ポケモン、クセが強い短編集   作:@逆行

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62.ポケモンリーグの前にいる警備員に向かってめっちゃふざける話

 ポケモンリーグの入り口。ここには八人の警備員が立っていた。

 警備員は通過するトレーナーが、バッジを有しているか、確認する役目を担っている。ポケモンリーグに挑むのに相応しいトレーナーでなければ、ここを通過することはできないのだ。

 そんな入り口に今日もまたトレーナーがやってきた。

「ポケモンリーグイエエエエエエエイ!!!!」

 やってきたトレーナーは、一言で言えば変な奴だった。

「な、なんだ君は!」

「いやっほう!!! ポケモンリーグに挑戦しにきました。ワーーーーーーオ!!!」

 彼は全身真っ黄色な服を着ている。意味の分からないタトゥーが顔にある。そしてなぜか絶えず舌を出している。

 警備員は唖然としながらも、警備員としての役目をこなした。

「いい加減にしろ! ここは神聖なるポケモンリーグ。バッジを有した優秀なトレーナーだけが集う場所だ」

「バッジならあるよ。はい、グレーバッジをイエエエエエエエイ!!」

 変な奴はバッジをポケットから出した。

「おおーッ! それは確かにグレーバッジ! どうぞ通って下さい!」

 警備員はその男を通してしまった。

 彼らの役目は、バッジを有しているか確認すること。バッジを見せられたら、変な奴でも通すより他ないのだ。

 

 

 変な奴は、ブルーバッジの確認をする警備員がいる場所まできた。

「ポケモンリーグイエエエエエエエイ!!!!」

「なんだ君は、どうやってここに入った!!」

「ポケモンリーグにドーン!!! ポケモン達がドーン!!

「なぜグレーバッジの警備員はこんな奴通した……」

「グレーバッジの警備員は僕が倒しましたよ。ほら、こんなふうにドーン!!」

「帰りなさい。ここは、君みたいな者が来る場所ではありません」

「あーあー聞こえませーん!! 聞こえません!!!」

「ほら、さっさと帰りなさい。さもないと警察呼ぶよ」

「えー自首ですかー」

「違うわ! お前を逮捕してもらうんだよ!」

「警察官がポケモンリーグへドーン!! 手錠が警備員の前にドーン!! 手錠がガシャーン!!」

「やめなさい。ブルーバッジ持ってない奴は帰れ!!」

「ブルーバッジならここにドーン!!」

「むむッ! それはブルーバッジ! わかった。この先へ進みなさい」

 ブルーバッジの警備員も、彼を通してしまった。

 

 

 変な奴は、オレンジバッジの確認をする警備員がいる場所まできた。

「ポケモンリーグイエエエエエエエイ!!!!」

「なんだ君は、どうやってここに入った!!」

「ポケモンリーグで優勝しにきましたイエエエエエエエイ!!」

「おいおい、なんなんだこいつ……」

「リーグで優勝してシャンパンをドーン!! シャンパンで床がビッショビショ!!」

「なるほど。お前さては、変な奴だな。まあこんな変な奴でも、バッジを持っていたら通すのが、俺たちの任務だ。さあ、オレンジバッジを見せなさい」

「あ、オレンジバッジは持ってないです」

「持ってないのかよ!!」

「でも、グレーバッジとブルーバッジは持ってます!」

「その二つだけか、持ってるのは」

「はい」

 

 

「中途半端な奴だな、お前は」

「はい?」

「君みたいなふざけまくった奴は、たまに町中とかで見かけるよ。結構いるよ。でも大抵は、本当にどうしようもない奴か、ふざけているけど実はめっちゃ能力高い奴か、どっちかなんだよ」

「えっ……いや……」

「お前はどっちでもねえじゃねえか。なんだよバッジ二つって。中途半端だな!! 変な奴なら、どっちかに偏れ!!」

「はい。すいません……」

「謝るなよ。そこは今まで通りふざけまくれよ」

「はい……」

「お前ふざけ方も中途半端だな!!」

 

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