「あの、すいません。今、いいですか?」
「え? あ、はい」
「今、時間とかって大丈夫な感じですか?」
「あ、バトル……ですか?」
「あ、バトル、はい。バトルお願いしたいんですけども」
「あー、えっとはい。一応この後、予定あるんで」
「あーすいません。今忙しい、ですかね?」
「あ、まあ一応、はい、一対一とかなら、大丈夫です」
「あ、本当ですか。ありがとうございます」
「はい」
「……え?」
「え?」
「あ、大丈夫ですか?」
「はい。大丈夫です、はい」
「えっと、じゃあ、どうします? このあたりでバトルで、いいですか?」
「あ、まあ、そうですね。このあたり……このあたりでいいですか?」
「このあたり……そうですね、このあたりで、いいですかね?」
「あ、いいですか?」
「……じゃあここで、やりましょう。お願いします!」
「あ、お願いします!」
「いやあ、昨日雨あれですね、すごかったですねー」
「すごかったですよね雨。昨日めっちゃ降ってましたもんね」
「途中なんか途中、雷も鳴っていたらしいですよ」
「え、マジですか。雷鳴ってたんですね雷も」
「あ、そこ濡れてますので、もうちょい右、移動した方がいいですよ」
「え、濡れ……あ、濡れてますね。ありがとうございます」
「あ、うん?」
「え? あ、大丈夫ですか?」
「あ、なんでもないです。キズぐすりの、ゴミみたいなのが落ちてたんで」
「あ、はい」
「えっと、じゃあ、やりますか?」
「あ、やりましょう。えっと、どうします? ポケモン出す順番とかって」
「あーまあ、じゃんけんで決めますか。じゃんけん、で」
「じゃんけんで、はい。えっと勝った方が、えっと、あれですか?」
「えっと、勝った方が、そうっすね、後からポケモン出せる、感じですね?」
「そうですよね。後から出した方が、有利なんで。あ、分かりました」
「あ、じゃあいきますか」
「はい」
「最初はグー、じゃんけんポン」
「最初はグー、じゃんけんポン」
「あ……すいませんタイミングがずれて」
「タイミングが、ははっ(笑)」
「もう一度、いきますか」
「はい」
「最初はグー、じゃんけんポン」
「最初はグー、じゃんけんポン」
「あ、えっとこれはあれですね。自分が後から、出す感じですね」
「そうですね勝った方が後に、なんで、はい。じゃあ自分から先、出します」
「はい」
「じゃあ、とりあえずあれですか。一旦、離れますか」
「そうですね、離れた方が、はい」
数分後。
「あ、バトル、ありがとうございました」
「はい。ありがとうございます」
「え? あ、大丈夫ですか?」
「はい? あ、大丈夫です」
「はい。えっと、じゃあ、賞金とかって、大丈夫ですか?」
「あ、はい、賞金ですね」
「あ、すいません」
「えっと、今所持金が3500円なので、半分だと1750円なので、1800円でいいですか?」
「え?」
「え? あ、ん、いや、あれだと思ったんで」
「あ、いや別に、1700円でも、全然大丈夫です。はい」
「ん?」
「1700円で、はい、大丈夫です」
「大丈夫ですか?」
「はい」
「あ、じゃあ1700円。はい、こちらで」
「はい。1700円。はい。ありがとうございます」
「はい」
「……」
「……」
「……」
「……」
「昨日あれでしたね。雨、すごかったですね」
「あ、すごかったですね、雨」
「今日夜また、降るらしいですよ」
「あ、そうなんですね。じゃあ自分、そろそろいきますね」
「あ、はい。すいません、こんな、急いでるときに」
「いえいえ、とんでもない。ありがとうございました」
「ありがとうございました。お気をつけて!」
「はい?」
「あ、お気をつけて」
「あ、はい。じゃあ、はい」
「ありがとうございました」
数分後。
「あいつバトル負けてから機嫌悪くなったな」