大志達がアメリカにインターンに行ってから何日か過ぎた頃、雄英では同じくインターンに参加していた切島が教室でフヘーという感じで気が緩んでいた。
「切島!!」
「ん」
「お前名前!!ネットニュースにヒーロー名!!載ってるぞ!!」
「梅雨ちゃん麗日ぁすごいよー!名前出てる!!」
そう瀬呂に言われてみると大阪で切島が活躍した内容がニュースになっていた。
それと同じく活躍した蛙吹、麗日もニュースに乗っており三人の活躍を聞いた爆豪は歯軋りをしていた。
「うへぇー嬉しいなァ本当だ…!」
「どこから撮ったのかしら」
「すっごいねー!もうMt.レディみたいにファンついてるかもねぇぇぇ!!!」
「うらやまー」
「そういえば叶さん達も頑張っているみたいですよ」
八百万がスマホを操作すると海外のネットニュースに大志達が載っていた。
ちなみに軍の施設でスターと大志が戦った後にさらに3件の
「すっごいよねぇー!アメリカからインターンの推薦なんて羨ましいよー!」
「三人共、こんな大きく載ってるなんてうらやまー!」
スターのサイドキックは今までアメリカ軍のパイロットチームであるブロスであるが、日本からのインターンということもあって注目されていた。
ちなみに爆豪が「連れてけや!!」と歯軋りをしながら言ったのを大志が「ウケル」と笑いながらそう言っていたのもあって爆豪のストレスがどんどん上がっていった。
「仮免といえど街へ出れば同じヒーロー…素晴らしい活躍だ…!だが学業は学生の本文!!居眠りはいけないよ!!」
「おうよ飯田!覚悟の上さ!なァ!」
「うん!」
「俺も行きゃー良かったなァ…両立キツそうでさァ…お前、勉強やべーっつってたのに大丈夫かよー」
「先生が補習時間設けてくれるんだってよ」
「上鳴はどうするつもりなんだろうなァ?叶と耳郎は勉強できるけどあいつはからっきしだろ?」
「相澤先生が課題をお渡ししているらしいですわ。それに学ぶペースは人それぞれですしそこまで気にしなくても宜しいと思いますわ」
そんな会話をしていると緑谷だけは何かを考えている様子だった。
◆◆◆
インターン、二日目の夜。
俺達は今日も多忙な一日を過ごした朝から晩まで
ちなみに今日一番大変だったのは飛行機の墜落を阻止することだった。
そして俺達は現在、軍の施設にいるのだが――。
「ぎゃあああああああああ!!?」
「お」
「うお!?」
「オォウ!?ビックリした!?」
「もしかしてイヤホンジャックはホラーは苦手か?」
「す、すいません!ウチ…怖いのは本当にダメで…」
何故か軍の施設でホラー映画を見ていた。
ブロスの一人が映画と酒類を持ってきて見る流れになり現在、三本目のホラー映画で隣にいる耳郎が叫んで全員が驚いた。
耳郎が驚いた後、映画鑑賞を止めて後片付けをしているとスターのブロスの一人が言った。
「ホラーで思い出したけどあの話知ってるか?」
「うん?……あーあー!あの噂か!」
「えっ何スか?」
「あの話って?」
「最近、噂になってるんだよ「呪いの映画館」の話が!」
そう言うとブロスの一人がその噂について話を始めた。
「ある3人組が肝試しをしようと夜、廃墟の映画館に集合したらしいんだけどな…」
「えっ?ちょっと待って…」
「映画館に入ったは良いが辺りは悪ガキ共が書いた落書きや飲み物の空き缶などのゴミだらけでもう帰ろうとした時だった――」
そこまで言うとブロスの一人が低い声で言った。
「………突然、映画が上映しだしたんだ」
「ひいっ!?」
「もちろんそこは廃映画館だ。必要な器具もフィルムも無いのに映画が突然、上映しだした。驚く3人だったが興味が沸きその映画を見たんだ。映画が終わり、特に自分の身に異変が無いことで少しがっかりをしていたんだがすぐに異変が起こった――」
俺達はゴクリと唾を飲み込むとブロスの一人は続けて言った。
「………友人の一人が
「!?」
「驚いた2人が慌てていると『救けて!!』と友人の声が聞こえて、2人はふとスクリーンを見たんだ――」
「そこにはゾンビ共に身体を貪られている友人の姿があったんだ」
「………きゅう…」
「うお!?耳郎が気絶した!?」
「おーい起きろ!おーい!!」
俺の隣にいた耳郎が気絶をして俺と電気が声を掛けているとブロスの一人が続けて言った。
「ちなみにその友人は未だに映画の中に閉じ込まれているって話だ。それが最近、噂になっている「呪いの映画館」の噂だ」
「ちょっとビックリしたっスよ!肝が冷えました!」
「あははは!でも所詮、噂だしな。気にしなくていいぞ。イヤホンジャックには悪いことしたけどな」
そう笑いながら言った後、残りの後片付けを済ませて解散になった。
◆◆◆
「「「連続失踪事件?」」」
「ああ…最近、若者が失踪する事件が多発しているらしく
次の日、軍の施設でミーティングをしているとスターから連続失踪事件の話を聞いた。
「ミーティング後、調査を開始する!3人は街で聞き込みを行ない何か情報があったら報告を行ない対策を練る!いいね!」
「「「はい!」」」
そう言って俺達はスターと別れて街で連続失踪事件の情報の聞き込みを開始したのだが……。
「全然、情報集まんないな…」
「だなァ~」
そう言いながら俺達はハンバーガーを食べながらそう話をしていた。
街に出て聞き込みをしても成果は0で途方に暮れており、一度スターと合流しようと思っていた時に突然、男女に声を掛けられた。
「あっいたいた!君達だろ?連続失踪事件を調べてるヒーローって」
「えっ?そうですけど何でその事を知っているんですか?」
「ネットで情報があったんだ。スターのサイドキックが連続失踪事件を調べているって」
なるほど、今まで聞き込みをした人がネットに書き込んだんだな。
そう思っていると男性が言った。
「ほら姉ちゃん!あの事を伝えなよ!きっと力になってくれるさ!」
「う、うん…」
男性の言葉にその人の姉である女性が言った。
「じ、実は…私の友達も失踪してしまったの…」
「!?」
「…失踪する前に何か言っていませんでしたか?何処かに遊びにいくとか?」
俺がそう言うと女性が顔を青くしながら言った。
「私は止めたの!やめようって!でも友達は噂なんてあてになんないって笑っていたの!あの時にもっと強くいっていれば友達はいなくならなかった!
『!?』
女性の友達が言った場所を聞いて俺達は驚いた。
まさか昨日、ブロスが言った噂の場所だったからだ。
「え!?その場所って噂になってる場所だよな!?」
「ああ、昨日、ブロスの一人が言った場所だ」
「失踪事件と呪いの映画館は繋がってたのか!!」
「あの!私の友達を救けてください!お願いします!!」
そう言って女性は頭を下げてそうお願いしてきた。
俺は少し考えた後にその女性に向かって言った。
「任せてください。貴女の友達は必ず救けます。そのために
そう言うと女性は俺達を見て再び頭を下げた。
男女が帰った後に俺達は話し合っていた。
「頼まれたけどどうするんだ大志?少し調べたけど噂になっている場所なんて腐るほどあるけど…」
「まずスターに報告してから被害が多い映画館を調べてもらおう」
そこまで言うと俺は少し考えてから言った。
「…スターに許可を貰って俺達は今夜から行動に移そう。数日は肝試しは覚悟しないとな」
「………え!?」
◆◆◆
「何で夜に行くの!?昼でも全然いいじゃん!?」
「いや、夜じゃないと意味ないらしい。昼に行っても何も起こらなかったっていうコメントで多くあったからな」
「クソが!!」
「爆豪かよ!?荒れてんなァ…」
あの後、スターに報告をして夜の廃映画館を調査していたのだがちょっとの物音で耳郎がビビッていた。
だが、一通り見て回ったが何も起こらなかった。今回は外れみたいだ。
「…今回は外れだな。スターからも連絡が来たがあっちも外れみたいだ」
「まァしょうがねえよ。次の夜に期待しようぜ」
「じゃあ帰ろうか!ほら行こう行こう!」
「ちょっ押すなって!」
「急に元気になったな…」
急に元気になった耳郎が俺達の背中をグイグイ押してきたので仕方なく帰ろうとしたのだが…。
急に隣の劇場が映画を上映し始めた。
「「「!?」」」
驚いている俺達は驚いたがすぐに話し合った。
「何で何で!?何で急に上映しだしたの!?ここ廃映画館なのに!?」
「耳郎落ち着けって…」
「当たりだっただけだろ………折角だ、映画を見ていくか?」
「何で!?スターと連絡して合流したほうがいいって!?ねえねえねえ!?」
耳郎は涙目になりながら俺のコスチュームを掴んで揺らしてきた。
「ああ、だから連絡は入れておくから二人は入口に戻ってスターと合流してから戻ってきてくれ」
「何言ってんだ!!お前をまた一人にするわけないだろ!俺も一緒にいる!」
「電気…」
俺と電気がそう話していると耳郎はしばらく悩んでいたが吹っ切れた感じで言った。
「ああもう!こうならウチも腹を括る!!
「…よし、じゃあ行くぞ」
そう言うと俺達は劇場内に入って中を確認をするが人はいない感じだった。
映画だけが上映されている状態で俺達は映画を見ながら立って話をした。
「中には誰もいないね」
「そうだな…なァ大志。この映画って何だっけ?」
「えっと確かあれだ…ポール・W・S・アンダーソンが監督と脚本を担当してた…」
そんなことを話をしていると突然世界が一変し俺達は倉庫みたいな所にいた。
コンテナが置かれていてコンテナには
「えっ!?何だ此処!?俺達さっきまで映画を見ていたよな!?」
「これってどういう…叶?どうかしたの?」
電気と耳郎が話をしていた時に俺はコンテナに描かれていたマークに気が付いてある確信を得た。
「これってまさか…っ!?」
「お、おい!大志!」
俺は走り出してあるコンテナの前にあったバッグの前で止まった。
「やっぱり…」
「おい大志!急に走るなよ!」
「急にどうしたの!」
「あの映画自体が罠だったんだ!俺達は既に
「えっ!?どういうことだよ!?」
電気がそう言うと俺はバッグを指差した。
「このバッグの中にはワクチンが入っていてあるキャラクターがそれを取りに来て襲われて死ぬ…俺はそれを見ている」
「あれ!?思い出した!それってさっきの映画の!?」
「ああ」
そこまで言うと俺は答えた。
「俺達は映画版の「バイオハザード」の世界にいる」
俺と電気が冷や汗をかきながら黙っていると急に耳郎が騒ぎ始めた。
「っ!?ね、ねえ!?あれ何!?」
耳郎が天井付近を指差していたので見ているとそこには脳がむき出しの鋭い爪を持った四足歩行のクリーチャーがいた。
電気がそれを見て叫んだ。
「リッカーだあああああああああ!!!?」
映画のクリーチャーでありボスのリッカーが俺達に襲い掛かってきた。