今年もこの作品をよろしくお願いします!!
救助演習が始まってから俺はまた別行動を取っていた。
今回の試験は状況を理解して正しい判断が求められると思い、俺は俺が最適な行動ができるように行動していた。
走っていると老人が怪我をしているようだったので駆け寄った。
「誰か救けてくれええええ!!婆さんが瓦礫の下敷きに!!」
「大丈夫ですか!怪我の状態を確認します!お婆さんは必ず救けますので安心して下さい!!」
そう言って俺は老人の怪我を確認しながら分身を出して瓦礫の中からお婆さんを救助して救護所まで運んで行った。
怪我の治療をしてしているとHUCの老人が言った。
「ほう、雄英生徒は色々なトラブルに巻き込まれて訓練ができてないと思っていたが手際が良いな」
「災害時にどのように行動すればいいかをイメージトレーニングしていますので」
俺は爆豪と一緒に攫われた時にどのような行動をすればいいかを冷静に分析していた。
怒りに任せて行動をしても相手の思うツボというのはあのクソ外道に痛いほど思い知らされたからだ。
治療を終えた後、再び分身を創り老人を背負って救護所に向かって行くのを見送ると俺は別の場所に移動を開始した。
走っていると他の受験者が瓦礫に埋もれた傷病者を救おうとしていたので俺も駆け寄った。
「俺が瓦礫を固定するから救助してくれ!あと50m先の水辺に3人いるからそこの水辺が得意な個性を持っている人は先にそっちに行ってくれ!」
「わ、分かった!」
「水辺は任せてくれ!」
そう言ってそれぞれ指示を出したり、救助に回ったりしていると耳郎と障子が来た。
「叶!こんな所にいたんだ!」
「救助演習が始まってから姿が見えなかったが既に他の受験者と協力していたのか」
「二人共、良いところに来た。周りに他に人がいないか探ってくれ。俺も索敵すれば一気に救助がスムーズになる」
そんな会話をしていると急に会場のあちこちで爆発が起こった。
「何だ!!?」
「爆発!?」
そのタイミングで俺は気づいた。
「ギャングオルカ!」
「しかも救護所のすぐ前に…」
「他の傷病者の救助をしながらあっちも対処しなければいけないのか…」
そんな事を話していると轟達と夜嵐が救護所に救援に来ているのを見て俺は耳郎と障子、他の受験者に向けて言った。
「よし!今、救護所には他の受験者が避難を進めるためにギャングオルカを足止めしている!俺達は一刻も早く傷病者を救助するぞ!!」
「う、うん!」
「分かった!」
そう言うと俺達は一刻も早く救助するためにお互いで連携をしながら救助を再開した。
何人かを救助して分身に先に行かせた後に救護所を見ると轟と夜嵐が揉めていてサイドキックの人達から攻撃を受けていた。
「何やってんだよ…!」
それを見て俺は憤りが沸いた。
俺はそれを見て耳郎と障子に言った。
「耳郎!障子!俺は救護所の援護に行く!ここを任せていいか?」
「任せて叶!」
「頼む!」
「ああ!任せろ!」
そう言うと俺は緑谷達の援護に向かった。
◆◆◆
轟と夜嵐はギャングオルカの超音波による攻撃を受けて身体が動かせない状態に陥っていた。
「(無駄に張り合って…相性最悪…連携ゼロ…こんなんでトップヒーローに勝てる訳がねえ…もしお前もそう思ってんなら…下から掬い取れ!…閉じ込めろ!)」
そう思う轟の思いを汲み取るように夜嵐は個性を使用して炎を風で掬い取り火炎竜巻でギャングオルカを閉じ込めた。
「おい後ろ!後ろ見ろ!」
「シャチョーが炎の渦で閉じ込められた!」
「マズくないか!?シャチっぽいシャチョーは乾燥に滅法弱い!!」
「
そう言ってサイドキックの人達は轟を攻撃するが氷で攻撃を防がれた。
「いっけね…こいつ…左右で二つの…!」
そうサイドキックの人が驚いていると緑谷達が攻撃を仕掛けてきた。
緑谷達がサイドキックと戦っていると士傑高校の生徒が加勢に来た。
「イナサを向かわせたハズだが…まだこんなに残っているとは士傑の名折れよ!!」
士傑高校が加勢に入り優位に立っているがその中に鳴神の姿は無かった。
炎の渦の中で頭に水をかけながらギャングオルカが言った。
「炎と風の熱風牢獄か…良いアイデアだ…並の
そうギャングオルカが言うと超音波で火炎竜巻を搔き消して言った。
「で?次は?」
「(ねェよ)」
「二人から離れて下さい!!」
そう言って緑谷が蹴りを放つが右腕で防がれた。
そして弾かれて緑谷は吹っ飛ばされるが突如、空中にネットとマットが出現して緑谷を受け止めた。
「ッ!?」
「ネット?こんな事ができるのは…」
ギャングオルカと緑谷が驚いていると声が聞こえた。
「…士傑高校が加勢に入った時にいると思っていたんだが…別の所にいたのか?」
「上鳴くん達と一緒にいたの。汚名を挽回しようと思ってね…爆豪勝己にはウザがられたけれど…」
そう二人の声が聞こえると轟達の近くまで移動して止まった。
「…夜嵐…貴方にも色々、あるんでしょうけどそういうのは救助演習でするものじゃないわ。士傑高校生として恥を知りなさい」
「うぐっ…」
「轟もだ。いつものお前なら冷静に判断できるはずだ」
「…悪りぃ」
「気にするな…あとは任せろ」
そう言って二人の前に今回の試験で受験者の中で最強の二人、大志と鳴神がギャングオルカの前に立った。
それを傷病者を救助していた上鳴が笑みを浮かべながら言った。
「凄え!大志と鳴神のタッグなんて…最強タッグじゃねえか!!」
その二人を前にしてギャングオルカが笑みを浮かべた。
「やはり来るかホープ」
「貴方には色々と学ばせていただきましたが邪魔するなら倒させていただきます」
「行くわよ…叶大志」
そう二人が言うと大志と鳴神が高速移動しながら連続攻撃を放ちギャングオルカを後ろに後退させていく。
「来い!強者共!!」
大志と鳴神が攻撃を続けていくがギャングオルカに捌かれ鳴神が腹部に打撃を食らい後方に飛ばされるが砂鉄の剣を作りギャングオルカに向かって投げた。
ギャングオルカはその攻撃を弾くと大志が接近して打撃を顔面と腹部に叩きこんだ。
「グッ!この…ガッ!?」
大志に超音波攻撃をしようとするが鳴神が稲妻を纏わせた蹴りを放ちギャングオルカを後方に飛ばした。
ギャングオルカを後方に飛ばした際、二人は自然と笑みを浮かべていた。
大志と鳴神はギャングオルカの前に立ち鳴神が砂鉄で剣を作成する。
その様子を見てギャングオルカは笑みを浮かべた。
「合わせなさい!叶大志!」
「ああ!」
砂鉄の剣を鳴神が投げると大志が個性でそれ数十本に複製した。
ギャングオルカは超音波でそれを全て弾くと鳴神が雷を複数落とした。
ギャングオルカはそれを回避していくが何回か当たりそうになった。
その雷を超音波で再び弾くと頭に水をかけた。
「中々の連携だ…で?次は?」
「もうしているわ」
鳴神がそう言うと地面から砂鉄の攻撃が来てそれをバク転で回避すると空中に行った砂鉄が槍状に変化してそれを鳴神がキャッチするとギャングオルカに向かって投げた。
ギャングオルカは超音波の攻撃をしようとするがそれを止めてサイドキックに指示を出した。
砂鉄の槍がギャングオルカに向かって行く途中で大志がその槍を踏み台にしてギャングオルカに向かって加速したがそれを見たギャングオルカは言った。
「今だ!」
そう言うとサイドキックの人達が大志に向かってセメント弾を放った。
それを見たギャングオルカが追撃をしようとした瞬間、分身の大志が現れてギャングオルカの身体に触れると大志とギャングオルカの位置が入れ替わりギャングオルカにセメント弾が当たった。
「何ッ!?フフ、益々強くなっているなホープ!」
そう言った瞬間に鳴神が突っ込んできてギャングオルカの顔面に打撃を加えた後、大志がロンゴミニアドを作りギャングオルカの真上に投げた。
「『1億
鳴神が雷を放電してロンゴミニアドに雷の力が加えた。
そして大志と鳴神が同時に言った。
「「『グングニル』!!」」
そう言うと雷鳴と共に光速でギャングオルカに落ちた。
ギャングオルカは咄嗟に超音波攻撃と防御を行い、その直後にグングニルがギャングオルカに直撃し轟音を放ちながら稲妻がバチバチと放電していた。
「す、凄い…」
緑谷が思わず口にしているとサイレンが鳴り、アナウンスが入った。
『えー只今をもちまして配置された全てのHUCが危険区域より救助されました。誠に勝手ではございますがこれにて仮免試験全行程終了となります。集計の後、この場で合否の発表を行います。怪我をされた方は医務室へ…他の方々は着替えてしばし待機でお願いします』
そうアナウンスが入るとグングニルを落とした場所からギャングオルカが頭に水をかけながら歩いてきた。
「倒すつもりで攻撃したつもりだったんだけどな…」
「流石はトップヒーローね…」
そう大志と鳴神が言っているとギャングオルカが近くまで来ると拘束用のプロテクターが破壊されていた。
ギャングオルカは大志と鳴神に向かって言った。
「見事だ。あの連携…咄嗟の判断力…今日の事を大切にしろ」
そう言ってギャングオルカは立ち去って行った。