「我々はついにやったぞ。これでカイオーガを支配できる!」
アクア団はカイオーガを目覚めさせられる力を手に入れた。
そして、カイオーガのいる場所まで辿り着いてしまった。
「やめろ! 取り返しがつかないことになる」
マグマ団は、アクア団の企みを食い止めようとしていた。
しかし、愚かなアクア団は最後まで思想を曲げようとしなかった。
「カイオーガが目覚めれば海が広がる。我々の思い通り」
「お前ら如きに、カイオーガは操れない」
次の瞬間、アクア団のリーダーが持つ玉が光りだした。
「なんだ?」
光りが収まったとき、カイオーガはそこにいない。
「どこにいった!?」
「大変です! 外が大雨です!」
アクア団のしたっぱが、慌てて報告してきた。
「大雨だと……! それこそが我々の望んだ結果」
「とんでもない雨量です! このままだと世界が沈んでしまいます」
「なんだと!」
アクア団のリーダーは大層狼狽えていた。
マグマ団とアクア団は急いで外に出る。
「わ……我々はなんて力を復活させてしまったんだ……」
アクア団のリーダーは膝を付き、残骸の言葉を述べる。だが、時既に遅し。
彼らの間違った行動は、もう取り消すことができない。
「だから言っただろう。海を増やすなど、余りにも愚かなことだった」
「違う! 我々は、カイオーガを支配できる筈だった!」
アクア団は往生際が悪い。
「まだだ! 次こそはカイオーガを手中に収めてみせる!」
「もういい。お前らは何もするな」
愚かなアクア団に構う暇はない。マグマ団はすぐに、カイオーガを捕らえに行った。
世界が海に、沈む前にーー。
……。
そこまで書いて彼は筆を置いた。
「自分で言うのもなんだが、上手く書けたな」
彼は、マグマ団のしたっぱの一人。
彼は、アクア団がいかに愚かであるか、知らしめるための小説を書いていた。
「この小説が売れれば、幹部に昇格できるかもな」
小説を出版すれば、アクア団がゴミ集団な事実が広まる。
すると彼らの活動に支障が出る筈だ。少なくとも、アクア団に入団する者はいなくなる。
彼はこの小説は、絶対にベストセラーになると信じていた。
「愚かなアクア団! 貴様らは終わりだ!」
……。
そこまで書いて彼は筆を置いた。
「ふう……。少々複雑なお話だが、良い感じに書けてきた」
彼は、アクア団のしたっぱの一人。
彼は今、マグマ団がいかに卑劣であるか、知らしめるための小説を書いていた。
「マグマ団のしたっぱがアクア団の評価を下げるために小説を書く」という話を書いていた。この話で、マグマ団がいかに卑劣な連中なのか、表現した。
マグマ団は自分らを棚に上げ、アクア団を批判してくる。彼はそんなマグマ団が許せない。その怒りを小説にぶつけた。
小説の中で小説を書く、というのは随分複雑であるが、面白いはずだ。
「この小説が売れれば、マグマ団は世間から叩かれて終了だ!」
……。
そこまで書いて彼は筆を……