寂しくもあり満足のある話でした!
「……まァ、こうなるとは思ってた。俺達は体育祭で個性がバレてるからな」
あるエリアで俺は受験者200名に囲まれていた。
おそらくだが俺達、雄英生徒は個性が体育祭でバレているため真っ先に潰しに来るとは薄々感づいていた。
そして予感は当たり辺りを囲まれているわけだ。
「おいおい、たった一人を相手に人数多すぎだろ。虐めは格好悪いぞ?」
「何を言っているんだ雄英体育祭優勝者叶大志。理想を現実にするっていうチート個性を持っている君には足りないぐらいだ」
「そうか…ていうか数を揃えて来たみたいだが勝算があるって考えていいのか?」
「ああ、そうだよ!!」
そう言いながら全員が一斉に俺に攻撃を仕掛けながらボールを投げてきた。
俺はバリアを張って攻撃を防いでいるとすぐに破壊されてしまいボールを躱しながらその場を移動する。
「理想を叶えさせるな!!そのまま攻撃を続けろ!!必ず隙ができる!!」
「凄いな、確かに対策しているようだな。だが、お前ら俺を舐めてるだろ?体育祭からどれぐらい時間が経過してると思ってるんだ?」
そう俺が言うと全員のボールを個性を念動力を使用して奪い取った。
「ボールが!?」
「理想を叶えるのにそう時間が必要な訳ないだろ?理想を現実にする個性の力…その身でとくと味わいな」
そう言って俺が言うとボールをまるで隕石の様に落とした。
地面に当たったボールが地面を砕いて土煙をあげるとアナウンスが入った。
『うぉ!?脱落者合計270名!!それぞれ別の場所で120名と150名!!一人で100名以上脱落させて通過しました!!えーさて、ちょっとびっくりして目が覚めて参りました。ここからドンドン来そうです!』
「ふぅ………ッ!?」
そうアナウンスが流れると俺は息を吐くのと同時に拳が俺の顔面の寸前で止まった。
「チッ…少し遅かった。夜嵐の所に行ったせいで間に合わなかった…」
「相変わらず速いな鳴神」
そう俺が言うと鳴神は再び舌打ちをして少し後ろに下がった。
「一旦、見逃してあげるわ。だけど次の試験では確実に潰してあげるから覚悟しなさい」
そう言って鳴神は歩き去ろうとするが俺は前からの疑問に思っている事を言った。
「なぁ鳴神…俺はお前に何かしたのか?」
そう俺が言うと鳴神は振り返って俺を睨んだ。
「もし俺が知らない間にお前を傷つけてしまったんだったら謝る。傷つけてごめん」
そう言って俺は鳴神に向かって頭を下げた。
正直、あそこまで嫌われている理由は分からないが俺のせいという事は分かる。
できればこれで少しは機嫌が良くなってくれると嬉しいと思っていると鳴神が言った。
「………
「え?」
「貴方が心の底から謝っているのは分かる…けどもう手遅れなのよ。もう全て遅い。この怒りは貴方達、雄英生徒を全員潰さないと晴れない!!」
そう言うと鳴神は稲妻と共に姿を消した。
俺は鳴神の言葉の意味を考えていると通信が入り、俺は控室へ向かっていると士傑高校の夜嵐イナサと出会った。
「あっ雄英の!!体育祭で圧倒的な強さで優勝した人っスよね!!確か名前は叶大志っスよね!!好きなヒーローって誰っスか!!」
「………アメリカNo1ヒーロー、スターアンドストライプ」
「スターっスか!!俺もスター好きっスよ!!彼女は凄く熱いヒーローっス!!」
そんは話をしながら控室に入るが俺たち以外に誰もおらず、俺は夜嵐と他愛無い話をしていると次々と通過者が入ってきて夜嵐はその人達と話をしに離れた。
時間が経過し通過者が50人を超えたところで轟が入って来た。
「おっ!轟!」
「…叶、早いな。皆は?」
「まだだ。でもすぐに来るだろ」
そう轟と話をしていると夜嵐が轟を睨んでいた。
過去に轟と何かあったのかと思っていると今度は待っていると八百万、耳郎、障子、梅雨ちゃんが入って来た。
「あっ!叶!」
「叶さんに轟さん!もう通過しているなんて流石ですわ!」
「皆もな」
「叶ちゃん他の皆は?」
「まだ見ていない。待つしかないな」
俺が離れる少し前に爆豪達と一緒に電気が行くのが見えたがほぼ同じタイミングで移動したのにまだ来ていなかった。
頑張れよ電気…。
◆◆◆
別のエリアでは上鳴が士傑生徒の肉倉精児にサポートアイテムを使用して電気を狙い撃ちをしていた。
「ぐあ!!!?」
「粗野で下水道みてーな奴だけど割と真面目にヒーローやろうとしてますよ。とっさに手榴弾くれたのも打開の為の冷静な判断じゃないスか?それに切島だって…友達の為に敵地乗り込むような馬鹿がつくくらいいい奴なんスよ」
そこまで言うと上鳴は右腕に電気を溜め始めた。
「断片的な情報だけで知った気んなってこいつらをディスってんじゃねえよ!!」
「立場を理解しろという話だ馬鹿者が!!」
肉倉が個性で上鳴を丸めようと攻撃を仕掛けるが巨大な雷の腕による攻撃より消滅して肉倉に直撃する。
「ぐおおおお!!!?」
「立場とか知ったこっちゃねえんスよ!」
雷の腕が直撃した肉倉はそのまま気を失って倒れた。
すると攻撃を食らって個性を解除された切島と爆豪が言った。
「ありがとな上鳴!」
「遅んだよアホ面!!」
「ひでえな!!やっぱディスられても仕方ねえわお前!!つーか後ろ!!丸くこねられたのはお前らだけじゃねえぞ!!」
「知ってんよ」
そう言いながら爆豪と切島が後ろを振り返ると肉倉にこねられ丸められた他の受験者が元に戻っていた。
二人が臨戦態勢を取った瞬間―――巨大な雷が他の受験者に落ちた。
「な、何だ!?」
「こんなことができるのは…まさか!?」
「………ようやく見つけたわ。上鳴電気」
雷の中から声が聞こえ、バチバチと稲妻を出している鳴神が姿を現した。
「あの時の雷女か!」
「ヤベェ!?こいつ相当強いんだろ!?」
「できれば避けたかったがやっぱりこうなっちまったかチクショー!」
「…他は硬さしか取り柄の無い奴とそして…」
そこまで言うと鳴神は爆豪を睨みながら言った。
「…平和の象徴を終わらせた戦犯2号ね」
「ッ!?テメェ!!!」
「吠えるな。事実はどうあれお前と叶大志がいなければオールマイトは引退しなかった。その事実は変わらない」
「鳴神!!まだそんなこと言ってんのか!!」
「そろそろ話を終わりにしましょう。私には
「なっ!?」
その言葉に上鳴は驚いた。まさか自分と大志だけじゃなくてA組全員がターゲットだとは思っていなかったからだ。
「な、何で皆を狙うんだよ!?俺と大志、あとは何故か耳郎だっけ?それだけでいいだろ!?」
「私のこの怒りは貴方達全員を叩き潰さないと気が済まない。諦めなさい」
「そんな無茶苦茶な!?」
「やれるものならやってみやがれ!!クソがッ!!!」
そう言って爆豪は鳴神に突進し、右腕を振り鳴神を爆破しようとするが単調な動きだったため簡単に避けられ右手を爆豪に向けた。
「単調な動き…本当に雄英生徒なの?100万…200万…300万…400万…500万…『500万
「クソッ……!?」
そう鳴神が言うと爆豪は小さくそう呟いた。
それを見た上鳴が人差し指を立てながら右腕を上に上げると鳴神の放電が雷の方に吸い寄せられた。
「なっ!?」
「そう簡単にやらせるかよ!!」
「ナイスだ上鳴!」
「(あれはまさか避雷針の役割をしているの?…ッ!?しまっ!?)」
そう思った鳴神が気づいた時には既に間合いに入った切島と再度攻撃入ろうとしている爆豪が見え防御をしようとするがまともに二人の攻撃を鳴神は食らった。
攻撃を食らった鳴神は飛ばされ壁に激突する。
壁が壊れ煙が充満しているときに爆豪が言った。
「ざまァみやがれ雷女!!」
「言ってる場合じゃねえぞ!!あの程度で鳴神が倒せるとは思わねえ!!早く他の受験者にボール当てて通過しよう!!」
「………冷たい事を言うのね」
そう声が聞こえて爆豪達は振り返るとコスチュームについた汚れを払いながら出てきた。
「私を放っておいてよそに行こうって言うの?こっちは