こちらフェニックスワンダーランド、ドリームメイク室!   作:偶々弥

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 偶々弥と申します。
 文章の拙い部分は優しく見てくれると嬉しいです。



プロローグ

 

 渋谷郊外に位置するテーマパーク、フェニックスワンダーランド。

 

 ショーに力を入れているとされるこのランドに最近、話題の新サービスが出来たらしく。

 

『どんな夢でも叶えてみせます!!』

 

 そんな宣伝文句に頼って、今日もお客さんがサービスセンターにやってくる。

 

「ここであってる…んだよね?」

 

 この困り顔の女性はその1人だった。貴重な休みの日に両親とフェニックスワンダーランドに訪れることになった彼女は、日頃の感謝を特別な形で伝えるためにインターネットを通じてそこを頼ったのである。事前に指定された2階の一室のドア、一度躊躇ってから手をかけると。

 

「わんだほーい!! 依頼人の人ですね!

ようこそ、このドリームメイク室へ!!」

「…えっと、あの」

 

 部屋から突然、女性が飛び出して来た。はしゃぎながら跳ね回る彼女を見て戸惑っていた来訪者の女性のもとに、部屋から部下のような男が現れる。

 

「室長、依頼人の方がいらっしゃった時は落ち着いた対応で──。

っと、失礼しました。野村さん、ですよね? こちらへどうぞ」

 

 奔放な様子の女性に文句を言った男は、どうやら彼女の部下のようだ。来訪者を目にした彼の案内に従い、依頼人──野村は部屋に入った。そのまま勧められて、正面のソファにおずおずと腰掛ける。

 

「すみません、驚かれましたよね。アレでも室長はすごい方なんですよ。

実は…あのナイトショーの発案者なんです」

「えっ、あれの!?」

 

 落ち着かない様子の野村を気遣ってか、男はこそりと言う。

確かナイトショーというのは、このランドで月一で行われる人気イベントだったはずだ。約8年前の初公演時は相当話題になったとも聞く。

 野村の胸の中で、少しだけ期待感が膨らんだ。

 

「では、改めて…私はドリームメイク室職員、美麒と申します。そしてこちらが」

「室長の、鳳えむです! 今日はこちらにご相談いただき、ありがとうございます!」

 

 自己紹介を終えてから、対面に移動した男といつの間にか移動していた女性が、彼へと問い掛けた。

 

「それでは、野村さん。どれだけ荒唐無稽でも構いません。

──どんな夢をご所望ですか?」

 

「両親に日頃の感謝を伝えたいんです。そのために、両親の好きな、その…大きな虹を、作ってほしいんですが…」

 

 無謀な理想を口にした彼女は、一笑に付されるだろうと申し訳なさそうに正面の2人を見るが。

 

「えへへ…ロマンチックですね!」

「はい、本当に。きっと親御さんにも大層喜んでもらえるでしょう」

 

 彼らは優しく微笑みながらも真摯に聞いていた。

 野村のハッとした表情を見た男性、美麒と名乗った職員が彼女と視線を合わせ、言う。

 

「大丈夫です。私達が全力を尽くしましょう。

あなたのご両親と、あなた自身が心から笑えるように」

 

 ◆

 

 この物語は自分──美麒悠馬と、鳳えむ室長やドリームメイク室の仲間達との、夢や笑顔に関する話だ。

 





 この話の追加は2023/8/5です。
初投稿は次の話となります。

 原作ユニスト時点から9年後の設定です。一部イベスト以降と辻褄が合わない可能性があります。

2023/8/11 8:45 誤字修正しました。報告ありがとうございます!
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