『理想郷』がヒーローになる物語   作:zorozoro

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仮免試験終了

『えー皆さん…長いことお疲れ様でした。これより発表を行いますが…その前に一言…採点方式についてです。我々、ヒーロー公安委員会とHUCの皆さんによる二重の減点方式であなた方を見させてもらいました。つまり…危機的状況でどれだけ間違いのない行動を取れたかを審査しています。とりあえず合格点の方は五十音順で名前が載っています。今の言葉を踏まえた上でご確認下さい』

 

そう言われ合格者の名前がモニターに映し出された。

俺の名前があるかどうか探す………ふう…良かった、あった。

 

「峰田実!あったぜ!」

 

「あったァ…」

 

「あるぞ!!」

 

「よし…」

 

「コエ―」

 

「麗日ァ!!」

 

「フッ」

 

「よかった…」

 

「メルスィ!」

 

「あったぜ!」

 

「わー!!」

 

「点滴穿石ですわ」

 

「ケロッ」

 

「やったー!」

 

「っしェーい!!」

 

「あった…けど」

 

「ねえ!!」

 

皆も合格しているが爆豪と轟だけが合格していなかった。

やはり揉めていたのが原因だったのか夜嵐の名前もない状態だった。

ちなみに鳴神は合格していた。

 

「轟…落ちたの?」

 

「ウチのスリートップの内、二人が落ちてんのかよ!」

 

「暴言改めよ?言葉って大事よ?お肉先輩も言ってたしさ」

 

「黙ってろ殺すぞ」

 

「だから落ちるのよ。その性格どうにかしなさい」

 

「おっ鳴神!合格おめでとー!」

 

「ありがとう上鳴くん。上鳴くんもおめでとう」

 

いつの間にか鳴神が来ていて電気と合格できた事を喜んでいた。

そう思っているとアナウンスが入った。

 

『えー全員ご確認いただけたでしょうか?続きましてプリントをお配りします。採点内容が詳しく記載されてますのでしっかり目を通しておいて下さい。ボーダーラインは50点。減点方式で採点しております。どの行動が難点引かれたか等、下記にズラーっと並んでおります』

 

「あざっス!」

 

「よこせや…」

 

「そういうんじゃねえからコレ…」

 

「上鳴見してー」

 

「ちょ待てまだ俺見てない」

 

「鳴神は何点だったんだ。俺は85点。やっぱり訓練不足なところが引かれた」

 

「勝った!私は91点よ。これから励みなさい叶大志」

 

そう言いながら俺達はそれぞれ確認しているが少し、疑問が残っている。

減点方式で加点がない状態で挽回が望めないシステムなのに50点を切った時点で退場させずに最後まで続行させたんだ?

そう思っているとアナウンスが入った。

 

『合格した皆さんはこれから緊急時に限りヒーローと同等の権利を行使できる立場となります。すなわち(ヴィラン)との戦闘、事件、事故からの救助など…ヒーローの指示がなくても君達の判断で動けるようになります。しかしそれは君達の行動一つ一つにより大きな社会的責任が生じるという事でもあります』

 

確かにそうだヒーロー活動するに当たって責任を負うのは当然だ。

 

『皆さん御存知の通りオールマイトというグレイトフルヒーローが力尽きました。彼の存在は犯罪の抑制になる程、大きなモノでした。心のブレーキが消え去り増長する者はこれから必ず現れる。均衡が崩れ、世の中が大きく変化していく中、いずれ皆さん若者が社会の中心となってきます。次は皆さんがヒーローとして規範となり抑制できるような存在とならねばなりません。今回はあくまで仮の(・・)ヒーロー活動認可資格免許…半人前程度に考え各々の学舎で更なる精進に励んでいただきたい!!』

 

もちろんだ。こんな所で俺は立ち止まる訳にはいかないからな。

 

『そして…えー不合格となってしまった方々、点数が満たなかったからとしょげてる暇はありません。君達にもまだチャンスは残っています。三か月の特別講習を受講の後、個別テストで結果を出せば君達にも仮免許を発行するつもりです』

 

つまり轟や爆豪にもまだチャンスがあるって事なんだな。

 

『今、私が述べたこれからに対応するにはより質の高いヒーローがなるべく多く欲しい。一時はいわゆる落とす試験でしたが選んだ100名はなるべき育てていきたいのです。そういうわけで全員を最後まで見ました。結果、決して見込みがないわけではなくむしろ至らぬ点を修正すれば合格者以上の実力者になる者ばかりです。学業との並行でかなり忙しくなるとは思います。次回4月の試験で最挑戦しても構いませんが…』

 

「当然!!」

 

「お願いします!!」

 

そう爆豪と夜嵐が言うと俺は爆豪に話しかけた。

 

「良かったな爆豪。さっさと追いついて来いよ」

 

「うるせえ!すぐに追い越してやるから待ってろクソが!!」

 

こうして仮免試験が終了し、俺達はまた一歩ヒーローへと近づいた。

 

◆◆◆

 

仮免試験全行程が終了して仮免許を発行してもらったのだが…何という感慨深いな…。

 

「どうしたの?叶?」

 

「いや…何というかな…俺は多くの人に救けられて今、ここにいるからな…少しはその人達の思いに応えれたのかなと思ってな」

 

「…大丈夫、きっと応えてるとウチは思うよ」

 

「…そうか、ありがとうな耳郎」

 

耳郎が笑顔をしながらそう言ってくれていると俺は心が安心できた。

ここ最近、同時に耳郎と一緒にいると心が休まったりふと今回みたいに笑顔をふとしてくれると胸がドキドキする時がある…一体何なんだ?

 

「おーい!!おーい!!」

 

「あら士傑まで」

 

そんな事を考えていると夜嵐が手を振りながらこっちに向かって来た。

 

「轟!!また講習で会うな!!けどな!!正直まだ好かん!!先に謝っとく!!ごめん!!」

 

「どんな気遣いだよ」

 

そう言って夜嵐は走り去って行くとすると今度は鳴神がこっちに来た。

 

「上鳴くん!」

 

「うん?どうしたんだ鳴神?」

 

「…よかったら連絡先を教えてくれないかな?」

 

「ああ、いいぞ!そういうことなら全然オーケー!」

 

「本当?やった!」

 

そう言って電気と鳴神はお互いの連絡先を交換していた。

それを見ていた峰田は血涙を流し下唇を噛み出血していた…ハッキリ言ってみっともない。

 

「えへへ、ありがとう上鳴くん…あっ」

 

「うん?どうしたんだ?」

 

「もう上鳴くん!またネクタイが乱れてる…朝も言ったけど凄い高校に通ってるんだから服装はちゃんとして!」

 

「あっ!わ、悪い…」

 

「気にしないで…少し動かないで…」

 

そう言って鳴神が電気のネクタイを直し始めた。

朝と同じ光景だが朝に比べて電気と鳴神は幸せそうだ。

その光景を見て芦戸と葉隠がヒューヒューと茶化していた。

ちなみに峰田は嫉妬を拗らせて目と口からの出血がヤバくなっていた…そろそろ止めとけ…出血で死ぬぞ…。

 

「はい、これで良いよ」

 

「へへ、サンキュー!あと連絡は夕方ならいつでもオーケーよ!上鳴くんはオールオーケーだからさ!」

 

「連絡したいのは山々だけど…士傑は恋愛禁止だから私は反省文と1週間の謹慎なんだよね…」

 

「えー!?恋愛禁止!?今時、そんな高校あるの!?」

 

「ねえ鳴神、雄英に来なよ!そうしたら上鳴とイチャイチャできるよ!」

 

「ハッキリ声に出されると恥ずかしいなへへ」

 

「「キメェ」」

 

「ひでえ!!」

 

鳴神がそう言うと芦戸と葉隠がそう提案すると鳴神が言った。

 

「ありがとう…でも大丈夫。私は上鳴くんが好きだけどそれと同じくらい士傑高校の皆が好きなの。だから罰は甘んじて受けるわ」

 

そう言う鳴神の顔は朝に比べると大分、和らいだ様な感じがした。

今まで抱えていた悩みが解消されてスッキリしたようだなと思っていると鳴神が姿勢を正した。

 

「それでは雄英の皆さん!今後はお互い協力する事もあるでしょうし良い関係を築きましょう!では失礼します!」

 

そう言って鳴神は立ち去って行った。

 

こうして俺達の長い1日が終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、緑谷と爆豪が喧嘩をして緑谷は三日間、爆豪は四日間の謹慎になった…何してるんだよ…お前ら…。

 

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