ポケモン、クセが強い短編集   作:@逆行

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28.ポケモンの状態異常が永遠に続く話

 住んでいた森が住めなくなった関係で、コノハナはこの森へ移住した。

 コノハナは引っ越した場所の隣に住むハスブレロに、引っ越しの挨拶をした。

「今日からこの森に……住むことになった。よろしく」

 コノハナは元気よく声をかけた。

「え? そうなんだ。こちらこそ、よろしく」

 ハスブレロはコノハナがやってくると、挨拶を返した。ハスブレロはオレンの実を齧っていた

「この森は良いところだよ。広いし、縄張り争いも少ない」

「そうなんだ。この森来て……良かった」

「近くに人間の町があるから、そこには行かない方が良い。前に行ってひどい目にあった」

「分かった。人間には……近づかない方が良いよね。気を……つけるよ」

 

 

 ハスブレロは会話中、定期的にオレンの実を口に入れている。

「ところで君……なんでオレンの実ちょこちょこ……食べてるの?」

「え?」

「別に良いけど。気になったから」

「自分って体力勝手に減るんだよね。だからオレンの実で定期回復しないといけないんだ」

「はい?」

 コノハナは言っていることが理解できなかった。

「体力って何?」

「HPだよHP。定期的に回復しないと、ひんしになっちゃうんだ」

 コノハナは、嫌な予感がしていた。

「いつから……そうなの?」

「今から五年前。人間の町に迷い込んで、それからだった」

「そのとき何かなかった?」

「確か、人間のポケモンに追いかけられて火炎放射を喰らったなあ」

 コノハナはなぜ、ハスブレロの体力が減るのか理解した。

 

 

「やけど状態じゃない……それ?」

「やけど状態?」

「状態異常って……知ってる?」

「知ってる。どく状態とかでしょ」

「やけどは……状態異常の中の……一つだよ。炎技を喰らうと、稀にそうなる。やけど状態になると、ちょっとずつダメージを受けるんだ」

「そうなの! 全然知らなかった。自分五年もやけど状態なのか」

「一旦ひんしになって回復すれば治るけど、オレンの実……食べ続けていたから……治らなかったんだ」

「マジか。この辺炎タイプいないから、やけどなんて状態異常があるって知らなかった」

 ハスブレロは、五年も無駄にダメージを受けていた。不憫だなあとコノハナは同情した。

 

 

「やけど状態は……チーゴの実を……食べると……治るよ」

「教えてくれてありがとう! 長年の悩みがようやく解決だ」

「じゃあ、僕は……これで」

「あ、ちょっと待って」

 コノハナは去ろうとしたが、ハスブレロは引き止めた。

「君、なんでたまに動きが止まっているの?」

「動きが止まるって……なんのこと?」

「ほら今『動きが止まるって』って言った後、一瞬固まったじゃん」

「ああこれのことか。なんかたまに……体が痺れて動かなくなるんだ。五年前からこうだから、もう当たり前に……なっちゃったよ」

 ハスブレロは、嫌な予感がしていた。

「まひ状態じゃないのそれ?」

「何それ?」

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