素敵な夢を見させてくれるオールマイトのことを尊敬し、それが本当のヒーローなのだと少年に伝えた。
その言葉を聞いて少年は悩みが晴れたようだった。
少年、大志はお礼を言い日本へと帰ったがスターは大志と話した時間を自身の目標を再確認するようで大切にしていた。
そして何より彼の個性と自分の個性が
そう思っていると軍人の一人が考え込んでいた。
「確かオールマイトの母校ってテレビで放送されるようなイベントがあったはず…」
「えっ!?そんなのがあるのかい!?」
「スターがその子供のことが気になるなら。日本の番組をテレビで見れるようにしようか?俺も彼の個性を見てみたいし」
「見たい見たい!ぜひ頼むよ
テレビで放送されるようなイベントがある雄英にスターは驚いているのと大志の姿をもう一度、見たいためにスターは軍人の一人に日本の番組を見れるようにお願いした。
◆◆◆
個性把握試験があった初日から次の日、今日から本格的な授業が始まった。
午前中は必修科目、英語などの普通の授業。
「おらエヴィバディヘンズアップ盛り上がれー!!!!」
はっきり言って面白味がない。
昼は食堂などで昼食を取る。
料理はクックヒーロー、ランチラッシュが担当しておりどれも美味いらしいが最終的に皆、白米に落ち着くらしい。
そして午後はヒーロー基礎学の授業だ。
「わーたーしーがー!!普通にドアから来た!!!」
「おお~!」
「すげぇや!本当に先生やってるんだな…!!!」
「あれ
「画風違いすぎて鳥肌が…」
確かにNo1ヒーローであり平和の象徴とも言われたオールマイトが目の前にしかも、教師として俺達に指導してくれるなんて夢のようだ。
ふと後ろを見ると電気も興奮している様だった。
「私の担当はヒーロー基礎学!ヒーローの素地をつくる為様々な訓練を行う科目だ!!単位数も最も多いぞ」
オールマイトは教壇に立つとカードを取り出し、俺達に見せた。
「早速だが、今日はコレ!!戦闘訓練!!!」
カードにはBATTLEの文字。
戦闘訓練、ヒーローの素地を形成するにあたってかなり大事な分野だ。
どれだけ正義感のあるヒーローでも、
逆に力だけあっても、市民を巻き添えにしてしまっては意味がない。
皆を守れる”力”と皆を救える”優しさ”が必要だと俺は思っている。
「そしてそいつに伴って…こちら!!!」
オールマイトが小型のリモコンを操作すると、壁から番号が書かれたケースが出てくる。
「入学前に送ってもらった"個性届"と"要望"に沿ってあつらえた…
「「「おおお!!!!」」」
教室に歓声が響き渡る。
確か、入学前に”個性届”と”身体情報”を提出すると学校専属のサポート会社がコスチュームを用意してくれるシステムで”要望”を添付することで便利で最新鋭のコスチュームが手に入るってやつだっけ。
俺の要望通りなら『
「着替えたら順次、グラウンド・βに集まるんだ!!」
「「「はーい!!!」」」
◆◆◆
「恰好から入るってのも大切なことだぜ少年少女!!自覚するのだ!!!!今日から自分は……ヒーローなんだと!!」
着替えを済ませ、グラウンドへ出る。もうすでに皆集まっているようだ。
「いいじゃないか皆、格好いいぜ!さあ始めようか、有精卵共!!!戦闘訓練のお時間だ!!!」
皆が各々考えたコステュームを着ていた。
俺のコスチュームは口元を隠した神父を模した服に十字架が描かれた肩マントをつけている外見をしている。
そして耐刃耐火などの実用性が抜群という文句なしのコスチュームだった。
そう思っていると耳郎が俺の隣に来て、元々近くにいた電気に肩を組まれた。
「おっ、大志も良いコスチュームじゃん!それってアレだろ?大志の両親のコスチュームを意識してんだろ?」
「ああ、そうだよ。電気も似合ってるな」
「へへっ、サンキュー!」
「叶のコスチュームは神父を意識してるの?良いじゃん、似合ってる」
「ありがとうな耳郎。ロック系なコスだな。良く似合ってる」
「そう?ありがとう」
俺がそう言うと耳郎は頬を赤らめながら礼を言った。
それを微笑みながら見ていると西洋の鎧とバイクのような意匠が混ざり合ったコスチュームで身を包んだ飯田が手を挙げた。
「先生!ここは入試の演習場ですがまた市街地演習を行うのでしょうか!?」
「いいや!もう二歩先に踏み込む!屋内での
なるほど、屋内の方は人目に付きにくいが故に凶悪な犯罪が起こりやすいってことか。
「君らにはこれから"敵組"と"ヒーロー組"に分かれて、2対2もしくは2対3の屋内戦を行ってもらう!!」
「基礎訓練もなしに?」
「その基礎を知る為の実践さ! ただし今度はぶっ壊せばオッケーなロボじゃないのがミソだ」
「勝敗のシステムはどうなります?」
「ブッ飛ばしてもいいんスか」
「また相澤先生みたいな除籍とかあるんですか……?」
「分かれるとはどのような分かれ方をすればよろしいですか」
「このマントヤバくない?」
「んんんー聖徳太子ィィ!!!」
オールマイトが汗を垂らしながらツッコむ。
オールマイトが困っているから説明が終わるまで待てよ。
そう思っているとオールマイトはカンペを取り出して説明を続けた。
「いいかい!?状況設定は敵がアジトに核兵器を隠していて、ヒーローはそれを処理しようとしている!ヒーローは制限時間内に敵を捕まえるか核兵器を回収すること。敵は制限時間まで核兵器を守るかヒーローを捕まえること。コンビ、チーム及び対戦相手はくじだ!」
「適当なのですか!?」
設定がアメリカンだなと思っているとくじで決めることに対して飯田が不満の声を上げる。
「プロは他事務所のヒーローと急造チームアップする事が多いし、そういうことじゃないかな……」
「そうか…!先を見据えた計らい…失礼いたしました!」
「いいよ!!早くやろ!!」
緑谷の補足を受けて納得した様子の飯田。
あいつはどこまでも真面目だなと思っていると皆がくじを引き始める。
電気と耳郎は同じペアのGコンビで俺は尾白と葉隠と同じIグループになった。
「私達は3人組なんだね!尾白くん、叶くん!頑張ろ~!」
「うん、よろしく。叶もよろしく」
「ああ、よろしく」
俺達がお互いに挨拶を済ませるとオールマイトがヒーロー側と
第一試合はヒーローのAチーム対敵のDチームの戦いだ。
俺達はオールマイトに促され、モニタールームへと向かった。
「さぁ君たちも考えてみるんだぞ!」
緑谷と麗日がビル内に潜入した。狭い通路を警戒しながら進んでいる。
「麗日達、随分慎重に進んでんな。大志はどう思う?」
「奇襲を警戒してるんだと思う。爆豪は緑谷に執着しているのが個性把握訓練の時から感じていたしな」
と言ってるそばから爆豪が奇襲を仕掛け、緑谷達とエンカウントした。
「いきなり奇襲!!!」
峰田が声を上げると同時に爆豪の右手が爆発し、緑谷のコスチュームの一部を吹き飛ばす。
「爆豪ズッケぇ!!奇襲なんて男らしくねえ!!」
「奇襲も戦略!彼らは今実践の最中なんだぜ!」
切島が抗議の声を上げるをオールマイトが窘める。
確かに実践で敵に奇襲なんてずるいと言ったところで、奴らは聞く耳を持たないだろう。
ここで爆豪が大きく振りかぶった右腕を緑谷が掴み、見事な一本背負いを決めたことで、モニタールームは沸き立った。
「すげえな緑谷!」
「入試1位と個性使わずに渡り合ってるぞ」
そうこうしているうちに戦況は移り変わり、麗日は一人で核確保に向かい、緑谷が逃走する。
その様子を見た爆豪が苛立ちを隠しもせず両手を爆発させている。
「なんかすっげーイラついてる。コワッ」
電気の気持ちも分かる。明らかに私怨で動いているのが見ていて分かった。
ふと麗日の様子を写すカメラを見てみると、どうやら飯田の守る核兵器の下までたどり着けたようだが、いきなり麗日が噴き出した。
今の音で飯田に麗日の場所がばれてしまったようだ。
「爆豪少年ストップだ、殺す気か!」
オールマイトの焦った声。
何事かと爆豪のモニターを見ると何やらコスチュームの籠手についているピンを抜くと轟音が轟いた
「授業だぞコレ!」
先程までの爆破の比じゃないほどの爆発が起こり、二人が戦っていたビルの一角を吹き飛ばした。
「緑谷少年!!」
オールマイトが緑谷を心配する声をあげる。
緑谷は無事のようだった。何とか避けたようだ。
「先生止めた方がいいって!爆豪あいつ相当クレイジーだぜ、殺しちまうぜ!?」
「いや………。爆豪少年、次
オールマイトからの指導が飛ぶ。
にもかかわらず爆豪は苛立ったように頭を抱え、緑谷に向かって飛び出した。
カウンターを入れようとした緑谷の頭上を飛び、背後から一撃。
そのまま右手で緑谷の腕を掴み、意趣返しのつもりか緑谷を背負い投げた。
「リンチだよコレ!テープを巻きつければ捕えたことになるのに!」
「ヒーローの所業に非ず……」
「緑谷もすげえって思ったけどよ…戦闘能力に於いて爆豪は間違いなくセンスの塊だぜ」
逃げ出すように爆豪から距離を置く緑谷。
何かを言い合い、互いに右腕を振りかぶる緑谷と爆豪。
緑谷が個性を発動し、爆豪も右手から火花を散らせる。
「先生!!やばそうだってコレ!先生!」
切島が危険を察知し訓練中止を訴える。
オールマイトが訓練中止を呼びかけようとしたその時だった。
緑谷が大きく振りかぶっていた右腕で、上の空間を殴りつけた。
その拳から放たれた衝撃波で天井は崩れ、上の階へ飛散した瓦礫を麗日がいつの間にか持っていた柱でフルスイングして飛ばした。
飯田が瓦礫の対処に追われているところを、自分を浮かせた麗日が跳び越えて核に抱きつく。
「ヒーロー…ヒーローチーム…WIIIIIN!!」
オールマイトの合図と同時に緑谷は力尽き倒れこんだ。
その左腕は爆豪の爆破を受けた影響で焼け焦げ、右腕は個性の反動で変色してしまっていた。
「負けた方がほぼ無傷で、勝った方が倒れてら……」
「勝負に負けて試合に勝ったというところか」
「訓練だけど」
その後緑谷が搬送され、彼を除いた3名がモニタールームへ帰ってきたところで、公表が行われた。
オールマイトや八百万曰く、今戦のベストは一番状況設定に順応していた飯田がベストだった。
そして、次は俺達の番だ。相手は障子と轟だ。
障子の”個性”は前に見せてもらったが轟の”個性”はまだ理解できていない用心しといたほうがいい。
「叶」
「うん?どうした耳郎」
「がんばりなよ、応援してるからさ」
「そうか、ありがとうな耳郎。行ってくる」
俺はそう言うと試験会場に向かった。
試験会場に着くと俺達は爆弾を設置した場所で話をしていた。
「尾白くん、叶くん。私ちょっと本気出すわ。手袋もブーツも脱ぐわ」
「お前は透明人間だからって女性として倫理的にどうなんだ?はっきり言って痴女だぞ?」
「痴女!?」
「叶!?思っていることを言うな!」
「そんなことを思ってたの!?」
そんな会話をしていると俺は二人に向かって言った。
「二人とも聞いてくれ作戦がある。相手の中で一番ヤバいのは轟だ。障子の個性は索敵に優れている感じだが轟の個性は未知数だ。だから二人は障子を相手してくれ」
「うん、任せて!」
「分かった。でも轟はどうするんだ?あいつが厄介なら皆で戦ったほうが…」
「それだと爆弾が守れなくなるだろ?先に障子を捕らえたほうが索敵を封じることができてこちらが有利になるしな……轟の相手は俺がする!」
そう言うと訓練開始のアナウンスが流れた。
◆◆◆
「四階北側の広間に一人、もう一人は同階のどこか…素足だな…」
「透明の奴が伏兵として捕らえる係か。もう一人は何故か屋上にいる」
「外出てろ、危ねぇから。向こうは防衛戦のつもりだろうが…俺には関係ない」
轟がそう言うとビル全体が凍り始める。
「痛たたたたっ足が…」
「この個性は…!」
葉隠と尾白は足が凍ってしまい動けない様だった。
そんな二人の前に轟が現れた。
「動いてもいいけど足の皮剥がれちゃ満足に戦えねえぞ」
轟はそう言うと二人を通り過ぎて爆弾に触れようとしたが…。
「なっ!?触れられねえ…偽物か!?」
「作戦成功だ。叶!」
「轟くんは任せたよ!」
轟が爆弾に触れようとしたが手が通り過ぎた。
それを見ていた尾白と葉隠は何事もなかったかのようにすぐに行動を開始した。
状況が読めない轟に壁を破壊した竜巻が襲い掛かり、舞い上げた轟を屋上の床に叩きつけた。
「来たな轟、うまく罠にかかってくれてありがとう」
「グッ…!お前…!」
「障子は尾白と葉隠が捕らえる。あとはお前を再起不能にすれば終わりだ」
そう大志が言うと轟は態勢を立て直す。
「お前、爆弾はどうした?建物の中を移動しながら探したが一階から四階までなかったぞ」
「あったぞ爆弾、見逃しているだけだ。俺達はちゃんと設置したぞ?
「なっ…!?」
「オールマイトは別に言ってなかったろ?大きさを変えちゃいけないってな!!」
そう言うと大志は手を横に振ると斬撃を飛ばしてきた。
轟はそれを躱すと個性を発動して氷が床を氷結させながら襲い掛かってくるが大志から熱気が出て氷を溶かした後に衝撃波を放ち轟を飛ばした。
「何っ!?…ッ!?」
飛ばされた轟に大志は再び竜巻を発生させ再び轟を巻き上げて入り口前の地面に叩きつけた。
障子は尾白と葉隠によって既に捕らえれている状態だった。
大志は屋上から飛び降りて地面に着地した後にビルにバリアを張った。
「叶、障子は捕らえた!あとは轟だけだ!」
「流石だな尾白、葉隠。こうも早く捕らえるなんてな」
「へへっ、叶くんもね!」
「はぁ…はぁ…!斬撃に熱気、風に加えて衝撃波…何なんだお前の個性…」
その戦闘の様子をモニタールームで見ていた他の生徒にオールマイトが説明を始めた。
「叶少年の個性は『
「何だそれ!?無敵じゃねえか!!」
「ははっ…凄すぎて笑いしか出てこない…」
「そんな彼が何で一般入試で受験を…」
モニタールームで耳郎と上鳴以外の生徒は大志の個性に驚いていた。
試験会場では大志が轟に向かって個性を発動しようとしていた。
「悪いが、終わりだ轟」
そう大志は言うと轟の周りの重力を操作して地面に押さえつけた。
「(今度は重力を操りやがった…!くそっ…!)」
『タイムアァァァァァップ!!
そんなアナウンスが聞こえると大志は重力操作を解除すると尾白と葉隠が駆け寄ってくる。
「やったな、叶!」
「ああ、尾白と葉隠が作戦通りに動いてくれたおかげだ」
「そんな、俺達だけだったら絶対に負けてたよ。叶のおかげだ」
「やったー!勝った勝ったよ!やったね尾白くん、叶くん!」
大志と尾白がそう話していると葉隠が二人に抱き着いた。
「ちょっ、葉隠さん!!」
「裸で抱き着くんじゃねえ!?」
抱き着いた葉隠に対して、顔を赤くして尾白と大志は抗議した。
大志は葉隠を振りほどくと轟のもとに向かった。
「轟」
「何だ」
「お前の個性って複合型だろ?何でもう一つの力を戦闘で使わないかはあえて聞かない。戦闘で氷のほうだけを使うんだったら工夫が必要だぞ?たとえば…」
そう言うと大志の右腕が氷結するとシールドの形になる。
それを見た轟は目を大きく開いた。
「こんなふうに防御をするなら盾を、攻撃するなら氷の剣を作成すればいいんだ。氷の個性は色々と応用が利くからな」
「…凄いなお前、氷も使えるのか。そんなこともできるなんて考えつかなかった」
「そうか、俺も最初はそうだったよ。でも神話の本を見ると氷の剣とか普通に書いてあるから参考にしたほうがいいぞ」
「なら叶、色々教えてくれ。俺は戦闘では右側しか使いたくねえ」
「別にいいぞ。ならあとで話そう」
「ああ、頼む」
『さ、早くモニタールームに帰っておいで!!講評しようじゃないか!!!』
そう、オールマイトのアナウンスが聞こえ、大志達はモニタールームに向かった。
◆◆◆
「なるほど、じゃあ冷気を活用すれば色々なことができるってことでいいのか?」
「ああ、そうだ。氷を使わなくても近接戦闘をしてくる奴には肉弾戦で間合いに入った瞬間に冷気で氷漬けにしたり。鏡を作って相手のレーザー攻撃を跳ね返したりできるぞ」
「こっちから仕掛ける時はどうするんだ?」
「遠距離攻撃は今までの氷の攻撃で良いと思う。近接戦は拳周りを凍らせて殴ったりだな。だけど凍傷には気をつけろよ」
その後の試合も無事終了し、放課後に訓練の反省会を参加していると色々なことをクラスメイトに聞かれた。
訓練のこと、個性のことなどを答えた後に轟が来て氷の個性の使い方について色々と聞かれた。
轟は半冷半燃という個性で右側で氷を左側で炎を出せるらしいが戦闘には右側しか使いたくないらしく応用方法をいくつか教えていた。
そんなことを話していると、教室のドアが開いて緑谷が入ってきた。
「おお、緑谷来た!!!お疲れ!!」
切島が声をかける。入ってきた緑谷は腕にギプスを巻いていた。
緑谷は俺と同じで個性を使いこなしていないから大変だろうな
そう思っていると緑谷が外に向かって走って行った。
「緑谷は急にどうしたんだ?」
「デクくんならいま爆豪くんを追いかけて行っちゃったよ」
確かに爆豪は訓練の後に明らかに気落ちしていて反省会にも参加せずに先に帰ってしまった。
まぁ、爆豪のことは緑谷に任せることにしよう。
「他には活用方法はないか?たとえば炎を無力化できるぐらいの氷結をするにはどうすればいい?」
お前は意外にグイグイくるな、轟…。